天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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群馬県高校囲碁団体戦/2009

2009-04-30 18:27:48 | 囲碁

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昨日(4/29)、県内の高校囲碁選手権/団体戦(3名/チーム)を見学してきました。
参加校は男子が5校(8チーム)、女子が2校(3チーム)で、女子の参加校が減少気味です。

男子優勝は高崎高校Aで順当な結果でしょうか。全国大会での上位進出が期待されます。
女子優勝は富岡東高校A、指導者の熱意が好成績につながったようです。

上位の選手の数人は「少年少女囲碁大会(小・中学生)」で活躍した選手も見られましたが、高校の部活で覚えた人も多いようです。
小学生である程度のレベルに達しても、中学生になって離れていく人も多いようです。残念なことです。
TVアニメ「ヒカルの碁」の再放送がスタートしましたが、囲碁のPRになればと期待しています。

     ◇   ◇

囲碁は基本的には個人競技ですが、チームで戦うのも違った面白さがありますね。
社会人ですと団体といっても、囲碁の場合は職域、地域、同好会など様々で難しいところがあります。

学生の場合は学校という一つの集団で、連帯感・使命感も強いと思います。
一つの目標に向かってチーム一丸となって戦う。欲や打算もない真摯な姿勢がまぶしく映ります。

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歴史小説/新三河物語

2009-04-27 19:59:17 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:新三河物語(上)(中)(下)
 ・発行所:新潮社
 ・著者:宮城谷 昌光
■内容紹介
 ・今よみがえる、大久保一族の清冽な「忠」。戦国末期を描き切った待望の歴史巨篇
 ・武士の在り方を生涯問いつづけた大久保彦左衛門が見る、家康の天下統一への軌跡

   ◇   ◇

本ブログの書籍紹介では囲碁関連が大半ですが、一般小説も気まぐれで読んでいます。
私の郷里が三河地方であることから、本書に関心を持ち読み始めました。
歴史小説は登場人物や地名が複雑なこともあり、上、中、下と1ヶ月に1冊のスローペースでした。

「大久保一族の血縁・結束力の強さ」
現代では核家族化が進み、一族という絆が希薄になりつつあります。
家系に束縛されるのは面倒なこともありますが、有難いこともあります。
利を求めず、喜怒哀楽を共有できればと思います。

「君主、晩節をけがす」
信長、秀吉とも晩節は醜悪な面が目立ちましたが、家康も同様な過ちが見られます。
権力を掌中にすると、世間を見る目が濁ってくるのでしょうか。

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本因坊丈和から攻め力を学ぼう!/風鈴会

2009-04-26 22:08:15 | 囲碁

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昨日(4/25)は定例の「風鈴会」の日。
講座の内容は「本因坊丈和から攻め力を学ぼう!」というテーマで、江戸時代の名局解説でした。

この時代の持ち時間はほぼ無制限だと思われますので、ヨミの広さ・深さは並々ならぬものを感じさせます。

「力の丈和」と云われていますが、盤外でも碁界の最高位「名人・碁所」を得ようと、権謀術を尽くし権力の座に着きます。
どの世界も権威と実力の両方を、我がものにするのは難しいことのようです。

   ◇   ◇   ◇

講座のあとの一般対局は3連敗と惨々たる結果でした。3局とも互戦での白番、白番の勝率がイマイチです。
●1局目は初手合いのS崎さん、互戦の白番。コウの戦い方が拙かったようです。
●2局目は韓国のOさん、互戦の白番。ヨミと集中力で相手の方が優っていたようです。
●3局目は長考派のA井さん、互戦の白番。終盤のヨセで逆転負け、粘着力の差でしょうか。

   ◇   ◇   ◇

例会の後は常連が集まっての懇親会。
クサナギくんの騒動はここでもトップの話題、お酒には注意ですね。

支配人のN村さんが「俺って、草食系かな~」との発言に全員がブーイング。
集まった仲間うちでは、草食系から一番遠いイメージだと思うのですが・・・?

「草食系と肉食系」、「ソース派と醤油派」など、いろいろ色分けをしますが、本人が思っているのと他人から見た印象は結構、差があるものですね。

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中国大躍進、中国棋院/呉六段に聞く

2009-04-24 20:07:42 | 囲碁

今週の「週刊碁」に中国囲碁界の活況について、中国棋院/呉玉林六段の談話が掲載されていました。

 ◎若年層の棋士で日本は中国に大きく差をつけらましたが、なぜでしょう?

 呉「一番の問題は、日本で碁を勉強する子供の数が減ったということではないでしょうか。おそらく日本とは相当な開きがあるはずです。その差が今の国際棋戦の結果となって表れてきているのだと思います」

 ◎なぜ日本では子供の間に碁が広まらないでしょう?

 「日本では子供の遊びの選択肢がとても多いからではないでしょうか。私はかつて国際棋戦の日本開催時に大盤解説会を見たことがありますが、来ているお客さんはほとんどが中高年の方でした。中国では逆に、ほとんどが子供です」

 ◎中国では子供たちに対し、どうやって碁をアピールしているのですか?

 「国際棋戦で中国の選手が勝つようになり、スター棋士が誕生してきました。それをマスコミがしっかりと宣伝したことで碁が社会的に認知され、それを見た親たちが子供に碁を覚えさせ、プロにならせようと考えるという流れですね」

 「親たちは子供に何か特長を持たせようとしています。その意味で碁は、頭を良くするとともに勉強にも役立つという考えが浸透しているのです」

 ◎今や世界的なスーパースターとなった棋士や、十代から国際棋戦で活躍する新鋭はどうやって、ここまで強くなったのですか?
またなぜ、このように強い若手が次々と出てくるのでしょう?

 「中国棋院の中にナショナルチームというものがあります。成績が悪いとすぐにチームから外されてしまうような、厳しい競争の中に置かれています。となれば当然、この中から強い子供が出てくるわけです」

 「ナショナルチームは各地から発掘された優秀な子供たちがすべて北京に集められています。そして一緒に勉強や訓練をしているので、その内容も自然とレベルの高いものとなってきます」

 「強い棋士が誕生するためには才能、環境、努力の三つが必要で、どれか一つが欠けてもいけません。その意味で今の日本には環境 - つまり競争体制が整っていないということなのでしょうか。才能と努力に関しては、中国も韓国も変わらないでしょうから」

   (「週刊碁4/27号」より抜粋)

   ◇   ◇   ◇

中韓での「囲碁」は頭脳競技。野球やサッカー同様にスポーツと同じ位置づけで、英才教育を進めてきたのでしょうね。
日本では長い間、「芸道の一種、大人の趣味」のような雰囲気があったと思います。
このような意識の違いが、現在の日本勢苦戦の一因のように思います。

ただ中韓と同じような進め方がベストでしょうか? 国際棋戦の成績を考えれば「YES」かも知れません。
しかし日本の伝統文化・棋道という側面からみると、「勝負最優先、ゲーム化傾向」という流れには異論もあります。

日本伝統の柔道や相撲などは国際化により、文化、精神性が損なわれてきた部分も否めないように思います。
そして「囲碁」は? 中韓と同じカラーというのはどうでしょうか。日本の独自性・存在感を強調したいところです・・・。

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第22回富士通杯/山下・河野8強

2009-04-22 20:32:59 | プロ棋戦

 世界の強豪24人が戦う第22回世界囲碁選手権・富士通杯は4月11日に東京の日本棋院で開幕し、13日の2回戦を終えて、山下敬吾棋聖、河野臨九段の2人がベスト8に勝ち残った。

 日本の出場棋士は張栩名人、羽根直樹本因坊、高尾紳路十段、森山直棋九段、井山裕太八段を加え7人。2回戦から出場の山下を除く、6人全員が1回戦を突破したが、2回戦は2勝5敗だった。準々決勝は6月6日、ソウルで。山下は李昌鎬九段、河野は朴永訓九段の韓国勢と対戦する。

   (朝日囲碁Webより抜粋)

  ◇  ◇  ◇

1回戦では6戦6勝と近来にない好成績でしたが、2回戦では2勝5敗と残念な結果となりました。
それでも山下・河野の両者がベスト8に進出、準々決勝以降の活躍が期待されます。

準々決勝進出者の国別は韓国:4人、中国2人、日本2人となっており、韓国勢が優勢のようです。
また年齢は下記の通りですが、国際棋戦では20代が主流になっていますね。

・李 昌鎬 九段(33・韓)
・常  昊 九段(32・中)
・山下敬吾 九段(30・日)
・河野 臨 九段(28・日)
・李世ドル 九段(26・韓)
・朴 永訓 九段(24・韓)
・朴 文尭 五段(20・中)
・姜 東潤 九段(20・韓)

  ◇  ◇  ◇

国際棋戦における日本勢の沈滞がここ10年ほど続いています。
囲碁ファンからは「棋士の努力が足りない」、「棋院の対応がまずい」等々、不満が聞こえてきます。
確かにそういった問題もあるでしょうが、深刻なのは囲碁人口の減少だと思います。

団塊より上の世代ですと、男性の2割程度は囲碁を打ったことがあると思われます。
職場や町内のどこからでも石音や駒音が聞こえてくるように、囲碁・将棋は成人男性にとって最も身近な趣味でした。
プロ棋士や棋院の動向なども、一部の上級者を除いてはあまり関係はなかったでしょう。

それが団塊世代以下の世代になると、すっかり様相は変わってしまいました。
ある程度のレベルなるには時間と労力を要する趣味は敬遠され、手軽で即物的な楽しみ方が多くなったように思います。
日本人のライフスタイルの変化に、囲碁は追従できなかったということでしょうか。

今後の囲碁人口拡大には子供と女性がキーポイントになりそうです。
こども達にとってはヒーローが、女性にとってはオシャレ感覚が必要でしょうね。

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第47期十段戦第4局/張勝ち五冠達成

2009-04-20 19:55:00 | プロ棋戦

「第47期十段戦五番勝負」の第4局が、4月16日、愛知県蒲郡市で行われ、黒番の張栩四冠がライバルの高尾紳路十段に中押し勝ちし、対戦成績を3勝1敗として初の十段位を獲得した。

 張新十段はこれで五冠となり、囲碁界で現行の国内7大タイトル戦になった昭和52年以来初の快挙。これで通算獲得タイトルが28となった。張新十段は昨年、碁聖と名人を防衛し、天元と王座を奪取していた。

<張栩新十段の話>
 きょうの碁は終始苦しくて、運がよかった。シリーズ通してうまく打てて、実力は出し切れたと思います。
 責任はさらに重くなるし、やはりもっと国際戦でも結果を残さなくてはいけないと思います。

<高尾九段の話>
 難しい碁で、あまりいいところはなく、コウ材をなくすような手を打ってしまいました。

      (以上、産経新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇

 初の大記録について張五冠は「意識しないようにしていたが、3局目を勝った後、少しだけ考えた」と振り返った。これで日本の棋界を制覇した印象だが、「トップの中の一人であることは間違いないが、一番強いとは思っていない」とあくまで控えめ。

 ただ、天元戦など1日制の4タイトルすべてを獲得したことに「持ち時間が4時間、3時間と短い方が自分らしい碁を打てる。その4タイトルすべてを獲得できたのは、自分らしい記録だと思う」と胸を張る。

 一方で「ただ、今はまだ獲得したばかり。1年を終えた時、五冠のままであれば本当にすごいと思う」と今後の防衛戦に向け気を引き締めた。今後、七冠全制覇の期待も高まるが、「体力的にも棋力的にも今の自分では無理でしょう」と笑った。

      (以上、中日新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇

張栩・新十段は今回の奪取で国内7大タイトルのうち、棋聖(山下)、本因坊(羽根)以外の五冠を保持することになりました。大変な記録ですね。
現行の七大タイトルがそろったのは77年。これまでは4冠制覇が最多で、加藤正夫名誉王座(79、87年の2度)、二十五世本因坊治勲(83年)、小林光一九段(86年)、張(08年)の4人が達成。それ以前には二十三世本因坊坂田栄寿の6冠制覇(61、64年の2度)という記録があるそうです。

十段位を奪われ無冠になった高尾九段、残念でした。
本局では中盤まで優勢とのことでしたが、コウダテに構わずコウを解消したため、大石が死んで投了となりました。何か誤算があったのでしょうか。
十段位は失いましたが5月中旬から、羽根本因坊との本因坊戦七番勝負が始まります。こちらの方に全力を注いでいくことでしょう。

将棋界では現在、羽生・四冠が7大タイトルの半数以上を占め、過去にも大山、中原など長期にわたり一人の棋士にタイトルが集中する傾向があるようです。
囲碁界も今回、張栩・五冠の誕生で独占状態となりましたが、長期政権になるか、群雄割拠に戻るか、今後の覇権争いに注目しましょう。

本シリーズ第3局(4/9、木)と第4局(4/16、木)の間には、「世界囲碁選手権・富士通杯」の1回戦(4/11、土)、2回戦(4/13、月)が行なわれ、張・高尾の両者も出場しています。
1回戦は両者とも勝ちましたが、2回戦では張は李世ドル・九段に、高尾は李昌鎬・九段と韓国の優勝候補二人に敗れてしまいました。
この過密日程では体力がものをいいそうですが、もう少し余裕のある日程で対局してもらいたいと思いますね。

    ◇  ◇  ◇

今回の対局地は愛知県蒲郡市の「旬景浪漫 銀波荘」。囲碁・将棋の名勝負が何度も行なわれています。
蒲郡市は私の郷里より車で1時間ほどのところで、実家にいた頃は海水浴や潮干狩りに出掛けたものです。

20代前半の頃、夏期休暇に勤務先の先輩と蒲郡沖にある三河大島(無人島)へ海水浴に行ったことがあります。
船で島に渡り、そこから500mほど離れた小島までの往復を泳ぎましたが、浜辺の海水浴と異なり、海の深さや潮流を考えるとスリルがありましたね。
また泳いでいる時に時々「ヌルッ」としたものが身体に触れましたが、クラゲでしょうか。有害でなく助かりました。
真夏の太陽が降り注ぐ、青春の一頁を思い出します。

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玉村町囲碁会/2009年4月週定例会

2009-04-19 19:51:34 | 囲碁

Tama5 昨日(4/18)は町内囲碁会の週定例会に参加してきました。参加者は20人弱でしょうか。
大会ではないので適当に手空きの人を見つけて対戦します。
昨日は私の常先で"O原さん"と対戦、1敗1勝でした。

対局のテーブルは会議用なので碁会所などのテーブルより、やや高く見づらい面があります。
あと普段はネット対局が多くパソコン画面の大きさに慣れているためか、しばらくは感覚の調整に時間を要することになります。
それでも無機質なネット対局に比べて、何気ない会話やボヤキなど「生碁」ならではの空気を感じます。
今後もネットと生碁をバランスよく対局できればと思っています。

   ◇  ◇

この会には小学生が2名来ています。一人は女子ですが、足が不自由のようで母親に付き添われて来ています。
まだまだ初心者のレベルですが、"S田さん"がいつも丁寧に教えています。
ハンディを負っていますが、囲碁が少しでも日々の暮らしにプラスになればと願って止みません。

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三谷哲也五段、地元の小中学生を指導

2009-04-17 20:14:51 | プロ棋士

 県内の少年少女囲碁大会で優勝者を輩出している伊勢崎子供囲碁アカデミー(加悦正昭代表)の囲碁教室が4月11日、群馬県伊勢崎市中央町の「伊勢崎ふくしプラザ」で開かれた。幼稚園から中学生までのアカデミーメンバー33人が参加し、同市出身のプロ棋士、三谷哲也5段の指導を受けた。
 アカデミーの子供たちは産経新聞社主催の「文部科学大臣杯小・中学校囲碁大会」などで県内大会の上位を総なめにしているが、全国大会の成績はいま一歩。「全国で通用する子供たちを育てたい」(加悦代表)と毎年、大会前にプロ棋士を招き教室を開催している。
 館林第五小学校1年の青柳透真君は、「三谷プロのように強くなりたい」と目を輝かせていた。

      (産経新聞より抜粋)

    ◇   ◇   ◇

囲碁を楽しみにしている子供たちにとって、プロ棋士は雲の上の存在でしょうね。
プロ棋士になるのは並大抵のことではありませんが、囲碁を通して人や社会とのつながりを育んでもらえれば幸いと思っています。

国際棋戦で苦戦している日本のプロ棋士を蔑むようなブログを見かけますが、次世代を担う青少年の夢を壊さないような配慮がほしいと思います。

    ◇   ◇   ◇

「碁ワールド」最新5月号の「ナチュラルスタイル」というコーナーに三谷プロが登場しています。
最近はランニングに取り組んで、ハーフマラソンにも出場したそうです。
走ることだけでなく、日本棋院への約5キロの道のりも歩くことが多く、山登りも好きとのこと。若手棋士とフットサルや野球の機会も多いスポーツマンです。
本誌の写真からもスポーツマンらしい、精悍で野性的な感じが伝わってきます。

三谷プロは今期の新人王戦で先週(4/9)、謝依旻・女流二冠を破ってベスト8に進出しました。次は関西の村川四段との対戦、優勝めざして頑張ってほしいですね。
今週(4/15)、韓国で行なわれた「LG杯/世界棋王戦」の1回戦では、韓国の強豪・睦鎭碩九段に敗れてしまいました。世界戦での活躍も期待しましょう。

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第57回NHK杯/謝女流二冠、1回戦突破

2009-04-15 20:28:20 | テレビ番組

今期NHK杯の開幕戦(4/5放送)は、山田規喜・九段(先番)と謝依旻・女流本因坊/女流名人の対戦、結果は白番の謝さんが後半から力を発揮して、中押し勝ちでした。
解説の結城九段(前期・NHK杯優勝)も、謝さんのヨミの確かさに感心していました。
2回戦は溝上知親八段と中野泰宏九段の勝者と当たりますが、善戦を期待しましょう。

謝さんはこのNHK杯出場3度目となりますが、いずれも4月第1週の開幕戦となっています。視聴者にとって女流棋士は注目度が高く、制作サイドの計らいでしょうか。
謝さんのNHK杯初登場は一昨年で、1回戦は同郷(台湾)の林子淵七段を破り、2回戦で王立誠九段に敗退しました。また昨年の一回戦は苑田勇一九段に残念ながら敗れています。

今期のNHK杯に出場する女流棋士は謝さんの他に、加藤啓子・女流最強位、鈴木歩・四段、梅沢由香里・女流棋聖が登場します。
過去の戦歴からすると苦戦が予想されますが、華やかな戦いぶりを見せてほしいと思います。

一方、謝さんに花を持たせた山田規喜・九段、残念でした。山田九段は関西棋院の中堅棋士ですが、マスコミに登場する機会は少ないようです。
内容は前半で押し気味だと思いましたが、謝さんの若さと勢いに屈した格好となりました。TV対局という重圧の影響もあったのでしょうか。
山田九段の師匠は本田邦久九段ですが、本田九段もこの次の週(4/12)に放送された対局で、中部の小県真樹九段に終盤のポカで敗れています。
師弟ともに敗退ということで、ホロ苦い花見酒となったようです。

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第47期十段戦第3局/張勝ち5冠に王手

2009-04-13 21:21:52 | プロ棋戦

 「第47期十段戦五番勝負」の第3局が4月9日、長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われ、白番の張栩四冠が高尾十段に中押し勝ちした。
これで対戦成績は張の2勝1敗。張は5つ目のタイトル、十段獲得にあと1勝とした。第4局は16日、愛知県蒲郡市の「旬景浪漫銀波荘」で打たれる。
 中盤、白は右辺と左辺で厚みを築いき、左上の折衝から戦場は中央へ。「形勢は白がいいって顔してるね」と立会いの武宮九段。この後、コウ争いがからむ難しい戦いが続いたが、最後は白が左方の黒の大石を仕留めた。

<張四冠の話>
 少し打ちやすいとは思っていましたが決め損なって。最後も結構難しかったが、大石を取れることが確認できたので…。

<高尾十段の話>
 自信ありませんでした。左上でうっかりして…。最後もチャンスはあったかもしれませんけど、負けるべき碁でした。

      (産経新聞より抜粋)

  ◇  ◇  ◇

今週の「週刊碁/十段戦」のトップページ・タイトルは「張栩スパート」、「高尾連覇危うし」。
2ページのタイトルは「相次ぐコウの大難戦」、「高尾の大石憤死」。

変化に次ぐ変化、難解なコウの連続、この難戦を制した張四冠は2勝1敗で十段位に王手、五冠も視野に入ってきました。

一方、カド番に立たされた高尾十段、張四冠の変幻ペースに重厚な持ち味を発揮できなかったようです。

注目の第4局、高尾十段の巻き返しに期待しましょう。

  ◇  ◇  ◇

Kuroyon2 今回の対局地は長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」。
「週刊碁/ウロ烏鷺戯評(鮎沢まこと)」で張栩四冠が白石を持った戯画に「今回はクロヨンではなくシロヨンでした」とありました。
ユーモアとセンスの良さが伝わってきますね。

大町での十段戦対局は今年で連続16回目だそうです。関係者の苦労も大変なものでしょうね。
大町市は囲碁によるまちづくり「アルプス囲碁村」を推進し、各種のイベントを開催しているとのことです。
囲碁が町の活性化に役立つということであれば、本当に嬉しいことです。

20代の頃、北アルプスへの登山基地として大町に訪れたことがあります。
さすがに今の体力で北アルプス登山は苦しそうですが、仁科三湖(木崎、中綱、青木)周辺にはサイクリング・コースもあるようです。
北アルプスの秀峰を眺めながらのサイクリング、ぜひ体験したいと思っています。

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