天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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碁界ニュースグランプリ2020募集【週刊碁】

2020-12-30 21:00:00 | 囲碁

コロナ禍で大変な1年でしたが、そんな中にあっても、囲碁界では1年を通して新しい話題が出続けたのではないでしょうか。あなたの心に残った出来事は、何ですか。ノミネートの31件より、ひとり3票をご投票ください。
   (週刊碁より抜粋)

「一力、解き放たれた力」 「藤沢、男女の壁超えた」 「井山、大三冠返り咲き」
   (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

今年1年、囲碁に関わる出来事は人それぞれでしょうが、私の3票は

①対局延期、国内外で(コロナ禍)
特に残念だったのは、本因坊戦第1局の高崎対局(5/12、13)。緊急事態宣言で中止となり、第1局は甲府市(6/2、3)になりました。
群馬県内の各種大会(大人・子ども)もほとんどが中止に。

②飛翔一力(プロ)
7大タイトルになかなか届かなったのですが、一挙に碁聖、天元の二冠を制覇。

③令和三羽烏躍進(プロ)
一力、許、芝野の3名が、井山を追う2番手集団として「令和三羽烏」の名を定着させた。

今年は囲碁界のみならず、コロナに始まり、コロナで終わる1年でした。
2021年は新しい景色の囲碁界を期待ですね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-12-30):碁界ニュースグランプリ2019募集【週刊碁】

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第11回おかげ杯/一力、4年ぶり4度目の優勝!

2020-12-28 21:00:00 | プロ棋戦

30歳以下の棋士で争われる第11回おかげ杯囲碁トーナメント決勝が12月22日に日本棋院東京本院で行われた。結果は一力遼二冠(天元・碁聖)が伊田篤史八段に黒番中押し勝ちをおさめ4年ぶり4回目の優勝を飾った。伊田の初優勝はならなかった。
また小林覚日本棋院理事長より「若手を育てる棋戦」として一定の役割を終えたとしてこの第11回をもって当棋戦が終了となることが伝えられた。
   (日本棋院HPより抜粋)

「一力貫録、気力充実 有終のV」 「伊田、悲願ならず」
   (週刊碁見出しより)

    ○ ● ○

優勝の一力二冠、厚い布石構想で押し切りました。
準優勝の伊田八段、勝負をかけたコウ争いも無念・・・。

今年は一力さんが大活躍でした。
7大棋戦の天元・碁聖を奪取、早碁の竜星戦・おかげ杯で優勝、勝ち星ランキングも1位(53勝13敗)で2位の井山三冠(38勝14敗)を大きく離し、飛躍の年でしたね。

11回を数えた「おかげ杯」の終了、残念ですね。
囲碁棋戦も世の中の変化により、浮き沈みがあるようです。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-12-28):下手の考え休むに似たり

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囲碁書籍「私と井山、師弟の歩み」

2020-12-26 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介  
・書籍名:名伯楽が振り返る「私と井山、師弟の歩み」
・発行所:日本棋院
・著 者:石井邦生九段
・発行年月:2020年11月
◆内容紹介
2度の七冠達成棋士はこうして誕生した。
関西囲碁界の名伯楽、石井邦生九段が史上初の囲碁界七冠制覇した井山裕太との師弟関係を中心に自身のこれまでを振り返る。「井山の師匠である前に一人の棋士」と石井、話は棋士・石井を回顧するところから始まる。

     ○ ● ○

井山さん、石井九段の師弟関係の本は「わが天才棋士・井山裕太(2009年10月発行)」があります。
今回は師弟関係のいきさつだけでなく、石井九段の棋士人生と特選譜、師弟対談が特色でしょうか。

巻末に石井九段の師匠・細川千仭名誉九段一門の系譜があります。一門は弟子、孫弟子、ひ孫弟子で40人ほど、木谷門下には及ばないものの壮観です。
話題の仲邑菫さんはひ孫弟子に当たるようです。

「わが天才棋士・井山裕太)」は10年ほど前に購入しており、読み返えそうと思ったのですが、書棚に見つからない・・・。
囲碁関係の書籍は結構買っていますが、投資効率はイマイチで・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-12-26):第9回くらしき吉備真備杯/こども棋聖戦-2019

当ブログ記事(2010-01-29)「囲碁書籍/わが天才棋士・井山裕太」

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こども囲碁教室休講

2020-12-24 21:00:00 | こども囲碁

群馬県は新型コロナウイルスの警戒度が「4」に引き上げられ、公共の施設が休館になりました。
「こども囲碁教室(玉村町)」もやむなく12/19以降、休講としました。
できれば自宅で囲碁の自習をしてほしいところですが、そこまで熱意を持った生徒は少ないようです。
リモート囲碁教室も難しそうだし・・・。

今年度の県内囲碁大会は、大人・子ども共に全滅状態で囲碁ファンは残念に思っているでしょうね。
上達目標がうやむやになってドーモ・・・。

いつまで続くかコロナ禍、収束後の新しい景色は見えるのか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-12-24):第9回伊勢崎少年少女囲碁大会-2019

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テレビドラマ/うつ病九段

2020-12-22 21:00:00 | テレビ番組

2017年7月、先崎学九段(安田顕)は対局中に突然、思考停止に陥った。将棋界を揺るがす不祥事に、将棋連盟の広報として対応していた先崎は、同時に将棋映画の監修も手がけ、多忙な日々を送っていた。
精神科医の兄・章(高橋克実)は、弟の症状を「うつ病」と断定し、直ちに入院を薦める。囲碁のプロ棋士でもある妻・繭(内田有紀)は、同じ勝負師として必死に支える。
家族や、将棋界を巻き込み、復帰の可能性にかけた、壮絶な闘病生活が始まる。
    (NHKオンラインより)

     ○ ● ○

先日(12/20)BS-Pで放送された「うつ病九段」は、将棋棋士・先崎学九段の実話をもとにしたドラマでした。
先崎九段の奥様は囲碁棋士・穂坂繭三段。先崎九段はNHK『囲碁講座』テキストに「桂馬の両アタリ」を連載、単行本「先ちゃんの囲碁放浪記/桂馬の両アタリ」も出版しています。

うつ病は極度のストレスが影響したようですが、マジメ過ぎたのでしょうか。
ザル碁党の場合、グータラでうつ病とは縁がなさそう・・・。

ドラマでは先崎九段の奥様を内田有紀さんが演じていましたが、穂坂さんに似てる・・・?

 

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-12-22):第45期天元戦第5局/井山裕太が天元位防衛!

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第46期天元戦第5局/一力がタイトル奪取!!

2020-12-20 21:00:00 | プロ棋戦

第46期天元戦五番勝負第5局が12月16日(水)に徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」で打たれ、一力遼碁聖が井山裕太天元に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績3勝2敗でタイトルを奪取した。
一力は井山との6回目の挑戦手合でついにタイトル奪取、二冠獲得で九段に昇段。井山、天元6連覇はならず。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「一力2冠、井山倒し新天元に」 「井山、天元の連覇は5でストップ」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

3-2で天元位奪取の一力2冠、井山さんの反発を誘い有利な戦いに持ち込みました。
3冠に後退した井山棋聖、最強手の判断が命取りか・・・。

一力2冠誕生により7大タイトルは井山3冠(棋聖・名人・本因坊)、芝野2冠(王座・十段)、一力2冠(天元・碁聖)となりました。
ただ、井山さんはタイトル序列・賞金額で上位の大三冠(棋聖・名人・本因坊)、トップの座は譲りません。

     ○ ● ○

今回の対局地は徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」。

徳島県は10月に発表された「都道府県魅力度ランキング」ではワースト2、46位と残念な結果となっています。
四国では愛媛県・24位、香川県・24位、高知県・36位と全体的にイマイチでした。
ただ、住民の大半は県外に移る気持ちはないかと・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-12-20):「鈍感力」を武器に/芝野虎丸新名人

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女流棋士と男性棋士の対戦成績

2020-12-18 21:00:00 | プロ棋戦

週刊碁(12/21号)に掲載された手合成績(12/7~12/9)で、男性対女性の対戦は6局ありました。
(左が勝者)
・坂井真樹九段 中押 奥田あや四段(本因坊戦予選B)
・小林 覚九段 中押 藤沢里菜女流本因坊(天元戦予選A)
・上野愛咲美扇興杯 1目半 秋山次郎九段(天元戦予選A)
・坂井嵩司二段 2目半 高雄茉莉初段(新人王戦予選)
・河 英一六段 6目半 田村千明三段(本因坊戦予選B)
・渡辺由宇二段 中押 西山静佳初段(本因坊戦予選B)

結果は男性側の5勝1敗と女流棋士にとって逆風のようです。
ただ段位はいずれも男性が上位で、この結果もやむなしか・・・。
その中で、上野さんは初の7大棋戦本戦入りの勝利。女流棋士では11人目の快挙とのこと。さらに上を目指してほしいですね。

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1年前の記事(2019-12-18):囲碁棋士の小川誠子さん死去

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沼田市・碁笥作り/NHK小さな旅

2020-12-16 21:00:00 | テレビ番組

「木がつなぐ 父と子と ~群馬県 沼田市~」
四方を山に囲まれて木材が豊富にある群馬県沼田市には、丸太が積み上げられた製材工場があります。時代に翻弄されながらも、たくましく生き残る工場の親子。全国でも数少ない、《碁石の入れ物を作る職人》。観光農園に活路を見いだし、絶品のりんごを栽培している農家の挑戦。豊かな木の恵みとともに暮らす人たちを訪ねます。
    (NHKオンラインより)

     ○ ● ○

先日(12/13)、放送されたNHK「小さな旅(NHK総合1・日曜午前8:00~午前8:25)」では、沼田市が紹介されていました。【再放送:NHK総合1、12/17(木)、午前11:05~午前11:30】
その中で碁笥(ごけ)を作っている職人の日常が映っており、群馬県人としては「へ~、そうだったんだ」と・・・。
碁盤、碁石の生産地はたまに紹介されていますが、碁笥は一般的ではないようで再認識しましたね。

印象に残ったのは、職人さんの一途な仕事ぶりでしょうか。
ただ、後継者がいないようで残念・・・。

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1年前の記事(2019-12-16):第45期天元戦第4局/井山がタイに追いつく

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第46期天元戦第4局/一力勝利で2-2タイ

2020-12-14 21:00:00 | プロ棋戦

一力勝利でシリーズ成績2-2 タイトルの行方は最終局へ
第46期天元戦五番勝負第4局が12月7日(月)に兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で打たれ、一力遼碁聖が井山裕太天元に白番中押し勝ちをおさめ、シリーズは2勝2敗のタイとなった。注目の最終第5局は12月16日(水)に徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「一力譲らず、手厚く盤面を支配」 「井山、見せ場を作れず土俵を割る」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

最終局に持ち込んだ一力碁聖、鮮やかなサバキで勝利を引き寄せました。
敗れた井山天元、持ち前のパワーを封じられ・・・。

スコア2-2のタイで最終局に持ち込まれた本シリーズ。戦前の予想では魔王・井山四冠の優勢かと思いましたが紛れてきましたね。
井山四冠が王者の底力を見せるか、勢いに乗る一力碁聖が制するか、第5局の行方は・・・?

     ○ ● ○

今回の対局地は兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」。
淡路島で検索したところ、出身人物に四宮米蔵の名前がありました。

四宮 米蔵(しのみや よねぞう、1769年(明和6年) - 1835年(天保6年)は、囲碁の棋士。淡路国津名郡上畑村(現兵庫県淡路市木曽上畑)出身。賭碁師として全国を遍歴し、阿波の米蔵の名を馳せた。後に本因坊門下、四段。晩年は一生軒無案を号す。跡目時代の本因坊丈和との十一番碁がある。
    (Wikipediaより抜粋)

独学で碁を学び、賭碁師として諸国を巡って三千両以上を稼いだとのこと。
囲碁学に詳しい人は四宮米蔵は知っているでしょうが、一般の人は聞いたこともないでしょうね。
淡路島での知名度もイマイチか・・・。

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1年前の記事(2019-12-14):第45期名人戦リーグ開幕

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NHK朝ドラ/おちょやん

2020-12-12 21:00:00 | テレビ番組

上方女優の浪花千栄子を題材に、戦前から戦後の大阪で貧しく生まれた少女が女優を目指す生涯をフィクションで描く。
    (Wikipediaより抜粋)

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11/30にスタートしたNHK朝ドラ『おちょやん』。
主人公のモデルは松竹新喜劇の創設メンバーとして活躍した上方女優、浪花千栄子。記憶にあるのはテレビのCM程度ですが、関西では結構人気があったようですね。
スタート時の視聴率はイマイチのようですが、今後の展開次第か・・・。

前作の「エール」の評判は上々のようでした。音楽好きな人は特にそうだったと思います。
古関裕而の作品では「長崎の鐘」が印象に残っています。日本人の感傷的なハートをよく掴んでいると・・・。

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1年前の記事(2019-12-12):努力の方向音痴

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