天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第41期名人戦第6局/井山が3連勝!シリーズタイに!

2016-10-31 20:30:00 | プロ棋戦

第41期名人戦挑戦手合七番勝負第6局が10月26日(水)、27日(木)に静岡県川津町「今井荘」で行われた。結果は黒番の井山裕太名人が高尾紳路九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を3勝3敗のタイとした。最終第7局は11月2日(水)、3日(木)に山梨県甲府市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山並んだ!、仰天!?井山の柔軟発想」 「高尾悶絶!、強烈頭ツケ」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

3連敗から怒涛の3連勝で最終局に持ち込んだ井山名人。この第6局は大胆さと柔軟性で完勝の内容でした。
苦しい展開で後半3連敗の高尾九段、井山名人の気迫に押され気味か・・・。

最終第7局は明後日(11/2)から。流れは井山名人に傾いているようですが、高尾九段がこの暗雲をどう吹き払うか・・・。
激闘を期待、名局にはドーモ・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は静岡県河津町今井浜温泉「今井荘」。前局(熱海)に続いて静岡県でのタイトル戦です。

今井浜は東伊豆で風光明媚な印象がありますが、近年テレビの旅番組では西伊豆も多く紹介されています。
「朝陽の東伊豆」か「夕陽の西伊豆」か、個人的にはローカル色の西伊豆かな・・・。

海

     ○ ● ○

1年前の記事(2015-10-31):免状の価値

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囲碁用語:手拍子

2016-10-29 20:30:00 | 囲碁

「手拍子」というと民謡などで手を打って拍子を取ることをいいますが、囲碁・将棋などでは「深く考えずにハズミで手を下すこと」をいいます。
ザル碁党もこの「手拍子」で何度後悔したことか・・・。

この「手拍子」を防ぐにはどうすべきか?
一手一手に疑問を持って打てばいいと思いますが、相応の知識量がないと・・・。
あと時間をかけて読む人は「手拍子」による悪手が少ないと思います。そういう面では、ネット碁で対局数の多い人は「手拍子」の傾向が多いかも・・・。

こども囲碁教室では「打つところが決まるまで石は持たない」と教えています。
なかなか守れませんが、これも手拍子を防ぐ一つの方法ですね。

コスモス

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1年前の記事(2015-10-29):第41期天元戦第1局/井山が先勝!

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NHK囲碁講座/「楽に勝てる石の形」

2016-10-27 20:30:00 | テレビ番組

10/2から始まったNHK囲碁講座(Eテレ・日曜・12時~)は「磨け初段の力/楽に勝てる石の形」。
講師は三村智保九段、聞き手は引き続き戸島花さん(囲碁大使)。
前回は「楽に打てる石の感覚」でしたが、「楽に打てる」「楽に勝てる」と安易に使われるのはドーモ・・・。

「石の形」が大切なのは分かっているのですが、知らずに悪い形で打っているのがザル碁党です。
「石の形」をよくするには「棋譜並べ」や「テレビ棋戦の鑑賞」が有効でしょうね。ただ、本当に身につくかは・・・。

講師の三村九段は「市川こども囲碁道場」を主宰しており、50人ほどが在籍しているとのこと。
「囲碁道場」というと、「囲碁教室」より厳しい雰囲気がありますね。

「囲碁講座」は「囲碁フォーカス」という番組の前半で放送されていますが、後半の「フォーカス・オン」の方が面白そう。
国内外の囲碁事情、最新ニュース、棋士の情報など興味深い内容を注目しています。

NHK囲碁講座

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1年前の記事(2015-10-27):第63期王座戦第1局/井山が先勝!

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第42期天元戦第1局/井山が先勝!

2016-10-25 20:30:00 | プロ棋戦

井山裕太天元に一力遼七段が挑戦する第42期天元戦挑戦者手合五番勝負の第1局が10月21日(金)に三重県志摩市で行われた。結果は黒番の井山天元が中押し勝ちをおさめ、天元位防衛へ幸先の良いスタートを切った。第2局は11月11日(金)北海道小樽市で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山強烈、力比べ 井山に軍配」 「一力 ほろ苦初舞台、粘り実らず」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

激しい競り合いを制した井山天元、強烈なカウンターで勝負を決めました。
敗れた一力七段、攻めを急ぎ過ぎたか・・・。

先週は余正麒七段、一力遼七段と若き両雄の挑戦を退けた井山七冠、明日(10/26)から名人戦第6局が始まります。
2-3とリードされていますが、井山さんにとって七冠キープの大一番になりそうです。

    ○ ● ○

今回の対局地は三重県志摩市の「賢島宝生苑」。賢島は今年5月に伊勢志摩サミットが行われましたね。

サミットといえば「囲碁サミット」というのがありましたね。
今年は11月19日に三重県熊野市で開催(第9回)の予定だそうです。

※囲碁サミットは、日本の伝統的な囲碁文化を通したまちづくりや人づくりに取り組む自治体の代表が集い、各地域の取り組みについて情報発信しています。

賢島

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1年前の記事(2015-10-25):第34期女流本因坊戦第2局/藤沢が連勝!


 

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第64期王座戦第1局/井山が先勝!

2016-10-23 20:30:00 | プロ棋戦

井山裕太王座に余正麒七段が挑戦する第64期王座戦挑戦手合五番勝負が10月17日(月)に大阪で開幕した。結果は、井山が余に白番1目半勝ちをおさめ、シリーズ先勝となった。第2局は11月7日(月)に兵庫県神戸市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「進撃井山 若き刺客、余正麒に先勝」 「余 互角に渡り合うも・・・」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

終盤のコウ争いを粘り抜いた井山王座、冷や汗の勝利でした。
敗れた余七段、中央の厚みを生かし優勢との評判でしたが・・・。

名人戦、王座戦、天元戦と3タイトル戦を同時進行の井山七冠、対局が多い方が感覚を研ぎ澄ませるのかも・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は大阪市の「ウェスティンホテル大阪」。大阪のシンボルといえば大阪城。

NHK太河ドラマ「真田丸」は終盤を迎え、真田幸村(信繁)が大阪城に入ったところ。いよいよ徳川、豊臣の最終決戦となります。
歴史にタラレバはないのですが、、大阪方に広島カープのような結束力、男気があったらと・・・。

大阪城

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1年前の記事(2015-10-23):プロの対局/半目勝負の割合は?

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映画「君の名は」

2016-10-21 20:30:00 | 映画

・作品名:「君の名は」
・監督・原作・脚本:新海誠
・音楽:RADWIMPS
・声の出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、他

「誰もが経験したことのない、アニメーションの新領域。 新たな“不朽の名作”が誕生する!」
「この夏、日本中が恋をする」

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人気作品ということで見てきましたが、オジサン世代には「ドーモ・・・」という感じでした。
「20代の頃に見たら」と仮定しても・・・?
時代により価値観や印象度が変わるのか、オジサンの感性がついていけないのか・・・。

「君の名は」といえば戦後のラジオドラマで有名になったと聞きます。
現代の若者がドラマを聞いたら、「ドーモ・・・」と思うでしょうね。

君の名は

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1年前の記事(2015-10-21):NHK囲碁講座「盤上の死活マスター」

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第23期阿含・桐山杯決勝/河野が初優勝!

2016-10-19 20:30:00 | プロ棋戦

「阿含・桐山杯第23期全日本早碁オープン戦」の決勝戦が10月8日に京都府京都市で行われた。結果は、河野臨九段が二十五世本因坊治勲 に、白番半目勝ちをおさめ、初優勝を果たした。
     (日本棋院HPより抜粋)

「河野初V、半目抜き去り逆転勝利」 「治勲 優勢築くも・・・、ヨセで失速」
     (週刊碁見出しより)

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本棋戦初優勝の河野九段、中盤で苦しい形勢でしたがヨセで追い込み、半目勝ちでした。
敗れた治勲さん、ヨセがまずく半目負けは悔しいでしょうね。

河野九段は毎年コンスタントな成績を残していますが、このところ井山+井山後継世代に押され気味です。埋没しないよう本優勝を機に発奮してほしい・・・。
惜しくも準優勝の治勲さん。短時間でのヨセ勝負、「アラ還世代」にはチト苦しいか・・・。

カキ

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1年前の記事(2015-10-19):第22期阿含・桐山杯/井山が連覇!4回目の優勝

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第41期名人戦第5局/井山が2連勝!

2016-10-17 20:30:00 | プロ棋戦

第41期名人戦挑戦手合七番勝負の第5局が10月12日(水)、13日(木)に静岡県熱海市「あたみ石亭」で行われた。結果は白番の井山裕太名人が3目半勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を2勝3敗とし名人防衛に望みをつないだ。注目の第6局は10月26日(水)、27日(木)に静岡県河津町で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山追走、見えた!高尾の背中」 「高尾、足踏み」
     (週刊碁見出しより)

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井山名人が冷静なシノギで2連勝、内容も充実しているようです。
敗れた高尾九段、石の流れがドーモ・・・。

これでスコアは井山名人が2-3(●●●○○)と追い上げムードですが、第6局との間にタイトル戦が2局(10/17:王座戦第1局/井山王座が余七段に勝利、10/21:天元戦第1局)が控えており、この過密日程をどう乗り越えるかだカギになりそう・・・。

一方の高尾挑戦者、あと1勝が遠い。次の第6局を落とすと完全に井山ペース、自分流を発揮できるか・・・。

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今回の対局地は静岡県熱海市「あたみ石亭」。タイトル戦ではお馴染みの宿です。

高級旅館のふれこみですが、宿泊プランのお値段を見ると庶民にはチョット・・・。
温泉旅館も格差が広がっているようです。

熱海駅

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1年前の記事(2015-10-17):映画「マイ・インターン」

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将棋:スマホで将棋ソフト使い不正か

2016-10-15 20:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

日本将棋連盟は10月12日、15日に開幕する第29期竜王戦七番勝負で、挑戦者の三浦弘行九段(42)が出場しないことになったと発表した。対局中、スマートフォンなどに搭載の将棋ソフトを使って不正をした疑いもあるとして、説明を求めたという。連盟は、期日までに休場届が出されなかったため、12月31日まで公式戦の出場停止処分とした。
     (朝日新聞より抜粋)

竜王戦の挑戦者を変更
日本将棋連盟は10月12日、第29期竜王戦七番勝負で渡辺明竜王(32)の挑戦者に決まっていた三浦弘行九段(42)を12月31日までの出場停止処分とし、挑戦者決定戦に出場した丸山忠久九段(46)を繰り上げて挑戦者とする、と発表した。
     (読売オンラインより抜粋)

     ○ ● ○

将棋界では全国紙やテレビ報道での不祥事に頭を悩ませているでしょうね。
一般のアマ将棋ファンからすればプロ棋士は夢のような存在、「何てことをしてくれたんだ」と憤慨していることでしょう。

今期の竜王戦、繰り上げ挑戦者の丸山九段も複雑な思いでしょうね。
周囲の雑音を気にしないでベストを尽くししてほしい・・・。

囲碁界でも同様の心配はありますが、プロという専門家集団の良識を持っていれば・・・。

似たような事件としてはスポーツ界のドーピング問題があります。
人間性より勝負を優先するような社会では・・・。

三月のライオン

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1年前の記事(2015-10-15):プロの対局/中押し勝ちの割合は?

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第41期新人王戦第2局/大西竜平二段が優勝!

2016-10-13 20:30:00 | プロ棋戦

第41期新人王戦決勝三番勝負の第2局が9月30日に東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われた。結果は、大西竜平二段が谷口徹二段に黒番中押し勝ちをおさめた。大西は第1局に続いての勝利となり、2勝0敗で優勝を決めた。大西は16歳6ヶ月での優勝となり新人王戦史上最年少記録となった。新人王戦初出場で優勝は史上初。
     (日本棋院HPより抜粋)

「大西新人王、初出場!最年少V、無敗で新人王卒業」 「谷口、ヨセを後悔」
     (週刊碁見出しより)

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新人王奪取の大西二段、粘り強い戦いでの勝利でした。
敗れた谷口二段、終盤でのミスが敗因か・・・。

最年少新人王の大西二段、初出場で優勝ということは「新人王戦は負けなし」。快進撃ですね。
今年の勝ち星ランキングではトップの一力七段(34勝14敗)に次いで2位(30勝8敗)。まだ16歳ですからこれからが楽しみです。
若手では同じ16歳に芝野虎丸二段がいます。勝ち星ランク7位(28勝11敗)、新進気鋭の「竜虎」に注目ですね。

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1年前の記事(2015-10-13):第34期女流本因坊戦第1局/藤沢が先勝!

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