こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

レジナビに思うこと・・・今の学生さんは大変だ

2017年07月19日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

この前の日曜日、レジナビというものがあって、研修指導係の私の教室の教授も駆り出されていた。

このレジナビ、医療関係の人材派遣会社が研修先を探す医学生向けに、研修医を募集する側の(研修指定)病院を集めて、リクルート活動をする場を提供するイベントだ。病院側はブース使用料、出店料、を支払い、訪れた医学生に研修内容を説明し、いい学生にきてもらうようアピールするようだ。

参加するのは、医学科の5年生が主となるようだが、4年生もちらほらいるらしい。

ここで、気に入った病院が見つかれば、その病院への就職活動が始まる(らしい)。

(らしい)というのは、私が医者になった30年近く前には、医師の養成システムが違っていて、こんなものはなかったのでよくわからないからだ。6年生ともなると夏休みは国家試験のための勉強をしていたけど、5年生は現役最後の夏とばかりに、部活に燃えていた。ちなみに私はバスケットボール部だった。今でも、5年生、さらには6年生で部活に参加する学生はいるが、幹部学年は4年生となっているところが多いようだ。医者の本分は、より良い医療ができるようになるために、たくさん勉強することであって、部活は人格形成には大事だが、それほど本気になってすることではないように思う。健康な体を作ることができたら十分だろうから、オリンピック級の才能に恵まれた人は別としたら、医学部における部活のあり方というのはこんなもので十分なのだろう。

それにしても、5年生から就職活動を始めなくてはいけないなんて、今の医学生は大変だ。どこかの大学の医局に入って、そのまま教室人事であちこち行っていたらいいというわけではない時代になっている。だが、そうやってきたから、何も考えないで生きていた医者も少なくない。将来のことを色々と考えるというのも、受験勉強だけしてきた若者が、社会性を身につけるといういう意味ではいいことかもしれない。同時に、自動的に若い医者が送られてくることに慣れきっていた病院にとっても。

幸い、うちの病院にもそれなりに学生さんがきてくれて、教授も行った甲斐があったようだ。

日本病理学会もブースを出していたらしいが、病理医志望の学生さんは顔を出してくれただろうか。

将来どんな医者になりたいか

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。