天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第70期本因坊戦第2局/井山本因坊が連勝!

2015-05-31 20:30:00 | プロ棋戦

第70期本因坊戦挑戦手合七番勝負の第2局が5月25、26日に沖縄県那覇市で行われた。結果は黒番の井山裕太本因坊が山下敬吾九段に中押し勝ちをおさめ、開幕から2連勝となった。第3局は6月3日(水)、4日(木)に北海道札幌市定山渓で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山連勝、盤上制した圧力」 「”らしさ”欠いた山下、軌道修正後乱れる」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

序盤から激しいねじり合いでしたが、井山さんの戦上手が際立ちました。
2連敗の山下さん、肝心なところで誤算が・・・。

本局は井山さんの完勝のようでした。苦しい展開の山下さん、どう立て直すか・・・。

    ◇   ◇

今回の対局地は沖縄県那覇市の「識名園」。世界遺産に登録された琉球王家の別荘とのこと。
沖縄は本土とは異なった、独特の琉球文化が受け継がれていますね。

BS-Pの放送を見ていたら対局者、立会、記録係など関係者全員が「かりゆし」と呼ばれるシャツを着ていました。
アロハシャツを沖縄風にアレンジしたイメージでしょうか。
井山・山下、両対局者は上品な「かりゆし」でしたが、立会の趙治勲さんは乱髪にヒゲ、ハデハデの「かりゆし」で他を圧倒していましたね。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-31):美しい碁を目指しませんか?

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囲碁書籍「武宮の形勢判断」

2015-05-29 20:30:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:「武宮の形勢判断」-地を囲わない努力-
 ・発行所:マイナビ
 ・著者:武宮正樹
 ・発行年月:2015年04月
◆内容紹介
 本書では武宮九段が囲碁上達に必要不可欠な「大局観」を、自身とアマチュアの実戦譜を通じて具体的に解説しています。

    ◇  ◇

武宮九段は中央志向の棋風で「宇宙流」と呼ばれていますね。本人は「武宮自然流」と言ってますが・・・。

棋風は人それぞれで「厚みが好きな人」「実利が好きな人」などいろいろですが、個性を生かして「気持ちのいい手」をすすめています。
ただ内容的には「武宮流」の個性が前面に出ていますね。

本書を読んでナルホドと思うことはあるのですが、実戦で応用するのはムズなところです。
「武宮流」らしく厚みを生かして、気持よく打っていても最後は地が足りない・・・。
結局、基礎体力となる「読む力」が問題なんですね。

本書は「誰でも読みやすいレイアウトと開きやすい製本で『大きな字で読みやすい囲碁シリーズ』」ということです。
内容はともかく、中高年には親切な作りになっていますね。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-29):第5回おかげ杯/一力遼七段が連覇!

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第6回おかげ杯/余正麒、初V

2015-05-27 20:30:00 | プロ棋戦

三重県伊勢市のおかげ横丁で「第6回おかげ杯囲碁トーナメント」が行われた。5月16日に準決勝と決勝が行われ、決勝では一力遼七段と余正麒七段の対戦となり、結果は余正麒七段が白番中押し勝ちを収め優勝した。
   (日本棋院HPより抜粋)

「余正麒、初V」 「一力3連覇ならず」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

決勝は一力遼七段(17歳、新人王、おかげ杯者)と余正麒七段(19歳、ゆうちょ杯ユース選手権者)の対決。
序盤では一力さんが打ち易いとのことでしたが、中盤で無理気味な手から崩れたようです。

新鋭・若手棋戦では結果を残している両者ですが、メジャー(7大タイトル)には手が届いていません。
若い突進力だけでは厳しい・・・。

    ◇   ◇

本棋戦の対局地は三重県伊勢市。伊勢神宮の門前町ですね。
伊勢の名物といえば「赤福餅」。シンプルで特に工夫を凝らした和菓子とは思いませんが、ブランド力で成功しているようです。


    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-27):第9回アマ名人戦群馬県大会/奈良さん2年ぶりにV

2015-05-27:群馬県の囲碁情報HP更新(第10回アマ名人戦群馬県大会)

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第10回アマ名人戦群馬県大会/中2の藤本さん最年少V

2015-05-25 20:30:00 | 囲碁群馬

「第10回朝日アマチュア囲碁名人戦県大会」の決勝大会が5月24日、前橋市紅雲町の群馬囲碁センターであった。(予選は5月17日、県生涯学習センターで47人が参加)
結果は伊勢崎市立第二中学校の2年生、藤本喬也さん(13)が県大会史上最年少で優勝した。藤本さんは7月に東京の日本棋院会館である全国大会に出場する。
決勝大会には予選大会を勝ち抜いた15人が参加した。10位までは次の皆さん。
 ①藤本喬也 ②奈良昌利 ③高橋直飛 ④辻井一郎
 ⑤長谷川義則 ⑥樫村仁 ⑦佐藤義栄 ⑧立沢貴志
 ⑨吉野延美 ⑩石井蓮
   (「朝日新聞群馬版」より抜粋)

   ◇   ◇

優勝の藤本くん、予想以上の結果でしたね。3月まで院生だったそうですが、ここまで勝ち進むとは・・・。
中学生に優勝をさらわれた群馬県のアマ強豪一同、もう少し奮起しないとね。

来月にはアマ本因坊県大会が行われますが、藤本くんの登場に歴代実力者も黙っていないでしょう。まさか二冠を許すようなことはないでしょうが・・・。

年々、出場者の高齢化を懸念していましたが、世代交代の歯車は回り始めたようです。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-25):玉村こども囲碁教室/新緑ハイキング2014

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玉村こども囲碁教室/新緑ハイキング2015

2015-05-23 20:30:00 | こども囲碁

今日の午後は、「玉村町こども囲碁教室」の新緑ハイキングです。
場所は昨年と同じ藤岡市の「庚申山」。参加者は生徒、保護者・スタッフ合わせて24名でした。
生徒の参加は5割ほどでイマイチ、いろいろと多忙のようです。

生徒にとっては教室の中では味わえない解放感があるのでしょう。元気いっぱいでした。
囲碁仲間の同志としてコミュニケーションを深めてもらえればいいですね。

   ◇   ◇

子ども達のパワーに比べ、当方は昨日の午後から体調不良です。
どうも孫が持ってきたなんとか菌をうつされたようで、苦しい一日でした。
明日は「朝日アマ県名人戦」のスタッフ、フ~とため息が・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-23):囲碁川柳(2014/5月)



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囲碁格言/二子の頭は見ずハネよ

2015-05-21 21:51:35 | 囲碁


囲碁格言「二子(二目)の頭は見ずハネよ」について。

月刊「囲碁ワールド」に熊ホウ(ユウホウ )六段の「初段をめざす(熊)格言」というコーナーがあります。
5月号は「二子の頭はハネよ」。
熊さんはこの格言をあまり進んで教えていないとのこと。
ハネる事を学ぶより、「ハネられないようにする」ことを優先的に注意すべきだそうです。

上級者向けにまとめると、
①「二子の頭をハネよ」は相手にノビさせない攻めの手。
②ハネて攻めると自分自身に断点ができるので、盤面の変化が激しくなってしまい、難しくなる。
③ハネずにノビるのも立派な手。

この格言、あまり考えずに実戦で使い、痛い目にあうこともしばしばです。
「定石を覚えて二子弱くなり」という格言がありますが、「格言を覚えて二子弱くなり」もありか・・・。

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1年前の記事(2014-05-21):第1回グロービス杯世界囲碁U-20/一力が初代優勝者に!

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群馬県高校囲碁選手権/2015

2015-05-19 20:30:00 | 囲碁群馬

「第39回全国高校囲碁選手権大会県大会」の個人戦が5月16日、高崎高で開かれた。
男子20人、女子6人が出場し、男子は石井蓮君(高崎1年)、女子は小鮒すみれさん(前橋女1年)がそれぞれ初優勝した。男子は5位、女子は3位まで県代表として、全国選手権や全国高校総合文化祭・滋賀大会に出場する。
団体戦は4月29日に行われ、男子は高崎Aが制し、同校が2年ぶりに王座を奪還。女子は前橋女が初優勝を飾った。
   (上毛新聞より抜粋)

   ◇   ◇

男子個人優勝は石井君。少年少女囲碁県大会(中学生の部)で3連覇しての登場、予想通りの優勝でした。
女子個人優勝は小鮒さん。少年少女大会や女流アマでも活躍、こちらも本命の優勝です。
優勝の二人はいずれも1年生、高校生の大会は両者を中心に展開しそうですね。

男子団体優勝は高崎高校。昨年は前橋高校に敗れましたが、今年は新一年生の二人が全勝で県代表となりました。
女子団体優勝は前橋女子高校。選手の3人はいずれも「伊勢崎こども囲碁アカデミー」で研鑽した新一年生です。
団体戦も当分は高崎、前橋女が中心になりそうですね。

※関連記事
   ↓
群馬高校囲碁HP

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-19):第69期本因坊戦第1局/井山本因坊が先勝!

 

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第70期本因坊戦第1局/井山本因坊が先勝!

2015-05-17 20:57:41 | プロ棋戦

井山裕太本因坊に山下敬吾九段が挑戦する第70期本因坊戦挑戦手合七番勝負の第1局が5月13日、14日に静岡県静岡市の「浮月楼」で行われた。結果は白番の井山が中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。 第2局は5月25日(月)、26日(火)に沖縄県那覇市「識名園」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山好発進、ギリギリの踏み込み」「山下、攻め合いに誤算!?」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

棋聖戦につぐ「井山VS山下」の激突、初戦は井山本因坊が山下九段の攻めをシノぎ、幸先良いスタートを切りました。
敗れた山下九段、怒涛の攻めにほころびが出たようです。

先の棋聖戦では井山棋聖が3連勝後に3連敗、最終局で辛くも勝っての防衛戦でした。
今回の本因坊戦、若さの井山さんに分があるようですがどうでしょう・・・。

    ◇   ◇

今回の対局地は静岡県静岡市の「浮月楼(ふげつろう)」。15代将軍・徳川慶喜の屋敷跡とのこと。
静岡市は「徳川家康公顕彰400年記念事業」の一環として本対局が企画されたようです。
徳川家康ゆかりの地はいろいろありますが、駿府城のある静岡市も有名ですね。

私の郷里・愛知県岡崎市は家康誕生の地として知られていますが、幼少期に人質として出された以降、岡崎城に居を構えた時期は短かったようです。
市内の中心地・康生町(こうせいちょう)は、家康が生まれた地として命名されました。
当地に住んでいるころは「徳川家康」といってもそれほど意識していませんでしたが、離れてみると存在感の大きさを再認識しますね。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-17):将棋界タイトル・ホルダー

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下手の考え休むに似たり

2015-05-15 20:30:00 | 囲碁

【下手(へた)の考え休むに似たり】
碁や将棋で、下手な者の長考は、時間を浪費するだけで、なんの効果もない。相手が考え続けるのをあざけっていう。

   ◇   ◇

囲碁大会などで長考者がいると運営サイドは苦労します。
公式戦などは対局時計を使うので問題ないのですが、ローカルな大会ですと「親睦戦だから時計を使うのはドーモ・・・」となります。
1割の長考者のため9割の人が待たされ、大会の雰囲気もダラけてしまいますね。

ネット対局(幽玄の間)では持ち時間20分。以降、秒読み30秒3回が標準設定となっています。
私もこのペースで対戦していますが、丁度いい感じだと思いますね。

なぜ長考するか? 思考回路の堂々巡り、優柔不断・・・。
いろいろありそうですが、周囲の空気を読んでほしいところです。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-15):群馬県高校囲碁選手権/2014

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囲碁を小・中学校の正課に

2015-05-13 20:30:00 | こども囲碁

全日本囲碁協会(一般社団法人、理事長:菊池康郎)から群馬県内の囲碁団体に「囲碁を小・中学校の正課に」という署名運動の依頼がありました。目標は10万人とのことです。

古来、中国では「琴棋書画は君子のたしなみ」とされていました。
日本の学校では音楽(琴)、書道(書)、画(絵画)は正課となっていますが、囲碁(棋)は仲間外れですね。

囲碁普及の関係者は趣旨に賛成でしょうが、一般の囲碁ファンとなると??と思う方もいるでしょう。
囲碁・将棋は日本の伝統文化で、生徒の健全育成の一助になるということですが、「勝負事」というイメージも隠せませんね。
今後は教育関係者の理解が必要だと思います。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-05-13):伊勢崎こども囲碁入門教室/2014

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