天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第34期名人戦第3局/井山勝ち、2勝1敗

2009-09-28 21:58:08 | プロ棋戦

 第34期囲碁名人戦七番勝負の第3局は9月24、25日、兵庫県宝塚市で行われ、挑戦者の井山裕太八段が張栩名人に白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。第3局は10月7、8の両日、仙台市である。
 井山挑戦者が張名人の厳しい攻めをしのいで優勢を築き、終盤の名人の猛攻も振り切り、逃げ切った。

<井山挑戦者の話>
 1日目の封じ手のあたりでは悲観していて、やるしかないと思った。最後はぎりぎりでしのげた。運が良かった。

<張名人の話>
白98とアテられる手を軽視していた。白98に黒164と取っていればよかった。その後はなかなかチャンスがなかった。

     (朝日新聞より抜粋)

「井山ラッシュ、コウ合戦で張栩を撃破」

    (週刊碁、見出しより)

       ◇  ◇  ◇  ◇

井山挑戦者の精緻なヨミと冷静な判断力には舌を巻くばかり、気合でも負けていませんね。
一方、「コウの張栩」はコウで仕損じたようです。1勝2敗と黒星先行となりましたが、ここからが真価の見せ所でしょう。
勢いは挑戦者に傾いていますが、最強・張5冠の巻き返しに注目です。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は兵庫県宝塚市の宝塚ホテル。宝塚といえば宝塚歌劇団がまず頭に浮かびます。
男性にはあまり縁のない世界のようですが、劇団養成所となる宝塚音楽学校の受験は「大変な狭き門」で、それを称して「東の東大、西の宝塚」と言われているそうです。
大ヒット作「ベルサイユのバラ」は社会現象にもなりましたね。

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玉村町囲碁会/定例会(2009/9/26)

2009-09-26 21:49:22 | 囲碁

Tama5 今日は毎週土曜日の定例会(自由対局)で20人ほどが集りました。
「風鈴会」と日程が重なってしまいましたが、地域の方を優先としました。

8月の最終回と同様、小学生が5~6人来ていたので練習問題や、対局のコメントなどで一緒に楽しみました。
11月中旬に行われる「秋季少年少女囲碁大会」にも出場したいと云っており、期待が持てます。
ただ出場するとなると今のレベルでは苦戦が予想されますので、特訓の方法を思案中です。
大会を機に小学生の囲碁への関心が高まればいいのですが・・・。

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囲碁コミックス/天元坊①②

2009-09-24 22:08:43 | 囲碁

Tengenbou2 ◆書籍紹介
・書籍名:「天元坊①②」
・発行所:双葉社
・著者 :山松ゆうきち
・発行日:1978年8月1日

■内容紹介
俊秀があまた輩出した天保の囲碁黄金期、忽然と現れては消えた謎の棋士・鬼師忌吉!!
鬼才山松ゆうきちが雄大な構想のもと、笑いとペーソスの中に、数多くの実戦棋譜を挿入して勝負の厳しさ、面白さを展開した本格囲碁劇画

    ◇   ◇

居間の書棚には何年も前に購入した囲碁書籍が詰まっており、この10年ほどに購入した書籍、雑誌は他の部屋に雑然と積読の状態です。
このところ囲碁史に触れる機会もあり、書棚の中から本書を読み直してみました。

囲碁史に名高い「赤星因徹・本因坊丈和の吐血の局」、「井上因碩・本因坊秀策の耳赤の一局」などの場面も取り上げられており、囲碁史の読物としても参考になります。

この本が出たのは30年以上も前なんですね。私自身、その頃が最も棋力がアップした時期ではないかと思っています。
現在の方が時間も余裕があるし、囲碁書籍やインターネットなどの情報量や対局機会は飛躍的に増えているのに、相変わらず棋力は停滞でザル碁党に甘んじています。

あの頃の集中力は戻ってこないのでしょうか・・・。 「喝ッ!」

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第34期新人王戦第1局/李七段が先勝

2009-09-23 10:35:43 | プロ棋戦

 李沂修(り・いしゅう)七段(21)と三谷哲也五段(24)が対決する、囲碁の第34期新人王戦決勝3番勝負第1局が9月16日、東京・市ケ谷の日本棋院で始まり、李七段が白番1目半勝ちしました。
 中盤で三谷が鋭い技を放ってポイントを稼いだものの、李は粘り強く追走して決め手を与えない。最後は模様を目一杯にまとめて逆転に成功した。

<李七段の話>
 左辺の地がまとまった時点で細かくなりました。右下隅のヨセで勝ちになったと思いました。

<三谷五段の話>
 上辺ではうまくやったと思ったのですが…。最後は難しくてよく分かりませんでした。

   (しんぶん赤旗、週刊碁より抜粋)

「李、得意のヨセで逆転」、「三谷優勢に震え!?」 

    (週刊碁、見出しより)

     ◇   ◇   ◇

李沂修七段は棋聖リーグ入りし、七段に昇段したため新人王戦は今年が最後のチャンス。本局ではしぶとくヨセで勝ちきったようです。

敗れた三谷五段、本トーナメントでは謝女流本因坊・名人、村川五段、瀬戸七段と強豪を破っての決勝進出。得意の乱戦に持ち込めず、不完全燃焼だったかもしれません。

三谷五段は群馬県伊勢崎市の出身、県内の囲碁行事などにも何回も顔を見せています。
一局目は残念でしたが、地元の期待に応えて是非優勝を果たしてもらいたいものです。

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第34期名人戦第2局/井山勝ち、1勝1敗

2009-09-21 21:25:25 | プロ棋戦

 第34期囲碁名人戦七番勝負の第2局は9月16、17日、熊本市で行われ、挑戦者の井山裕太八段が張栩名人に黒番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイとした。第3局は24、25の両日、兵庫県宝塚市で。
 挑戦者が競り合いのなかから攻勢に立って一気に優勢を築き、終盤の名人の粘りにも冷静に応じて勝ちきった。

<井山挑戦者の話>
 1日目の右下の分かれが不本意で、右辺で何かやるしかないと思った。中盤の攻防(黒105~)で少し良くなった気がします。

<張名人の話>
途中まではそれなりに自信があった。右辺の緩着(白96)より苦しく、以後、チャンスはなかった。

     (朝日新聞より抜粋)

「井山会心、100%出し切り張栩粉砕」、「絶賛の中央突破で優勢」 

    (週刊碁、見出しより)

       ◇  ◇  ◇  ◇

20歳の井山挑戦者、名人相手に堂々たる勝ちっぷりのようでした。秒読みの中、名人の終盤からの追撃にも動じない精神力は大物の雰囲気を感じさせます。

敗れた張名人、挑戦者の繰り出す最強手にタジタジといった様子で、終盤では悲壮感が漂っていたように思われます。

2局を終えて、本物の真剣勝負を見たような気持です。両者、覚悟を決めて次戦に臨むことでしょう。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は熊本市のホテル日航熊本。
過去の名人戦対局地(日本棋院除く、旧名人戦含む)の一覧が「週刊碁」に載っていました。
1位は東京で59局、旧名人戦の頃は現在と異なり、都内の料亭などで行われることが多かったのですね。
2位は静岡の50局、今期も5~7局は熱海、伊東、伊豆市が予定されています。
3位はずっと離れて兵庫の17局。以下、北海道:15局、神奈川:11局、福岡:10局と続いています。
四国で一度も開催されていないというのは、寂しいですね。

Kumomotojyou1 熊本と云えば熊本城、熊本城と云えば加藤清正公でしょうか。
地元では今も尊敬されているようです。

大河ドラマ「天地人」、昨日の放送は「関が原の戦い」で石田三成率いる西軍が敗れるところでした。
加藤清正は徳川家康率いる東軍に協力していますが、豊臣恩顧の清正はなぜ東軍寄りになったのでしょう。
「三成、憎し」の感情はあるにしても、徳川の野望を見抜けなかったのか、歴史は謎の宝庫ですね。

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玉村町囲碁会/定例会(2009/9/19)

2009-09-19 20:57:59 | 囲碁

Tama5 今日は毎週土曜日の定例会(自由対局)で20人ほどが集りました。
9月は1週、2週が会場が取れず休会となり、月例大会もできませんでした。会場確保は大変ですね。

月例大会となると上位者の参加も結構多いのですが、自由対局の例会は足が遠のくようです。
そのため、私は2人の方と白番で4子と5子の置碁対局となりました。
置碁もそれなりに勉強になると云われていますが、相手のミスを期待するような気持がどこかにあるようで難しいですね。

いずれはもっと実力をつけて、師範的な対局ができるようになりたいと思っています。

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名局細解/藤沢秀行・趙治勲

2009-09-18 22:22:30 | プロ棋士

Saikai200910 「月刊囲碁」2009年10月号の付録(名局細解)は、この5月に83歳の生涯を終えた藤沢秀行師の一局を、門下の森田道博九段が解説する内容でした。

この一局は「第7期棋聖戦7番勝負第2局(1983年1月)」藤沢秀行・棋聖(57)と趙治勲・名人/本因坊(26)の棋譜で、結果は白番・秀行師の打ちぶりが冴え、快勝となっています。

このシリーズは秀行師が3連勝の後、趙さんが4連勝と大逆転で棋聖位を奪いました。後半は秀行師の体調に問題があったようです。

   ◇   ◇

Saikai200910j この冊子表紙の裏に対局者の写真(26年前)が載っているのですが、若き趙さんのカッコ良さに驚きです。
現在のヒゲとモジャモジャ頭と違い、整った長髪で韓流ドラマの主役も務まるほどのイケメンですね。

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段級位認定問題

2009-09-16 21:37:57 | 囲碁

サラリーマンを卒業し、囲碁に関わる時間も増えてきました。
棋力向上策の一環として、雑誌(月刊碁ワールド、週刊碁、NHK囲碁講座など)に載っている「段級位認定問題」に取り組み始めたところです。

30代の頃に3年くらいチャレンジした時期がありましたが、それなりにレベルが上がったように思います。
今回はどのくらい続くか分かりませんが、ある程度の成果が出るまで続けられたらと思っています。

成果を上げるためには、ただ漫然と問題を解くのではダメでしょうね。
得点など実施記録を残して、モチベーションを持続することが大切だと思っています。
「目ざせ、天下五段」 

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ヨセ、何目の手?/風鈴会

2009-09-14 21:32:00 | 囲碁

Wind_1_3 昨日は(9/13)は定例の「風鈴会」の日。講座の内容は「ヨセの計算と順番」でした。
私などザル碁党にとってヨセは苦手な分野です。計算が面倒なんですね。

ヨセのテクニックをマスターすることはもちろんですが、「この手何目」と計算(多少間違っても)するクセをつけることが大切とのことでした。心がけていきたいと思います。
ただ、限られた持ち時間の中でその余裕があるかどうかが問題です。

   ◇   ◇   ◇

講座のあとの対局は●●と2連敗、不甲斐ない成績でした。
1局目はY田さん、黒番互先。相手の無理気味の手をとがめて、潰すチャンスはあったものの自重したため、逆襲されて投了でした。決める時は決めないと・・・。
そういえばY田さんは新型インフルに罹ったとブログで書いていましたが、元気そうでしたね。
2局目はA井さん、先番。いつも持ち時間ギリギリまで使う長考派です。本局は冴えた手筋に押し切られた一局、当方のヨミが浅かったようです。反省・・・。

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RT囲碁部/2009/9月例会

2009-09-12 21:05:13 | ルネサス/囲碁部

Logo_rt_igo5 今日(9/12)は「RT高崎囲碁部」の月例会、参加者は10名とまずまずの参加数でした。
そのうちRT関連の現役世代は3名、あとは私も含めてOBとずいぶん様変わりしました。

東京方面から久しぶりにH・T氏が出席、メンバーの中では格上の実力で師範代といった位置づけです。
また、みなかみ町(旧・月夜野町)からT・N氏も出席し、にぎやかな碁会となりました。

    ◇   ◇   ◇

幹事のA・T氏は毎週、栃木の実家に帰っており、今日も午前中で帰っていきました。
仕事の方も人員削減のあおりでで多忙の様子、囲碁部の運営もままならないといった状況のようです。

囲碁部をはじめ、企業内のクラブ活動は年々、衰退が進んでいるように思います。
部活動は社内コミュニケーションの円滑化などメリットは大きいと思うのですが・・・。

昨今の企業は目先の利益、効率など短期的な施策が目立ちます。
囲碁と同様、大局観が必要ではないでしょうか。

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