「NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦」では対局中の棋士の表情を映しています。
先週は「趙治勲十段 V S山下敬吾棋聖」戦。
趙十段のハンカチをかみ締めながらの対局は緊迫感が伝わってきます。解説の武宮九段が「ハンカチ王子ならぬハンカチおじさん」とコメントしていましたが、百戦錬磨の味わいがあります。
一方の山下棋聖は苦戦の一局でしたが、時おりみせる不敵な苦笑いは大物の雰囲気が漂います。
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先々週は「結城聡九段 VS 石田芳夫九段」戦。
こちらは両者とも不機嫌そうな表情での対局で、視聴者向けにはイマイチのように思いました。
ただ終局後の感想戦では笑顔で応えており、さすがプロと救われた思いです。
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私が対局中の表情で感心する棋士は関西棋院の本田邦久九段です。いつも微笑んでいるような表情で黙々と石を打つ姿勢は、凛として古武士の風格のようなものが感じられます。
自分も本田九段のような対局姿勢でありたいと思いますが、棋風と同様「乱戦模様」のようです。