天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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こども囲碁教室と町内定例碁会(2010/10/30)

2010-10-30 20:12:10 | 囲碁

今日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
生徒の中には、順調にレベルアップしている生徒もいれば、ほとんど進歩のない生徒もいます。
問題は後者の方ですが、総じて教室での態度は落ち着きがなく、集中力に欠けるようです。

雑談や悪ふざけなど態度の悪い生徒には、感情的な叱責を浴びせることもあります。 でもこれでは問題解決にはなりませんね。
「信頼関係」と「モチベーション」が重要だと思いますが、その方策は今のところ手さぐり状態といったところです。

    ◇   ◇

午後は玉村町囲碁会の定例碁会。台風の影響でかなり強い雨でしたが、いつもと変わらず集まってきます。
ほとんどは隠居世代のようですが、碁を楽しみにしているのでしょうね。
地域のコミュニティとして、より活性化できればと思っています。

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大豪・坂田、逝く

2010-10-28 20:19:46 | プロ棋士

二十三世本因坊坂田栄寿が10月22日正午過ぎ、胸部大動脈瘤破裂のため、逝去されました。享年90歳。
   (日本棋院HPより抜粋)

坂田・死去、このニュースはTV・新聞で結構大きく取り上げていました。
坂田全盛時代を知る囲碁ファンには物足りないと思われるかもしれませんが、囲碁人口減少の状況を考えると相応の扱いのように思います。

◎各メディアの見出し抜粋
・週刊碁:「金字塔築いた巨人」
・日経:本因坊7連覇 の坂田栄男さん死去、「カミソリ」の異名
・産経:昭和の最強棋士旅立つ、本因坊7連覇の「カミソリ坂田」死去
・朝日:坂田栄男さん死去、本因坊7連覇・文化功労者
・毎日:不惑過ぎ、大輪の花「1強時代」を築く、昔かたぎの無頼派・勝負に強い執念

   ◇   ◇

私が囲碁に精力を注いだ時期は木谷一門・三羽烏(石田、加藤、武宮)が活躍したころなので、坂田師は頂点を過ぎたころだったと思います。
それでも日本棋院の理事長を務めるなど、囲碁界における存在感は群を抜いていました。

坂田師を語るときにその対角として、しばしば藤沢秀行師が登場します。
碁の勝負では坂田師に軍配が上がりますが、若手棋士の指導、破天荒な生き方など、マスコミに登場する頻度では秀行師も負けていないでしょう。
個人的には、棋士としての王道を歩んだ(ように思える)坂田師の方が好感を持てました。
盤外でのパフォーマンスで脚光を浴びるというのはイマイチ??でしたね。好みの問題ですが・・・。

   ◇   ◇

「坂田・秀行」全盛時代と現代の碁界はどう違うでしょう。
あの頃の棋士のイメージは「一匹オオカミ」タイプが多く、酒・タバコ・ギャンブルなどを好む「碁打ち」という雰囲気がありましたね。
また政財界・作家など著名人との交遊も多かったようです。

現代棋士はどうでしょう。個性的な棋士が少なくなったようで、サラリーマンの雰囲気でしょうか。
これは碁界だけでなく、日本全体がそういう風潮に変化したように思われます。

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第58期王座戦第1局/張王座が先勝

2010-10-26 20:44:09 | プロ棋戦

 10月21日、東京都港区で打たれていた第58期囲碁王座戦五番勝負第1局は、張栩王座が挑戦者の山田規三生九段に黒番中押し勝ちし、王座防衛に向けて幸先良い1勝をあげた。第2局は11月4日、京都市のウェスティン都ホテル京都で打たれる。
    (日経e-碁サロンより抜粋)

「張防衛に向けて好発進」、「山田、勝負所で後退」
    (週刊碁、見出しより)
 
      ◇   ◇   ◇

中盤までは一進一退の攻防で形勢不明のようでした。後半、山田九段がコウ争いでの追及不足から後退、終盤は張王座の厳しい攻めに山田九段は無念と投了となりました。

棋聖・十段・王座と三冠の張王座、碁聖位を奪われやや精彩を欠いていたようですが、本局では鋭い打ち回しで初戦を制しました。

昨年の王座戦に続き五番勝負に登場した山田九段、昨年は張王座に屈辱の三連敗でした。初戦は惜しくも敗れましたが、次局以降の巻き返しを期待しましょう。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は東京都港区の「グランドプリンスホテル高輪・和風別館」。
本シリーズ、1、2局は東京と京都のシティホテル、3局目以降は静岡・伊豆の国市、新潟・南魚沼市、神奈川・秦野市と続きます。

昨年は三局で終わってしまいましたが、なんとか五局まで引っ張ってほしいものです。

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第29期女流本因坊戦第3局/謝女流本因坊が4連覇

2010-10-24 21:40:44 | プロ棋戦

 囲碁の謝依旻女流本因坊(20)に向井千瑛四段(22)が挑戦した第29期女流本因坊戦5番勝負の第3局は10月20日、日本棋院で打たれ、謝女流本因坊が黒番9目半勝ちし、第1局から3連勝で4連覇を果たした。
 向井四段は春の女流名人戦に続く謝への挑戦だったが苦杯を喫した。

<謝依旻女流本因坊の話>
 左辺を生きて優勢と思った。中央で形勢不明になったが、下辺の二子を取って残るかと思った。防衛の実感はまだわかない。

<向井千瑛四段の話>
 左辺の黒に生きられた段階で苦しいと思った。3局とも難しい碁だった。力が及ばなかった。
    (共同通信HPより抜粋)

「謝四連覇、向井にストレート防衛」、「向井歯車かみ合わず・・・」
    (週刊碁、見出しより)

     ◇  ◇  ◇  ◇

謝さんの3連勝で本棋戦防衛となりました。
女流タイトル戦では昨年の女流本因坊戦第2局から10連勝、今年は一つも負けずに女流三冠を守ったことになります。「謝・一強時代」はいつまで続くでしょうか。

敗れた向井挑戦者、無敵・謝さんの影が大きく見えたのでしょうか、自分流が乱れたようです。

謝さん、国内の女流棋戦では向かうところ敵なしの状況ですが、世界戦となると日本での栄光もかすんでしまいます。世界戦でも、名をとどろかせてほしいですね。

     ◇  ◇  ◇  ◇

謝さんの強さばかりが目立つ日本の女流碁界ですが、その差はどこにあるのでしょう。
「日本人棋士は勝負に甘い」という声をよく聞きます。確かに勝負に対する粘着力は中韓に比べると淡白なような気がします。
あと棋士同士の競争意識についても、中韓に比べると温い感じがします。でも、その温い友達感覚って長所のような気もします。
アジア大会の日本チーム愛称は「知恵の輪ジャパン」に決まったそうですが、日本の良さを発揮してほしいですね。

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映画「死刑台のエレベーター」

2010-10-22 21:09:18 | 日記・エッセイ・コラム

・作品名:死刑台のエレベーター
・監督:緒方 明
・出演:吉瀬美智子 / 阿部 寛 / 玉山鉄二 / 北川景子 、他

先日、映画「死刑台のエレベーター」を見てきました。
あまりTVでも宣伝していませんでしたが、なぜか気になっていました。

この作品のオリジナルは1958年のフランス映画で、音楽がジャズ界の巨人、「マイルス・デイヴィス」でした。
20代後半~30代の頃はよくジャズを聴いており、この「死刑台のエレベーター」といタイトルにも馴染みがありました。

映画の評価はよく分かりませんが、現代の風潮に迎合しているように見えました。オールド・ファンのワガママでしょうか。
それでもストーリーに引き込ませる展開は、それなりのパワーがあったように思います。

それにしても「死刑台のエレベーター」というタイトルは刺激的ですね。
この日本版では、渡辺香津美のギターがクールな雰囲気を出していました。

オリジナルのフランス版を見たいと、レンタルビデオ店に行ってみましたが置いてありませんでした。一世を風靡した名作が見られないのは残念ですね。

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ネット碁/奇手に敗れる

2010-10-20 20:48:43 | デジタル・インターネット

先日、ネット碁で思わぬ「奇手」に敗れました。

1_3  2_4

私の白番。(左図)白の星に黒「2の2(▲)」と入ってきました。
一瞬、相手のクリックミスではないかと思いながら、(右図)隅の黒石を取り優勢と思っていました。
その後、この白の一団が封鎖されましたが、生きているものと信じきっていました。
終盤になってよく見ると、この隅は中手で白の一団に眼形がないのに気付き愕然、投了と相成りました。

相手の方ははこの「ハメ手まがい」の手を用意していたのでしょうね。一服盛って「してやったり」とほくそ笑んでいたことでしょう。

一方、誘いにまんまと乗ってしまった当方ですが、悔しいというより滑稽でしたね。

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第29期女流本因坊戦第2局/謝女流本因坊が2連勝

2010-10-18 21:24:08 | プロ棋戦

 謝依旻女流本因坊(20)に向井千瑛四段(22)が初挑戦している第29期女流本因坊戦5番勝負の第2局は、10月13日、日本棋院で打たれ、謝女流本因坊が2白番2目半勝ちし、2連勝で4連覇にあと1勝とした。
 中盤までペースを握っていた謝女流本因坊は、終盤のミスで混戦に持ち込まれたが、最後は逃げ切った。第3局は20日、同会館で行われる。

<謝女流本因坊の話>
 すごく細かく自信はなかったが、中央でコウになり、右辺の黒三子を取って勝ちが見えました。
<向井四段の話>
 左下の折衝で黒地字が大きくなり、いいかと思いました。しかし、中央のコウを見損じていました。
    
(共同通信HPより抜粋)

「謝依旻連勝」、「向井変調!?、カド番に・・・」 
    (週刊碁、見出しより)

    ◇  ◇

第1局/謝依旻が先勝 4連覇へ好スタート

 第1局は、10月6日、岩手県花巻市で打たれ、謝女流本因坊が黒番中押し勝ちし、4連覇へ向け好スタートを切った。
 序盤から形勢が激しく揺れ動き、一時は向井四段がペースを握った。しかし、謝女流本因坊がよく粘り、最後は大熱戦を制した。第2局は13日、日本棋院会館で行われる。

<謝依旻女流本因坊の話>
初めは打ちやすいと思っていたが、上辺で黒四子が取られ、形勢が分からなくなった。最後も読み切れていなかった。次もいつも通り頑張る。
<向井千瑛四段の話>
序盤が悪く、反省の多い碁でした。どこが敗着なのかこれからよく検討したい。次はしっかり打ちたい。
    (共同通信HPより抜粋)

「花巻決戦 謝、スタートダッシュ」
    (週刊碁、見出しより)

       ◇  ◇  ◇  ◇

謝女流本因坊が2連勝、女流碁界では「向かうところ敵なし」の快進撃です。
好調の向井さんでしたが、謝さんの壁に阻まれています。カド番となりましたが反撃を期待しましょう。

       ◇  ◇  ◇  ◇

第1局の対局地は岩手県花巻市の花巻温泉「佳松園」。女流本因坊戦ではお馴染みです。
「花巻」、何ともいい響きの地名ですね。

Sanriku_tetudo 1年前の東北旅行(三陸海岸縦断と津軽・下北半島)で岩手・三陸海岸を周遊しました。
海岸線の景色もよかったですが、「三陸鉄道・北リアス線」というローカル鉄道に乗車したのが印象に残っています。
地方のローカル線経営は苦しいようですが、「昭和の旅情」を感じさせてくれます。

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こども囲碁教室/集中力が続かない

2010-10-16 20:19:10 | 囲碁

午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
教室では「対局」と「講義」を各1時間ほどで進めています。
対局の時間はそれほどでもないですが、講義の時間になると雑談や悪ふざけで集中しません。
つい、こちらも声が大きくなってしまいますが、効果はありません。

大人の場合は上達ノウハウを身につけようと、講義に集中すると思います。
でも、子供の場合は「遊び場感覚」で来ている子もいるようで、集中力が続きません。

どうしたら真剣に講義を聞くようになるか?
上達講座に興味を持たせるような手段があればよいのですが・・・、難しいところです。

結局、いろいろ試行錯誤しながら、長い目で生徒の成長するのを待つということでしょうか。

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囲碁仲間の絵画展に行く

2010-10-14 21:32:11 | ルネサス/囲碁部

Yoshida_koten1 昨日(10/13)、囲碁仲間の吉田さん夫妻の絵画展を訪れました。
場所は東京都・あきる野市で群馬からは結構時間がかかります。

吉田さん夫妻は勤務先の美術部が縁で一緒になられたとのこと。
夫婦で趣味が同じというのは、羨ましい限りですね。

Yoshida_koten2 毎年この個展のため、二人で国内外を旅行して絵を描いているそうです。

ダンナは囲碁、ゴルフ、大学の講師など絵画以外にも幅広く、多忙の様子でした。
奥方は子供も独立し、絵画一筋のようでこの分野では「婦唱夫随」と見ました。
絵画展の来客も奥方の人脈の方が多いようでしたね。

   ◇  ◇  ◇

絵画展を見た後、時間もあったので秋川渓谷から奥多摩周遊道路を経て、奥多摩湖をドライブしてきました。
まだ紅葉には早く天気もイマイチでしたが東京で勤務した独身時代、この辺りの山々や渓谷に遊んだ頃が懐かしく思われましたね。

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日本棋院/群馬県支部対抗戦/2010

2010-10-13 21:12:26 | アマ棋戦

Shibutai2010 桐生支部が熱戦制す
 第21回日本棋院支部対抗戦が10月11日、前橋市の市総合福祉会館で開かれ、桐生支部が優勝した。
 大会は各支部の交流を図りながら、個人の実力に磨きをかけてもらおうと、毎年開かれている。今回は県内9支部から14チーム70人が参加し、盤上で熱戦を展開した。

上位の成績は次の通り。
①桐生支部
②館林支部B
③高崎支部B

    (上毛新聞より抜粋)

   ◇  ◇  ◇

昨年の参加チームは10チーム、今年は4チーム増えて盛況でした。
ただ平均年齢は相変わらず高く、若手の参加が望まれるところです。

本大会はハンディ戦ですので、実力本位というわけではありません。それでも団体戦ということで、仲間の絆を深めるという意義があると思います。

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