Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

膨らむネット広告費 シフトする業界

2007-04-17 21:26:23 | Thinkings
 ネットニュースを見ている脇で、不意に始まるコマーシャル。一昔前までは静止画主体、良くても申し訳程度に動く程度だったバナー広告も、今ではテレビCMさながらに映像を流しています。
 以前にもネタにしましたが、テレビCMがネットへの導入になっている事例もよく見られるようになり、広告業界やスポンサーにとっても、ネットが広告媒体として大きく注目されていることがうかがい知れます。

 今の広告トレンドはまさしくネット。その勢いを象徴するかのような調査結果が報告されたのですが、その発表元は、テレビCM大手である電通でした。

電通総研、2007年から20011年までのインターネット広告費の試算結果を発表 マイコミジャーナル

電通総研は、2007年から2011年までのインターネット広告費の試算結果を発表した。固定ネット広告費、モバイル広告費、検索連動広告費を併せたインターネット広告費が2011年には全体で7,558億円となり、5年間で2006年の2倍以上の規模に拡大すると予測している。

 なぜ、このようにネット広告の市場が拡大しているのか?その一つの仮説として、わかりやすさが上げられると思います。

 ここで言うわかりやすさとは、「CMの内容に対するわかりやすさ」ではありません。むしろ、Web連動CM等は、Webで情報を補完するという性質上、逆に分かり難くなっていると言えます。

 ではなにかと言いますと、「プロモーションの結果」です。
 テレビでは、視聴率からおおざっぱにしか分からないプロモーション効果が、ネットの場合はページビューという形で具体的な数字がすぐに分かるのです。しかもその数は、「バナー広告をクリックするくらい、その商品に興味がある」という、テレビCMに比べてかなりとがった数字なのです。
 つまり、広告を作る側も依頼する側も、その影響がわかりやすく、スムーズに導入されていったのではないかと考えます。形が見えやすいものには、やはりお金を掛けやすいですからね。

 私の勝手な予想として、この先10年でテレビCMが消えるかと言えばそうでもなく、よりインパクトのあるCMが増えるのではないでしょうか。

 「いかに効率よく、印象を残してネットに引き込むか」

 つまり、テレビにおけるバナー広告に、テレビCMは変化していくのではないか・・・?今の流れを見ていると、そう思わないではないられません。