天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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ゴールデン・ウィーク/2011

2011-04-29 21:22:18 | 日記・エッセイ・コラム

今年もゴールデン・ウィークの季節ですが、あの「3・11」の影響でイマイチ盛り上がらないようです。
ゴールデン・ウィークというと渋滞がつきものですが、私はあまり経験はありません。

20代のころは南アルプスや八ヶ岳など、春山登山に結構行ってました。
登るのは難行ですが、世俗を離れた残雪の風景は心洗われるものでしたね。

所帯を持ってからは「安・近・短」で、県内の日帰りレジャー程度でした。
ここ10年ほどはハイキングに行ってますが、今年はどうするか思案中です。

    ◇   ◇

私の町内では毎年4/29に、なぜか町内の清掃作業があります。今年は団地の排水溝にたまった土(泥)を排出する作業でした。
ただ排水溝を覆っている重いコンクリート・ブロックを持ち上げる作業が大変で、今も腰が痛い状況です。

この団地に住むようになって30数年、住民も高齢化して肉体労働はキツイですね。
それでも普段ほとんど話すことのない男性住民にとって、この共同作業は数少ない情報交換の機会になっているようです。

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鯉のぼり

2011-04-27 21:10:29 | 日記・エッセイ・コラム

Koinobori1 自宅近くのグランド(公園)に、たくさんの「鯉のぼり」が舞っています。
青空にそよぐ色とりどりの「鯉のぼり」は、初夏の風物詩ですね。

私がこの風景を目にしてから、5~6年以上経過しているでしょうか。100匹近くは舞っています。
これはすでに「鯉のぼり」が不要となった家から、地元ボランティアの人が集めて吊るしているようです。

Koinobori2 今年は「東日本大震災」応援の幟(のぼり)もありました。「鯉のぼり」のように元気な日本になってほしいものです。

この「鯉のぼり」大集団に比べ、個人の家の「鯉のぼり」はほとんど見られません。
自宅は田園地域の住宅地ですが、探しても見当たりませんでした。
核家族化、団地化で「鯉のぼり」を立てるのが難しくなっているのでしょうか。残念ですね。

日本の原風景「鯉のぼり」ですが、外国の人が見たら不思議な光景に映るでしょうね。

     ◇   ◇

    「こいのぼり」
♪ 甍(いらか)の波と 雲の波
  重なる波の 中空(なかぞら)を
  橘(たちばな)かおる 朝風に
  高く泳ぐや 鯉のぼり ♪

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第49期十段戦第4局/井山が勝ち逆王手!

2011-04-25 19:30:57 | プロ棋戦

3連覇を目指す張栩十段に井山裕太名人が挑む第49期十段戦五番勝負第4局が4月22日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、黒番の井山が3目半勝ちし、対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込んだ。最終局となる第5局は4月29日に東京都千代田区の日本棋院で行われる。
     (産経囲碁ニュースより抜粋)

「ド根性!井山、張栩の猛追を振り切る」

<井山名人の話> 形勢に自信はなく、中央取ったところでもよくわかってなかった。(勝ちがみえたのは)小ヨセになってから。

<張十段の話> ちょっと読みが甘かった。(右辺)割り込みがあって白が薄く、打ちすぎでした。
     (週刊碁より抜粋)

     ◇  ◇  ◇

カド番に追い込まれていた井山挑戦者、終盤まで集中力を欠かさずタイに持ち込みました。
本局で決着をつけたい張十段、執念の逆転劇はならなかったようです。

今年初頭の棋聖戦に続いての張-井山戦はこれで張棋聖/十段の6勝4敗。この10局中、白番が勝ったのはわずかに1局(棋聖戦第5局、張棋聖の白勝ち)のみでした。
最終局ではどちらが黒番を引き寄せるか、これもポイントになりそうです。

     ◇  ◇  ◇

張-井山戦では黒番有利でした。ザル碁党の私も白番の勝率はよくありません。
中盤あたりでの形勢に自信が持てず、焦って自滅のパターンが多いのです。
6目半のコミも形勢の判断材料としては、あまり役に立たないような気分ですね。

Yokota2 「月刊・NHK囲碁講座」に「横田茂昭の白番は楽しい!」というコーナーがあります。
4月号の内容は「初志貫徹はご法度!?、白番では作戦変更に妙味」。5月号では「与えれば、焦らずにすむ」。

読んだときはナルホドと思うのですが、いざ実戦となるとヤキモチの意識に白番の心得を忘れてしまうのです。

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月刊・NHK囲碁講座/囲碁はココロの格闘技

2011-04-23 21:37:45 | プロ棋士

Nhk_2011_05 「月刊・NHK囲碁講座」、昨年度は女流棋士の笑顔が表紙を飾っていましたが、今年度は男性棋士の対局ポーズ。しかもモノクロです。
ややレトロな感じもしますが、勝負師の鋭さが伝わってくるようです。

   ◇   ◇

本誌の新連載「囲碁はココロの格闘技!」は結構気に入ってます。
4月号の第1回は張栩棋聖で「真に勝ちたいと思っている者が勝つ」、「勝利への渇望という点では誰にも負けていない」と書いてました。

今期の棋聖戦(井山名人との対局)での驚異的な逆転劇を見ると、ナルホドと思います。
中韓の棋士に比べ日本棋士に必要なのは、この「モチーベーション」かも知れませんね。

   ◇   ◇

5月号の第2回は山下本因坊で「平常心をいかに保つか」、「勝ちたいというより、いい碁を打ちたい」と云ってます。
これは多くのプロが語っていることで、それほどの新鮮味はありません。

あと「自分がまったく考えていなかった手を相手に打たれた時、以前は『そんな手があるわけないだろう!』と”否定”から入っていたのが、最近は『ヘぇー、そんな手があるんだ』という”感心”の気持ちが最初に湧くようになってきた」とのこと。
これは対局の心得として参考になります。

このコーナーでは棋士の文に続いて佐野真さん(囲碁&野球のライター)がそのコメント(分析)を載せています。
「平常心の対角にある恐怖心をいかにコントロールできるかがポイント。恐怖心の正体を知るとが大切で・・・」。
この辺はメンタルトレーニングの分野になるようですが、ザル碁党にはムズです・・・。

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NHK囲碁講座「戦いの碁力」

2011-04-21 20:44:42 | テレビ番組

4月から始まったNHK囲碁講座「中野寛也の戦いの碁力(ゴヂカラ)」3回分を見ました。
戦いのテクニックということで、「シチョウ」や「ゲタ」の解説をしていましたね。
15分という短い時間の中で、初級クラスと有段クラスの課題を解説するのはやや無理気味のように思いました。
幅広い視聴者のためには、仕方ないのかもしれませんが・・・。

視聴者の方々はこの講座で棋力がアップを願っていると思いますが、漫然と放送を見ているのではダメでしょうね。
テキスト(月刊・NHK囲碁講座)の棋譜を並べ、体で感覚を身に付けることが必要だと思います。・・・と云うのは簡単ですが、実行するのは容易ではありません。
20年近く棋力が停滞している私(ザル碁党)ですが、今回も諦めずにチャレンジしていきたいと思っています。

   ◇   ◇

講師の中野九段は紹介のとき、故・加藤正夫・名誉王座の戦闘力にあこがれたと語っていました。
その思いは私も同じです。中身は段違いですが・・・ 

中野九段と聞き手の万波佳奈・四段のコンビ、やや温度差が感じられます。
子供に教えるような口調の万波さんと、大人に解説する雰囲気の中野九段。始まったばかりなので仕方ないのかも・・・ 

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NHKーTV「新選組血風録」と「江」

2011-04-19 21:35:55 | テレビ番組

4月から始まった「NHK-BS時代劇/新選組血風録」、3回分(全12回)を見ました。
BSプレミアムで日曜の夕方、大河ドラマ「江」に続いて放送されています。

配役はオールスターの大河ドラマに比べると格段の差がありますが、私的にはこちらの方が好みですね。
最近は女性を意識したドラマ作りが多い中、この「新選組血風録」は男の汗臭さが感じられます。
時代劇の本流と云えるのでないでしょうか。(大袈裟かな・・・)

   ◇  ◇

大河ドラマ「江」はイマイチの印象です。どうも史実から脱線し過ぎのようで、歴史ホームドラマの路線には肌が合いません。
それでも歴史的な観点で、苦々しく思いながら見ている心境です。

4/10の放送では囲碁対局シーン(徳川家康と織田信雄)がありました。
4/24には徳川家康と本多正信の対局シーンの予定、これだけは楽しみですね。

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囲碁小説「囲碁小町 嫁入り七番勝負」

2011-04-17 19:06:47 | 囲碁

Igo_komachi◆書籍紹介
 ・書籍名:囲碁小町 嫁入り七番勝負
 ・発行所:講談社
 ・著者:犬飼六岐
 ・発行年月:2011年1月
◆内容紹介
「囲碁小町」と呼ばれるおりつへの挑戦状。それは、嫁入りをかけた七番勝負だった。負け越したらあの男の許へ・・・冴えわたる着手!幕末に咲いた囲碁娘物語。

    ◇   ◇

今年初めに出版された時代囲碁小説ですが、登場人物や対局の描写など囲碁ファンにもほぼ満足できる内容かと思います。
執筆にあたり女流プロの矢代久美子・五段の教示を受けたとありました。なるほど。

時代囲碁小説では一年半ほど前に出版された「天地明察」がベストセラーになりました。こちらは天文学・数学がメインで、囲碁は副題のような印象でした。
それに比べると本書は囲碁が主題ですので、囲碁ファンにはすんなりと溶け込めます。反面、囲碁に関心のない人はやや理解しづらい面もあるかも知れません。

日本棋院はじめ囲碁関係者は、もっと本書をPRしてもいいと思いますが・・・。

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日本棋院:群馬県支部連合会総会2011

2011-04-15 21:46:58 | 囲碁

先日(4/10)、県支部連合会の総会が行われ、県内9支部より25名が集まりました。
昨年度の行事報告と今年度の行事計画はほぼ例年通りで、議論もほとんどありません。

変化があったのは役員の数で、高崎支部出身者が増えてきたことでしょうか。
今までは前橋周辺の役員が運営の中心でしたが、今後は高崎周辺の比重が高くなりそうです。

役員のタイプとしては「高段者の実力を備えた著名な人」と「幹事など実務能力のある人」の二つのタイプがありそうです。
どちらに偏ることなく、うまく連携することが団体の活性化につながると思います。

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第59回NHK杯/瀬戸大樹 VS 謝依旻

2011-04-13 19:41:22 | テレビ番組

第59回NHK杯囲碁トーナメントが、4月3日の放送からから始まりました。
開幕戦は「瀬戸大樹七段―謝依旻女流本因坊」の対戦。結果は謝・女流三冠が黒番5目半勝ちし、2回戦に進出しました。

緒戦を制した謝・女流三冠、好調の瀬戸・七段に堂々と渡り合っての快勝のようでした。
女流との対決で堅くなったか瀬戸・七段、一瞬の焦りが敗着につながったようです。

    ◇   ◇   ◇

謝さんは一昨年のNHK杯戦で3回戦に進出しましたね。
昨年の女流は4名(謝、青木、知念、梅沢)で、いずれも1回戦で敗退。今期は謝、鈴木、吉田、向井の4名、女流の活躍は棋界を盛り上げます。善戦を期待しましょう。

初出場は林漢傑七段、三谷哲也七段、向井千瑛四段、鈴木伸二三段の4名だそうです。
注目は群馬県出身の三谷・七段、地元の囲碁ファンの期待に答えられるよう頑張ってほしいものです。

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第49期十段戦第3局/張十段、3連覇へ王手!

2011-04-11 21:11:44 | テレビ番組

張栩十段に井山裕太名人が挑戦する第49期十段戦五番勝負第3局が4月7日に長野県大町市ので行われ、黒番の張十段が中押し勝ちし、対戦成績2勝1敗で、3連覇へあと1勝とした。第4局は4月22日、東京都千代田区の日本棋院で行われる。

<張十段の話> 中央の戦いで白に分断され、無理があったかも。もっとうまく打つ手があった。

<井山名人の話> (序盤の)二線をハウ形になってよくなかった。
     (産経囲碁ニュースより抜粋)

「張栩快勝、反撃を許さず」、「井山、勢いに乗れずカド番に」
     (週刊碁見出しより)

     ◇  ◇  ◇

難解な攻め合いを制した張十段、世代交代阻止に必死の思いでしょう。
カド番に追い込まれた井山挑戦者、序盤から押され気味で不本意な一局のようでした。
ねじり合いの戦いが続く両者の対決、石がぶつかり合って火花が散るようです。この熱戦、第5局まで勝負を延ばしてほしいですね。

     ◇  ◇  ◇

今回の対局地は長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」。
当地での十段戦は平成6年以来、毎年開催されて今年で連続18回開催だそうです。
「アルプス囲碁村構想」を掲げ、囲碁を通じた地域作りはうらやましいですね。

この4月から始まったNHK朝ドラ「おひさま」の舞台は、大町市の南に隣接した安曇野。
白い花をつけ一面に広がる「そば畑」、20代の頃に何度か登った「常念岳」の秀麗な山容など、景色だけでも楽しめます。

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