天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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絵本/「たかこ」

2013-06-29 20:37:03 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

Takako◆書籍紹介
 ・書籍名:絵本/たかこ
 ・発行所:童心社
 ・清水真裕・文、青山友美・絵
 ・発行年月:2011年4月
◆内容紹介
ある日、ぼくのクラスに転校生がやってきた。名前は「たかこ」。平安貴族の格好をして、「いと はづかし。」なんて言って昔の人みたいだ・・・

   ◇   ◇

「伊勢崎こども囲碁アカデミー」指導スタッフのK田さんが、囲碁教室でこの絵本を紹介されました。
ちょっと変わった転校生「たかこ」が、クラスに溶け込んでいく様子を描いた作品です。

登場する子ども達の目がイキイキとして、タケノコのような躍動感がありますね。
最後の2頁に「たかこ」が囲碁を打つ場面がでてきます。

この絵本を見て多くの子ども達が、日本の伝統文化「囲碁」に親しめるといいですね。
学校・公共図書館でも扱ってほしい絵本です。

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棋士の本棚(矢代久美子・五段)/熱帯魚

2013-06-27 20:04:19 | プロ棋士

16319840 「週刊碁/棋士の本棚」というコーナー、先々週(6月17日号、第47回)は矢代久美子・五段の「熱帯魚(吉田修一・著)」でした。

・矢代さんの書評より抜粋
「人々のどこにでもありそうな日常を切り取ったような話で、青春小説と言うべきなのかも・・・」

ジャンルは純文学に近い内容かも知れません。私にはこの手の本はちょっと苦手な気がします。
女流棋士の矢代さんが選んだのには、やや意外な感じでしたね。
吉田修一さんの本は映画化・ドラマ化されているものが多いようです。映像向きのスタイルなんでしょうね。

矢代さんは6年ほど前に女流本因坊のタイトルを獲得しましたが、このところタイトル戦にはご無沙汰のようです。
先日、BS-Pで放送された本因坊戦第3局では、聞き手として登場しました。ちょっと鼻にかかった声が魅力・・・?

   ◇   ◇

今週の棋士の本棚(第48回)は仲邑信也・九段の「持続力」。
著者はアーチェリーのメダリスト・山本博氏。仲邑九段はその「あきらめない心」の極意と矜持に感銘を受けたそうです。

このコーナーで紹介される本を大別すると、「持続力」のように自分の生き方の参考になるような本と、「熱帯魚」のように本自体の面白さ(ストーリー、登場人物、表現など)のものに分けられるようです。
どちらかといえば男性棋士は前者、女流棋士は後者が多いような気がしますが・・・

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アマ本因坊戦群馬県大会2013/石井さん優勝!

2013-06-25 21:13:06 | アマ棋戦

第59回全日本アマチュア本因坊決定戦」の県大会の本選が6月23日、群馬囲碁センターで開かれ、太田市の石井成幸さん(74)が2年連続11回目の優勝を果たした。石井さんは8月23日~25日、東京都千代田区の日本棋院会館で開かれる全国大会に出場する。
本選には16人が出場し、試合はスイス方式4回戦で実施。決勝戦は、石井さんと、桐生市の奈良昌利さん(61)が対局し、二目半で熱戦を制した。成績は以下の通り。
▽優勝=石井成幸(太田市)▽準優勝=辻井一郎(高崎市)▽3位=奈良昌利(桐生市)▽4位=高橋直飛(伊勢崎市)

    ◇  ◇

6月16日に行われた県予選、45人が熱戦を展開。本選出場者16名は次の通り。
市川哲雄、井上肇、金谷渡、木村真一郎、斉藤和男、笹口和秀、佐藤貞夫、佐藤義栄、関沼マーティア、高橋直飛、辻井一郎、石井成幸、上武和夫、岡田俊夫、奈良昌利、藤井光男
    (毎日新聞群馬版より抜粋)

    ◇  ◇

「県アマ名人」に続き「県アマ本因坊優勝」と二冠を制した石井さん、70歳を越えてこの活躍は驚異ですね。
決勝戦は「県アマ名人」と同じ奈良さんとの対決、時間に追われながらも僅差で勝ち抜く粘りと集中力には脱帽です。

これまで順位の決定は「スイス方式に準ずる」という方式でしたが、不満の意見もあり見直しを迫られています。「運」の要素を極力排し、実力と順位が一致するような方式を考えなくては・・・

県予選では小学生3名、中学生1名、高校生2名が参加。大人との対局は苦戦のようでしたが、この経験はプラスになることでしょう。

    ◇  ◇

昨日、今日と行われたプロの本因坊戦第5局は井山・本因坊が高尾・挑戦者を破り、3-2とリードしました。
井山さん防衛の確率が高くなりましたが、第6局の行方は・・・

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第68期本因坊戦第4局/井山が勝ち2勝2敗のタイに!

2013-06-23 22:33:50 | テレビ番組

第68期本因坊戦七番勝負第4局が6月17日、18日に宮城県白石市で行われた。結果は黒番の井山本因坊が高尾九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を2勝2敗のタイとした。第5局は6月24、25日(月、火)に大阪府吹田市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山舞う、好サバキで高尾に快勝」 「封じ手から揺れた形勢、高尾に誤算?」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

封じ手前後から井山本因坊のサバキが冴えて優位に立ち、押し切った一局でした。
1日目終了時点では高尾九段が厚い打ち回しで好印象でしたが、攻めがイマイチで苦戦となりました。

本シリーズ、第1局で井山本因坊が初戦を制した時点では防衛かと予想しましたが、ここから高尾九段が2連勝で勢いは挑戦者に、そして第4局を本因坊が制し2-2のタイ。
残り3番勝負となりましたが勝利の女神はどちらに転ぶか、若い本因坊が有利か・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は宮城県白石市の古典芸能伝承の館「碧水園」。能舞台での対局は公式戦初めてだそうで、対局者は和服(初日の午前中のみ)だったそうです。

以前、青森県黒石市と宮城県白石市の囲碁対決のニュースがありました。何年も続いていたようですが、震災後はどうなったでしょう?

白石城は戊辰戦争の「奥羽越列藩同盟」が結ばれた際、列藩同盟公議府が置かれたそうです。
NHK太河ドラマ「八重の桜」、来週は「八重、決戦のとき」で会津戦争のクライマックス。八重(綾瀬はるか)が鉄砲を持って戦う場面となります。

先週は「二本松少年隊の悲劇」、今週は「白虎隊出陣」と少年たちが戦に巻き込まれていくシーンが展開されました。歴史は残酷ですね・・・

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横田茂昭の本当の囲碁教えます!

2013-06-21 20:32:45 | プロ棋士

Nhk201307 「月刊・NHK囲碁講座」で4月号から連載されている「横田茂昭の本当の囲碁教えます!」。
3年間続いた「横田茂昭の白番は楽しい!」に続く新講座です。 

第1回の内容ではタイトルのわりには平凡な感じでしたが、7月号ではナルホドと参考になる点もあり、真面目に取り組めば棋力アップにつながりそうです。(真面目に取り組めば・・・) 

第1回~第4回の内容
・第1回(4月号):程よい間合いを身に付けるのだ
・第2回(5月号):本当の急所を理解するのだ
・第3回(6月号):定石の「一歩先」を目指すのだ
・第4回(7月号):まずは「こんにちは」と頭を出すのだ

◎7月号の『まずは「こんにちは」と頭を出すのだ』から抜粋
 余計なことをせず、できるだけ早く頭を出すことを心がけてください(封鎖を避ける)。
 秀行先生(藤沢名誉棋聖)は生前、頭を出すことを「こんにちは」と言っておられました。「とりあえず、こんにちは(頭を出して)しておいたらどうなんだ?」というふうに(笑)。
 これ、私の人生訓にもなっています。できるだけいろいろなところへ出かけていき、たくさんの人と出会うことを心がけています。その初めの一歩になるのが「こんにちは」というあいさつ。やっぱり碁と人生は似ています(笑)。

    ◇   ◇

横田九段らしい味のある文章ですよね。 
真面目なタイプなのに、どこか可笑しさが潜んでいるような・・・ 

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NHK/囲碁フォーカス「坂田栄男にまつわる囲碁名言集」

2013-06-19 21:45:13 | テレビ番組

特集 「坂田栄男にまつわる囲碁名言集」(6/16放送)
今も囲碁ファンに高い人気を誇る坂田栄男(1920~2010)。二十三世本因坊の資格ほか、7タイトル制覇、タイトル獲得64回など数々の記録を持つ。坂田にまつわる名言を通してその偉大さを浮き彫りにする。
   (NHK番組案内より抜粋)

   ◇   ◇

「第6期本因坊戦(昭和26年)/橋本宇太郎・本因坊 対 坂田栄男・七段」戦。
橋本は1勝3敗と追い詰められた第5局で「首を洗って来ました」と記者にコメントを残し、心機一転その後3連勝して防衛、本因坊位を関西棋院に保持した。
「首を洗って来ました」という台詞は平凡のようですが日本棋院と関西棋院の雌雄を決する対決で、その時代の一大イベントということで有名になったのでしょうね。

坂田が名人本因坊となったのは43歳の時であり、名人戦で23歳の林海峰八段の挑戦を受けた第4期旧名人戦(昭和40年)。「20代の名人などあり得ない」と語ったが、2勝4敗で名人を奪われた。
この頃の20代は、修業時代という感覚だったのでしょうね。新聞で大きく取り上げられたのを覚えています。
現在、井山5冠をはじめ20代のタイトル・ホルダーは当然の時代となっています。「芸」というイメージが変化したのでしょうか・・・

同世代の山部俊郎が「坂田は遠くなりにけり」と語ったのも有名でしたね。

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玉村町こども囲碁教室/新規入門クラス

2013-06-17 21:20:33 | 囲碁

先日(6/2)、「玉村町こども囲碁入門教室」を開催、新規に囲碁教室入会を募った結果、11名の生徒が新たに入門クラスで学ぶことになりました。今まで学んできた生徒12名と合わせ、教室は23名となります。
クラス編成は中級(19路盤)が3名、初級(13路盤)が9名、入門クラスが11名です。

入門クラスの指導はM谷さん、入門クラスの指導者として定評があります。
私は13路盤クラスの担当で、19路盤への移行が当面の課題となります。
子どもの指導は単に知識を伝授するだけでなく、いかに興味を持たせるかが長続きさせるポイントでしょうね。

   ◇   ◇

生徒募集に当たっては教育委員会の後援をもらい、千名以上の生徒にパンフレットを配布しました。
結果11名の応募ですので、確率は1パーセント程度になります。まずまずでしょうか・・・

子どもの習い事は野球、サッカー、水泳、ピアノなど多様な状況です。
競争率が高い中、囲碁がどの程度浸透するか。スタッフの知恵と行動力次第・・・

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林漢傑・七段と鈴木歩・六段が結婚

2013-06-15 20:42:37 | プロ棋士

今週の「週刊碁」に林漢傑・七段、鈴木歩・六段の結婚ニュース(6/4に軽井沢で挙式)が載っていました。
新婚の二人は「詰碁を作るのが好きな人(林)、詰碁を解くのが好きな人(鈴木)、需要と供給のバランス、バッチリです!(笑)」とのコメントでした。

棋士同士の結婚というのは結構多いパターンのようです。俳優やタレントもそうですが、一般人に比べ特別な環境ということでしょうか。

結婚すると男性棋士の成績は、アップする確率が高いようです。一時的にしろ・・・
反面、女性棋士の方はイマイチのような気がします。家庭では女性の負担が大きいということかも知れませんね。

さて、このお二人の成績はどうか、結婚が棋士生活のプラスになることを祈りましょう・・・

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新井満涌さん、関西棋院女流プロに

2013-06-13 19:33:06 | プロ棋士

小学1年から囲碁に打ち込む富岡市出身の新井満涌(みゆ)さん(19)=東京都西東京市=が、4月に大阪府で行われた関西棋院の試験に合格し、今月6月1日付でプロ棋士となった。早ければ来月にもデビュー戦に臨む。本県出身の女流プロは太田市出身の木部夏生さん(17)以来2人目で、「タイトルを狙い、囲碁の普及にも努めたい」と夢を語った。
   (上毛新聞より抜粋)

    ◇   ◇

群馬県の少年少女囲碁大会や女流アマ選手権で活躍していた新井さん、苦労の末のプロ試験合格でしたね。
小学生時代は藤岡出身の本木プロ、太田出身の木部プロと並び「ヒカルの碁」世代として将来を嘱望されていました。
二人には遅れをとりましたが、本県出身の女流プロとして今後の活躍が期待されます。

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【小・中学校囲碁団体戦】群馬県大会

2013-06-11 18:55:15 | 囲碁

「第10回小・中学校囲碁団体戦」の群馬県大会が6月9日、伊勢崎市民プラザで行われ、小学校の部は前橋市立桃井小が伊勢崎市立広瀬小の8連覇を阻み初優勝。中学校の部は伊勢崎市立第二中が6年連続で優勝した。
群馬からは両校とともに伊勢崎市立名和小、同市立広瀬小、伊勢崎市立第三中も出場。小学校3校、中学校2校が全国の強豪に挑む。
県大会には、小学校の部に22チーム(複数校による混成含む)、中学校の部に4チーム(同)の計26チーム79人が参加した。
    (産経新聞群馬版より抜粋)

    ◇   ◇

小学校の部は前橋市・桃井小が、過去7連覇の伊勢崎・広瀬小を破り優勝しました。前橋市からは初出場ということで、選手、関係者も意気盛んのようでした。
これまでは伊勢崎市の独壇場でしたが、これからは前橋市はじめ、各市町村が競争してレベルアップしてほしいですね。

全国大会への群馬県の出場枠はこれまで小・中学校、各1校でしたが、今年は小学校が3校、中学校が2校となり計5校が全国大会に出場します。
これは昨年の本大会への参加校の数により、出場枠が割り当てられたそうです。小・中学校への普及活動が認められたということになりますね。

全国大会のレベルは高く県勢の苦戦が予想されますが、大会までに研鑽を重ねて上位進出を果たしてほしいものです。

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  ↑ 前橋・桃井小

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  ↑ 伊勢崎・二中

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