先々週、NHK大河ドラマ「功名が辻」が最終回を迎えました。
毎週、物語の展開を楽しみに見ていました。
結末は土佐藩の一国一城の主となり、めでたしというところでしょうか。
視聴率も最近では数年前の「利家とまつ」に続く高さだったそうですが、女性が主役または準主役になる方が、視聴率が上がるようです。
ここ数年主役の俳優は滝沢秀明(義経)、香取慎吾(新選組)など人気アイドルが中心でしたが、今回は仲間由紀恵、上川隆也と本格志向でした。
視聴者の年代は平均より高いと思われますので、大河ドラマとアイドルはイマイチということでしょうか。
ドラマのテーマは夫婦で協力して功名をあげていこうということですが、現代のサラリーマンに当てはめるのは難しそうです。
山内一豊も妻千代に結構助けられた面もあるでしょうが、少々けむたいと感じることもあったと思われます。
脚本が女性(大石静)でもあり、女性の視点からみた「功名が辻」という脚色がうかがえます。
戦国武将としての視点からみると、さしたる地縁・血縁のない一豊が組織の中でどのように振舞っていくかがテーマだったと思います。
豊臣から徳川への宗旨変えは武士道にそむくと思われますが、お家存続にはやむおえない決断だったのでしょう。
信長、秀吉とも晩年はワンマンで、配下からの人望凋落が長期政権を築けなかった要因のような気がします。
家康はそこのところを反面教師として、成功したように思います。
権力者の晩年はむつかしいものですね。