天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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強いから勝つのか、勝つから強いのか

2019-08-30 21:00:00 | 囲碁
「碁は相手が強いから負けるということはない。自分が弱いから負けるのだ。(藤沢朋斎)」
「勝つ者が強い。そういうことにしないと、世の中、いろいろ不都合が起きる。(木谷實)」
 (週刊碁連載「一碁一語」より)

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藤沢秀行先生は若手を集めた合宿で「勝つにこしたことはない。しかし碁は無限だから、いくらでも強くなれる。強くなれば勝ちは自然に転がり込んでくる。勝った負けたと騒ぐ前に、腕を磨くことを考えろ」。ナルホド・・・。
 
「強いから勝つのか、勝つから強いのか」。
この「ニワトリが先か、タマゴが先か」議論、好きですね。
 
 
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大関さんがアマ名人、アマ本因坊の二冠制覇

2019-08-28 21:00:00 | アマ棋戦
第14期朝日アマチュア囲碁名人戦三番勝負(7/27、7/28)は、挑戦者の会社員大関稔さん(24)が、アマ名人の東京理科大2年栗田佳樹さん(20)を2勝0敗で下してリベンジを遂げ、アマ名人に返り咲いた。
   (朝日新聞より抜粋)

第65回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会は8月18日、東京・市ケ谷の日本棋院で決勝トーナメントが打たれ、神奈川代表の会社員、大関稔さん(24)が、栗田佳樹さん(20)を決勝で破り3年ぶり2度目の優勝を果たした。
   (毎日新聞より抜粋)

    ○ ● ○
 
社会人になった大関さんがアマ名人に続き、アマ本因坊戦でも優勝。アマ囲碁界の「横綱」ですね。
栗田さんは両棋戦で大関さんに敗れて準優勝でしたが、学生本因坊のタイトルを獲得。準横綱でしょうか。
 
アマ棋戦では社会人と学生の対決が多くなりました。
時間的には学生の方が有利だと思いますが、経験やメンタル面で社会人も頑張れるということでしょうか・・・。
 
 
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第44期碁聖戦第5局/羽根九段がタイトル奪取

2019-08-26 21:00:00 | プロ棋戦
第44期碁聖戦五番勝負第5局が、8月23日に東京都市ヶ谷「日本棋院東京本院」で行われた。結果は白番の羽根直樹九段が許家元碁聖に中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を3勝2敗で、8期ぶりに2度目の碁聖に復位した。
    (日本棋院HPより抜粋)

「羽根奪取、難戦 読み合い制す」 「許無念、流れ掴めず」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○
 
8期ぶりに碁聖位に返り咲いた羽根九段、緩まぬシノギで押し切りました。
敗れた許碁聖、ベテランの打ち回しに翻弄された・・・。
 
新鋭の活躍に押され気味の平成四天王でしたが、昨年の張栩名人に続き羽根新碁聖が復活しました。
羽根碁聖の特長というと、ムードや流れに影響されない独特の雰囲気がありますね。順風でも逆風でも淡々と打ち進める勝負師でしょうか。
 
 
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坂井秀至八段が休場、医師の道へ戻る

2019-08-24 21:00:00 | プロ棋士
関西棋院は8月16日、元碁聖の坂井秀至(ひでゆき)八段(46)が9月1日付で休場すると発表した。休場期間は未定。
医師免許取得後に棋士に転身し、18年間にわたりトッププロとして活躍したが、医師の道に戻るという。
坂井八段は取材に「自分の納得のいくプレーができなくなり、タイトル獲得をめざして対局に取り組むことが難しくなった。断腸の思いだが、長期の休場になるのは間違いない」と話した。
    (朝日新聞より抜粋)
     ○ ● ○
囲碁ファンからすると「もったいない」という感触ですね。
医師になるのも大変ですが、プロ棋士になるのはもっと大変だったと思います。

社会貢献という意味では医師に軍配が上がりそうですが、囲碁棋士だって夢を与える職業だと思います。
スポーツ選手は体力の限界がありますが、棋士の頭脳はいつまでも現役だと思うのですが・・・。
 
 
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囲碁業界用語/煽る(アオる)

2019-08-22 21:00:00 | 囲碁
煽る(アオる)

煽るは風が物を吹き動かす意(広辞苑)で、その感じの手。
 
 
上図、黒1、3がアオる。
アオって攻める場合はケイマがよく用いられる。
 
     ○ ● ○
 
アオって攻めているときは気分いいですね。
ただ弱点を残していると、そこから破綻というケースも・・・。
 
この1カ月ほど「あおり運転」のニュースがテレビを席捲しています。
ニュース番組では「容疑者は想像力に欠ける」と言ってましたが、事後の状況がイメージできないのか・・・。
 
囲碁用語では「ワリ込み」というのもありました。
囲碁では狙いすました強手ですが、車の運転では控えてほしい・・・。
 
 
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スマホアプリ/囲碁アイランド

2019-08-20 21:00:00 | こども囲碁
「囲碁アイランド」
囲碁のルール・基本技術が学べるアプリです。
囲碁のことを全く知らない方でも初歩の初歩からアニメーションでわかりやすく覚えることができます。iPhone/iPad、Android対応です。
    (日本棋院HPより抜粋)
     ○ ● ○
玉村町こども囲碁教室では7月より新規生徒が入ってきました。
その中には2名の園児(年長)がいます。小学生と一緒に学ぶのは大変なので、別のコースで学ぶことに。
 
教材にはタブレットで「囲碁アイランド」を視聴しています。
まだ一か月ほどですが、教材としての評価はまだ分かりません。
 
囲碁が楽しいと思える時期が早く来ればいいのですが・・・。
 
 
     ○ ● ○
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第44期名人戦/芝野虎丸が挑戦者に

2019-08-18 21:00:00 | プロ棋戦
張栩名人への挑戦権を争う第44期名人戦挑戦者決定プレーオフが、8月8日に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で、芝野虎丸七段と河野臨九段によって行われた。結果は、芝野が黒番半目勝ちを収めて、挑戦者に名乗り出た。
芝野は名人戦挑戦手合初登場。第1局開始時点で19歳9か月となり、名人戦で2番目の年少記録となる。
名人戦七番勝負は8月27日(火)に東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で開幕する。
    (日本棋院HPより抜粋)

「虎丸が来た!、十代の名人誕生なるか」
   (週刊碁見出しより)
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今期の名人戦リーグ、芝野虎丸七段が河野臨九段をプレーオフで破り挑戦者に決定、半目勝ちとは劇的ですね。
十代での名人挑戦は井山さんに続き2番目の記録、ポスト井山の最右翼です。

名人戦七番勝負の予想ですが、井山さんが張栩名人に挑戦した時から10年余り。勢い、体力などを考えると芝野有利か?
囲碁界としては、十代名人誕生のニュースで盛り上げたいでしょうが結果はいかに・・・。
 
 
     ○ ● ○
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囲碁絵本「いごってなあに?」

2019-08-16 21:00:00 | 本と雑誌
◆書籍紹介 
・書籍名:いごってなあに?
・発行所:ぶんしん出版
・作:小林泉美 ・画:荻並トシコ
・発行年月:2019年7月
◆内容紹介
子どもや孫に囲碁の面白さを伝える絵本!
ネコをモチーフにした碁石が、つながったり、かこんだり、とられたり……。
ニャンと! 時空を超えて十二単姿のネコちゃんたちが碁を打つ姿も。
巻末には基本ルールがわかる四コマ漫画も付いています。


     ○ ● ○
幼児向けの囲碁絵本ですが、対象は3歳程度~でしょうか。
絵本となると読み聞かせる人のパフォーマンスが要求されますね。
囲碁に理解のあるママさんや保育士さんが最適ですが、ザル碁党のオジサンではドーモ・・・。
 
幼児が囲碁と仲良くなるには?
囲碁普及の大切なテーマですね。
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夏休みチャレンジ教室2019

2019-08-14 21:00:00 | こども囲碁
玉村町の二つの小学校では毎年「夏休みチャレンジ教室/囲碁入門」を行っています。
今年も南小(7/22、7/23)、中央小(8/6)で30名ほどの生徒に囲碁の紹介をしてきました。
 
南小でのチャレンジ教室は10年も続いており、毎週の囲碁教室入会のきっかけにもなっています。
1時間半の講座で囲碁の面白さを伝えるのはムズなところですが、今後の生活の中で「囲碁に触れたことがあった」と思い出してもらえればいいのかも・・・。
 
南小
 
中央小
 
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第44期碁聖戦第4局/許碁聖が連勝でタイに

2019-08-12 21:00:00 | プロ棋戦
第44期碁聖戦五番勝負第4局が、8月9日に愛知県名古屋市「日本棋院中部総本部」で行われた。
結果は黒番の許家元碁聖が羽根直樹九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を2勝2敗としタイに戻した。
第5局は8月23日に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)
     ○ ● ○
2-2のタイに戻した許碁聖、手厚い打ち回しで快勝でした。
敗れた羽根九段、終始押され気味でしたか・・・。
 
本シリーズは羽根九段の2連勝スタート。許碁聖のピンチかと思われましたが2連勝と挽回、タイトルの行方は分からなくなりました。
流れは許碁聖に傾いているようですが、中年世代の羽根サンにも頑張ってほしい・・・。
 
 
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