第61回ＮＨＫ杯／首藤七段、快進撃

４月から始まった「第61回ＮＨＫ杯テレビ囲碁トーナメント」、準々決勝が３局が終わり、残り１局となりました。
準決勝に進出したのは、首藤瞬七段、高尾紳路九段、河野臨九段の３人、残り１局は「結城聡十段 VS 瀬戸大樹七段」です。

注目は首藤七段（32）ですね。１回戦の村川七段から、溝上八段、金八段、山下九段を破っての準決勝進出です。
これまで目立った活躍はなかったのですが、ＮＨＫ杯を見るとどれも完勝に近い内容だったと思います。（ザル碁党の感想ですが・・・）

準々決勝では、力戦家の山下九段と真正面から殴り合っても力負けしませんでしたね。
ＮＨＫ杯はほとんど秒読み（30秒）になりますが、首藤七段はどの手も30秒間近まで考えて打っています。
対戦相手も、この時間を目一杯使った着手にシビれたかも・・・

井山６冠は準々決勝で高尾九段に敗れました。十段戦挑戦者決勝でも高尾九段に苦杯を喫し、相性がどうも・・・
今期の台風の目になった余正麒七段（18）。小林覚九段、張栩九段と大敵を破り大物ぶりを発揮しましたが、３回戦で王メイエン九段に悔しい半目負け、残念でしたね。

今週の放送は「結城聡十段 VS 瀬戸大樹七段」。
結城九段はこのＮＨＫ杯、５年間で４度優勝と驚異的な成績を残しています。
イケメン棋士、瀬戸七段の苦戦が予想されますが、いかに・・・

囲碁普及指導員

先週の「囲碁フォーカス（2/23、NHK・Eテレ）」、特集は「囲碁の魅力を伝えたい～普及指導員に密着」でした。
埼玉県の石井久美子さんにスポットをあて、普及活動（子ども中心）のポイントなどを伝えていました。
　・始めに緊張感をとき、和やかな雰囲気にする
　・技術より礼儀・マナーを指導

普及指導員は全国に600人ほどいるとのことですが、ほとんどはシルバー世代の男性だと思います。
技術的には問題ないでしょうが、囲碁教室の雰囲気づくりという面ではどうも・・・

今後は女性や教員など、子どもと触れ合う機会の多い人がいいでしょうね。
また、子どもの好みを考えると、お笑い芸人やアイドルなどもいいかも・・・

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普及指導員になって１年半になりますが、資格取得前とは変わっていません。
年１回の研修会もありますが、地方から都心に行くにはチトつらい・・・

今回の放送を見て、教室の雰囲気づくりが大切だと実感しました。
ただ、どうすればいいか・・・ムズなところです。

第38期棋聖戦第4局／山下が初勝利！

第38期棋聖戦七番勝負第4局が2月20日、21日に北海道帯広市で行われた。結果は白番の山下九段が井山棋聖に半目勝ちをおさめシリーズ初勝利をあげた。これで井山3勝、山下1勝となり第5局は2月26日（水）、27日（木）に静岡県熱海市で行われる。
　　　（日本棋院ＨＰより抜粋）

「山下踏ん張り半目勝ち、反撃の狼煙」　「井山、追い上げ届かず」
　　　　（週刊碁、見出しより）

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カド番をしのいだ山下九段。捨て石で優勢を築き、ヨセでは損するも半目逃げ切りの一局でした。
後半の追い上げも届かなかった井山棋聖。前半の戦略に誤算があったか・・・

「井山 VS 山下戦」、昨年の名人戦は井山側からみて●○○○○、この棋聖戦でも第３局まで○○○と井山さんが７連勝と圧倒していました。
この第４局で山下さんが何とか連敗を阻止しましたが、井山優勢の局面は変わっていません。
囲碁ファンとしては一局でも多く打ってほしいところですが、第５局はいかに・・・

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今回の対局地は北海道帯広市「北海道ホテル」。広大な北海道の中で「北海道ホテル」というネーミングは歴史を感じさせますね。

この第４局に現地入りした棋士は、井山、山下の両対局者、立会の宮沢吾朗九段、新聞解説の加藤充志九段、記録の鈴木伸二四段と藤村洋輔初段、現地大盤解説の富士田明彦四段、聞き手・下坂美織二段の８名。このうち井山、加藤を除く６名が北海道出身とのこと。

他にも小林光一名誉三冠、依田紀基九段など著名棋士を多く輩出しています。
なぜ北海道か？謎ですね・・・

日本選手はプレッシャーに弱い？

「2014ソチ・オリンピック」も終盤戦になりました。
日本のメダルは現時点で、金１、銀４、銅３、まずまずといった感じでしょうか。

ただ、本命視されていた女子ジャンプの高梨選手、女子フィギアの浅田選手は残念でした。
「オリンピック」という大舞台、過剰気味の期待など、プレッシャーに押されたのでしょうか・・・
マスコミの過熱報道にも問題があったような気がしますね。
一方、本命に挙げられなかった選手（特に若手）でも、伸び伸びと戦った人は好成績を残しました。

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囲碁の国際棋戦でも、「勝負強さ」という面で日本棋士はモロさを感じます。
前半は優勢でも、中盤から終盤にかけて相手の勝負手に崩れるケースが多いようですね。
熾烈な競争を勝ち抜いた中韓棋士の勝負への執念、日本棋士が鍛える分野かも・・・

2013年賞金ランキング／井山ぶっちぎり

2013年賞金ランキング（日本棋院）
　①井山裕太　棋聖 164,613,000
　②張　　　栩　九段  35,241,200
　③高尾紳路　九段  30,846,000
　④山下敬吾　九段  30,630,200
　⑤河野　 臨　九段  23,210,192
　⑥謝依旻女流名人 14,582,100
　⑦羽根直樹　九段  14,052,431
　⑧小林　 覚　九段  11,134,600
　⑨溝上知親　八段  10,973,600
　⑩志田達哉　七段  10,420,500

過去、１億円を突破した棋士
　・小林光一　名誉棋聖（２回）
　・二十五世本因坊治勲（５回）
　・張　　栩　九段（４回） 

これまでの最高
　・二十五世本因坊治勲（1996年）　133,672,000

　　　　（週刊碁より抜粋）

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井山６冠が史上最高の１億６千万円超で、３年連続１位。昨年は井山一色の囲碁界でした。
平成四天王（張、高尾、山下、羽根）は井山さんに離されていますが、かろうじて面目を保ったという感じでしょうか。
謝依旻女流名人は６年連続でベスト１０入り。女性でただ一人の入賞でした。

さて今年の賞金ランキングはどうなるでしょう。
井山さんのトップは変わらないでしょうね。
平成四天王もなんとかベスト１０を確保すると思われますが・・・
１０代棋士のベスト１０入りが期待されますが、まだ無理でしょうか。

このランキングに関西棋院の棋士は入っていませんが、結城十段はベスト５には入りそうですね。

記録的な大雪にマイッタ！（２）

遅配気味の新聞を見ると、群馬県内の大雪被害は甚大のようです。
停電などのライフライン、農作物被害、交通渋滞、学校の休校、スーパー・コンビニの品不足など想定外の事態に困惑しています。
わが家の被害総額も、前回試算プラス屋根の修理が加算されそうで悩ましい・・・

住居周りの「雪かき」も３日連続で筋肉痛の状態、車はまだ雪に埋まっており明日も「雪かき」か・・・
北海道や東北など、雪対策で苦労されている方々の気持が少しは分かった気分です。

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学校の休校で小学校・囲碁クラブは中止、車で行くのは不安に思っていたので一安心でした。
生徒は思わぬ休日に喜んでいるのかな？　親は大変ですが・・・

「こども囲碁教室」は２週連続雪の影響で中止、囲碁頭脳が鈍くなるのでは・・・

記録的な大雪にマイッタ！（１）

昨日からの記録的大雪、すごかったですね。
前橋で73センチ、これほどの大雪は初めてです。
早朝から雪かきに追われ、ヘロヘロ・・・

ＴＶのアンテナは倒れ、カーポートはヘコみ、わが家の被害総額は５～６万円でしょうか。消費税アップを前に痛い・・・
自然の脅威は人知の及ぶところではありませんね。

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きょうは「こども囲碁教室（午前・伊勢崎、午後・玉村）」でしたが、この大雪では当然休み。
伊勢崎の方は、Ｍ谷さんの指示で担当クラスの生徒に連絡しました。
一方、玉村の方は当然休みと勝手に判断したところ、数名の方から確認の電話、スミマセン・・・

小中学生と高校生との合同練習会／群馬

一昨日（2/11、祝日）は群馬県高校囲碁連盟と群馬少年少女囲碁協会の共催で、「小中学生と高校生との合同練習会」が前橋育英高校で行われました。
参加者は合わせて４０名ほどで、小中学生チームと高校生チームの対抗戦形式（ハンディ戦）で６回戦の対局です。

棋力は６段クラスから５級クラスまで、どちらも平均すると初段程度の実力です。
成績は小学生チームが７３勝５３敗の勝越し、高校生が花を持たせたのでしょうか・・・

高校生は２年生が多く、１年生はわずか３名と今後が思いやられます。
小中学生では中学生が３名とこちらも選手層が薄い状況です。
次回は小学生チームと、中学・高校生チームの対抗戦になりそうな雰囲気でした。

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会場となった「前橋育英高校」は昨年夏、甲子園での全国高校野球に優勝しました。
玄関を入ったところには甲子園での優勝旗をはじめ各種の賞状、トロフィー、楯などがズラリと並んでいましたね。

文化系の部活動では囲碁・将棋部があり、高校囲碁選手権にも出場しています。
ただ部員数が少なく、指導者も手薄なのが悩みとのことでした。
この傾向は県内の中学、高校全般の問題ですね。

第38期棋聖戦第3局／井山棋聖が3連勝！

第38期棋聖戦七番勝負第3局が2月6日、7日に熊本市で行われた。結果は白番の井山棋聖が山下九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ3連勝となりタイトル防衛まであと1勝に迫った。
井山棋聖がストレートで防衛か！山下九段の反撃なるか！第4局は2月20日（木）、21日（金）に北海道帯広市で行われる。
　　　（日本棋院ＨＰより抜粋）

「井山３連勝、華麗なサバキで優勢に」　「山下、早くも崖っぷち」
　　　　（週刊碁、見出しより）

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３連勝で防衛にあと一つの井山棋聖。序盤は黒模様の中でサバキが冴え、後半は最強手で黒を粉砕と完勝でした。
早くもカド番の山下九段。強手が空回り、井山棋聖とは相性がイマイチ・・・

新聞解説の清成九段は「石のパラパラした所で良い手を出すのが山下さん。逆に井山さんは、石が競り合った時に良い手が出ます」とのコメント。
今シリーズは競り合いの場面が多く、井山さん好みの戦型が味方しているかも・・・
ただ、山下さんも競り合いは嫌いではないタイプ、若さの差でしょうか・・・

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今回の対局地は熊本市「熊本ホテルキャッスル」。
２ケ月ほど前に姪の結婚式で熊本に行きました。結婚式場は熊本城が見えるホテルで「熊本ホテルキャッスル」よりやや格下のようですが、ご両人の幸福度には関係ないですね・・・

熊本の「ゆるキャラ」といえば「くまモン」、県内のあらゆる所に出没していました。
「くまモン」の経済効果は1,200億円ともいわれています。すごいですね。

囲碁界も「ゆるキャラ」を考えてはどうでしょうか。「碁エモン」とか・・・

予報通りの大雪

昨日（2/8）の昼頃から深夜にかけての大雪、前橋で30センチを記録したそうです。
テレビで大々的に大雪情報を流していましたが、その通りで気象予報の精度に感心しますね。

昨日は「こども囲碁教室（午前・伊勢崎、午後・玉村）」の予定でしたが、この雪でお休み。電話で中止の連絡に一苦労でした。
楽しみにしている生徒もいたでしょうが、ホッとした生徒もいたかも・・・

毎週日曜日は「週刊碁」の宅配があるのですが、今日は配送が遅れ明日になるとのこと。棋聖戦第３局の記事は次回にて・・・

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大雪で思い出すのは十数年前、娘の成人式です。
着物の着付け、髪のセットなどを美容室に予約（当日未明）していたのですが、前日から大雪の予報。
車で送迎の私は前日にタイヤチェーンを装着し、夜明け前の雪道をビクビクしながら運転したものです。

数年前その娘も独立しホッとしたのも束の間、今は孫娘の面倒を押し付けられ青息吐息の日々・・・