天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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上毛新聞に棋譜が掲載される(2)

2009-10-30 21:10:30 | 囲碁

10/24より地方紙に掲載されていた、私のザル碁が今日まで七譜に分けて掲載されました。
高段者から見れば恥ずかしいような内容ですが、気合よく打てたと思っています。

観戦記者のK悦氏が「緊張感の連続から手に汗をかき、指の汗が石について、『石が泣いている』ように見えた」と書いています。
確かに冷房が効いている場所ではなく暑かったのを記憶していますが、黒の大石が孤立してそのように見えたのでしょうか。
優勢の場合は「石が笑っている」のかもしれませんね。

●棋譜はこちら

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第16期阿含・桐山杯/羽根が2度目の優勝

2009-10-28 21:27:44 | プロ棋戦

張栩桐山杯と羽根直樹本因坊が決勝で対戦した、第16期阿含桐山杯全日本早碁オープン戦決勝戦は10月17日に京都市の阿含宗本山総本殿・釈迦山大菩提寺で行われ、白番の羽根本因坊が198手までで中押し勝ちし、5年ぶり2度目の優勝を果たした。
4連覇を狙っていた張桐山杯は決勝戦で涙をのむこととなった。

    (日本棋院HPより抜粋)

「羽根が2度目のV、持ち味存分発揮」、「張栩3連覇でストップ、気合が空転!?」

    (週刊碁、見出しより)

     ◇  ◇  ◇  ◇

羽根本因坊の冷静沈着な打ち回しが、冴えた一局のようです。
3月に行われた「NECカップ」でも張栩四冠を破っており、早碁も好調ですね。

敗れた張栩四冠、10月15日に名人位を奪われ、その翌々日の本局は気落ちしたのでしょうか。
これから王座戦、天元戦と防衛戦が続きますが、体力面が心配ですね。

羽根桐山杯(33歳)、12月には中国桐山杯の孫謄宇(17歳)と日中決戦に臨むようです。
相手は17歳ということで、続々と新鋭が登場する中国囲碁界、世界を席巻しそうですね。

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上毛新聞に棋譜が掲載される

2009-10-26 21:25:50 | 囲碁

一昨日(10/24)より地元の上毛新聞に、私の碁が掲載されています。
対局したのは5月の「玉村町囲碁会・月例会」、相手は同会役員のO原さんでした。

本日(10/26)掲載分は第3譜の92手までですが、自分としてはよく打てている内容だと思っています。
このあと形勢は混沌としていくのですが・・・。

それにしてもこの棋譜の進行、まったく覚えていないのですね。
掲載が終わるまでには記念譜として、しっかり暗譜できるようしておきたいと思っています。

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第34期名人戦第5局/井山挑戦者、名人位獲得

2009-10-24 20:55:58 | プロ棋戦

 第34期囲碁名人戦七番勝負の第5局は10月14日、15日、静岡県熱海市で行われ、挑戦者の井山裕太八段が張栩名人に白番中押し勝ちし、通算4勝1敗として名人位を奪取した。
 勢いを増した両雄の対決は、第1局で張名人がきわどく半目勝ちを収めたが、第2局からは井山八段が4連勝。勝った4局は、中盤までに優位に立つ好内容だった。

<井山新名人の話>
 苦しい碁が多かったが、粘り強く打てたのがよかった。昨年負けた悔しさを1年間持って戦ってきたので、うれしい。

<張名人の話>
 完敗だった。井山さんと打っていて、なるほどと思う手や予想を上回る手が多かった。自分は実力も体力も足りなかった。

     (朝日新聞より抜粋)

「井山 新名人、最年少記録樹立」、「張栩 認めざるをえない完敗」

    (週刊碁、見出しより)

       ◇  ◇  ◇  ◇

もう10日前の記事ですが、管理人の備忘録ということで・・・。

本シリーズ、井山挑戦者の打ちぶりは過去の名棋士に比較しても、遜色のない内容だったと思います。
今後のタイトル制覇、国際棋戦での活躍が期待されますね。

一方、名人位を失冠した張栩四冠、持ち前のキレが曇っていたようです。
体調もイマイチだったのかもしれません。これから王座、天元の防衛戦が控えていますが、二日制の長時間ではないので大丈夫だと思われます。

若き井山新名人の誕生で、囲碁界の潮流も大きく変わっていくでしょうね。
新聞・TVの報道も最近にない取り上げようでした。それでも10日ほど経過した現在、囲碁界の歴史的ニュースも、一般人からは忘れられつつあるように思いますが・・・。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は静岡県熱海市の「あたみ石亭」。熱海と云えば尾崎紅葉の小説「金色夜叉」でしょうか。

Kanichiomiya 当地には「金色夜叉」を象徴する「お宮の松、貫一・お宮の銅像」があります。
といっても若い世代にはあまり話題にはならないでしょうね。
私自身も、コントやマスコミで知らされる程度の知識しかありませんが、長く残される史跡になるでしょうか・・・。

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東北旅行/2009秋(2)

2009-10-23 13:06:29 | 旅行記

◆3日目(10/20)
満足のゆく古牧温泉を出発しバスは下北半島を北上、霊場「恐山」に向かいます。
天気は荒れ模様との予報で雨模様、しかし「恐山」入口に着いた時は雨も上がりました。

Usoriko 恐山は「三途の川」、「地獄めぐり」、「極楽浜」など霊界との接点を思わせる雰囲気が漂います。
映画やTVの映像で殺伐・荒涼の風景をイメージしていましたが、最近は観光客も訪れ印象も変わったと思われます。昭和の時代はもっと暗い寂寥感があったのでしょうね。

Oomasaki 次の目的地は下北半島の突端で、本州最北端の岬となる「大間崎」。強風にあおられ立っているのも大変で、対岸の北海道は薄っすらと見える程度でした。
大間といえばマグロの一本釣り。話のタネに数切れ賞味しましたが、それ程の感動はありませんね。

次の目的地「仏が浦」で遊覧船に乗る予定でしたが、強風で欠航となりパス。
下北半島から「むつ湾フェリー」で津軽半島に渡り、スキー場で有名な「大鰐温泉」で3泊目。
ホテルでは英語、韓国語、中国語の表示があちこちにあり、中国人らしき観光客も見受けられました。

◆4日目(10/21)
Tappi_misaki 大鰐温泉を出発し、津軽半島の最北端「竜飛崎」へ。ここも大間崎と同様の強風です。
先端には灯台があり、海峡を隔てて北の大地「北海道」が眺められます。
竜飛崎と云えば「石川さゆり」の唄う「津軽海峡冬景色」の歌詞二番で出てきますが、歌碑もありました。
♪♪ ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと見知らぬ人が 指をさす~・・・

竜飛崎を後に日本海を南下、「十三湖」で特産のシジミ汁で昼食。
Gono_sen さらに海岸線を南下し、「JR五能線」で「深浦駅~十二湖駅」間を、海岸線を眺めながらローカル線の旅です。
乗る前はスコールのようなドシャ降りでしたが、出発する頃には小雨状態。日本海は高い波しぶきで大荒れの秋景色でした。

十二湖からは秋田駅に向かいます。ツアー後半は「道の駅」での休憩がやけに多いようです。
秋田駅からは秋田新幹線「こまち」での帰路となります。
秋田駅を18時出発、自宅に着いたのは23時を過ぎていました。

   ◇   ◇

◇4日間ツアーの感想
◆旅行会社企画の「おまかせ旅行」でしたが、相応に楽しませてもらいました。旅での新しい見聞は脳の活性化に役立つようです。
◆この種のツアー、主役は女性、楽しみ方を知っているようです。みやげ物などの買い物パワーも驚きです。男性はほとんど脇役でしたね。
◆バスガイドは中年らしき女性でしたが、サービス精神、豊富な知識、巧みな語り口など、プロの姿を見ました。
◆帰宅した深夜から下痢の状態です。生活習慣の変化、普段と違った食生活、疲労などの影響でしょうか。

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東北旅行/2009秋(1)

2009-10-22 22:11:53 | 囲碁

10/18~10/21の四日間、旅行会社による企画ツアー「三陸海岸縦断と津軽・下北半島 夫婦ふたり旅」に行ってきました。
この種の旅行は定年後のシルバー世代の定番となっているようで、気乗りがしなかったのですが女房殿の友人夫妻のお誘いもあり参加することにしました。

◆1日目(10/18)
新幹線で大宮から仙台へ。仙台駅から観光バスで周遊旅行にスタートです。
旅行会社のバッチを付け、ガイド(または添乗員)の持つ旗に従って行くスタイルはイマイチ抵抗感がありますが、「おまかせ旅行」では仕方ないですね。

Genbikei 最初は岩手県一関市の「厳美渓」へ。直接、新幹線で「一関」に来れば時間短縮になると思うのですが、旅行代金節約の関係でバス・ルートになったようです。
日曜日でしたので結構な数の観光客がいました。この種の渓谷は各地にあり、ありふれた観光地といった印象でしたね。

Goishihama 次の目的地は岩手県の内陸から太平洋側に移って、大船渡市の「碁石海岸」。
囲碁愛好家にとっては興味の湧く地名ですが、碁石に似た扁平な石の浜があるというだけで、囲碁との関連性は薄いように思いました。
見どころは切り立った荒々しい海岸線ですが、夕方で人も少なく閑散としていましたね。
ここの名産品は「かもめの玉子」、新聞や雑誌の広告にもよく載っています。

ここから北上し1日目の宿泊地、宮古市のホテルへ。到着が夜の7時半頃、夕食、入浴、就寝とあわただしく、ビジネスホテルの宿泊の
ようでした。

◆2日目(10/19)
Jyoudogahama ホテルからすぐ近くの「浄土ヶ浜」へ、陸中海岸代表の観光スポットです。
もう30年ほど前でしょうか、「早池峰山」登山のついでに訪れたことがあります。季節は夏で日差しが強く輝いていたように思います。
今回は秋の朝で人影も少なく、あの頃の比べ柔らかい景色の印象でした。

Kitayamasaki11 三陸海岸をさらに北上し、次の目的地は「北山崎」。三陸リアス式海岸の中心スポットでその断崖・絶壁は有名ですね。
ここでの昼食は海鮮丼とありましたが、期待はずれでした。

北山崎から少し北上して、「三陸鉄道・北リアス線」というローカル線で普代駅~久慈駅まで30分ほど、海岸線の景色を見ながら乗車しました。路線の経営は苦しいようですが、地元民にとっては欠かせない鉄道のようです。

二日目の宿泊地は青森県三沢市の「古牧温泉青森屋」。渋沢公園も併設された広大な施設で、温泉や食事も充実したホテルでした。
ここでは2004年7月に本因坊戦が行われましたね。

---以下、毎日新聞より抜粋---
7/8から青森県三沢市の古牧温泉渋沢公園渋沢邸で行われた第59期本因坊決定戦七番勝負の第6局は張が先番半目勝ちし、4勝2敗で2連覇を果たした。
昨年本因坊を獲得して囲碁界の頂点に上りつめた張が強敵を破って連覇した。

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囲碁書籍/子どもを育てる碁学力

2009-10-17 20:55:37 | 囲碁

Gogakuryoku ◆書籍紹介
・書籍名:「子どもを育てる碁学力」
・発行所:集英社
・著者:吉田直樹
・発行年月:2009年08月

■目次
第1章 「碁」は子どもを育てる
第2章 「碁」は思考力を育てる
第3章 「碁」は集中力を育てる
第4章 「碁」は自立心を育てる
第5章 「碁」は品性を育てる
第6章 「碁」は精神力を育てる
第7章 「碁」は心を育てる
特別対談 子どもたちに伝えたい「碁」の魅力

     ◇   ◇   ◇

今月から「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフを担当することになり、その参考になればと本書を購入しました。
囲碁は子どもの情操教育に有効であることがいろいろ書かれており、指導サイドの任務は重要と認識した次第です。

今日はその「伊勢崎こども囲碁アカデミー」が行われる日でした。
囲碁教室としては指導要領なども試行錯誤の状態で、まだまだ円滑運営とは云えないようです。

本書の中で「緑星学園」の記事がありましたが、生徒の熱意、態度には昔の厳しい「道場」という雰囲気が伝わってきました。
それに比べると「伊勢崎こども囲碁アカデミー」はまだまだ「お遊び」の要素が濃い印象です。
「道場」とまではいかないまでも、少しずつ質を上げていくことが必要だと思っています。

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第6回中野杯/村川優勝

2009-10-15 20:42:28 | プロ棋戦

先週の「週刊碁」トップページは「第6回中野杯U20選手権・決勝」でした。
決勝戦は「村川大介五段 対 志田達哉三段」の対戦、結果は村川五段が白番中押しで初優勝となりました。志田三段の冷静さが裏目に出た一局のようでした。

◆第6回中野杯U20選手権:ベスト8
・優勝:村川大介 五段
・2位:志田達哉 三段
・3位:李 沂修 新人王
・4位:安達利昌 初段
・5位:鈴木伸二 初段
・6位:内田修平 三段
・7位:伊藤優詩 初段
・8位:柳沢理志 三段

本棋戦は若手研鑽の場を与えたいという、故・中野孝次さん(作家)の思いを受けて、 「週刊碁」が主催する棋戦です。

◆歴代優勝者-準優勝者
・第1回:瀬戸大樹-大橋拓文
・第2回:井山裕太-黄 翊祖
・第3回:井山裕太-謝 依旻
・第4回:井山裕太-黄 翊祖
・第5回:李 沂修-村川大介
・第6回:村川大介-志田達哉

第2回~第4回優勝の井山裕太八段、今日、名人位を奪取しました。
20歳での名人は最年少記録、すごいことです。

   ◇   ◇

中野孝次さんの代表作は「清貧の思想」ですね。
私も半年ほど前に文庫本を読みました。

Seihin_no_shisou 本の内容
名利に使はれて、閑(しづ)かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ…。
モノとカネにふりまわされ、明け暮れする人生は真に幸福なのか?
光悦、西行、兼好、良寛ら先人の生き方の中に、モノを「放下(ほうげ)」し、風雅に心を遊ばせ、内面の価値を尊ぶ「清貧」の文化伝統を見出し、バブル謳歌の日本に猛省を促した話題のベストセラー。

凡人にとって物欲を捨てることは難しいことですが、心のポケットに「清貧」をしのばせておきたいと思います。

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第34期名人戦第4局/井山挑戦者、3勝目

2009-10-12 21:06:17 | プロ棋戦

 第34期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局は10月7日、8日、仙台市太白区で行われ、挑戦者の井山裕太八段が張栩名人に黒番中押し勝ちした。井山挑戦者は対戦成績を3勝1敗とし、史上最年少での名人位奪取へあと1勝と迫った。第5局は14、15の両日、静岡県熱海市で。
 挑戦者が、長期戦を思わせる混迷の局面から鮮やかな決め手を放って、力強く名人を押し切った。
 解説の高尾紳路九段は「両者、一歩も引かない戦いは実に見応えがありました。まだ難しいと思われた局面で、一気に決めた挑戦者の力強さが光った一局です」と話した。

<井山挑戦者の話>
 形勢はわからなかったけれど1日目の左下はうまくいったと思った。黒145のハネでようやく、形勢に自信を持ちました。

<張名人の話>
 1日目で失敗して、はっきり苦しかった。一瞬、勝負になったと思ったが……。白130では上辺の黒を取るべきでしたか。

     (朝日新聞より抜粋)

「井山の嵐、ハタチの名人は目前」、「張栩よもやの3連敗カド番へ、防戦一方で土俵割る」

    (週刊碁、見出しより)

       ◇  ◇  ◇  ◇

井山挑戦者、張栩5冠に一歩も引かずに粉砕、自信がみなぎっていました。タイトル奪取を目前にプレッシャーに負けなければ、勢いからして新名人誕生の可能性は高くなりましたね。
一方、カド番に立たされた張名人は今年初めての大ピンチ。井山台風の大波をしのげるか、注目の第5局です。

本局の「NHK(BS-2)囲碁名人戦」の解説は小林覚・九段、司会は新垣未希(アマ6段)、また「囲碁・将棋ジャーナル(10/10放送)」での本局は解説:武宮正樹・九段 、聞き手:高倉由季(アマ6段)でした。
小林九段、武宮九段、ともに味のある解説でプロの思考の一端が垣間見れたような気がしました。
司会・聞き手は新垣さんと高倉さん、女性囲碁インストラクターの層も厚くなりましたね。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は宮城県仙台市の秋保温泉「茶寮宗園」。
秋保温泉は「あきほ」だと思っていましたが、「あきう」と読むんですね。

近くには「磊々峡」というのがあるそうですが、「磊々」といえば秀行師の書が連想されます。
「磊々:心が大きく、小事にこだわらないさま」とのことですが、小事にこだわる人もいないと困るんですよね。

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こども囲碁教室と町内囲碁会

2009-10-10 21:26:43 | 囲碁

今日(10/10)は午前中、囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」を訪問。この教室は毎週土曜日9:30~11:30に行われており、今日は30名ほどの小学生が集まっていました。
代表の加悦氏の勧めもありこれから毎週、アシスタントのような形で参加していく予定です。

開講時間の1/4くらいが講義で、あとは対局のようでした。
もう少し体系的に講義をしてはどうかと思いましたが、レベルがさまざまで難しいのでしょうね。
講義は大盤解説ととプリントが中心でしたが、今後はパソコンなど視聴覚機器の活用が私のテーマとなりそうです。

楽しくレベルアップできるような囲碁教室となるよう、いろいろな工夫を提案していきたいと思っています。

    ◇   ◇

午後は玉村町囲碁会の定例会(自由対局)、20人ほどが集りました。
今日は大学生が二人参加しており、その中の一人で同じ棋力の大学生と2局対戦、1敗1勝でした。
前期高齢者がほとんどのメンバーの中で、若手の参加はよい刺激になりますね。

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