天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁川柳/囲碁フォーカス(8/3、8/17)より

2014-08-30 20:39:38 | テレビ番組

HK-Eテレ「囲碁フォーカス/囲碁川柳コーナー」、8月3日、17日の投稿作品より。(青字は私のコメント)

<8月3日 優秀作品>

 ◆メシよりも 囲碁が好きだと メシを食い

  メシを食いながらの対局ですか? 消化不良が心配・・・

 ◆碁がたきを 入院先まで 追ってゆき

  経験あり、相手が退屈だろうと・・・

<8月3日 佳作>

 ◆囲碁講座 ビデオ見るたび 再発見

  「再発見」というより「リスタート」・・・

 ◆置石が 減らずに増える 囲碁の本

  ザル碁党はノーリターン・・・

<8月17日 優秀作品>

 ◆白石を 噛んで窮鼠の 憂さ晴らし

  窮鼠(きゅうそ)? 漢字検定か・・

 ◆碁会所の 看板探す 旅の駅

  名句! ただ碁会所が減っているから・・・

Kumo2a

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「語り継ぎたい好手・名手」ベスト10

2014-08-28 20:16:50 | プロ棋士

今週の「週刊碁」最終面は「棋士200人が選んだ『語り継ぎたい好手・名手』ベスト10」の第一位、加藤正夫名誉王座のヨセの妙手でした。

「第1位加藤 名人を呼んだ妙手」
   「神業のヨセ」
      「”殺し屋”から終盤の名手に」

◆「語り継ぎたい好手・名手」ベスト10
・1位:加藤正夫・ツケ
・2位:本因坊秀栄:出
・3位:本因丈和:オキ
・4位:坂田栄男:ノゾキ
・5位:藤沢秀行:トビ
・6位:本因坊秀策:耳赤
・7位:呉 清源:ツケ
・8位:依田紀基:ツケ
・9位:高尾紳路:オキ
・10位:山下敬吾:鼻ツケ

◆棋士のコメント
・小林光一名誉三冠
 「この碁で決めるんだという厳しさが伝わってきました。
・河野臨九段
 「カッコ良く、インパクトの強い手を見るとうれしくなります。
・大森泰志八段
 「激しさは世界戦にぴったり」

   (週刊碁より抜粋)

    ◇    ◇

この碁は1986/10月に打たれた名人戦第4局、小林光一名人(34)に加藤正夫王座(39)が挑戦したシリーズ。
加藤師が4-0で名人獲得した一局です。もう28年前になるんですね。

当時、雑誌などで名人奪取の記事は見ましたが、妙手については後日「怒涛の譜:付録DVD」や「風鈴会」での解説で記憶に残っている程度です。

加藤師が亡くなられたのが平成16年12月、もう10年の月日が経つのですね。
少年少女への普及にも尽力されました。同世代の当方も師の意志を少しでも継げればと・・・

    ◇    ◇

「語り継ぎたい好手・名手」ベスト10のうち、おぼろげながら記憶に残っているのは半分くらいでしょうか。ただ技術的な詳細は分かりません。

この記事に関心あるのは一部の高段者でしょうね。
ザル碁党にとっては歴史的な話題に興味はあるものの、妙手の価値まではドーモ・・・

Toner

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第26回テレビアジア選手権/河野準優勝!

2014-08-26 20:57:05 | テレビ番組

第26回テレビ囲碁アジア選手権の決勝戦が8月19日に中国北京で行われ、河野臨九段が韓国の李世ドル九段に敗れた。河野の世界戦初優勝はならなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「河野あと一歩! 李世ドルに惜敗」 「玄妙! セドル流」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

河野九段は1回戦で中国の15歳新鋭・李欽誠初段を破り、準決勝では韓国ランキングNo.1の朴廷桓九段を撃破。決勝では李世ドル九段に敗れ準優勝となりました。
惜敗ということでしたが内容的にはセドル九段の方が一枚上という感じでした。連戦でお疲れでしょうか・・・

優勝した韓国の李世ドル九段は6年ぶり、3度目の優勝。
もうベテランの印象ですはまだ31歳、日本では打ち盛りの年齢ですね。

日本からは出場したのは河野九段(33)の他に、昨年優勝の井山6冠(25)と結城九段(42)。両者は初戦で無念の敗退でした。
今週の「週刊碁」は河野九段の準優勝をトップで大きく取り上げていましたが、「準V」ではね・・・

韓国の出場者は李世ドル九段(31)、朴廷桓九段(21)とエース級ですが、中国は李欽誠初段(15)、陶欣然五段(20)と初めて聞く名前です。中国碁界の世代交代は激しいですね・・・

Kumo1a

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第9回北本ジュニア囲碁まつり

2014-08-24 22:16:49 | こども囲碁

今日は埼玉県の「第9回北本ジュニア囲碁まつり」に引率で行ってきました。
群馬県からは20名ほどの生徒が参加していましたね。

「北本杯選手権」では決勝トーナメントに進めなかったものの、「棋力認定戦」は優勝者も出てまずまずの成果だったと思います。
対外試合の経験をバネに「ヤル気」を出してほしいですね。
生徒たちにとって勝敗や昇級も気になるところですが、囲碁仲間と遠出をすること自体が楽しいように見えました。

運営面では閉会式が30分以上遅れ、参加者はウンザリの様子でした。
順位の決定方法に問題があったようですが、主催者側としては悩ましいところです。

本大会は「埼玉県芸術文化祭2014地域文化事業」の一環として埼玉県、北本市、教育委員会、日本棋院などの団体が主催となっていました。
群馬県でも同様の事業として企画する価値はあるかも・・・

   ◇    ◇

昼食は何にしようかと近辺を歩いたのですが、適当な店が見当たらず会場に戻ったところ会館に併設されたカフェ「のんのスタジアム」がありました。会館の入口が工事中でよく見えなかったんですね。

ランチの「からあげ定食」を食べていると、太田から引率で来ていた方が「トマトカレー」を注文しました。「北本トマトカレー」というB級グルメだそうです。
次回は絶対「北本トマトカレー」にしよう・・・

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相手によって態度が変わる

2014-08-22 20:00:12 | 囲碁

月刊「囲碁未来」に「みらいワークショップ」というコーナーがあります。
今月号(2014/9月号)は「相手によって態度が変わるだけでなく、碁の打ち方、果ては強さまで変わってしまう」という内容でした。

上手の人と対局するときは必要以上に手堅く、下手の場合は強気で・・・
なんだか人間模様を見ているようです。

本コーナーのアドバイス

・打ち込まれるのが怖い人は、逆の立場で打ち込むのも怖がる。自分より強い人に対しては、あえて強気な打ち方でちょうどいいかも。

・強い人の手には過剰な意味を付けがちだけど、実際には等しく同じ石。自分の石数が多いエリアでは強気で戦う。

考え方は分かるけど、現場ではムズなところで・・・

   ◇   ◇

本コーナーの中で、上手と下手が「石を入れ替えて打つ」というのが紹介されていました。
下手が白を持ち、上手が黒を持つ。9子局なら下図のようになります。

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「実際これをやると、下手の人がすごくノビノビする」

ナルホド、気の持ちようで打ち方が変わる可能性はありますね。
ただ、上手は嫌がるかも・・・

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藤沢里菜15歳/「月刊・碁ワールド」表紙

2014-08-20 20:36:43 | プロ棋士

Img_20140820_0001 「月刊・碁ワールド」9月号が届きました。
表紙を飾るのは藤沢里菜・二段。淡い色のワンピース姿は少女雑誌と間違えそうです。

表紙のタイトルには「【彗星現る!会津中央病院杯優勝】藤沢里菜15歳で初戴冠」とあります。

以下、グラビア記事「15歳の素顔」より抜粋

-普段の勉強法について?-
「この春、中学を卒業して、5つの研究会に参加して勉強しています。大体、毎日7時間から10時間ほど勉強しています・・・」

-長期間の休みが取れたら何を?-
「中国・韓国に勉強しに行きたい・・・」

何とも、厳しい世界ですね。世界の頂上を目指して飛躍してほしいと思います。

    ◇    ◇

現時点の女流棋戦タイトルホルダー

・女流本因坊:向井千瑛・五段
・女流名人:謝 依旻・六段
・女流棋聖:謝 依旻・六段
・会津中央病院杯:藤沢里菜・二段

藤沢里菜二段は今期女流本因坊戦の決勝に進んでおり、奥田あや三段と挑戦者決定戦に臨みます。
勝ち星ランキング(8/15現在)では河野九段、許二段に続いて堂々の3位(27勝10敗)。今後どこまで伸びるか楽しみですね。

Sunflower2

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第39期碁聖戦第3局/井山が勝ち2勝1敗!

2014-08-18 21:21:49 | プロ棋戦

第39期碁聖戦挑戦手合五番勝負の第3局が8月11日に新潟県長岡市で行われた。 結果は白番の井山裕太碁聖が河野臨九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を2勝1敗とし、防衛まであと1勝とした。第4局は8月25日(月)に大阪市の「日本棋院関西総本部」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山 追い込む」 「河野 大石取るも、好局フイに」
   (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

2-1とリードした井山碁聖。序盤で大石を取られ苦しい展開になりましたが、勝負手を繰り出し相手のスキを突いての逆転勝ちでした。
好局を落とした河野九段。中盤以降の誤算が命取りになったようです。もう一歩粘りが・・・

今週の「週刊碁」は河野九段の記事が目立ちました。

・1面~3面:碁聖戦第3局、井山碁聖に負け
・4面:天元戦準決勝、依田九段に勝ち決勝へ
・5面:阿含・桐山杯、松本武久七段に勝ちベスト4進出
・20面:名人戦挑戦者決定プレーオフ、山下九段に勝ち挑戦者に

河野九段は勝ち星ランキング(8/15現在)でも39勝11敗で1位(2位は許家元二段の34勝9敗)と絶好調。
今日行われた「テレビ囲碁アジア選手権」準決勝では韓国の朴廷桓九段を破り、決勝では韓国・李世ドル九段と対戦。昨年の井山さんに続き優勝してほしい・・・
33歳とやや遅咲きですが、大ブレークですね。タイトル奪取はいかに・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は新潟県長岡市の「長岡グランドホテル」。
新潟県魚沼地方の「へぎそば」というのが有名だそうです。

以前から一度食べてみたいと思っているのですが、機会に恵まれていません。群馬県内でも食べられるところはあるようですが、イマイチ気分が乗りませんね。
だからといって、「そば」だけを食べに出掛けるほどグルメ志向ではないし・・・

Hegisoba

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NHK囲碁講座「勝利の接近戦指南」

2014-08-16 19:37:19 | テレビ番組

Igokouza201408 NHK囲碁講座(毎週日曜、Eテレ、12時~)は、8月より「初段への道/勝利の接近戦指南」が始まりました。
講師は新しく水間俊文七段、聞き手は戸島花さんで変わりません。

4月~7月まではドラゴン先生・宮崎六段の「初段への道/序盤の戦い方指南」でしたね。
歯切れのいい解説で分かりやすかったと思います。
ただ「棋力アップにつながった?」は、見ている側の熱意次第でしょう・・・

今回の講師は水間俊文七段、「囲碁ドクター」と呼ぶようです。ドクターもいろいろですね。
宮崎六段に比べると学者風、もう少し元気があっても・・・

講座の内容は「勝利の接近戦指南」ということで、実戦の勝敗を左右する重要なテーマです。
ただ接近戦は変化も多く、診断と処方箋は容易ではありませんね。

   ◇   ◇

水間七段は「月刊・囲碁未来」で初心者向けの解説をしており、「強くなるより、楽しむ」を強調していました。
「囲碁は楽しむもの!」正論ですが、負けが混むとストレスが・・・

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第62回NHK杯/途中経過

2014-08-14 20:01:54 | テレビ番組

4月から始まった「第62回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」も1回戦が終わり、2回戦が始まっています。

初出場は伊田篤史・八段一力遼・七段鈴木嘉倫・七段洪清泉・二段の4人。
伊田、一力は勝ち、若手トップクラスの実力を見せました。2回戦の対局に注目ですね。
鈴木、洪は敗退、初出場のプレッシャーか・・・

女流棋士は謝依旻・女流名人向井千瑛・女流本因坊青木喜久代・八段知念かおり・四段の4人が出場。
謝さん、向井さんが勝ち2回戦へ。女流タイトルホルダーの意地を見せてくれました。
青木さん、知念さんは無念の敗退でした。

   ◇   ◇

注目は結城・NHK杯選手権者、四連覇がかかっていますね。
この6年間で5回優勝、26勝1敗と驚異的な成績です。

月刊「NHK囲碁講座7・8月号」に「結城・NHK杯はなぜ強い!?」という特集記事が載っていました。

★強さの秘密

 ①早碁の経験数が違う
 ②早碁ゆえ思い切りがよくなる
 ③「大坂田」をほうふつさせる戦闘力
 ④読みの速さが別次元
 ⑤読みの絶対量が違う
 ⑥迷ったら積極的な手

上記の要素を考えると、他の棋戦でももっと活躍しそうですが・・・不思議ですね。

Sekiranun

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対局前にどう準備したか/趙治勲

2014-08-12 19:16:03 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の「お悩み天国/治勲の人生相談室」、快調ですね。
今週号(第130回)は本因坊戦第三局、立会人での感想記でした。
勝負は井山・本因坊が伊田さんに勝って三連勝、伊田さんの奇手(網走スベリ)がチョット話題に・・・
終局後、治勲さんがいい碁を落とした伊田さんに説教したそうです。

碁打ちは碁盤の前に座るのがすべてじゃない。対局前の一週間をどう過ごしたか。どう準備してきたか。これが大事なんだ。
一生懸命やっていないと碁盤の前に座ると勝ちたくなる。逆に一生懸命準備すると、「勝とうとか負けたくないとか考えなくなる。どうでもよくなるんですよ・・・」

さすが治勲さんですね。「お悩み天国」では脱線気味ですけど、今回はマジ含蓄のある記事でした。
上昇志向の高段者にはナルホドでしょうが、「切った張ったのザル碁党」にはドーモ・・・

    ◇   ◇

今週(8/10放送)の「NHK杯テレビ囲碁トーナメント」は趙治勲さんと余正麒・七段の対戦でした。
結果は治勲さんの中押し勝ち。余さんにしてみれば、大先輩の貫録に位負けした感じでしょうか。

途中、治勲さんのボヤキが激しくなってきましたね。
優勢な局面でも最強の手で難しくしてしまう「治勲ワールド」を楽しんでいるのでしょうか・・・

Dsc01182

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