勤務していた職場の「ドジョウの会」からのお誘いに早めに家を出て、東洋文庫ミュージアムに立ち寄る。なぜ東洋文庫ミュージアムなのか? 新聞に掲載されていた「ナマズが暴れた!? 安政の大地震展ー大災害の過去・現在・未来」の企画展と同じ敷地内にあるレストラン「オリエント・カフェ」(小岩井農場)で食事をする事である。
図書館・研究所・ミュージアムとしては知名度の低い地味な感じですが、歴史は古く1924年に三菱財閥の岩崎久弥が中華民国の顧問を務めていたジョージ・アーネスト・モリソンの所蔵する文献を購入し、井上準之助蔵相を理事長に、民間の図書館兼研究所である東洋文庫を設立した。現地文献については三菱の海外拠点網を生かし組織的な収集をおこない日本有数の蔵書点数(95万点)5件の国宝、7件の重要文化財を所蔵している。
ミュージアムは、付属施設であるが2011年に開館された。
災害の記録が意外にも古い文献に記載されていたのには驚きである。古事記、日本書記、絵本、浮世絵など古くは単なる記述であるが江戸末期の「安政の大地震」の際には、原因と考えられていた「ナマズ」が描かれていた。ナマズの根拠が分からないが、現代でもナマズ云々が語られるが当時は相当流布されたか?
※日本書記に書かれている416年頃の地震が記録上はこれが初めて。
※隋書(7世紀頃)の中にも日本での火山噴火が記載されている。
※方丈記には、京都での大火・竜巻・飢饉が書かれている。
※民間備荒録には、日常的な備蓄方法や食料となる植物の栽培方法、食べられる
草木と食べ方、中毒の治療方法が書かれている。
※安政見聞誌は、数ある安政大地震に関する地震誌の代表。
被害状況や当時の瓦版を収録。流言・奇談まで含むルポルタージュ、挿絵を取り
入れられていて地震災害情報の集大成でもある。
※東京駅丸ビルの中にも、小岩井農場のレストランがあるが、このお店も人気があ
るようです、小岩井農場は同じ三菱Groupで高級感のあるレストランでお薦めで
す。、
災害は、古い時代から文献等に記述等されてきたが東日本大震災や熊本地震で多くの犠牲者、損壊など、いまだに被害は大きい、会場には熊本地震の展示もあり先人に災害と復興を学んでいかなければならないが、新たに原子炉の災害も出てきてしまった