天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

第49期名人戦第6局/一力が名人奪取、四冠に

2024-11-02 21:00:00 | プロ棋戦

第49期名人戦七番勝負第6局が千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」で10月30日、31日に打たれ、一力遼棋聖が芝野虎丸名人に白番6目半勝ちをおさめシリーズ成績4勝2敗とし、名人タイトルを奪取した。一力はこれで棋聖、天元、本因坊と合わせて4つのタイトル保持者となる。
    (日本棋院HPより抜粋)

     ○ ● ○

四冠獲得の一力新名人、第6局でも精緻な形勢判断で押し切りました。
敗れた芝野さん、局地戦で緩んだかも・・・。

囲碁天下人となった一力四冠、囲碁のみならず完全無欠なエリート。
全盛期の井山さんは昭和の勝負師魂が残っていましたが、一力さんはAIの魂を具現化しているようです。
無冠となった芝虎、天元戦では一力天元と1勝1敗のタイ、捲土重来なるか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-111-02):群馬県第10回小中学生囲碁団体戦/2023

コメント

群馬出身のプロ棋士たちは存在感

2024-10-31 21:00:00 | プロ棋士

プロ棋士の人数を出身の都道府県別で見ると、東京や大阪などの都市部が上位を占めるが、その中で群馬出身の棋士たちは存在感を発揮している。
群馬出身の現役の囲碁棋士は本木克弥九段(藤岡市出身)、大木啓司八段(前橋市出身)、三谷哲也八段(伊勢崎市出身)と、女性の木部夏生三段(太田市出身)、関西棋院所属の新井満涌(みゆ)初段(富岡市出身)の計5人。
将棋は藤井猛九段(沼田市出身)、三浦弘行九段(高崎市出身)、山田久美女流四段(太田市出身)の3人。
都道府県別の棋士数では群馬はそれぞれ中位に位置している。
   (上毛新聞より抜粋)

     ○ ● ○

10/24の上毛新聞《生活情報ページJOMOtto(じょもっと)》に囲碁将棋プロ棋士の記事がありました。
囲碁では各棋戦で活躍の本木九段、NHK・Eテレ「囲碁フォーカス」講師の三谷八段、囲碁イベントや動画配信で活躍の木部三段と、全国レベルで存在感を発揮しています。
将棋はかつてタイトルを獲得した藤井九段、三浦九段、山田女流四段がいますが、このところ出番が少ないようで・・・。

地方出身者にとって、プロを目指すハードルは高いのか。藤井猛九段は「強くなるには同年代の仲間が必要。ライバルの少なさという面で、地方は明らかに不利。これまでのデータが裏付けている」と説明する。

ナルホド、確かに環境面では都市部に比べ恵まれていない点は多いと思います。
ここ数年、群馬出身の囲碁棋士が誕生していません。
囲碁普及面でも遅れをとっているようでドーモ・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-31):第6回SGW杯中庸戦/優勝は 志田達哉八段

コメント

群馬県第11回小中学生囲碁団体戦/2024

2024-10-29 21:00:00 | こども囲碁

第11回県小中学生囲碁団体戦が10月27日、伊勢崎市民プラザで開かれました。

◎日時:2024年10月27日(日)
◎会場:伊勢崎市民プラザ
◎参加者:9チーム(27名)
◎大会成績
▼Aブロック
 ①玉村こども教室A【眞下、中島(佳)、中島(明)】
 ②伊勢崎北小【竹越、篠澤、小林(晴)】
▼Bブロック
 ①伊勢崎アカデミーA【小林(陽)、満木、藍澤】
 ②桐生東小子供クラブ【豊田、井田、石原】

     ○ ● ○

今回参加チームは9チーム、昨年が18チームなので半減でした。
10月は行楽シーズンで行事も目白押しですが、参加者の低下は心配です。

◆優勝チーム
 前列:Aブロック/玉村こども教室A
 後列:Bブロック/伊勢崎アカデミーA

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-29):第71期王座戦第2局/余が制して1勝1敗に

コメント

棋戦情報/勝ち星・連勝(10月24日現在)

2024-10-27 21:00:00 | プロ棋戦

☆勝ち星・連勝(10月24日現在)
★勝ち星ランキング
  ①藤沢里菜女流本因坊 46勝19敗
  ②芝野 虎丸名人   39勝19敗
  ③上野愛咲美女流立葵杯 37勝16敗
  ④井山 裕太王座   35勝19敗
  ⑤一力  遼棋聖   34勝14敗
   加藤 千笑三段   34勝14敗
  ⑦三浦 太郎三段   32勝9敗
   上野梨紗女流棋聖  32勝20敗
  ⑨六浦 雄太八段   31勝7敗
   福岡航太朗五段   31勝10敗
   星合 志保四段   31勝20敗
    (女流、若手棋戦を含む)

★ただいま連勝中!
 〈6連勝〉
  本木 克弥九段(9/5~)
  首藤  瞬八段(8/15~)
  平田 智也八段(8/1~)
  福岡航太朗五段(9/26~)
   (日本棋院『棋道web』より抜粋)

     ○ ● ○

「勝ち星ランキング」
一カ月前とほとんど同じ顔ぶれになっており、藤沢さんが着実に白星を伸ばしています。
上野愛咲美さん、三浦さん、福岡さんも順調のようです。

「連勝記録」
一カ月前のトップ3(伊田、山下、奥田)が消え、本木、首藤、平田、福岡が6連勝でトップに。
連勝は棋戦の特長による影響が大きく、長続きは難しいようです。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-27):第48期名人戦第5局/井山シリーズ2勝目!

コメント

芝虎、里菜/進撃!!

2024-10-25 21:00:00 | プロ棋戦

名人戦第5局/芝野が勝って2勝3敗に
第49期名人戦七番勝負の第5局が神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で10月22日(火)、23日(水)に打たれ、カド番の芝野虎丸名人が一力遼棋聖に白番中押し勝ちをおさめシリーズ成績を2勝3敗とした。第6局は10月30、31日(水、木)に木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われる。


女流本因坊戦第2局/藤沢が2連勝で防衛まであと1勝
第43期女流本因坊戦五番勝負の第2局が10月20日(日)に秋田県能代市「旧料亭 金勇」で 行われ、
藤沢里菜女流本因坊が牛栄子四段に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ2勝0敗となった。第3局は10月28日(月)に鳥取県湯梨浜町「望湖楼」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

     ○ ● ○

名人戦はカド番をしのいだ芝野さん、地合先行で優勢を築きました。
敗れた一力さん、中央志向の模様が崩れて・・・。
これでスコアは芝野名人の2-3、次の第6局が流れを変える大一番になりそうです。

女流本因坊戦は、藤沢さんが手厚く打ち進めて押し切りました。
敗れた牛さん、悪い流れを断ち切れず・・・。
藤沢さんのシリーズ2連勝で、5連覇達成が色濃くなりました。

10月24日現在の勝ち星ランキングは、1位が藤沢里菜女流本因坊(46勝19敗)、2位が芝野虎丸名人(39勝19敗)と両者好調を維持しています。
今年の最多勝は藤沢さんが有望ですね。
一方の芝野さんは10/20の棋聖戦・挑戦者決定トーナメントで山下さんに敗れ、今日の王座戦第2局も井山さんに敗退、波乱万丈の秋の陣です。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-25):第42期女流本因坊戦第3局/上野勝利でタイトルに王手

コメント

朝ドラ/おむすび & こころ旅

2024-10-23 21:00:00 | テレビ番組

ここ数十年、毎回楽しみに見ているテレビ番組は、「朝ドラ」、「大河ドラマ」、あとは「こころ旅(BS)」でしょうか。

◎朝ドラ/おむすび
「平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”」

第4週を迎えた「おむすび」ですが、視聴率はイマイチのようです。
ここまでは「ギャル」の出番が多かったのですが、関心を持つ人は少ないでしょうね。
前作「虎に翼」が好評価だっただけに、その落差に・・・。

ところで「おむすび」と「おにぎり」はどう違うのか?
広辞苑には「単に呼び方が違うだけ」とのこと。通説では東日本では「おにぎり」、西日本では「おむすび」とされることが多いそうです。
テレビに出てくる食番組では「おにぎり」が優勢のようですが・・・。

     ○ ● ○

◎にっぽん縦断 こころ旅
2024秋の旅は、骨折で走れない火野正平さんに代わってピンチランナーが毎週リレー形式で“こころの風景”へ!
・第1週目(10/7~):「『俳優・柄本明さん』の長野県
・第2週目(10/14~):『俳優・田中要次さん』の山梨県
・第3週目(10/28~):『俳優・田中美佐子さん』の静岡県

これまでピンチランナーの柄本明さん、田中要次さんを見ました。
それぞれ個性的で味があり、楽しく仕上がっていましたね。
火野正平さんは腰痛で苦戦のようですが、再登場は・・・?

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-23):第71期王座戦第1局/井山先勝、余に痛恨のポカ

コメント

中根九段vs.AI、第11局4子で勝利

2024-10-21 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドに1月号から連載の「打ち込み十二番碁、中根直行九段vs.AI(Katago)」。
互先からスタートして負けると次回は定先、さらに負けると二子、三子とハンデが変わっていく仕組み。

●11月号/第11局(4子局)中根黒番
【第1譜】
・今回は4子、連勝(6子局、5子局)して波に乗ってるからこの勢いで
・白の星への小ゲイマガカリに対し黒は三隅すべてハサミ
【第2譜】
・序盤は完璧
・白の中央消しに黒攻めて、好調先生
【第3譜】
・徐々に白ペースに
・黒のボウシにハッとしたかも、ボウシだけに
【第4譜】
・縮まる差
・フリカワリも辞さない
・よっしゃー! しっかり残した!!!
【第5譜】
・逃げ切った
・小ヨセは問題なく何とか最後は黒7目勝ち!!!
・次回最後は3子で打てる!!!

     ○ ● ○

6子局から4子局まで3連勝。AIの置碁のスタイルに少しづつ対応できるようになったのでしょうか。
次回は最終回(3子局)、有終の美を・・・。

本局での学んだこと
・序盤は地に拘らず厚く打つ
・手抜きから先手を
・フリカワリをを念頭に
・普通がいい
・カウンター・パンチに注意

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-21):第49期天元戦第2局/一力遼が勝って1勝1敗に

コメント

芝虎、獅子奮迅/王座戦第1局、天元戦第2局

2024-10-19 21:00:00 | プロ棋戦

第71期王座戦第1局/芝野が初戦を飾る
4連覇を目指す井山裕太王座に芝野虎丸名人が挑戦する第72期王座戦挑戦手合五番勝負第1局が10月16日(水)に東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」で行われ、 芝野が黒番中押し勝ちをおさめシリーズ初戦を飾った。

第50期天元戦第2局/芝野、1勝1敗に
天元戦第2局が10月18日(金)に札幌市「京王プラザホテル札幌」で打たれ、白番芝野虎丸名人が一力遼天元に中押し勝ちをおさめシリーズ成績1勝1敗とした。
    (日本棋院HPより抜粋)

     ○ ● ○

王座戦第1局勝利の芝野さん。苦しい碁を逆転、決定打を与えず粘り勝ちでした。
敗れた井山さん、優勢な局面が多かったようですが、時間に追われミスが出たか・・・。

天元戦第2局は芝野さん優勢な局面が多く、冷静な形勢判断が勝利につながったようです。
敗れた一力さん、迷いがマイナスになったか・・・。

タイトル戦秋の陣も佳境に入ってきました。
・名人戦:芝野名人 vs 一力 → 1ー3(●●○●)
・天元戦:一力天元 vs 芝野 → 1ー1(○●)
・王座戦:井山王座 vs 芝野 → 0-1(●)

タイトル戦3シリーズに全てに登場の芝虎(3勝5敗)、正念場を迎えています。
世界戦優勝・一力さんの勢いにマッタをかけられるのは、やっぱり芝虎・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-19):第42期女流本因坊戦第2局/藤沢が勝って1勝1敗に

コメント

一力の世界戦優勝を支えた、陰の立役者

2024-10-17 21:00:00 | 囲碁

一力さんが世界戦優勝(応氏杯世界選手権)を果たして一カ月以上が経過しました。
新聞・雑誌などでは世界戦への期待する記事が、ボチボチ見られます。

「月刊・碁ワールド/11月号」でも快挙をトップに取り上げています。
その中で注目したのは、「サポート体制の充足」という記事です。
一力さんは昨年秋のアジア競技大会で中国・韓国・中華台北と日本の大きな差を実感したとのこと。

「組織としての、選手へのサポート体制です。中国・韓国・中華台北は対局以外の面で懸命にカバーしようという姿勢が見えました。特に韓国は、選手と監督・コーチが常に一緒に行動していて、研究などもしている-これが団体戦での圧倒的な強さに繋がったと思います。ここが日本との決定的な違いだと思いました。
応氏杯世界選手権では、中国遠征すべての帯同を許家元九段が引き受け、準決勝、決勝五番勝負も含めてずっと、一力さん、許さん、孔令文七段、そして身体のコンディショニング担当の整体師さんの四人で行動していたのです」

ナルホド、囲碁界も世界戦ではサポート体制の重要性が問われるようです。
陰の立役者、許家元さんの奮闘に拍手!!
囲碁界は苦境の時代ですが、世界戦でのサポート体制の充足を継続してほしいですね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-17):第48期名人戦第4局/大阪対局は井山勝利

コメント

NHK囲碁講座/描け!勝利へのストーリー

2024-10-15 21:00:00 | テレビ番組

対局を進めるときは、自分の思い描く筋道が盤上で展開されることになります。
自分の陣地を広げるか、はたまた相手の陣地を荒らしにいくか。
対局を勝利に導くストーリー、考え方の手がかりを、この講座で伝授します。
   (NHKテキスト囲碁講座より)

     ○ ● ○

10月からの新講座は三谷八段の「描け!勝利へのストーリー」。
対象は「級位者から有段者まで」とのことですが、2週分の感触では有段者はやや物足りないかも・・・。

講師の三谷八段ですが、こども大会や強化練習会のイメージと違って、コミカルな味を出しているようです。
小難しい講座より、親しみ易さを前面に出しているのでしょうか。

囲碁普及の手段としてテレビの影響は大きいと思います。
今後のストーリーに期待しましょう。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-10-15):第42期女流本因坊戦第1局/上野梨紗が先勝!

コメント