天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第11回くらしき吉備真備杯/こども棋聖戦-2021

2021-12-30 21:00:00 | こども囲碁

「遠藤くん(東京)頂点(低学年)、渡利くん(京都)制す(高学年)」
「第11回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」が12月18、19日、岡山県倉敷市のマービーふれあいセンターで開かれ、高学年・低学年の各部に、全国各地の予選を勝ち抜いた計81人が参加した。
高学年の部では、渡利大遥くん(京都・京都市立松尾小5年)が制し、京都勢として2人目の快挙。低学年の部では遠藤壮一郎くん(東京・世田谷区立二子玉川小3年)が、女子として初めて決勝に進出した野中優希さん(埼玉・さいたま市立宮原小3年)に勝った。渡利くん、遠藤くんともに、全国大会で初優勝だった。
      (週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

昨年の大会は新型コロナウイルス禍で中止。2018年の西日本豪雨以降、会場を変更して開催しており、倉敷市真備町の「マービーふれあいセンター」での実施は4年ぶりとのことです。

コロナ禍の影響で参加できない県もあり、関係者は悔しい思いをしているでしょうね。
入賞者を見ると都市部の生徒が多い中、宮崎県は高学年・低学年の両方で4位と健闘しています。

群馬県代表は高学年が石岡くん(太田・城西小6年)、低学年は瀬下くん(高崎・吉井西小2年)。二人とも予選突破は難しかったようです。
群馬県代表はこのところ入賞者が出ていません。全国入賞レベルの選手育成の手立てを考えなくては・・・。

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1年前の記事(2020-12-30):碁界ニュースグランプリ2020募集【週刊碁】

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NHK大河ドラマ/青天を衝け(最終回)

2021-12-28 21:00:00 | テレビ番組

NHK大河ドラマ「青天を衝け」は、12/26の放送で終了しました。
渋沢栄一はそれほど有名ではありませんが、このドラマでその人物像が分かったような気がします。
「週刊碁」の先週号に「碁界から見た、青天を衝け」という特集がありました。

幕末から明治を描いたNHKの大河ドラマ『青天を衝け』が最終回を迎える。主人公の渋沢栄一はじめ徳川慶喜、五代友厚、大久保利通、大隈重信・・・登場人物は有名な面々だが、彼らの多くが囲碁愛好家だったことをご存じであろうか。
脚本を書かれた大森美香さんをお招きし、東大の囲碁の授業で囲碁史も取り上げている石倉昇九段との対談が実現した。
ドラマの中の囲碁シーン(囲碁指導:田尻悠人五段)、資料に残る囲碁にまつわる逸話の数々、彼らの棋風は? ・・・・
   (「週刊碁」より抜粋)

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大河ドラマ「青天を衝け」は60作目になるそうです。
個人的な評価としては平均点かな・・・。それなりに楽しめました。

「週刊碁」の記事で石倉九段は
「渋沢栄一の『論語と算盤』で書かれている考えは、実は囲碁的なんですよ。囲碁は実利と厚みのバランスが大事で、実利はお金、厚みは将来への投資です。」
と語っています。ナルホド・・・。

現在、過去、未来、たそがれ世代にとって『論語と算盤』は役に立つか・・・?

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1年前の記事(2020-12-28):第11回おかげ杯/一力、4年ぶり4度目の優勝!

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つるりん大賞2021/星合志保三段

2021-12-26 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の「つるりん式見る碁のすすめ」、1/3・10日合併号は「年の瀬番外編」。
つるりん(鶴山八段、林漢傑八段)の2人が、今年一番観る碁に貢献したと思う人に贈る、栄誉ある賞(?)を決定。

りん:私が推薦するのは、星合志保三段です。
つる:上野愛咲美女流棋聖です。
りん:まあ、2強だよね。
つる:ホッシー(星合三段)はNHK杯の司会者で、愛咲美ちゃんは囲碁フォーカスの講師だったし、2人とも棋院のユーチューブ中継に本当によく出てくれたもんね。
りん:そうだねー。1人に絞るのは難しいなぁ。

つる:でも今年ってことなら、ホッシーが強いかな。やっぱり、藤沢里菜女流本因坊との五番勝負が印象的だったから。
りん:第3局終わってのコメントを求められた時の長い沈黙、あれは泣けた。
つる:負けてもなおファンと向き合えるなんて、プロだなぁって。
りん:今年の「つるりん大賞」は星合三段に決まりだね。
   (「週刊碁」より)

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「つるりん式見る碁のすすめ」、これまで17名の棋士が登場しました。
プロ棋士(つるりん)から見たプロ棋士の素顔、親近感を覚えましたね。

観る碁に貢献した「つるりん大賞」、つるりんには特別賞を・・・。

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1年前の記事(2020-12-26):囲碁書籍「私と井山、師弟の歩み」

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晴雲秋月/加藤千笑二段

2021-12-24 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の「つるりん式観る碁のすすめ」、四字熟語編⑮は中部編で加藤千笑二段に当てはまる四字熟語を考える。

しも:千笑ちゃん車いすじゃない(加藤二段は先天性の難病のため車いすです)。苦労することも多いと多いと思うけど、一切そういうことを感じさせない。負けても絶対に機嫌悪くなったりしないんだよね。どうよ、この素晴らしさ。
つる:「晴雲秋月(せいうんしゅうげつ)」、意味は純真で汚れがない澄みきった心のたとえ、です。
りん:つるさん、合格です。

◎橘中之楽/小県真樹九段
四字熟語⑯中部編、小県真樹九段に当てはまる四字熟語を考える。

しも:小県先生は一言で言って、碁が大好き過ぎるおっちゃんだね。ずーっと親父ギャグを言いながら検討するでしょ。あと、酔っぱらって時々寝ながら打つでしょ。あと、自分が手合いで打ってるのに、他の人の検討に加わっちゃうでしょ。
りん:恐ろしいですね。
つる:「橘中之楽(きっちゅうの楽)」、碁を打つ楽しみのことで、ミカンの中で老人が二人で碁を打ってたっていう中国の古事が由来。

◎眉目秀麗/六浦雄太七段
四字熟語⑰中部編、六浦雄太七段に当てはまる四字熟語を考える。

しも:彼はたぶん美意識が高いと思う。オシャレだし、碁にも独自の美意識を感じる。
つる:あの印象的な「目」に絞って、「眉目秀麗(びもくしゅうれい)」でどうですか?
りん:ふむふむ、容貌がすぐれ、たいへん美しいさま。決まり!

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1年前の記事(2020-12-24):こども囲碁教室休講

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NHK囲碁講座/逆転の手筋

2021-12-22 21:00:00 | テレビ番組

12月からは、注目の若手、大西竜平七段の新講座が始まります。
テーマは「逆転の手筋」。今回のキーワードは「石の強度」。
隣り合わせの黒と白の強度を判定して、今は、攻め時なのか守りが必要なのかを判断します。そして、相手が隙を見せたら「手筋」を発動して逆転!
   (NHKテキスト「囲碁講座」より)

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新講座、2回分見ました。実戦でよく現れそうな手筋をヒントと強度を交えての解説、及第点でしょうか。
対象の棋力は初段~三段程度かな? しっかり理解できれば上達も見込めそうです。

大西七段は、16歳6か月で新人王を初出場で初優勝。新人王戦史上最年少(初出場での優勝は史上初)を記録。
芝野虎丸九段と同世代ですが、新人王獲得後はやや停滞気味のように映ります。
外見は神経質そうで線が細い感じですが、独特の感性が潜んでいるようです。
令和三羽烏に続く俊英棋士として羽ばたいてほしいですね。

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1年前の記事(2020-12-22):テレビドラマ/うつ病九段

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玉村町囲碁会/月例会(2021/12月)

2021-12-20 21:00:00 | 玉村町

一昨日、地元囲碁会の月例囲碁大会が2年ぶりに行われました。
参加者は19名でこれまでの大会より3割減、コロナ禍の影響でしょうか。

優勝は中学2年の家上さん。こども囲碁教室からは彼一人でしたが、他の有段者も参加してほしいですね。

本囲碁会は公民館形式の運営で、有料の碁会所と異なり「町民の親睦」が主目的となります。
勝ち負けや技術にこだわらず、和気あいあいとした雰囲気で楽しめればと思っています。


 ゆず

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1年前の記事(2020-12-20):第46期天元戦第5局/一力がタイトル奪取!!

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第11回伊勢崎少年少女囲碁大会-2021

2021-12-18 21:00:00 | こども囲碁

先週、「第11回伊勢崎少年少女囲碁大会-2021」が開催されました。

・日時:2021年12月12日(日)
・場所:伊勢崎市民プラザ
・主催:群馬少年少女囲碁協会
・参加者:125名
 ◎伊勢崎杯選手権(6名)
 ◎棋力認定戦
  ・19路盤クラス(77名)・13路盤クラス(30名)・9路盤クラス (12名)
・大会優勝者
 ★伊勢崎杯選手権:石岡佑真(太田・城西小6年)
 ★棋力認定戦19路盤クラス
  ☆Aブロック:新井 朔(玉村・玉村中1)
  ☆Bブロック:新井 涼(玉村・上陽小6)
  ☆Cブロック:金子和叶(伊勢崎・赤堀東小4)
  ☆Dブロック:伊藤萌花(伊勢崎・境剛志小1)
  ☆Eブロック:櫻井那樹(玉村・玉村小3)
 ★棋力認定戦13路盤クラス
  ☆Aブロック:真下珠美(渋川・豊秋小2)
  ☆Bブロック:大河原唯(太田・城西小1)
  ☆Cブロック:西村柚綺(太田・宝泉東小3)
 ★棋力認定戦9路盤クラス
  ☆膳 大誠(伊勢崎殖蓮小5)

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2年ぶりの開催となった本大会、前回(2019年)の参加者が209人でしたので4割減となります。
コロナ禍の影響で囲碁教室や学校囲碁クラブの活動休止が影響したのでしょうね。
特に新規参加者が大半を占める9路盤クラスは、60名から12名と激減でた。
囲碁活動は少しずつ戻ってきていますが、制約も多くムズなところで・・・。

今回の大会、私はスタッフとしての参加ができませんでした。
これまで少年少女の大会では15年以上皆勤でサポートしてきましたが、今回はいろいろと事情があり・・・。
スタッフの人材も流動性が必要だと思いますね。

★大会成績詳細(PDF)はこちら

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1年前の記事(2020-12-18):女流棋士と男性棋士の対戦成績

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草津・万座/温泉紀行

2021-12-16 21:00:00 | 旅行記

先週、万座温泉へ一泊旅行に行ってきました。
三世代のファミリー旅行です。

・1日目:自宅 → 八ッ場ダム → 草津温泉 → 万座温泉(泊)
・2日目:万座温泉 → 軽井沢 → 自宅

★八ッ場ダム


八ッ場ダムは長年の建設是非の問題がありましたが、昨年から運用開始となりました。
ダムは一度見れば何度も行くことはないでしょうね。川原湯温泉や吾妻渓谷を惜しむ人もいたことでしょう。
今となっては「正解・不正解」も・・・?

★草津温泉


昼食(おっきりこみ)と湯畑、賽の河原を散策、かなり密な状況でした。
若い人が多かったですね。

★万座温泉


白濁の湯は芯から温まり、効能はありそうです。
会計係によると、愛郷ぐんま割引、地域クーポン、三世代割引プランなど、お得な特典があったようです。

★軽井沢・タリアセン


20代のころ、軽井沢に数回訪れましたが、塩沢湖周辺はそれほど整備されていなかった記憶があります。
「タリアセン」という名称は25年ほど前に改称したそうです。
今回は12月の午後ということもあり、人出はまばらな状況でした。それでも「子どもは風の子」、遊園地のゴーカート、ボートなど寒さなどどこ吹く風・・・。

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昨年は水上温泉での三世代旅行でした。
旅行の目的の一つは孫たちの思い出作りですが、ジジババには体力的にキツイ。いつまで続けられるか・・・。

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1年前の記事(2020-12-16):沼田市・碁笥作り/NHK小さな旅

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第69期王座戦第5局/井山が勝利、王座奪取!

2021-12-14 21:00:00 | プロ棋戦

第69期王座戦挑戦手合五番勝負第5局が山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われた。結果は黒番の井山裕太四冠が芝野虎丸王座に中押し勝ちとし、シリーズ成績3勝2敗で、王座を奪取した。2018年以来の復位となる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山奪取、カド番制し五冠復帰」 「芝野、無冠へ後退」
     (週刊碁見出しより)

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王座戦を制した井山さん、カド番に追い込まれながらも勝負強さは他の追随は許しません。
敗れた芝野さん、終盤での判断ミスが悔やまれます。

五冠に復帰した井山さん、絶対王者はいつまで続くでしょうか。
無冠に後退した芝野さん、令和三羽烏では一力さんも無冠となり、三羽烏が・・・。

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今回の対局地は山梨県甲府市「常磐ホテル」。数えきれないほどのドラマを生んできました。
甲府といえば武田信玄、今年は生誕500年になるそうです。「風林火山」の旗印が有名ですね。

風林火山
中国古代の孫子の兵法「疾(はや)きこと風のごとく、徐(しず)かなること林のごとく、侵掠(しんりゃく)すること火のごとく、動かざること山の如し」の四句の各句の終わりの語を集めると「風林火山」となる。

今の井山五冠はまさに「風林火山」ですね。

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1年前の記事(2020-12-14):第46期天元戦第4局/一力勝利で2-2タイ

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第47期天元戦五番勝負第4局/天元突破 関航太郎

2021-12-12 21:00:00 | プロ棋戦

第47期天元戦五番勝負第4局が12月6日(月)に兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で打たれ、
関航太郎七段が一力遼天元に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ成績を3勝1敗としタイトルを奪取をした。
関は初の七大タイトル獲得。八段に昇段する。20歳0か月での天元獲得は史上最年少、七大タイトルでは2番目の年少獲得記録。また入段から4年8か月での七大タイトル獲得は史上最速。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「関 新天元、入段最速で初戴冠」 「一力、無念の無冠へ」
    (週刊碁、見出しより)

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初の7大タイトルを獲得した関・新天元、骨太の構想力で圧倒しました。
天元位を奪われ無冠に後退した一力さん、過密スケジュールの影響もあったか・・・。

関・新天元はAIを用いた研究でも認められた存在、これからはAI研究棋士が碁界を席巻する時代になるでしょうか?

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1年前の記事(2020-12-12):NHK朝ドラ/おちょやん

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