Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

接点を気にせず充電 村田製作所のワイヤレス電力伝送システム

2010-06-28 23:59:59 | Technology

 私の愛用しているロジクールのMX™ Revolution。操作感やホールド感はとても満足していて、ここ3年くらいは使い続けていますが・・・一度不具合で交換しています。クレードルに置いてもまったく充電しなくなってしまったのです。端子部分を鉛筆で黒く塗る等の対策も空しく、症状は悪化の一途。仕方なくサポートに連絡したところ、交換してくれるとのことでした。

 iPhoneに機種変更する前の携帯電話も、ことごとくクレードルにセットしても充電しなくなり、最終的には端子に充電ケーブルを差してしか充電が出来なくなったものです。

 これらの問題は、端子の劣化や変形による不具合だと思われます。実際、端子部が徐々に参加してくるのは常ですし、コネクタのように面ではなく、点で接続するクレードルでは劣化の影響を受けやすいのは確かです。
 ただ、使い勝手という面で言えば、わざわざ端子カバーを外してコネクタをはめ込むよりは、そのままクレードルにセットするだけの方が良いのは間違いありません。

 村田製作所はこの問題を解決しつつ、より使い勝手を高めた「ワイヤレス電力伝送システム」を開発しました。

村田製作所、電界結合型ワイヤレス電力伝送システムを開発 マイコミジャーナル

村田製作所はワイヤレスで電力を供給できる電界結合方式の電力伝送システム「LXWSシリーズ」を開発したことを発表した。同システムを用いると、電源コードなどを介さずとも、充電台に機器を置くだけで充電することが可能となる。

 ワイヤレスと言ってもごく近くにしか電力を送れませんので、正に端子の無いクレードルというイメージで使っていけるようです。露出端子を使わないため劣化に強く、割とラフに置いてもきちんと充電してくれるようで、発売されたら便利に使えそう・・・ではありますが、これで充電するためには機器側もこの方式に対応しなくてはいけませんので、すぐに便利に使えるというものでもないようです。

 給電や充電のために引っ張られるコード。一番最後まで残るのはこの電源ケーブルだと思うのですが、村田製作所の電力伝送システムは、少なくとも携帯電話を初めとするモバイル機器から、充電用のケーブルを不要に出来るだけのポテンシャルがあると思います。携帯電話をより手軽に使うためにも、同様の仕組みの普及が望まれますが・・・ハードウェア的な追加が必要になる以上、しばらくはいくら便利でも、そのままかもしれませんね。