天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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新緑ハイキング/栗生山

2007-04-30 21:21:52 | ハイキング

Kuriusan アカヤシオ・つつじ(背景は赤城山)

今日は桐生市(旧黒保根村)の栗生山(くりうさん、968.2m)に仲間とハイキングにいってきました。
天気は初夏を思わせる上天気、歩行時間は往復2時間ほどと体力増強にはイマイチでしょうか。
見どころは山頂付近に咲くアカヤシオ(つつじ)と、下山後の水沼温泉センター(わたらせ渓谷鉄道/水沼駅隣接)です。

清浄な空気と快い疲労感、ゴールデンウィークの爽やかな一日でした。

栗生山フォトアルバム

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筋悪?いえいえ力強く!/風鈴会

2007-04-29 21:36:58 | 囲碁

Wind_1_3_5  昨日(4/28)は定例の「風鈴会」の日。今回の講座は「筋悪?いえいえ力強く!!/筋悪に見えますが大切な手もあります」。

アキ三角、陣笠など愚形も場合により有効な手になります。
愚形からの切断、愚形で相手にも愚形を与える等で、戦局を有利に進めることがあります
プロでは山下敬吾棋聖や宮沢吾郎九段など、力戦派の棋士の着手によく見られます。
ただ、愚形も時によりけりで大部分は悪手の場合が多いようで、使用法に注意ということでしょうか。

愚形に対して嫌悪感を覚える人もいます。私自身もそうですが、ある程度年代がたってから囲碁に取り組んだ人にこの傾向が多いようです。

    ◇   ◇

講座のあとの実戦対局では緒戦を負けて降段、中盤以降の締めくくりの部分でのミスが多いのです。
一方、ネット対局では勝星が先行し昇段、こちらの方は指運がいいようです。

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第20回富士通杯/張栩、依田が8強

2007-04-27 22:46:09 | プロ棋戦

 第20回世界囲碁選手権・富士通杯が開幕。1、2回戦は4月14、16の両日に東京で打たれ、ベスト8が出そろった。日本代表として出場した7人のうち、勝ち残ったのは張栩碁聖と依田紀基九段の2人。韓国、中国は各3人。準々決勝は6月2日、韓国・ソウル市で。

   (朝日囲碁Webより抜粋)

  ◇  ◇  ◇

日本主催の国際棋戦ですが、ここ10年は韓国の連覇が続いているそうです。
日本勢は張栩碁聖、依田九段がベスト8に進出、善戦といえるでしょう。この二人は国際戦向きといえるでしょうか。

一方、日本の碁界を代表する高尾名人・本因坊、山下棋聖・王座はいずれも緒戦で敗退と囲碁ファンの期待に沿えない結果となりました。
日本の看板を背負って必死に戦っていると思いますが、国際棋戦に違和感があるのでしょうかイマイチ結果が出ません。

世界戦重視の流れは無視できませんが、伝統の国内棋戦の雰囲気も軽視してほしくないと思います。

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第45期十段戦第4局/山下勝ち2勝2敗

2007-04-24 22:16:19 | プロ棋戦

 趙治勲十段に山下敬吾棋聖が挑戦している「第45期十段位決定五番勝負」の第4局は、趙2勝1敗の後を受けて4月19日、愛媛県松山市の道後温泉で行われ、白番の山下が中押し勝ちし、対戦成績を2勝2敗の五分とした。第5局は4月25日、東京都千代田区の日本棋院で打たれる。

<山下棋聖の話>「大石をしのげればと思っていたが、しのげたので…」
<趙十段の話>「上辺で後手ひいちゃったから、全然勝負になってないね」

    (産経囲碁Webより抜粋)

   ◇    ◇    ◇

山下棋聖が右辺の黒石を取りきり、中央白のシノギ勝負を巧みに逃げ切り2勝2敗のタイに持ち込みました。

一方、趙十段は白の大石を取り掛ける展開となりましたが、本意ではなく序盤の作戦に問題があったようです。

第3局までは昨年と同じパターンでしたが、本第4局で流れが変わりました。
山下棋聖は本タイトルを逃しても棋聖・王座の二冠は安泰、一方の趙十段は次の第5局を勝たないと無冠(7大タイトル)となります。
タイトル保持者は各棋戦でシードされる特典があり、その差は絶大だそうです。
後のない趙十段ですが、次の大勝負の戦いぶりが見ものです。

その最終戦も明日(4/25)行われますが、必死の熱闘となることでしょう。

   ◇    ◇    ◇

Dogoonsen 今回の対局地は愛媛県松山市の道後温泉「宝荘ホテル」。
自然的条件に恵まれた土地で生活する愛媛県民は、南国らしい陽気さと素朴さをもつといわれています。反面、個性に乏しく自己主張がないともいわれます。

都会に人々が集中する現代ですが、田舎人の持つ日本的な良さを継承してもらいたいものです。

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映画「あかね空」

2007-04-22 21:09:14 | 映画

Akane ・作品名:あかね空
・キャスト:内野聖陽、中谷美紀、中村梅雀、石橋蓮司、岩下志麻
・監督: 浜本正機
・原作:山本一力
市井に生きる名もない人たちの様々な生き方を通して慈愛と人情、家族の絆と再生をテーマに描いて多くのファンを集めている山本一力。荒々しい事柄が日々重なり続く現代に失ってはならない大切なもの――

      ◇   ◇   ◇

昨日、映画「あかね空」を見てきました。
時代劇というと武士、侍が主人公の場合が多いのすが、本作品の登場人物は職人や商人です。

現在、職業は自由に選択できますが、この時代はほとんど決められていたように思います。
「決められた進路の中でいかに生きるか」、でも昔の人たちはそんな疑問も持たず、自分の仕事を日々、粛々とこなしていたのではないでしょうか。

現在、何でも自由に選択が可能な時代ですが、逆に何をすればいいのか分からないという問題もあります。
技術、文化の進展でなんでも便利になった現代ですが、幸せの尺度はどうなんでしょうか・・・?

      ◇   ◇   ◇

最近、日本映画の上映本数もずいぶん増えてきました。しかし、規模・内容からするとTVドラマと替わりばえしないものもあります。
映画館で料金を支払って、観るに値する作品作りが必要だと思います。

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第62期本因坊戦/プレーオフは依田が勝利

2007-04-21 23:53:57 | プロ棋戦

 第62期本因坊戦リーグのプレーオフ、依田紀基九段(41)と蘇耀国八段(27)の対局は4月8日、東京・市ケ谷の日本棋院会館で行われ、依田が先番中押し勝ちし、3期ぶり2回目の挑戦を決めた。
高尾紳路本因坊(30)との七番勝負の第1局は5月10、11日、和歌山県白浜町のコガノイベイホテルで行われる。
 依田は「1勝2敗から挑戦できたのは運があった。今日の碁のことしか考えていなかったので、先のことは考えていないが、七番勝負にはなんとしても出たかった」と喜びを語った。

    (毎日新聞より抜粋)

   ◇  ◇  ◇

「囲碁界の一番長い日」となる本因坊リーグ最終ラウンドの結果、5勝2敗で依田九段と蘇八段が並び、プレーオフで依田九段が挑戦権を獲得しました。
今期の本因坊リーグ戦前半は張栩碁聖が4連勝、趙善津九段が3連勝でこの二人を中心に展開しましたが、後半、張碁聖は3連敗で脱落、趙善津九段は4連敗でリーグ陥落となりました。

それにしてもここ一番の依田九段は強いですね。「世界選手権富士通杯」では張碁聖とベスト8に残っており、こちらでの活躍も注目です。
プレーオフで敗れた蘇八段、依田九段の迫力に気合負けでしょうか。

   ◇  ◇  ◇

高尾本因坊と依田九段の7番勝負、重厚な力戦が予想されますが、高尾本因坊のタイトル戦勝利は同年代棋士と対戦。趙治勲十段や依田九段などの実力者にはどうかなという不安を感じです。

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囲碁ミステリーツアー

2007-04-18 22:47:28 | 囲碁

先日、囲碁書籍「王銘エンの囲碁ミステリーツアー」を購入ました。
タイトルが囲碁ファンの心をくすぐる響きがあり、つい買ってしまいました。

まだ最後まで読んでいませんが、内容は玄人向きというか、マニアックな感じで技術書とエッセイの中間という位置づけでしょうか。

その中の一節に「スランプの犯人は?」という章がありました。
『読み』と『感覚』について書いてありましたが、ちょっと難解気味です。

   ◇  ◇

最近、私自身のネット碁の成績は下降気味で5割を切ってしまいました。「スランプ」でしょうか。
でも原因を考えてみると対戦相手より、時間を使っていない。つまり考えていないことが一番の問題だと思っています。

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春の樹木2007

2007-04-15 21:54:55 | 日記・エッセイ・コラム

今日は天気もよく、近くを1時間ほど散歩をしてきました。
周辺の地域はサラリーマン向けの団地と、昔ながらの広い敷地の家屋が点在しています。
団地の庭は小ぶりの若い樹木が花をつけていますが、代々からの家では何十年も経た木々がおおらかな花を咲かせています。

代々からある木々には家族や近隣の人たちの色々な思い出が、宿っているでしょうね。
私の実家にも柿・イチジク・すももなどの樹木があり、木登りや鬼ごっこで遊んだことが思い出されます。

    ◇   ◇

先日、県北部の沼田市の城址公園を訪れました。
沼田城は上杉、武田、北条などの戦国大名が争奪戦を繰り広げた地で、城主もたびたび替わっていますが、真田氏が一番有名でしょうか。

Goten_sakura_1 この公園には御殿桜(ごてんざくら)という桜の古木があります。
この古桜も歴史の変遷を見続けてきたことでしょう。
花見の主役として凛と咲き誇っていましたが、どこか薄幸の姫君を感じさせます。

春の花々2007

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第55回NHK杯/謝依旻、1回戦突破

2007-04-13 22:44:03 | テレビ番組

NHK杯の開幕戦(4/1放送)は林子淵・七段(先番)と謝依旻・女流最強位の台湾出身者で初出場同士のフレッシュな対戦でした。
対局内容は林七段が上辺に大模様を形成し優勢の展開でしたが、謝・女流最強位が大模様の中で巧みに生きを確保し、謝さんの白番10目半勝ちとなりました。

新進若手女流棋士の中でめざましい活躍をみせる謝・女流最強位、本局でも劣勢の局面から勝負手を放ち同郷の先輩棋士を降しました。2回戦ではこれまた同郷の大先輩である王立誠九段と当たるそうです。ちょっと苦しそうですが善戦を期待しましょう。

一方敗れた林七段、初出場と注目の女流棋士との対戦でそのプレッシャーは大変なものだったと察せられます。
このところ活躍著しい台湾勢の一員として、さらに上位を狙ってほしいものです。

   ◇   ◇

このNHK杯で女流が勝ったのは4年ぶりだそうです。かつては小林泉美六段が何回も男性陣を破り注目を浴びましたが、女流が活躍すると盛り上がります。

謝・女流最強位につづき、これから登場する青木喜久代八段、矢代久美子女流本因坊、梅沢由香里女流棋聖の活躍に期待しましょう。

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第45期十段戦第3局/山下勝ち1勝2敗

2007-04-11 21:02:23 | プロ棋戦

 趙治勲十段に山下敬吾棋聖が挑戦してい十段戦第3局は、趙2勝のあとを受けて4月5日、長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で打たれ、黒番の山下が中押し勝ちし、対戦成績を1勝2敗として趙の防衛に待ったをかけた。
第4局は4月19日、愛媛県松山市の道後温泉「宝荘ホテル」で行われる。

 14年連続開催の大町決戦。山下にとっては後のない対局。 最後、山下が中央の白の大石を仕留めて一矢を報いた。

<趙十段の話> 「ひどかった。図を間違えた」
<山下棋聖の話> 「(勝ったけど)最後まで全然計算できていなかった」

    (産経囲碁Webより抜粋)

   ◇    ◇    ◇

カド番の山下棋聖、本局は「フルスィング山下」らしく、攻めを基調に押し切った好局のようでした。
タイトル奪取にはあと2連勝ですが、相手が百戦錬磨の趙十段だけに道は険しそうです。

一方の趙十段、劣勢から奮闘するも山下棋聖のパンチにダウンを喫したようです。
十段防衛に王手をかけたものの、あと1勝が大変そうです。

昨年の十段戦も同じ趙・山下戦で、趙2連勝のあと山下が1勝を返す同じパターンでした。
昨年は第4局を趙十段が制し3勝1敗で防衛を果たしましたが、今シリーズはどうなるか、第4局のが楽しみです。

   ◇    ◇    ◇

今回の対局地は長野県大町市。十段戦では14年連続の開催だそうですが、アルプス囲碁村として囲碁関連の各種イベントが行われてきました。

Mount2 大町市は登山基地としても有名です。20代の頃、大町山岳博物館を訪れたことがありますが、登山途中の立ち寄りだったため、あまり時間がありませんでした。
次に訪れるときはじっくりと楽しみたいと思っています。

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