こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

1人は気楽だけど、1人だと不安。

2021年01月27日 | 人間関係
 昨夜来の雨は止んているが、あたりはすっかり濡れている。鳥のエサ台にやってくるタイワンリスを追い払うのにベランダに出る時、いちいちスリッパをサンダルに履き替えるのが少し面倒だった。このあと少し降るようだが、夜帰る頃には雨はすっかり止むみたいなので傘を持たずに出かけることにした。水曜日は、仕事に出る人が少なく、車も電車も空いている。座席も一つおきに座ることができる。

 人口密度というのはストレスの原因の一つで、それが低いということは精神的にとても楽だ。ただ単に、人が少なければいいというわけでもなく、声の届くところに人がいるかいないかというのは微妙だ。「ねえねえ」とか、「おーい」とか、呼びかけ方はなんでもいいが、声をかけた時に応えてくれる人が近くにいるというのは心強い。人間というのは元来無力な存在だから、ある程度の集団でいなくては不安になる。1人は気楽だけど、1人だと不安。わがままな存在だ。

 私は今1人で病理診断科を預からせてもらっている、1人病理医。ストレスチェックシートでは、やりがいがあって、自分のペースで仕事をできる職場、ということでそういう観点からはストレスは少ないという結果が出るが、日々の診断では頼ることのできる人は周りにはおらず、不安になることは少なくない。神様ではない人間の能力などたかが知れていて、いろんなことをたくさん知っているように見える人はいても、全てを知っている人はいない。だから、何人かで集まって知恵を寄せ合うし、ミスのチェックもおこなうことができるようにしなくてはならない。でも、そうすると人間関係が生じて、ストレスとなるから難しい。このストレスをいかに軽減させるかが知恵の出しどころだろう。なお、私の場合、1人でわからない時は臨床医と相談して診断を待ってもらい、知り合いの専門家に標本を送って意見を聞いてから最終診断を出す。

 在宅ワークが進まない原因の一つに、”会社で仕事をすること”が目的化しているということが挙げられる。そんな、”会社で仕事をすること”が仕事だと考えている人が上司にいたりすると毎日出社しなくてはならなくなる。お気の毒な話だ。通勤を7割減にするというのは、7割の会社が在宅に切り替えるというのではなく、週5日のうち、出社を2日か3日にしたらいいということだろうから、さっさとそうしたらいい。ドラマに出てくるような会社のレイアウトで、自分の部下が自分の持ち物のようにそこに並んでいることに満足しているようでは、組織の発展は望めないのではないか。

 今日も、銀座のクラブで夜まで遊んでいた政治家がいたが、彼らはどうして会食をやめられないのだろうか。陳情を受けていたと釈明したらしいが、そうだとしたら賄賂に近い接待だ。彼らは選挙で当選することだけが目的だから、支持率を常に気にしていないといけない。だから、”後援者”の人たちや”仲間”と密に連絡をとる必要がある。彼らに求められているのは国家を動かすことなのに、自分の周りのことに気を取られすぎていやしないかと心配になる。1人でじっとしていると裏で誰かに足を引っ張られている、そんな不安が夜な夜な夜の街へと足を運ばせるのだろうか。
さすがにバカだな

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