先日、映画「硫黄島からの手紙」を見てきました。
この映画を見ようと思い立ったのは「歴史街道」という月刊誌の特集で「硫黄島と栗林忠道-命をかけて守ろうとしたもの」という記事を目にしたからです。
この映画の主人公、栗林忠道中将についての評価は日本よりアメリカの方が高いといわれています。
それは指揮官から一兵卒までが志を一つに戦った点かもしれません。
日本軍の指揮官といえば精神論と階級が重要で、事の本質にあえて触れないようなところがありましたが、栗林中将は冷静に現実を見て、戦略を立てる合理性を持ち合わせていたようです。
それはアメリカやカナダに在任していた影響もあるのでしょう。
また、この時代の軍人としては敬遠される「家族への愛情」も人並み以上のようでした。
この作品の監督はクリント・イーストウッド。制作スタッフもほとんどアメリカ人のようですが違和感はまったくないのが不思議なくらいです。
栗林中将を演じる渡辺謙もいまや国際スター。主役を演じているという空気を感じさせないところが、本当のスターかもしれません。
本作品はアメリカ側からみた硫黄島「父親たちの星条旗」との二部作ですが、こちらの方も是非みたいと思っています。