先日、義父(妻の父親)が旅立ちました。大正生まれですから天寿を全うしたと言えるでしょうか。
義父も囲碁との関わりは、結構ありました。
若い頃、囲碁にのめり込んでは仕事に影響すると控えていたようですが、還暦を過ぎた頃から「町内囲碁会」の役員や「小学校囲碁クラブ」の指導もしており、10年ほど前には三段の免状をもらったようです。
戦前の本因坊・秀哉や呉清源の話もしていましたね。
私とは30歳ほどの差がありますが、囲碁では同じよう道を歩んできたんですね。
ただ、対局したのは2~3回ほどしかありません。
どうも肉親や縁者とは気を使ってしまい、緊張感がイマイチなんですね。
一方、私の実父は10年ほど前に他界しましたが、やはり近所の仲間と碁を打っていたようです。
棋力は2~3級のようでしたが、私と打った記憶はありません。郷里が離れている事情もありましたが・・・。
肉親と言えども、世代が違うとなかなか打ち解けるのは容易ではありません。
特に激動の時代を生きてきた戦前・戦中派と、あまり苦労を知らない戦後派ではその落差は大きいですね。
その落差を埋める手段の一つとして「囲碁」は有効だと思います。
今思えば義父、実父ともに、もっと碁を打っておけばよかったと悔やんでいます。
昨日は伊勢崎・名和小学校の後期囲碁大会でした。9路盤、13路盤、19路盤で30名ほどが集まりました。
19路盤クラスの成績は「囲碁教室」に通っている生徒が上位を占めており、「学校囲碁クラブ」の活動だけでは棋力アップのスピードは遅いようです。
小学生ですから遊び感覚はぬぐえないのですが、「学校囲碁クラブ」の方がより遊びに近い感じです。
「学ぶこと」と「楽しむこと」、このバランスがムズなところですね。これは大人も同様ですが・・・
名和小学校・囲碁クラブの活動スペースは、19路盤クラスが理科室、13路盤クラスが調理室、9路盤クラスは会議室とあまり恵まれていません。
それでもクラブのメンバーはあまり気にならない様子です。小学生にとって活動場所は大きな問題ではないようですね。
毎週土曜日の「こども囲碁教室(午前:伊勢崎、午後:玉村)」も、先週(12/22)が今年最後でした。
「玉村町こども囲碁教室」ではこの日、ペア碁と納会(パーティー)を行いました。
保護者の手作りケーキ、スタッフの寄付・差し入れなどで、ささやかながら楽しいひと時でした。
こども達にとっては「楽しく学ぶ」雰囲気がないと、なかなか持続しないと思います。
あと、保護者の理解も「ヤル気」を出すポイントでしょうね
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先日の「伊勢崎少年少女囲碁大会」で「玉村町こども囲碁教室」の生徒は、9路盤クラスで優勝2名、準優勝2名、全体の勝率は7割と望外な成績を残しました。
学年が他地区に比べやや高いということを割り引いても、立派な成績だと思います。
これから13路盤、19路盤とステップアップしていきますが、生徒間のレベルの差を考えながら、どう引き上げていくか。ムズなところです。
今日は「第2回伊勢崎少年少女囲碁大会」が開催されました。参加者は140人ほどで、前回より1割くらいは増えているでしょうか。
本大会の特長は9路盤・13路盤クラスが半数以上を占めており、初級者が参加しやすい大会になっています。
子ども達の中には19路盤に到達する前に止めてしまうケースも見られますが、このような大会で刺激を受け「ヤル気」になってもらえればと思っています。
本大会開催にあたっては、多くの運営スタッフのサポートが大きな力となりました。
地元小学校・囲碁クラブのボランティア・スタッフ、囲碁教室の保護者(ママさん)、お疲れさまでした。
ボランティア・スタッフはシルバー世代が多いのですが、棋具の運搬、会場の設営など骨身を惜しまない活動に感心しましたね。
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今回、初めて県内の大会に出場した「玉村町こども囲碁教室」の12名、予想を上回る好成績で保護者の方々も喜んでいることでしょう。指導スタッフとしても嬉しいですね
また「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の生徒も奮起し、入賞者も多く出すことができました。
生徒の棋力アップは本人の「ヤル気」が一番ですが、その潜在能力を引き出す指導スタッフの熱意、工夫も重要な要素でしょう。
今週日曜(12/23)は「第2回伊勢崎少年少女囲碁大会」が開催されます。
昨日はその「運営スタッフ会議」が行われ、準備や段取りなどを打ち合わせました。
この大会は9路盤クラスがあり、今回も小学生の低学年を中心に50人ほどが参加します。
問題になったのは、9路盤クラスの参加者は「終局の手続き」をよく理解していないということです。
前提として両対局者が終局と判断した場合、審判員が終局を確認しますが「手残り」があるケースも少なくありません。この場合、審判はどうするか。
片寄った助言は不公平です。手残りがあっても、双方が合意であれば終局することを原則としました。
たとえば「3目ナカデの手が残っていても、両者が終局と合意すればそのまま3目と数える」というものです。
他にもいろいろなケースが考えられますが、あとは審判の判断に委ねることになります。
すべての審判員が同じレベルで判定できればいいのですが、多少の個人差はやむ負えないところです。
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今年7月末からスタートした、「玉村町こども囲碁教室」からも12名の児童が9路盤クラスに出場します。
指導スタッフとしては、なんとか全体で5割以上の結果を残してほしいと思っていますが・・・。
あと「伊勢崎こども囲碁アカデミー」で教えている生徒もがんばってほしいですね。
師走の総選挙が終わりましたね。勝者・敗者、悲喜こもごもといったところでしょうか。
朝日の「天声人語」に「負けに不思議の負けなし、勝ちに不思議の勝ちあり」とありました。
囲碁の勝負も、同様なことが言えますね。
「ザル碁党」に選挙はありませんが、いつまでもこの党に安住するつもりはありません。
「天下五段党」を狙っているのですが、党員資格の壁が厚くて・・・。
党員資格を得るためには、国土強靭化ならぬ「棋力強靭化」が必須となります。
ただ棋力向上のマニフェストも中途半端で・・・・。
当分は「ザル碁党」で、奮起の機会をうかがうことになるのでしょうか。
第60回NHK杯の3回戦第2局(12/9放送)は向井千瑛・五段と望月研一・七段の対決。
序盤では白番・望月七段が優勢でしたが、向井五段の勝負手に望月五段がミスを重ね、向井五段の逆転勝利でした。
これで向井さんは前期の謝さんに続いてベスト8進出。準々決勝の相手は山田九段と山下名人の勝者となります。
強豪相手にどこまで戦えるか、小気味よい戦闘力を見せてほしいところです。
今期の女流は向井、謝、鈴木、吉原の4名で、謝さんと鈴木さんは1回戦敗退。吉原さんは初戦を突破したものの2回戦で依田九段に敗れてしまいました。残る向井さんに期待が集まりますね。
初出場の中根直行・八段と内田修平・七段は残念ながら1回戦敗退、緊張したのでしょうか・・・。
今年もずいぶん「ネット対局」を行いました。成績はほぼ5割ですが、レーティング・ポイントは昨年末よりダウンです。
ネット碁の目的は「棋力アップ」が第一でしたが、この状況だと「ひまつぶし」になりそうです。
この時間を他の有益な事に使えば・・・と反省しますが、利便性を考えると止められません。
それでもパチンコやタバコなどに比べれば、健康面や経済面で「まあ、いいっか」という気分ですね。
囲碁大会や碁会所などの「対面対局」ですと、会話や表情、ボヤキなどそれなりに変化と刺激があります。
一方、「ネット対局」の場合は勝っても負けても自分だけの世界、オタク系の感じでしょうか。それでも「コタツでネット碁」など、いい点もあります。
対面対局とネット対局、一長一短ですがバランスよく楽しめればと思っています。
群馬県のアマ三棋戦(名人・本因坊・世界アマ選手権)の歴代優勝者・準優勝者をHPに載せました。
↓↓
http://www5.ocn.ne.jp/~katomasa/igonenkan/history_champ.html
これは日本棋院群馬県支部連合会・名誉会長の資料提供によるものですが、昭和30年(1955年)からですので貴重な記録です。
私がこれらの大会運営に関わるようになって十年ほどですが、優勝者は奈良さん、石井さんの2強が大半を占めています。
アマチュアですからそれ程の差はないように思うのですが、2強との差は歴然なんですね。
その差は何でしょう?若い頃の修練の密度でしょうか・・・。