天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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見知らぬ人に声かけられた

2006-01-31 16:15:56 | 日記・エッセイ・コラム

先日、新宿の街中で知らない人に声をかけられました。
最初は「○○寿司の××だけど・・・・云々」と同じ年頃の人が親しそうに話かけてきました。
○○寿司というのは記憶にないし、その人の顔も見覚えがない。
もし、お世話になった人だったら失礼になるので、適当に相槌を打っていたら、そのまま「じゃあ」と去っていきました・・・。
あれは相手の人が自分を誰かと間違ったのだと思う、きっと。

それから5分後くらいして「やあー」と同年輩で笑顔で手を振ってくる人がいました。
この人の顔も見覚えがなく、誰だったかなと考えているうちにそのまま去っていきました。
うーん、誰だろう・・・?、もしかしたら会ったことがあるかも・・・? ((+_+))

わずかな時間に二人の見知らぬ人に声かけられ、不思議な体験でした。

似たようなケースで会社の中ですれ違う時に挨拶され、「誰だったろう・・・?」と悩むことや、顔は見覚えがあるんだけど「名前が出てこない・・・?」、ということも時々あります。

人間のメモリーも許容量があり、不要なものは消去されていくんでしょうね。きっと・・・

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棋聖戦第1局の解説(風鈴会)

2006-01-29 16:58:13 | 風鈴会

昨日(1/28)は定例の「風鈴会」の日、テーマは棋聖戦第1局の解説でした。
打ち掛け時の形勢は「白(羽根棋聖)の有望」という説が多かったようですが時が経つにつれ、「どちらとも言えない」という説が大勢を占めてきました。

評価というのは時代・背景によって変化するものなんですね(ちょっと大袈裟か・・・)。

最後は棋聖の見損じということでしたが、間違えなく終局しても黒(山下九段)が優勢とのことでした。
対局者と観戦者、「ヨミの深さ・形勢判断」に温度差があるようです。

本局、羽根棋聖はいつになく激しい碁でしたが、「ヨミを主体とした韓国・中国の棋風を意識したのではないか」とS七段は語っていました。

講座のあとの対局では連敗し、降段してしまいました。時にはプレゼンターも必要というこで次回はがんばろうと思います。

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怒涛の譜(第4局)初めての九段戦

2006-01-26 17:48:24 | 囲碁

※加藤正夫精局集「怒涛の譜」より譜の内容、コメントを順次記載していきます。

■第21期本因坊戦三次予選/S40(1965)/07/22
■白 杉内雅男 九段 : 黒 加藤正夫 二段 (4目半コミ出し)
■結果:「白の杉内九段、108手で中押し勝ち」
■昭和39年から40年にかけて、いきなりワク抜けをやってのけた。本因坊戦の一次予選4局、二次予選2局を勝ち抜き、三次予選に進出して、初めて九段と顔を合わせたのである。
■後年の自評・思い出
・「正々堂々と戦うべきところで、裏口から行くような手に、いい手があるわけない。当時18歳。まだ戦いの法を知らない」
・「道場に帰って並べたところ、みんなに酷評された。勢いだけで棋理の裏づけがない。杉内先生にとっては赤子の手をひねるようなんものだったろう」
■コメント
・若い加藤二段の力んだ着手に対し、杉内九段が巧みにいなして勝った一局の印象です。
・相撲でいえば三役(杉内九段)に新入幕(加藤二段)が挑戦したものの、格の違いを見せつけられたとういう感じでしょうか。
・もう40年も前の対局ですが、杉内九段(85)は今も現役でがんばっています。驚異的ですね。

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群馬囲碁情報/木部さん院生に

2006-01-24 22:31:17 | 囲碁群馬

Kibe2  群馬の伊勢崎にある子供囲碁アカデミーで育った木部夏生さん(太田市・沢野小4年)が、この1月から院生修行に入ることになった。院生約80人のうち女子は1割程度で、木部さんはそのうち最年少になる。「世界で戦えるプロになりたい」という少女に、地元囲碁界がよせる期待は極めて大きい。
 囲碁を始めてまだ4年弱で今はアマ六段格、昨年は女流アマ選手権と少年少女大会二つの県代表になった。近い将来、きっと大輪の花を咲かせてくれるだろう。(加悦)

              (週刊碁1/23号より抜粋)

    ◇    ◇    ◇

県内の囲碁大会などで対局している姿を見ていますが、まだあどけない清楚な小学生という感じでした。
いつも両親が付き添って心配そうに対局を見ていました。
ここまでくるには色々な機会を得て成長してきたと思いますが、両親の苦労も大変だったと思います。

これからプロになるまでは人並み以上の修行が必要でしょうが、日本の囲碁界を代表するような棋士になってほしいと思います。

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新春囲碁合宿/2006開催(1/22)

2006-01-22 22:01:30 | ルネサス/囲碁部

01s019 今年の新春囲碁合宿、12名の参加者のもと無事に終わりました。
囲碁合宿は「メンバーの親睦と棋力向上」が趣旨ですが、最近は親睦が主になってきました。参加者の平均年齢が上がってくると、それもやむおえないことかもしれません。
囲碁という共通の趣味で寝食を共にするこの二日間、楽しい思い出として明日への活力の糧となれば幸いと思っています。

私の成績は6勝4敗とまずまずでしたが、最近は集中力が持続せずイージーミスが多くなってきました。今後も棋力アップをを目指していますが、前途多難のようです。

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新春囲碁合宿/2006開催(1/20)

2006-01-20 14:25:33 | ルネサス/囲碁部

明日(1/21)の午後から明後日の午前にかけて、私が属している囲碁部の合宿が開催されます。

今回の参加予定者は13人と例年に比べやや少なめです。寒い季節なので出不精の人が多くなったのでしょうか。
場所は群馬県吉井町の「牛伏ドリームセンター」、ゴミ焼却場の余熱を利用した施設のようです。

この囲碁合宿、始めてからもう15年以上になると思います。
職場の人に「囲碁合宿って何をするの?」とよく聞かれ、「ただ、ひたすら碁を打つんですよ」と答えると、不思議そうな顔をされます。
私もせっかく泊まるのだから、碁以外に「ゆったりと温泉を楽しむ」、「早朝の散歩を楽しむ」、「近隣の名所を訪ねる」などと思うのですが、そういう思い出はありません。
しかし最近はメンバーも高齢化し、もう少しゆったりと「スローライフ」を楽しむべきではないかと考えています。

でも明日からの合宿、最低でも負け越しだけはしないようにがんばろう。

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THE有頂天ホテル

2006-01-18 16:37:19 | 映画

先週の日曜日、映画「THE有頂天ホテル」を見てきました。
TVで予告編のCMが何度も流され、ついその気になってしまいました。
監督・脚本は三谷幸喜さん、いま一番売れている脚本家ですね。
三谷作品は過去、「ラヂオの時間」、「みんなのいえ」など見てきましたが、いずれも笑いとペーソスに溢れた秀作でした。

今回の「THE有頂天ホテル」、豪華キャストで楽しませてもらいました。
しかし、登場人物のエピソードが「寄せ鍋」のようで、ついていくのが大変でした。
若い人にはスピーディな展開で面白いかもしれませんが、中高年にはもう少しシンプルでもよかったのではと思いました。

俳優では役所広司さんの別れた妻を演じた、原田美枝子さんの抑えた演技が印象に残りました。

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棋聖戦第1局/山下が逆転勝利

2006-01-17 20:43:51 | プロ棋戦

棋聖戦第1局は黒番の山下九段が逆転で中押し勝ちした。終始苦しい展開だったが、勝負手で執念の逆転勝利を呼び込んだ。

現地で行われた解説会は地元ファンで満員となり、ドイツの囲碁人気の高さを見せた。ベルリン囲碁協会会長のベルンハルト・ルンゲさんは「最高の戦いを間近で見ることができ、感激している。棋聖戦をきっかけに、さらにファンが増えるだろう」と話していた。

<山下九段の話> ずっと苦しかったが、決め手を与えないよう辛抱して打った
<羽根棋聖の話> 流れはいいと思っていたが、難しい碁だった。最後の見損じはひどかった

                (読売新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山下九段、序盤から劣勢との評価でしたが乱戦に引きずり込み、羽根棋聖のミスを誘いました。初戦を制し、気をよくして波にのるとタイトルも見えてくるでしょう。
一方の羽根棋聖、相手の挑発に乗ったきらいがあります。冷静さがウリの棋聖、次の対局では自分らしさを発揮してもらいたいと思います。

         ◇  ◇  ◇  ◇

日本の三大棋戦(棋聖・名人・本因坊)は二日制(持ち時間:8時間)で行なわれています。
国際棋戦の持ち時間は3時間が標準で、日本の棋士にとってはつらいところですが時間短縮は国際化の流れかもしれません。

ただ、三大棋戦は今まで通り、二日制(持ち時間:8時間)を残してほしいと思います。長時間にわたる緊迫感の勝負は二日制ならではの醍醐味があり、今までも名勝負を残してきました。
日本の囲碁は文化であり芸だと思います。時間短縮でゲーム化してほしくないと思います。

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棋聖戦第1局始まる

2006-01-16 20:22:53 | プロ棋戦

羽根直樹棋聖(29)と挑戦者、山下敬吾九段(27)の第1局は1月15日午前9時(日本時間15日午後5時)、ドイツ・ベルリンのインターコンチネンタルホテルで始まり、午後5時7分(同16日午前1時7分)、1日目を終えた。囲碁界の最高実力者を決める一戦は、ドイツ囲碁ファンの熱い視線を集めている。
          ◇
対局に先立ち14日夜、同ホテルで前夜祭が催され、ベルンハルト・ルンゲ・ベルリン囲碁協会会長ら地元関係者、高野紀元・ドイツ大使、棋聖戦観戦ツアーの一行ら邦人関係者など約100人が参加した。
席上、羽根棋聖は「ベルリンでいい思い出をつくるために全力を尽くしたい」、山下九段は「世界の人々に囲碁の魅力を伝えることができる碁を打ちたい」とあいさつした。
対局開始の様子は地元メディアも取材。ファン約20人も対局室に入り、第1着を見守った。大盤解説会にも100人を超える人々が詰めかけた。

                      (読売新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

いよいよ棋聖戦が始まりました。羽根直樹棋聖に挑戦するのは山下敬吾九段。
今までの対戦成績は羽根棋聖の9勝18敗と負け越しですが、大きな一番では勝っているので参考にはならないようです。
バランスの羽根棋聖と戦闘力の山下九段、熱闘譜を楽しみにしています。

今回の立会人は小林光一九段。まだまだ第一線で活躍しそうですが年齢・実績などから立会人としての役回りが来たというところでしょうか。

J01992121 第1局の対局地はドイツ・ベルリン。二日目の気温は-14℃だったそうです。
日本のタイトル戦はときどき海外で打たれます。対局者、主催者など準備が大変でしょうが、日本の文化である「囲碁」を世界にPRすることは国際交流の面でも大切なことだと思います。
国際棋戦では韓国・中国に押され気味ですが、囲碁普及ではリードしてほしいものです。

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大淵一門の強さの秘密

2006-01-13 17:24:52 | 囲碁

「週刊碁(1/16号)」の記事に大淵道場の記事が載っていました。

--以下、その抜粋--

神奈川県の相模湖駅から車で15分走ったところに大淵盛人九段とその門下生が生活し、日々研鑽している大淵道場がある。(平成10年に引越し)
平成11年に奥田あや初段が入門し、現在大淵門下生は7名。平成16年に奥田あや初段が入段し、昨年平成17年夏に内田修平初段、冬に堀本満成院生、関達也院生が入段を果たし、門下から4人のプロ棋士を輩出する大躍進ぶり。
テレビ、マンガは禁止。入段するまで男子は坊主頭、女子もおしゃれはダメ。日々是勉強!技能の研鑽、精神面の鍛錬。合間に近くで山歩きし、身体を鍛えることも怠らない。
大淵九段:「棋士はたくさんの人の理解、協力があってこその存在。常に謙虚でなくてはならない。」

 --以下略--

現在では寝食を共にする内弟子制度はめっきり少なくなった中で、この大淵道場はかつての木谷道場を連想させます。
「個人の尊重」が浸透した現代では時代遅れの感がありますが、プロ棋士4人を輩出した実績は事実。

「道を究める」ためにはこのような、「道のり」もあるということでしょう。
大淵一門の清々しい修行を応援したいと思います。

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