天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第46期棋聖戦第2局/井山勝利で1勝1敗に

2022-01-31 21:00:00 | プロ棋戦

第46期棋聖戦七番勝負第2局が1月21日(金)・22日(土)に千葉県勝浦市「三日月シーパーク勝浦ホテル」で打たれ、白番の井山裕太棋聖が一力遼九段に中押し勝ちをおさめ1勝1敗のタイとなった。次の第3局は2月4日(金)、5日(土)に長崎県西海市「オリーブベイホテル」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山返す、感嘆の読みで圧倒」 「一力、致命的見落とし」
   (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

1-1のタイに戻した井山棋聖、勝負所で見事な打ち回しを見せました。
敗れた一力九段、好調に打ち進めていたものの中盤で失速しました。

今期は若さで一力さんが有利かと思いましたが、本局を見ると井山さんのパワーは衰えていないようです。
一進一退の熱戦は続きそうですね。

     ○ ● ○

今回の対局地は千葉県勝浦市「三日月シーパーク勝浦ホテル」。

20代の頃、勝浦へ海水浴に行った記憶があります。
民宿だったと思いますが、当時の海水浴は民宿が多かったですね。
質素な民宿でしたが、若い行動力に宿の快適さはそれほど・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-01-31):第45期棋聖戦第2局/井山連勝!

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囲碁書籍/囲碁死活大辞典

2022-01-29 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介  
・書籍名:囲碁死活大事典 ―頻出形完全網羅―
・発行所:マイナビ出版  
・著 者:加藤正夫
・発行年月:2021年11月
◆内容紹介
「名著の復刊、すべての囲碁ファンに捧げる、実戦死活集」
「ガッツリ学びたい」という方も「実戦に出てきた形を調べたい」という方も、それぞれの用途に合わせてご利用できます。
本書は『死活小辞典』(誠文堂新光社、1984年12月)を再編集して復刊したものです。

     ○ ● ○

書店の囲碁コーナーで本書を発見。定価2,079円は迷いましたが、著者・加藤正夫名誉王座ということで購入決定。
「大事典」はちょっとオーバーか・・・。

新年から少しずつマスターする予定でしたが、最初の20ページほどで停滞状態。
囲碁の技術本としてはそれなりの評価でしょうが、事典という構成につまずいた・・・。

書店の囲碁コーナーですが、当初は将棋と同じくらいのスペースでしたが今は将棋の2~3割程度。「将高碁低」の波は止められません。
世の中、女性活躍の時代ですが囲碁は将棋に比べ女性に馴染み易い。囲碁ガールの拡大が望まれます。

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-01-29):第32期女流名人戦開幕

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第69回NHK杯/ベスト8決定

2022-01-27 21:00:00 | プロ棋戦

先週の放送(1/23)でベスト8が決まりました。

◎準々決勝の組み合わせ
 ◆一力 遼 NHK杯 VS 大西竜平 七段
 ◆井山裕太 棋聖 VS 高尾紳路 九段
 ◆河野 臨 九段 VS 広瀬優一 六段
 ◆山下敬吾 九段 VS 余 正麒 八段

昨年の優勝は一力遼NHK杯、準優勝が余正麒八段で、今回もベスト8に残っています。
世代で見ると、平成四天王:2名(高尾、山下)、中間世代:2名(井山、河野)、若手:4名(一力、大西、広瀬、余)。若手の進出は予想通りでしょうか。
令和三羽烏では芝野九段、許十段がベスト8に進出できず意外・・・。

優勝予想としては一力NHK杯、井山5冠、昨年準優勝の余八段が本命。
大西、広瀬の突破力はどこまで通じるか・・・。
平成四天王を応援していますが厳しい戦いになりそう。

トーナメント表

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-01-27):碁盤用木地をカットして将棋盤に

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こども囲碁教室、5度目の休講

2022-01-25 21:00:00 | こども囲碁

【速報】《新型コロナ》群馬県内で新たに973人が陽性
新型コロナウイルス感染症で群馬県は1月25日、新たに過去最多となる973人の陽性が判明したと発表した。群馬県内での感染確認は、再陽性を含め累計2万4286人(うち184人死亡)となった。
    (上毛新聞HPより抜粋)

     ○ ● ○

新型コロナウイルスの急拡大に伴い、こども囲碁教室(伊勢崎こども囲碁アカデミー・玉村町こども囲碁教室)は5度目の休講となりました。

■これまでのコロナ禍によるこども囲碁教室の休講
 ①2020/3月上旬~(4カ月休講)7月上旬再開
 ②2020/12月下旬~(2.5カ月休講)3月上旬再開
 ③2021/5月上旬~(1.5カ月休講)6月下旬再開
 ④2021/8月上旬~(2.5カ月休講)10月中旬再開
 ⑤2022/1月下旬~休講、再開は??

今回の感染者急増は子供も多く含まれており、囲碁教室も神経を使うところです。
世界が「見えない敵」と戦っていますが、日本の臨戦態勢はドーモ・・・。

「玉村町こども囲碁教室」ではこれまでも休講期間中に毎週、宿題を配布して問題に取り組むようにしています。
棋力が錆びないように心掛け、次の大会でのステップアップを願っている次第です。

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-01-25):第24期女流棋聖戦第1局/鈴木が先勝!

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第25期女流棋聖戦第1局/上野先勝!

2022-01-23 21:00:00 | プロ棋戦

女流棋聖連覇を目指す上野愛咲美女流棋聖に鈴木歩七段が挑戦する第25期女流棋聖戦三番勝負が1月20日(木)に神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」で打たれ、 上野が黒番1目半勝ちをおさめシリーズ先勝とした。第2局は、1月27日(木)に 東京都千代田区「竜星スタジオ」で打たれる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「上野先勝、冴える”ヨセの上野”」 「鈴木 僅かに届かず」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

3期連続同カードとなった本棋戦、上野さんがヨセ勝負でリードを守り切りました。
敗れた鈴木さん、ハンマーパンチを警戒し過ぎたか・・・。

上野さんと言えば剛腕が評判ですが、ヨセの勉強にも力を入れているようです。本局はその成果が出ました。
本シリーズはNHK方式の早碁。上野さんが得意とするところで防衛の可能性大か?

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-01-23):闇試合(やみじあい)

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星雲之志/関航太郎天元

2022-01-21 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の「つるりん式観る碁のすすめ」四字熟語編⑳。
星雲之志(せいうんのこころざし):立身出世するために功名を得ようとする心。または立派な人物になるために徳を磨こうとする志。
棋士の中で誰が一番当てはまるか?

つる:関航太郎天元、上野愛咲美女流棋聖、広瀬優一六段、大竹優六段、加藤千笑二段、あたりかな。
りん:せきこう(関天元)、いや関先生でしょう。
つる:だね。あの一力さんからタイトルを取るんだから本当に強い。出世の階段を猛スピードで駆け上がって、しかもまだ途上って感じが恐ろしい。
りん:覇気があるもんね。「自分がやってやるんだ」っていう勝負に対する貪欲さ。頼もしいよなぁ。
    (週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

関航太郎天元は2001年生まれ、同年齢の棋士は18人と多く「花の01年組」。
今週の週刊碁では、その中から藤沢一就八段門下の天豊道場トリオ(関天元、広瀬優一六段、上野愛咲美女流棋聖)の鼎談が載っていました。
3人は4~6歳からこの教室に通い、着実に力をつけたようです。

この2、3年は令和三羽烏が注目されていましたが、花の01年組ですか。
王者井山を除くと群雄割拠、関天元に続き誰が抜け出すか・・・?

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-01-21):詰碁1日100問!

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碁界ニュースグランプリ2021/週刊碁

2022-01-19 21:00:00 | 囲碁

読者投票で決める「碁界ニュースグランプリ2021」。
1位に輝いたのは「王者井山」。夏には本因坊10連覇を達成し、大三冠を維持したまま年末には五冠に復帰したのですから、当然の結果と言えそうです。2位は「関、最速タイトル」。

 ・1位:王者井山(第一人者の地位を守った)
 ・2位:関、最速タイトル(新たなスターが誕生した)
 ・3位:井山、農心杯4連勝(世界戦で4連勝)
 ・4位:爆走上野(ハンマーパンチで勝ちまくった)
 ・5位:菫、今年も話題豊富(成長が加速、勝ち星3位)
 ・6位:藤沢、視界良好(女流四冠)
 ・7位:大竹、最後まで美しく(大竹美学)
 ・8位:アマの巨星、堕つ(アマ碁界の重鎮、菊池康郎氏)
 ・9位:一力、波乱の一年(碁聖、天元を失冠)
 ・10位:平田、結婚!(お相手は声優・照井春佳さん)
 ・次点:星合、挑戦手合へ(テレビ、ユーチューブで活躍)
    (週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

井山五冠の1位はダントツで当然ですね。
関天元の最速タイトル、AI世代の活躍が目立ちました。
令和三羽烏では許十段がタイトル奪取したものの、芝野、一力は無冠となりイマイチでしたね。
女流棋士は上野、仲邑、藤沢、星合と碁界ニュースを明るくしました。
大竹九段の引退、菊池さんの永眠は寂しいですね。
平田さんの足早や結婚は見事、今年は誰か?


 ロウバイ

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1年前の記事(2021-01-19):第9回応氏杯/一力、決勝進出ならず

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第46期棋聖戦第1局/一力シリーズ先勝!

2022-01-17 21:00:00 | プロ棋戦

棋聖10連覇を目指す井山裕太棋聖に一力遼九段が挑戦する第46期棋聖戦七番勝負 が東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で打たれ、緊迫した戦いから終盤の井山棋聖の仕掛けにしっかりと応じた白番の一力遼九段が中押し勝ちをおさめシリーズ先勝とした。第2局は1月21日(金)、22日(土)に千葉県勝浦市「三日月シーパーク勝浦ホテル(旧:勝浦ホテル三日月)」にて行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「一力始動、頂上決戦 井山に先勝」 「井山、黒星スタートに・・・」
   (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

初戦を制した一力九段、序盤から冴えた打ち回しで主導権を握りました。
敗れた井山棋聖、一力九段の勢いに辛抱も実らなかったようです。

昨年無冠になった一力九段、幸先良いスタートですが碁聖戦、名人戦ともにあと1勝に迫りながら井山棋聖に逆転を許しました。リベンジはあるか?
井山棋聖は10連覇がかかる本シリーズ、王者の貫禄を見せることができるでしょうか。
7番勝負の予想、昨年は井山棋聖の逆転劇が見事でしたが、今年は苦しい戦いになりそうですね。


 寒椿

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1年前の記事(2021-01-17):第45期棋聖戦第1局/井山が先勝

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歴史書籍「昭和史(1945→1989)戦後篇」

2022-01-15 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
・書籍名:昭和史(1945→1989)戦後篇
・発行所:平凡社
・著 者:半藤一利
・発行年月:2009年6月(初版)
◆内容紹介
焼跡からの復興、講和条約、高度経済成長、そしてバブル崩壊の予兆を詳細に辿る、「昭和史」シリーズ完結篇。現代日本のルーツを知り、世界の中の日本の未来を考えるために必読の1冊。

     ○ ● ○

2か月ほど前に本書のシリーズ「昭和史(1926→1945)戦前篇」を読みました。
日本人のお祭り気質(国民的熱狂)と、無責任(責任の所在が人ではなく、組織でボケてしまう)、これが悲劇を生んだような気がします。

そして現在ですが、体質は変わっていないように思います。
政界、財界、教育界など不祥事での謝罪会見、「心から悪かった」という気持ちが伝わってきませんね。
戦争責任もグレーのまま、「時の過ぎゆくままに・・・」。

本の帯に「歴史は決して学ばなければ教えてくれない」とあります。
たそがれ世代には「この学んだ知識はどう役に立つのか?」という疑問が・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-01-15):芝野(囲碁)、藤井(将棋)新春対談

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笑門来福/上野愛咲美女流棋聖

2022-01-13 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の「つるりん式観る碁のすすめ」四字熟語編⑲。
「笑門来福(しょうもんらいふく):笑いの絶えない家族(人)には、自然と幸福が訪れること」。
棋士の中で誰が一番当てはまるか?

りん:上野愛咲美ちゃん、そこに居るだけでみんなが笑顔になれるんだから。あと、負けてもすぐ切り替えられるのがすごいよね。インタビューや検討では必ず笑顔を見せてくれるじゃない。
つる:絶対すごく悔しいはずだけど、負けをすぐに前向き変換できるんだろうなぁ。
りん:素晴らしいよねー。
    (週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

上野さんは棋士揮毫の扇子でも「笑門来福」と書いていました。
テレビの講師や解説でも笑顔が絶えない印象でしたね。

「負けても笑顔に切り替えられる」、これは中々できないですね。
勝負師としてはヘラヘラしてるのはどうかと思いますが、上野さんの場合はマイナスの気分を吹っ飛ばすようで・・・。

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1年前の記事(2021-01-13):碁界ニュースグランプリ2020/週刊碁

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