goo blog サービス終了のお知らせ 

天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

頭の中に碁盤をこしらえる

2016-02-28 20:30:00 | 囲碁

月刊「碁ワールド/3月号」の付録は「眠る前の小さな詰碁⑨」~特撰編②~でした。
このシリーズ、第9弾にもなるんですね。
作者の意図は「頭の中に碁盤をこしらえる」ということですが、実際はムズなところで・・・。

このトレーニングで思い浮かんだのは、そろばん(珠算)の暗算です。
地方紙には地域の珠算検定の結果が載っており、種目・段級位別に多くの生徒が名を連ねています。
また、テレビでも暗算で驚異的な計算能力を紹介する番組もありましたね。

私も珠算は結構得意だったのですが、暗算だけは苦手でしたね。
暗算は頭の中に「そろばん」をイメージして計算するのですが、始めた年齢が遅かったので身に付かなかったのだと思います。

「頭の中に碁盤をこしらえる」も同じで、子どもの時期に訓練しないと難しいのかも。言い訳か・・・。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-28):90年を支えた巨人たち/高川・坂田

コメント

囲碁書籍「基本定石の周辺」

2016-02-26 20:30:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:「基本定石の周辺」~定石その後の進行を学ぶ
 ・発行所:日本棋院 ・著者:安斎伸彰七段 ・発行年月:2016年2月
◆内容紹介
定石は、主に序盤において、最善に一段落した形です。定石の完成は一段落であって、実戦ではその続きがあります。本書は定石その後、もしくは、定石完成後を読んでの定石選択を学ぶ一冊です。
なお、本書は『月刊碁ワールド』で連載した(2013年1月号から3年間)講座「基本定石の周辺」からテーマを厳選し、編纂したものです。

    ◇  ◇

『月刊碁ワールド』の連載では、結構ためになった講座という印象がありました。
ただ、これで棋力アップにつながるか否かは利用次第ということ・・・。

「定石を覚えて2目弱くなり」という川柳(?)があります。丸暗記ではなく一手一手の意味を理解することが大切とのこと。
確かに「定石外れ」を打たれ苦戦することもよくあります。これも丸暗記の弊害か・・・。

著者の安斎伸彰七段(30)は宋光復・門下、同門に平田智也七段、一力遼七段、風間隼二段と活きのいい俊英が揃っています。
NHK杯では山城九段に敗れてしまいましたが、真面目な印象がありましたね。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-26):囲碁書籍「定石を覚えよう」

コメント

映画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」

2016-02-24 20:30:00 | 映画

・作品名:ローカル路線バス乗り継ぎの旅
・出演:太川陽介、蛭子能収、三船美佳

テレビ東京の人気番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の劇場版。太川陽介、蛭子能収、マドンナ・三船美佳が日本を飛び出し海外版「路線バスの旅」が実現した。旅好きにはたまらない台湾を路線バスだけで縦断する。

   ◇   ◇

新聞の映画案内で本作品を知り、映画館に足を運びました。
テレビでは結構見ているのですが、映画になるとは・・・。

台湾では路線バスが結構走っているんですね。日本より便利かも知れません。
ただ、あまり田舎の路線は走っていなかったので実状はよく分かりませんが・・・。

   ◇   ◇

映画の舞台となった台湾。日本の囲碁界も台湾出身の棋士が多くいます。
タイトル経験のある張栩九段、王立誠九段、王銘エン九段、謝依旻女流三冠。新鋭で売出し中の許家元三段、余正麒七段など・・・。

歴代タイトル6位の林海峰九段(73)は中国上海出身、幼少期に台湾に渡り10歳で来日。終戦の時期、多くの中国人が台湾に移住したんですね。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-24):第62回NHK杯/ベスト4決まる

コメント

第40期棋聖戦第4局/井山が防衛!4連覇

2016-02-22 20:31:15 | プロ棋戦

第40期棋聖戦挑戦手合七番勝負の第4局が2月17、18日北海道帯広市ので行われた。結果は黒番の井山裕太棋聖が山下敬吾九段に中押し勝ちをおさめ、4連勝でタイトルを防衛した。
これで井山は挑戦手合16連勝、35個目のタイトル獲得となり、棋聖4連覇、名人、本因坊、王座、天元、碁聖の6冠を維持した。前人未踏の7冠がかかる十段戦五番勝負は3月8日に開幕する。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山4連覇、最強の刺客を返り討ち」  「山下の攻め不発に、地元北海道で刀折れ矢尽きた」
   (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇

井山6冠が4-0のストレートで棋聖位を防衛、勢いは止まらないようです。
敗れた山下九段、重厚戦略をかわされいいところがなかった。無念・・・。

注目の本シリーズもあっけなく終わってしまいました。
井山さんに立ち向かう棋士は現れないのか・・・。

名人戦、王座戦、天元戦、この棋聖戦といずれもストレートで井山さんの勝利。主催者や囲碁ファンももう少し混戦を期待したと思うのですが・・・。
ただ前人未到の7冠への期待が高まり、囲碁ファンのみならず注目度は最高潮に・・・。

   ◇   ◇

第4局の対局地は北海道帯広市の「北海道ホテル」。「北海道」の地名を冠したホテルがなぜ帯広に・・・?

本局の現地陣営、立会の宮沢吾朗九段、大盤解説の富士田明彦五段、聞き手の下坂美織二段はこの帯広市出身。さらに対局者の山下九段は旭川市、新聞解説の依田九段は岩見沢市、記録の伊藤優詩四段は江別市と北海道出身の棋士が本局を盛り上げています。
それだけに山下九段としては一矢報いたかった・・・。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-22):第39期棋聖戦第4局/山下が初勝利!

コメント

NHK囲碁講座/自分らしい碁を打とう

2016-02-20 20:30:00 | 本と雑誌

「NHKテレビテキスト/囲碁講座」 ・別冊付録「個性で打つ碁のすすめ」
2016/3月号:「自分らしい碁を打とう」  講師:小林覚九段

自分らしい碁とは何か。「オレは厚み派だから、厚みを蓄える碁しか打たない」「私は地が好きだから、模様は張らない」。これは少し、勘違いしています。
自分らしい碁とは、自分で考え、その時点で最善と思われる手を打つことでは? 状況に応じて臨機応変に好戦派、実利派、模様派になるのです。
碁を打つ人は誰でも、自分がいいと思った手を素直に表現することが自分らしい碁だと思います。
「個性的な碁ですね」と言われるようになってください。誰のまねでもなく、いつでも自分の考えを素直に盤上に表現できれば、碁が一生の友になるはずです。

   ◇   ◇

「自分の考えを素直に盤上に表現できる」、何か哲学的な・・・。
武宮九段が「宇宙流」と言われた時、「私は自然流です」と言ってた記憶があります。臨機応変ともとれますね。
ただ、個性と臨機応変はチト違うような・・・。

私の場合、好戦派と模様派の中間くらいでしょうか。ただ、地を稼がれて負けるケースが多い・・・。
できれば「故加藤正夫・名誉王座のような碁」と言われたいものです。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-20):映画「深夜食堂」

コメント

人工知能が囲碁のプロ棋士に勝利

2016-02-18 20:30:00 | 囲碁

IT企業グーグルの人工知能(AI)が囲碁のプロ棋士と対戦して初勝利を挙げ、世界的なニュースになっている。AIの名称は、英グーグル・ディープマインド社の「アルファ碁」。昨年10月に欧州チャンピオンと5戦し、全勝。欧州覇者は中国の囲碁団体所属のプロ二段だった。
3月、アルファ碁は、いきなり世界最強の一人、韓国の李世ドル(イセドル)九段と賞金100万ドル(約1億1千万円)をかけて勝負(全5戦)する。
    (朝日新聞より抜粋)

    ◇   ◇

この「アルファ碁」、囲碁界以外でも大きな話題になっていますね。
先日、床屋さんにいったら囲碁未経験のマスターからもこの話を聞きました。

3月に李世ドルと対戦するそうですが、賞金100万ドル、すごい額ですね。
まさか李世ドルさんが負けるようなことはないと思いますが・・・。

コンピュータ囲碁の進化は眼を見張るものがありますね。
人工知能などのエンジニアにとっては熱いテーマでしょうが、一般の囲碁ファンからすれば「それがどうした・・・」ということでしょうか。



   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-18):囲碁川柳/囲碁フォーカスより

コメント

偉大な棋士本因坊秀和/風鈴会

2016-02-16 20:30:00 | 風鈴会

一昨日(2/14)、「風鈴会」に参加してきました。講座の内容は「偉大な棋士本因坊・秀和」。
実は例会案内で、当日のNHK「囲碁フォーカス/古碁・先人達の名局~本因坊秀和」に師範の鈴木七段が出演するのを見落としていました。
ということで講座は、放送で紹介できなかった内容の解説でした。
帰宅後、「NHK・囲碁フォーカス」をビデオで見たのですが鈴木七段、結構緊張していましたね。

本因坊秀和の特長は「形勢判断の明るさ」でしょうか。堅実に受けて細かく残す・・・。
ただ、弟子の本因坊秀甫は「秀和だから打ってもいいので、これを規範としてはいけない。他の人がこんな打ち方をすると必ず負ける」と言ったそうです。ナルホド・・・。

講座後の実戦対局は1勝1敗。どうも上位者に弱い、委縮してしまうのか・・・。
もう少し同レベルのメンバーが増えればいいのですが・・・。

    ◇   ◇

放送では秀和生誕地で資料館のある伊豆市最福寺の映像を流していました。
九年ほど前に旧友と訪れたことがありますが、懐かしいですね。
  (関連記事)
     ↓
本因坊秀和の生誕地・伊豆市

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-16):戸島花さん囲碁大使に

コメント

小中学生と高校生との合同練習会/群馬・2016/2月

2016-02-14 21:33:21 | 囲碁群馬

先日(2/11・木・祝)、「小中学生と高校生との合同練習会」が藤岡中央高校で行われました。
年2回の定例行事ですが高校生が少ないのがやや残念。特に女子高生はゼロと寂しい・・・。

高校生メンバーでは「こども囲碁教室」で指導した生徒も多くなり、懐かしさで感慨深いものがありましたね。
今後、群馬囲碁界のヤングパワーとして活躍してほしいものです。

小学生と高校生、同じ棋力でも考え方に差があるようです。
小学生は直線的な思考ですが、高校生になるといろいろな経験を踏んで構想力に幅が出てくるようです。

オジサンの場合、もっと経験を積んでいるのですが棋力は・・・。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-14):大河ドラマ「花燃ゆ」

コメント

石井邦生九段が1,000勝達成!

2016-02-12 20:30:00 | プロ棋士

石井邦生九段(74)が2月1日に大阪市の日本棋院関西総本部で行われた第6回マスターズカップ予選で山城宏九段と対戦し白番3目半勝ちをおさめました。これで石井九段は日本棋院史上18人目の公式戦通算通算1000勝(603敗1持碁)達成となりました。
 ・74歳3ヶ月での達成となり史上最年長での達成
 ・入段から59年10ヶ月での達成となり史上最長期間
    (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇

「週刊碁」の連載「春秋子の観戦余話」でもこの記事を取り上げています。

「井山のおかげです」というコメントがすばらしかった。普通は弟子が快挙をやって、「師匠のおかげです」となる。石井さんはその逆なのですから。(以下略)

史上18人目の1,000勝だそうですが74歳での達成がすごい、シルバー世代の励みになりますね。
私もこども囲碁教室で教えていますが、すでに歯が立たない生徒もいます。
石井九段にならって精進、昇段を果たしたら「教え子のおかげです」と言いたい・・・。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-12):小中学生と高校生との合同練習会/群馬

コメント

第19期女流棋聖戦/謝女流棋聖が防衛!4連覇

2016-02-10 20:30:00 | プロ棋戦

第19期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負第2局が2月1日に東京・日本棋院で行われた。結果は黒番の謝依旻女流棋聖(26)が吉原由香里六段(42)に2目半勝ちをおさめ2連勝でタイトルを防衛した。謝は女流棋聖4連覇、通算では6期。
    (日本棋院HPより抜粋)

「謝依旻4連覇、吉原に連勝 6度目のV」 「吉原、好機活かせず・・・」
    (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇

2連勝で女流棋聖位防衛の謝さん、勝負強さが光りましたね。
謝さんはこれで女流3冠を維持、一人勝ちはいつまで続く・・・。

敗れた吉原さん、1局目が半目、2局目が2目半負けとあと一歩届かなかったですね。
長く女流棋士アイドルとして活躍の吉原さんも42歳。最近は円熟味というか、落ち着いた雰囲気が板についてきたようです。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-2-10):幻庵因碩とその時代を知ろう/風鈴会

コメント