第75期本因坊戦七番勝負第5局が7月8,9日(水,木)に三重県鳥羽市で打たれ、本因坊文裕(井山裕太九段)が芝野虎丸名人に白番4目半勝ちをおさめシリーズ成績4勝1敗としタイトルを防衛、本因坊9連覇を達成した。
これで文裕は自身の持つ七大タイトル最多獲得数記録を48に伸ばした。また60歳を待たずに永世称号「二十六世本因坊文裕」を名乗る資格を得た。
本因坊9連覇は二十二世本因坊秀格(高川格九段)と並び2位タイ。1位は10連覇を達成した二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)。芝野は名人、王座、十段に続く四冠を目指したが井山の前に敗れた。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山9連覇の偉業、終始局面をリード」 「芝野、方針に誤算?」
(週刊碁見出しより)
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本因坊9連覇の井山さん、本シリーズは横綱相撲の強さでしたね。
敗れた芝野さん、今回は1勝4敗と不完全燃焼・・・。
今年に入って井山さんの成績は19勝4敗、1位の一力さん(21勝7敗)に次いで2位と絶好調。7冠時代の強さに匹敵するようです。
令和三羽烏(一力、許、芝野)も井山さんを追い越すのは大変ですね。
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今回の対局地は三重県鳥羽市の「戸田家」、これまで数々の名勝負が行われました。
本シリーズ5局の開催地
・第1局:山梨県甲府市「常磐ホテル」
・第2局:東京都千代田区「日本棋院東京本院」
・第3局:兵庫県宝塚市「宝塚ホテル」
・第4局:静岡県河津町「今井荘」
・第5局:三重県鳥羽市「戸田家」
開催地を大きく分けると、都市部、山あい、海辺の三か所。
便利さでは都市部、温泉なら山あい、食べ物なら海辺でしょうか。
最近は若手棋士が多く、開催地にこだわりはないかも・・・。
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