天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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宿泊の囲碁イベントに参加したいけど・・・

2009-05-29 20:12:10 | 囲碁

「週間碁」に「サマー囲碁カーニバル(7月中旬)」「囲碁ゼミナール(9月中旬)」のPR記事は載っていました。
以前からこのような囲碁イベントに参加したいと思っていましたが、なかなか機会に恵まれませんでした。

仕事の方は余裕ができたので、日程上の問題は無さそうです。
日程の次は費用の問題ですが、わが家の財務省と予算折衝が必要です。  (チョット大げさですが・・・)
難航が予想されますが、理解してくれるものとしましょう。

あと一人で参加するのはちょっと心許ない気がするので、仲間を探して行きたいところです。
そんなことで参加に当たっては面倒なこともありますが、何とか実現したいと思っています。

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第57回NHK杯/鈴木歩四段、大きな一歩

2009-05-27 20:21:26 | テレビ番組

今期NHK杯の1回戦第7局(5/17放送)は、鈴木歩・四段(先番)と林子淵七段の対戦。黒番の鈴木四段が地合いで先行、左上からの中央の大石をしのぎ優勢に。
最後は林七段が地で足らずと黒模様の上辺に打ち込むも、鈴木四段の強打に撃沈。鈴木四段の中押し勝ちとなりました。

解説の溝上八段が鈴木さんのヨミの確かさを強調していましたが、難しい局面でも冷静な対処が見事でした。表情もクールで、第一線のキャリア・ウーマンという印象でしたね。

一方の敗れた林七段、一昨年のNHK杯では謝さんに敗れており、この棋戦では女流に2戦2敗と花を持たせる結果となりました。
実力的には段位でみても一枚上だと思うのですが、フェミニストというか女難の相でもあるのでしょうか。

今期NHK杯には4名の女流棋士が登場しますが、開幕戦で謝依旻・女流本因坊/女流名人が勝利しており、現在2戦2勝となっています。
この両者に続き、加藤啓子・女流最強位、梅沢由香里・女流棋聖がこれから登場します。善戦を期待しまよう。

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朝日アマ囲碁名人戦県大会/2009本戦

2009-05-25 20:17:33 | アマ棋戦

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昨日(5/24)は先週の予選に引き続き「アマ名人戦県大会(準々決勝~決勝)」が行われ、大会運営のサポートです。

 ・優 勝:奈良さん
 ・準優勝:安田さん
 ・3 位:石井さん

優勝(県代表)は奈良さん、対局中は眠っているような表情ですが、頭の中は深いヨミがかけ巡っているのでしょうね。以前は京都に在住し、各種のアマ棋戦で京都代表として上位に進出していました。10年ほど前から実家の群馬に拠点を移されたようです。

準優勝の安田さんは70歳を超えているでしょうか、ベテランらしい戦いぶりで準優勝は見事な成績です。

3位の石井さんは奈良さんに並ぶ県下の強豪ですが、準決勝で奈良さんに破れました。いつも持ち時間ギリギリで対局時計を気にしている長考派です。

   ◇   ◇

今回ベストテンの年齢をみると奈良さん:50代、安田さん:70代、石井さん:60代と、ほとんどは50代以上でした。
都市部では若手の進出も著しいようですが、地方ではベテラン勢がまだまだ幅をきかせているようです。

ベテラン勢の活躍の場があること自体はよいのでしょうが、地域の囲碁界活性化には若手の台頭が必要でしょうね。

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本因坊秀栄から軽やかさを学ぼう/風鈴会

2009-05-24 21:35:17 | 囲碁

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昨日(5/23)は定例の「風鈴会」の日。
講座の内容は「本因坊秀栄から軽やかさを学ぼう」というテーマで、明治31年の「白:本因坊秀栄と黒:田村保寿(本因坊秀哉)」の棋譜解説。
秀栄の柔軟な着想と明るい形勢判断が、成長株の保寿の勢いを封じ込んだ白番の名局とのことでした。
解説を聞いて「なるほど」と思いましたが、ザル碁党が真似するには難しそうです。

秀栄は清貧の名人として、その生き方を評価する人も多いようです。
「清貧」といえば故中野孝次さんの「清貧の思想」を思い起こします。
その中野さんが提唱した若手棋士の登竜門となる「中野杯U20選手権」。今年も第6回を数え先週、スタートしました。
中野さんの遺志を受け継いで、世界に通じる棋士が育ってほしいものです。

   ◇   ◇   ◇

講座のあとの一般対局は1敗1勝。
●1局目は何回か対戦してるT亀さん、当方の先番。序盤から薄い打ち方が破綻して敗勢に、後半の追い上げもコウ材不足で投了。
○2局目は生真面目な感じのS藤さん、互先の黒番。弱みを抱えての競り合いでしたが、相手の緩着に助けられて白星でした。

2局とも競り合いの碁でしたが、中盤の読み合いの差が勝敗を決めました。
読みの能力は即、身につくものでもなくジレンマを感じますが、地道に詰碁などの訓練が必要でしょうね。

   ◇   ◇   ◇

例会後の懇親会は「新型インフル」のこともあり、遠慮しました。
講師の鈴木プロも手合いに備えて、マスクをしての講義。騒ぎ過ぎとの声もありますが、未経験な事がらの判断は難しいですね。

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第64期本因坊戦第1局/羽根本因坊が逆転勝ち

2009-05-21 20:27:30 | プロ棋戦

 石川県能美市の辰口温泉まつさきで5月13日から行われた第64期本因坊決定戦七番勝負の第1局は羽根直樹本因坊(32)が挑戦者の高尾紳路九段(32)に白番2目半勝ちした。第2局は27、28の両日、大分県宇佐市の宇佐神宮で行われる。
 羽根が持ち前の粘り強さと深い読みで逆転勝ちし、初防衛に向けて好発進した。
 右上隅から始まった戦いは、高尾が手厚い形を作り、羽根が左下隅を固めて一段落。高尾は下辺に先着し、優勢を拡大した。
 しかし、羽根は白144とこん身の勝負手を放った。そこまで冷静に対処していた高尾が黒145と反発したため、コウ争いに。黒147のコウだてがまずく、白148と打たれて一気に混戦となった。延々とコウ争いが続く中、最後は羽根が高尾を差し切った。

<羽根本因坊の話>
 右下の白を攻められ、わからなくなってしまいました。でも、下辺の難しいコウがうまくいったので、よくなったと思いました。

<高尾九段の話> 黒119でチャンスが来たかと思いましたが……。黒145で普通に打っても、自信はありませんでした。

            (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

毎度、一週間遅れの本因坊戦コメントです。

週刊碁のタイトルは「高尾ツメで誤算!?」「羽根魅せた終盤力」。

羽根本因坊は「忍の貴公子」というニックネームがありましたが、「らしさ」の出た一局のようでした。

一方の高尾挑戦者、1ヶ月ほど前に十段位を奪われ無冠に。そして対局の数日前には師匠:秀行師の逝去と、本局に臨む意気込みも並々ならぬものがあったでしょうが、残念な結果となりました。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は石川県能美(のみ)市の辰口温泉「まつさき」。

---以下、能美市HPより抜粋---

能美市は石川県の南部、加賀平野のほぼ中央に位置し、県都金沢へは北東約20kmの距離にあり、南には日本海側の拠点「小松空港」がある小松市が隣接している。
当市の北側には標高2,702mの白山から流れ出る手取川と梯川に挟まれた扇状地と、日本海に面した美しい海岸線があり、南側には白山山系に連なる、なだらかな丘陵地である能美丘陵を擁する、海・川・山・平地に恵まれた、非常に豊かな地勢である。
2005年(平成17年)2月1日、能美郡の根上町・寺井町・辰口町が新設合併して発足。 人口は約4万9千人。

出身著名人はメジャーリーグの松井秀喜、元首相の森喜朗。九谷焼や辰口温泉でも有名だそうです。

手取川というと「手取川の戦い」が思い浮かびます。これは上杉謙信率いる「上杉軍」と柴田勝家率いる「織田軍」の戦い。
結果は七尾城落城により撤退中の織田軍を上杉軍が追撃する形となり、織田軍の大敗となりました。
手取川古戦場(白山市湊町)近くには「上杉に遭ふては織田も名取川(手取川) はねる謙信 逃ぐるとぶ長(信長)」の石碑があるそうです。

織田軍は秀吉の勝手な離陣など内部の問題もあったようですが、不利な状況をいかに少ない犠牲で収め、次のチャンスに備えるか。
これは囲碁の戦術でも同様な教訓と云えそうです。

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万波佳奈、こども囲碁入門教室&囲碁指導交流会

2009-05-19 19:25:26 | プロ棋士

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昨日(5/18)、伊勢崎市立名和小学校で「万波佳奈女流棋士のこども囲碁入門教室」が行なわれました。
開催案内)
入門教室は小学1年~3年の80人ほどを対象に、万波さんが囲碁のルールから九路盤対局ができるまでの指導をされました。
(名和小OBの三谷哲也五段もサポート役で参加)

ボランティア数名の方がサポートされていましたが、子供たちを集中させるのは大変ですね。
それでも普段の年配の指導者と異なり、年齢差の少ないお姉さん(万波四段)、お兄さん(三谷五段)の方が親しみを感じるでしょうね。
万波さんの子供たちへの接し方は、学校の先生と比較しても遜色のないレベルだと思いました。

プロ棋士は対局がメインで勝つためには日々の研究も必要でしょうが、こうした入門教室や各種イベントなどにも多くのエネルギーを費やされていると思います。
対局と普及活動に奮闘される万波プロの活躍を期待しています。

    ◇   ◇

この入門教室は放課後の1時間半で、その前後の時間に万波四段、三谷五段、伊勢崎市や近郊の子供囲碁指導者による交流会がありました。
足利市の「あすなろ会」や伊勢崎市の小学校囲碁クラブの活動報告、入門指導のノウハウなど多数の意見・質疑が交わされました。
万波プロからも指導ノウハウなど、有益なアドバイスを頂きましたね。(三谷プロは無言でしたが・・・)

地方の子供向け囲碁教室は定年後のボランティアによるところが多く、組織、運営方法、指導ノウハウなども経験則で統一性に難点があるように思われます。
できれば子供向けの囲碁インストラクター制度のようなものを設け、運営手法、指導ノウハウ、児童心理学などの知識・技術を共有し、「ジュニア囲碁インストラクター」として認知されれば改善できるのではないかと思っています。
・・・と云うのは簡単なんですが、実現までは大変でしょうね。

いろいろありましたが、今回の企画は本当に意義があったと思います。
主催のスタッフの皆様、ありがとうございました。

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朝日アマ囲碁名人戦県大会/2009予選

2009-05-18 20:34:30 | アマ棋戦

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昨日(5/17)は「朝日アマ囲碁名人戦県大会」の予選があり、大会運営のサポートをしてきました。
参加者は58名とほぼ昨年並みで、昨日は1回戦~3回戦でベスト8までの選抜、来週は県名人位・十傑の決定戦となります。

昨年の県名人、長谷川さんは3回戦でベテランの安田さんに苦敗を喫し、連覇を逃しました。
先週の高校選手権に出場していた高校生2名は残念ながら初戦で敗退、社会人の壁は厚いようです。

来週は準々決勝~決勝が行われますが、予想としては実績のある奈良さん、石井さんあたりが有力でしょうか。

    ◇   ◇

本大会は朝日新聞社と日本棋院の主催で、昨日は朝日新聞の記者が取材にきていました。
記者は若い女性でしたが「囲碁」について知識がなく、日本棋院県連合会長の高山さんが囲碁のルールや試合方式をレクチャーしていました。
報道関係における囲碁の認知度アップも普及活動には必要な要件ですね。

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昨日は花嫁の父、2009春

2009-05-17 22:01:09 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は長女の結婚式。花嫁の父役も無事に終わりホッとしています。
朝から気配りで本当に疲れましたね。頭を下げた回数も今までで一番多かったのではないでしょうか。
この苦労も娘の幸せの代償と思えば安いものだと思っています。
最後の娘からのメッセージで、子供の頃の話が出てきましたが「そんなこともあったな~」と感慨深く聞いていました。
娘が幼稚園の頃に単身赴任をしていましたが、「帰ってくるのが待ち遠しかった」というセリフには胸が痛みましたね。
昨今、「コンカツ」とかで結婚事情もいろいろ難しいようですが、とりあえずヤレヤレという心境です。






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明日は花嫁の父、2009春

2009-05-15 21:57:07 | 囲碁

明日は長女の結婚式。昨年秋には次女の結婚式があり、この半年ほどはあわただしかったですね。
といっても父親は状況を見ているだけで、特別これといった事をしているわけではありませんが・・・。
女房殿はあれこれと娘たちにアドバイスしたり、準備を手伝ったりとテンションを上げています。

結婚する当人は去年の夏に入籍し、すでに同居していますのでそれほどの感慨もなく、「セレモニー」そのものになりそうです。

   ◇   ◇   ◇

昨日は結婚写真の「前撮り」ということで、午後から20時過ぎまで付き合わされました。
衣装を替え、場所を替え、プロのカメラマンも大変です。
私はカメラマンが撮る合間をぬってスナップ写真を撮っていましたが、約4分の3の時間は待ち時間でした。

この待ち時間は事前に予想されていましたので、日本棋院発行の「新ポケット手筋200」を携行し、最初のページから最後まで眺めていました。
棋力アップにつながればベターですが、即効性を期待するのは無理でしょう。
何事も基本の繰返しで、体に浸透させることが必要ですね。

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新聞社のサイト、「囲碁」の分野は・・・

2009-05-13 19:54:06 | 囲碁

新聞社(全国紙)のサイトマップで、「囲碁」はどの分野に属しているか調べてみました。

・朝日:エンタメ(エンターテイメント)
・読売:趣味・生活
・毎日:エンタメ&スポーツ
・産経:文化
・日経:生活を楽しむ

一般的には「娯楽」に属するのが多いようですが、「産経」は文化に分類しています。
一般の囲碁ファンが対局するのは「娯楽」でしょうが、プロの七番勝負などは文化の香りもするということでしょうか。
故・秀行師は芸術だと云われたそうですが、そんな一面もあるのかも知れません。

国際棋戦で結果を出せない日本囲碁界ですが、数百年にわたって積み重ねられた棋道の心は大切にしたいものです。
そして日本の囲碁が「文化」として、広く認知されてほしいと思います。

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