こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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被爆地広島でのG7サミットに期待する

2023年05月19日 | 日々思うこと、考えること
心地よい風の吹く朝。
気温はこのあと下がり、雨も降るから上着を着て出たほうがいいだろうという天気予報に素直に従い、ジャケットを着て出てきた。
大きめの傘も、ということだったがそれは面倒なのでいつも入れてある折りたたみ傘で対応することにした。
G7サミット関連のニュースばかりのNHKをみていたら、豊後水道で少し大きい地震があったという速報。
広島も近いので揺れたのではないかと画面を見ていたら、震度1とのテロップが流れていた。
それぐらいでも、地震をほとんど経験したことのない国から来た人はさぞ驚いたに違いない。
広島サミットは地震で幕を開けたといえる。
一緒に見ていた妻が、

 今南海トラフが起こったら大変ね

と、つぶやいた。
この人はどうしてこういう斜め上のことを咄嗟に考えるのだろうかとその内容よりも発想に驚きながらも、そうだねと同意した。

広島でのサミット開催というのは戦後日本にとってはとても重要だ。
歴史的な流れの中のことであるにせよ、それだけでも岸田首相はよくやった。
被爆都市広島、長崎は世界的な共通ワードであり、東京は別としても、京都、大阪よりはよく知られているのではないか。
その広島に多くのプレスを引き連れて各国首脳を読んできたということに深い感慨をもつ。

このアジアの端っこに位置する島国は、地震が多発する国で、十数年おきに大地震の被害に見舞われる哀れな国であり、それでも頑張ってやってきた。
先の大戦だって失政によるものだった。
英米ともう少しうまくやっていたら、ある意味今のようにやっていたら、また違っていただろうし、少なくとも原爆を落とされることはなかった。

だが、原爆はどこかで1度は使われなくてはならなかったものかもしれない。
広島、長崎で使われなかったとしても、他のどこかで、朝鮮半島やベトナム、で使われていたのではないか。
そして、そこで別の悲劇が起こっていただろうし、核開発で米国に追いついていたソ連も使用して、核兵器使用の報復合戦が生じていたかもしれない。

イギリスのスナク首相が、原爆投下を「人類の悲劇」と言ったそうだが、たしかにそうだ。
米国内には、原爆投下は戦争を終わらせるためにやむを得ないことだったといって、そのことを正当化しようとする考えがあるが、それとこれは全く違う。
今、プーチン大統領がウクライナに対する原爆使用は戦術的にはありうるかもしれないが、人間としてやってはいけないことだ。

サミットでは、対ロシア、サプライチェーン、グローバルサウス、さらにはAIなど、時代の変化に応じた問題が議論されるようだが、広島という被爆地で原爆投下どころか、戦争そのものが人類に対する敵対行為であるということがアピールできれば、これまでに数多くの無益な戦いで命を落とした人たちへのせめてもの供養になるのではないか。
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