天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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プロ棋士・四字熟語/㊴志田達哉、㊵一力遼

2022-06-30 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」

㊴忍之一字/志田達哉八段
★忍之一字(にんの・いちじ):何かを成し遂げるには、忍耐が一番大切の意。

つる:強烈な地カラでジリジリとしたヨセ合いに耐えるあの超激シブな棋風ね。
りん:あと、志田くんが打ってる時のあの表情!
つる:素敵だよね。碁の楽しさと苦しさを何より雄弁に語ってくれてる感じがする。
りん:志田くんのタイトル戦見てみたいなぁ。修行僧がきらびやかな大舞台に・・・、
つる:修行僧って(笑)。でもたしかにあの禁欲的な雰囲気はそんな感じがするよね。

㊵英俊豪傑/一力遼棋聖
★英俊豪傑(えいしゅん・ごうけつ):多くの人並み外れた才能や能力を持つ優れた人物。

りん:一力さんは唯一、英も俊も豪も傑も全て受け止められる人かもしれない。異次元の強さで、堂々としてて、めちゃくちゃ頭がよくて・・・。
つる:一力さん、めちゃくちゃ真面目で全部に対して全力なんだよね。だから、どんなに特別でも不思議と嫉妬する気にならないのよ。
りん:それはある。一切裏技を使わない。どんな難しいことも全部正攻法で達成する。
    (週刊碁より抜粋)

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志田八段所属の中部総本部には「忍之一字」が似合う先輩がいます。
「いぶし銀」と言われた故・島村俊廣九段、「忍の貴公子」の羽根直樹九段。伝統でしょうか・・・。

本因坊戦では勝負師・井山本因坊にストレート負けを喫した一力棋聖、直球勝負が裏目のようでした。
一力棋聖のイメージは「生徒会長」、今後は囲碁界の「棋士会長」か・・・。

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1年前の記事(2021-06-30):第8期女流立葵杯【第2局】/藤沢が2連勝で防衛

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映画「峠」

2022-06-28 21:00:00 | 映画

・作品名:「
・原作:司馬遼太郎
・監督・脚本:小泉堯史
・出演:役所広司、松たか子、香川京子、田中泯、永山絢斗、芳根京子、他
・あらすじ
敵軍50,000人に、たった690人で挑んだ“最後のサムライ”
慶応3年(1867年)、大政奉還。260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す・・・。

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司馬遼太郎作品となると、つい「見てみるか」という気持ちになります。昨年も「燃えよ剣」を見ました。
昭和世代のサラリーマンにとって、司馬遼太郎作品は人気があったんですね。
ただ、女性にはドーモ・・・。

これまで司馬作品は多く映画化されましたが、観客動員数など人気面ではイマイチです。
小説と映像のギャップに違和感があるのか・・・。

長岡藩の戦いを見ていると、今世界を揺るがす「ウクライナ情勢」を連想します。
大国の圧力にどう抗戦していくか・・・。

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1年前の記事(2021-06-28):第76期本因坊戦七番勝負第5局/井山、連敗脱出

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第9期女流立葵杯【第3局】/上野がタイトル奪取

2022-06-26 21:00:00 | プロ棋戦

第9期女流立葵杯【第3局】/上野がタイトル奪取
上野愛咲美女流棋聖(20)が藤沢里菜女流立葵杯(23)に挑戦する第9期会津中央病院・女流立葵杯の挑戦手合第3局が6月24日(金)に「日本棋院東京本院」 で打たれ、上野愛咲美女流棋聖が白番中押し勝ちをおさめ2勝1敗で初の女流立葵杯獲得となった。

第9期女流立葵杯【第2局】/藤沢勝利で決着は最終戦へ
第9期会津中央病院・女流立葵杯の挑戦手合第2局が6月20日(月)に福島県会津若松市 「今昔亭」で打たれ、藤沢里菜女流立葵杯の中押し勝ちとなった。
第3局は6月24日(金)に日本棋院東京本院で行われる。

第9期女流立葵杯【第1局】/上野が先勝
第9期会津中央病院・女流立葵杯の挑戦手合第1局が6月18日(土)に福島県会津若松市 「今昔亭」で打たれ、上野愛咲美女流棋聖の中押し勝ちとなった。
次局は6月20日(月)に同所で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

第2局「藤沢、クールに咎める」 「上野、猛攻も空振り」
第1局「上野、冴える切れ味」 「藤沢、痛恨の見落し」
   (週刊碁見出しより)

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女流棋士のタイトルは藤沢里菜さんと上野愛咲美さんがツートップ。直近まで藤沢さん優勢でしたが本シリーズで並びましたね。

◎藤沢さん獲得タイトル:
 ・女流本因坊・女流名人・扇興杯
◎上野さん獲得タイトル:
 ・若鯉杯・女流立葵杯・女流棋聖・SENKO CUP

年齢は藤沢さんが3歳年長ですが、当分は両者のタイトル争いが続きそうです。
次世代の有望株となると仲邑菫さん(13)、囲碁ファンの多くが期待していますね。


タイトル一覧

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1年前の記事(2021-06-26):こども囲碁教室再開(2021年6月)

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NHK-BSP「こころ旅(2022春の旅)」大船渡市/碁石浜

2022-06-24 21:00:00 | テレビ番組

NHK-BSPの「日本縦断こころ旅(2022春の旅)」、今週(6/20~6/24)は岩手県。
福島、宮城、岩手と北上の旅は「2011年・東日本大震災」に関わる風景が多かったですね。
6/21放送の舞台は大船渡市/碁石海岸(碁石浜)。手紙を書いたのは小学6年生の女子。

お宮まいりの日が2011/3/11、午前中に家族みんなでお祝いをしたその日の午後、東日本大震災が起こり、祖父母と叔父さんが津波で亡くなったそうです。
4歳の時に父親と碁石浜を訪れ、海辺で遊んでいたところ、父親が亡くなった祖父母と碁石浜での思い出に涙したという手紙でした。

当時の風景が目に浮かぶような温もりの文章に、涙腺が・・・。
大震災からもう11年ですか、被災地復興にはまだまだ難題があるようです。
マスコミが防災グッズの紹介などしていますが、あまり関心がありません。「何とかなるさ」ではダメか・・・。

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1年前の記事(2021-06-24):テレビドラマ/ドラゴン桜

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将棋・羽生九段1500勝達成、囲碁界は?

2022-06-22 21:00:00 | プロ棋士

羽生善治九段(51歳)が6月16日(木)に関西将棋会館で行われた第81期順位戦B級1組1回戦(対山崎隆之八段)に勝ち、公式戦通算1500勝(654敗、勝率6割9分6厘)を達成しました。羽生九段の1500勝は将棋界初の快挙で、四段昇段後36年5カ月、51歳8カ月での達成となります。
   (日本将棋連盟HPより抜粋)

趙治勲 史上初の通算1500勝!!!
2017年4月27日に日本棋院東京本院で第7回フマキラー囲碁マスターズカップ2回戦が行われ、趙治勲名誉名人が片岡聡九段戦に白番中押し勝ちし、公式戦通算1500勝(821敗3持碁4無勝負)を達成した。1500勝達成は史上初。60歳10ヵ月、入段から49歳0ヵ月、達成時勝率6割4分6厘だった。
   (日本棋院HPより抜粋)

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将棋界は詳しくありませんが羽生九段の快挙、すばらしいですね。
プロになって37年、タイトル通算100期まであと1勝。こちらの記録も達成してほしいですね。

囲碁界では趙治勲さんが60歳10ヵ月で1500勝を達成しています。羽生さんより9歳ほど年長での到達ですがこちらも快挙です。
ただ、こうした記録も棋戦が増えており、昭和全盛の棋士と比べるのはドーモ・・・。

囲碁・将棋界で趙治勲さん、羽生さんを超えるのは誰か?
囲碁の井山さん、将棋の藤井さんは可能性十分・・・。

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1年前の記事(2021-06-22):時代小説/三河雑兵心得(1)~(5)

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井山本因坊、前人未到の11連覇達成(2)

2022-06-20 21:00:00 | プロ棋士

第77期本因坊決定戦七番勝負は6月12日、本因坊文裕(33)=井山裕太九段=が前人未到の11連覇を達成して幕を閉じた。囲碁界の新たな金字塔だ。
11連覇の道のりでは、トップ集団の先輩たちを倒し、最近は人工知能(AI)の登場で急成長した後輩たちの挑戦を退けてきた。

-本因坊10連覇の大記録を目の前で更新された二十五世本因坊治勲-
今シリーズについて「今回の七番勝負は、井山さんが内容で一力さんに負けている碁が多かった。それでも勝利の女神が井山さんにほほえんだ。奇跡です」と振り返る。文裕の強さについて、「他の棋士に比べて大局観が優れている。天下人になる人とそうでない人との差はそこにあるが、井山さんは天才的なものがある」と見る。
   (毎日新聞より抜粋)

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対局日が土・日(6/11、12)のため「週刊碁」に「井山11連覇」が掲載されたのは今日、週刊なので・・・。
記事は1~3面が第7局、最終面が連覇記録と大きく取り上げています。
ただ、この大記録も一部の囲碁ファンの記憶に残るのみか・・・。

これまで10連覇の記録を塗り替えられた治勲さん、「いつまでも10連覇で並んでいたかった」とのこと。
どんな大記録も永遠を望むのはムズなところで・・・。

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1年前の記事(2021-06-20):第8期女流立葵杯/挑戦者決定戦は上野

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TVドラマ「マイファミリー」終了

2022-06-18 21:00:00 | テレビ番組

「マイファミリー」HP「はじめに」より
二宮和也&多部未華子夫婦役で15年ぶり共演!!
そんな二人に襲いかかる前代未聞の“完全誘拐”娘を助ける唯一の方法は警察排除!?
夫婦だけで娘を取り返せ!!誘拐事件で試される“家族の絆”
一瞬たりとも目が離せないノンストップファミリーエンターテインメント!

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毎週楽しみにしていたTVドラマ「マイファミリー」、終わってしまいました。
ドラマのテーマは「ファミリーエンターテインメント」とありますが、視聴者の大半は「真犯人さがし」に目線がいってたように思います。
あの「ハラハラ、ドキドキ」感、視聴者を惹きつける「何か」があるんですね。

先週の視聴率で「マイファミリー(終)」は3位、ドラマでは「鎌倉殿の13人:6位」「未来への10カウント(終):7位」を押さえ、高い評価でした。
「マイファミリー」の主演はニノ(二宮和也)、「未来への10カウント」はキムタク(木村拓哉)と同じジャニーズ系。
ニノの「身近なお兄さん」が、キムタクの「ヒーロー」より親近感があった・・・。

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1年前の記事(2021-06-18):「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)

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第77期本因坊戦七番勝負第4局/井山、前人未到の11連覇達成!

2022-06-16 21:00:00 | プロ棋戦

第77期本因坊戦七番勝負第4局は福岡県太宰府市「九州国立博物館」で6月11日(土)12日(日)と打ち継がれ、白番の本因坊文裕(井山裕太)が一力遼棋聖に中押し勝ちをおさめ4連勝。ストレートでの防衛を果たした。これで本因坊11連覇。
   (日本棋院HPより抜粋)

「囲碁界最多11連覇、読みの深さ光る」 「一力、決断裏目に出た」
   (毎日新聞見出しより)

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4連勝のストレートで防衛した井山本因坊、中盤以降の戦いで一枚上だったようです。
敗れた一力棋聖、棋聖戦で奪取した粘りがイマイチ・・・。

井山本因坊の11連覇、前人未踏の大記録。マスコミはもっと大きく扱ってほしかったですね。
井山さんはメンタルトレーニングにも取り組んでいるそうです。「心技体」の「心」で一力さんを上回ったか・・・。

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1年前の記事(2021-06-16):気持ちの切替え/ゆるみちゃん

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アマ本因坊戦群馬県大会/辻井さんが優勝

2022-06-14 21:00:00 | 囲碁群馬

辻井さんが全国切符
「第68回全日本アマチュア本因坊決定戦」の県大会が6月12日、高崎市中央公民館で開かれ、同市の会社員、辻井一郎さん(56)が優勝した。辻井さんは8月27、28日に日本棋院会館(東京・市ケ谷)で開かれる全国大会に出場する。
県内のアマチュア14人が出場し、1人につき4回対局して勝ち星などのポイント数で順位を決める変則リーグ戦で優勝を争った。4戦全勝した辻井さんは「群馬県アマ本因坊」の称号を獲得した。

◎上位入賞者
 ▽優 勝:辻井一郎
 ▽準優勝:大崎泰裕
 ▽3 位:樫村仁、佐藤貞夫

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3年ぶりの大会となった本棋戦ですが参加者は14名。前回(2019年大会)は36名でしたのでドーモ・・・。
参加者の年齢も高校生が参加せず高齢化、地味な大会となりました。

大会の詳細は「群馬県の囲碁情報」

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1年前の記事(2021-06-14):第76期本因坊戦七番勝負第4局/芝野が奪取にあと1勝

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仲邑菫二段、最年少100勝

2022-06-12 21:00:00 | プロ棋士

囲碁の仲邑菫二段、史上最年少で公式戦100勝 50年ぶり記録更新
囲碁の中学生棋士、仲邑菫二段が6月6日、13歳3カ月の史上最年少で公式戦100勝目を挙げた。趙治勲名誉名人(65)が1972年5月に達成した15歳11カ月を抜き、50年ぶりの記録更新となった。プロ入り後の通算成績は100勝52敗。
   (朝日新聞抜粋より)

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菫さんの快進撃が続きますね。マスコミの取材攻勢を心配していますが、気にならないようです。
ただ、女流棋戦の勝数も加味されており、単純に治勲さんとの比較はドーモ・・・。

「週刊碁」に連載の「つるりん(鶴山八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」四字熟語編では、菫さんを飛竜乗雲と称賛しています。ナルホド・・・。

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1年前の記事(2021-06-12):ワクチン接種

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