天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

囲碁書籍「囲碁・プロが薦める名局選 」

2018-12-30 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:並べるだけで強くなる!「囲碁・プロが薦める名局選」
 ・発行所:マイナビ出版
 ・著 者:片岡聡、王銘エン、結城聡、羽根直樹、藤沢里菜
 ・発行年月:2018年8月
◆内容紹介
人間の碁には熱いドラマがある!「成長を感じた一局」「新世代との対決」を自選解説!トップ棋士5人が贈る、上達に最適な打碁集。
登場するのは、片岡聡九段、王メイエン九段、結城聡九段、羽根直樹九段、藤沢里菜四段。 年代、地域、棋風などはバラバラですが、いずれも高い人気・実力を誇るトップ棋士です。

     ○ ● ○

今年も何冊か囲碁上達本を購入してきました。その中でほとんどページをめくらなかったのが「囲碁・プロが薦める名局選 」です。

5人の棋士がそれぞれ4~5局(全21局)を自選解説していますが、最初の一局目で挫折・・・。
表紙のキャッチコピー「上達に最適な打碁集」、このフレーズでその気になってしまったんですね。

上達には「実戦、詰碁、棋譜並べ」が有効と言われています。
「実戦」以外は地道な作業で敬遠しがちですが、これを克服しないと上達の道は開けません。
いかに地道な作業を楽しく進めるか、ムズなところで・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-30):芝野虎丸七段が最多勝と最多対局の二部門1位

コメント

第66回NHK杯3回戦(羽根直樹 vs 芝野虎丸)

2018-12-28 21:00:00 | テレビ番組

<第66回NHK杯3回戦・第2局> 羽根直樹・九段(黒) vs 芝野虎丸・七段(白)
 ・放送日:12月16日(日) ・解説:武宮正樹・九段
 ・結果:黒番・羽根九段の5目半勝ち

「羽根、勝負手奏功」 「芝野、ヨセ勝負の道逃す」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

両者の棋風はAI流の芝野さんと、従来路線の羽根さん。勝負は微細でしたがヨセの妙手で羽根さんが逃げ切りました。

羽根さんは「忍の貴公子」のニックネームがありましたが、本局でも辛抱強い打ちぶりでした。
敗れた芝野さん、新感覚の着手で局面をリードしていましたが、緩んだか・・・。

テレビ解説の武宮さんは羽根さんの人柄を盛んに褒めていました。
本当に「褒め上手」、見習う点が多いですね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-28):碁界ニュースグランプリ2017募集/週刊碁

コメント

第8回伊勢崎少年少女囲碁大会

2018-12-26 21:00:00 | こども囲碁

山崎さん(前橋桂萱中)優勝
「第8回伊勢崎少年少女囲碁大会」が12月23日、伊勢崎市民プラザで第8回伊勢崎少年少女囲碁大会を開き、県内外の園児から中学生まで202人が腕を競った。
棋力の高い選手が参加した「伊勢崎杯選手権」は前橋桂萱中2年山崎涼真さんが優勝した。準優勝は前橋元総社小5年の川又瑛介君、3位は伊勢崎二中2年の藤本隼也さんだった。
戦績が審査され、段位や級が与えられる棋力認定戦は、19、13、9路盤に分かれて対局した。

棋力認定戦各ブロック優勝者
◆19路盤
▽A:原浩銘(伊勢崎三郷小6)  ▽B:石岡まひろ(太田城西小5)
▽C:松本太一(伊勢崎名和小4) ▽D:皆川遼弥(太田沢野小3)
▽E:半谷祐一郎(前橋桃井小3) ▽F:柳田和樹(栃木県高根沢西小5)
▽G:多満井希帆(太田沢野中央小2)

◆13路盤
▽A:山崎叶富(宇都宮大附属幼稚園年長)▽B:奥村侑生(玉村小1)

◆9路盤
▽A:石川ひろ(館林五小2)▽B:田村颯人(伊勢崎宮郷小2)
▽C:桜井隆太(玉村小3)
       (上毛新聞より抜粋)

     ○ ● ○

今回の参加者は約202人、昨年が195人でしたので微増といった状況でしょうか。
本大会の特長は「9路盤クラス」があることで、今回も44人の児童が9路盤で頑張っていました。順調に棋力を伸ばしてほしいものです。

囲碁教室というと以前は特別な印象でしたが、最近はピアノやスイミングのように「習い事」感覚の生徒が多いように思います。
その分、勝負に淡白で競争心・闘争心も薄れているようでドーモ・・・。


三谷プロ指導碁


選手権戦、優勝・準優勝


A~Cクラス入賞者


D~Gクラス入賞者


13路盤クラス入賞者


9路盤クラス入賞者

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-26):第7回伊勢崎少年少女囲碁大会

コメント

第44期天元戦第5局/井山裕太天元が防衛!

2018-12-24 21:00:00 | プロ棋戦

第44期天元戦五番勝負第5局が12月19日に徳島県徳島市「で行われた。結果は白番の井山裕太天元が山下敬吾九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績3勝2敗でタイトル防衛を決めた。井山は天元4連覇(通算7期)を達成。棋聖・本因坊・王座・十段とあわせて五冠を堅持した。
また、七大タイトル(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)獲得数は通算「43」となり、趙治勲名誉名人を抜いて単独1位となった。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山4連覇、7大タイトル最多」  「山下、フルセットに持ち込むも・・・」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

天元4連覇と7大タイトル最多(43期)を記録した井山5冠、王座戦に続き3-2のスコアでの防衛でした。
敗れた山下九段、意表を突く勝負手も空振りで・・・。

井山ー山下戦は年明けの棋聖戦7番勝負でも激突します。
今回の結果からみると井山さん有利か・・・。

新記録で追い抜かれたチクンさんのコメントに「ばかやろう!といいたい」というフレーズがありました。
囲碁に馴染みのない人が見れば「不謹慎な」と思うでしょうが、愛情の裏返しではないかと・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」。第4局が淡路島でしたので鳴門海峡を挟んで対岸になります。

徳島といいと「阿波踊り」が有名ですね。
ただ、今年は徳島市と阿波踊り団体とのトラブルがニュースになりました。
「お上」と「庶民」の対立といった構図でしょうか。いつの世もありそうで・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-24):第7回吉備真備杯/こども棋聖戦

コメント

将棋/羽生竜王、27年ぶり無冠に

2018-12-22 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

将棋の羽生善治竜王(48)が12月21日、第31期竜王戦七番勝負の第7局で挑戦者の広瀬章人八段(31)に敗れ、対戦成績3勝4敗でタイトルを失った。羽生竜王は27年ぶりに無冠になった。
羽生竜王は1991年から常にタイトルを保持してきた。今年7月に棋聖を失い、タイトルが竜王一つになっていた。史上初のタイトル獲得通算100期をかけて臨んだ今回の防衛戦は開幕から2連勝したが、好調の広瀬八段に逆転を許した。
    (朝日新聞より抜粋)

     ○ ● ○

羽生さん無冠のニュース、テレビや新聞で大きく取り上げていました。
それにしても27年もの間、タイトルを保持していたというのはまさに「前人未踏」・・・。

囲碁と将棋、マスコミでは「藤井フィーバー」など将棋優勢の様相です。
囲碁界では先日(12/19)、井山さんが天元位を防衛し七大タイトル獲得数「43」の新記録となり、趙治勲名誉名人を抜いて単独1位となりました。マスコミもそれなりの報道をしていましたが、「羽生竜王、27年ぶり無冠」のニュースには及びません。

マスコミの将棋優勢の構図はなぜ・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-22):第65回NHK杯/途中経過(12/17現在)

コメント

囲碁業界用語「寄り付き」

2018-12-20 21:00:00 | 囲碁

囲碁番組の解説を聞いていると「寄り付き」という用語が出てきます。

<名人戦リーグより>
黒が打ちやすいと思っていた検討陣は、白優勢の現実を目の当たりにして、井山への称賛を惜しまなかった。村川大介七段は「すごい。厚みを【寄り付き】に使わず、囲うだけで十分なんて」。これが、「厚みを囲うな」という格言の例外である。
   (朝日新聞より抜粋)

「寄り付き」を辞書などで調べても、囲碁関連の解説はほとんどありません。
辞書に載っているのは株式の世界で「取引所で、午前または午後の最初の立合。特に、午前のものをいう。」が主のようです。

囲碁では「後に予想される権利・利得」のような意味だと思います。
株の世界とニュアンスは少し違うような・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-20):人生は、手遅れのくり返し

コメント

第44期天元戦第4局/山下が勝利で2勝2敗に

2018-12-18 21:00:00 | プロ棋戦

第44期天元戦五番勝負第4局が12月10日に兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われた。結果は山下敬吾九段が井山裕太天元に白2目半勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を2勝2敗とした。第5局は12月19日に徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「山下 屈せず、大石仕留め逆転」  「井山、後悔の手拍子・・・」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

2-2のタイに持ち込んだ山下九段、勝負手が功を奏しての逆転劇でした。
敗れた井山天元、秒読みで崩れたか・・・。

山下さんは勝ち星ランキングで6位(40勝21敗)、張栩名人の奮闘が好影響か・・・。
本局は王座戦第5局の前で、三日後の12/13に井山さんは王座防衛。今回の負けを引きずらずに良かったですね。

本シリーズ最終第5局は明日(12/19)、勝利の女神はどちらに・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は兵庫県洲本市(淡路島)「ホテルニューアワジ」。

淡路島の名産品は「玉ねぎ」だそうです。
ただ、玉ねぎはどこでも栽培していると思いますが、何が違うのでしょう・・・?

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-18):連敗の後は眠れない

コメント

第66期王座戦第5局/井山が防衛!

2018-12-16 21:00:00 | プロ棋戦

第66期王座五番勝負第5局が12月13日に山梨県甲府市の「常磐ホテル」で行われた。結果は、井山裕太王座が一力遼八段に白番中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を3勝2敗とし、王座防衛を果たした。これで、井山は王座4連覇(通算6期)となった。一力の七大タイトル初獲得はならなかった。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山防衛、本領発揮4連覇」 「一力、重圧か着手に伸びが・・・」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

フルセットで防衛の井山王座、最強手で勝負を決めた一局でした。
敗れた一力八段、初タイトルのプレッシャーでしょうか、力みがあったか・・・。

井山王座は碁聖戦、名人戦と連続失冠で苦しいシリーズ、過密スケジュールの防衛はさすがですね。
またも井山さんの厚い壁に阻まれた一力さん、7大タイトル獲得はいつになるか・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は山梨県甲府市の「常磐ホテル」。タイトル戦では数々の名勝負を見守ってきた会場です。

山梨のおみやげ品としてよく貰うのは「信玄餅」ですね。
味はそこそこなんですが、黒蜜をかける手間がドーモ・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-16):親父の一番長い日/さだまさし

コメント

第66回NHK杯2回戦(寺山怜 vs 一力遼)

2018-12-14 21:00:00 | テレビ番組

〈第66回NHK杯2回戦・第16局> 寺山怜・五段(黒) vs 一力遼・八段(白)
 ・放送日:12月2日(日) ・解説:林漢傑・八段
 ・結果:白番・一力遼・八段の中押し勝ち

「一力 一歩も引かず、寺山に競り勝つ」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

乱戦を制した一力八段、度胸ある攻めで押し切った一局でした。
敗れた寺山五段、力強さで及ばず・・・。

一力八段は昨日の王座戦五番勝負で惜しくも井山王座に2-3で敗れました。7大タイトル獲得にあと一歩・・・。
寺山五段は囲碁書籍「ヨセの強化書(基礎編・応用編)」や、月刊・碁ワールドの連載講座で親近感があったのですが、残念・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-14):テレビドラマあれこれ

コメント

NHK Eテレ/囲碁フォーカス(2018/12/02)

2018-12-12 21:00:00 | テレビ番組

◆講座:「攻めはコスミツケから」
相手の石をうまく攻めることができれば、局面をリードできます。そのための第一歩は、自分の勢力圏の中にいる相手の石の根拠を奪い、弱くすることです。
コスミツケは攻めへの第一歩としてよく打たれています。その手の意味と、そこから始まる攻めについて理解を深めましょう。

◆特集:「新たに誕生!3人の女流棋士」
今年9月、新たに3人の女流棋士が誕生することが発表された。辻華(18歳)さん、五藤眞奈(16歳)さん、森智咲(15歳)さん。いずれもプロを目指し、院生で研さんを積んでいた3人だ。
これまで日本棋院では、女流だけを採用する試験は年に1度。採用も1人という中で、今回3人の入段内定。その理由は「囲碁普及活動の増進」と「女流専門棋界の拡充」のためだという。
彼女たちに、今の思いと今後の抱負を聞く。
   (NHK-HP、NHKテキスト「囲碁講座」より抜粋)

     ○ ● ○

◆講座:「攻めはコスミツケから」
12月のテーマは「形を崩す攻撃法」。攻めている時は気分いいのですが、終わってみれば地が足りないというケースがよくあります。
どのタイミングで兵を引いて転戦するか、ムズなところで・・・。

◆特集:「新たに誕生!3人の女流棋士」
囲碁普及の観点から女流棋士の増加は結構なことだと思います。
ただ過去に、この制度があれば採用された人もいたことでしょうね。新制度による運・不運はどの時代にもあるでしょうが、仕方のないことか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-12):囲碁書籍/囲碁と悪女

コメント