天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁用語:「アゴヒモ」

2013-08-31 20:33:46 | 囲碁

先日、囲碁問題の解答で「アゴヒモ」という用語が出てきて・・・
囲碁の「用語小辞典」で調べて見ました。

Agohimo_4
「アゴヒモ


笠などのアゴ紐のことだが現在あまり使われていない。
左図 白が△に切ったとき黒1が△を制する最善手。これがアゴヒモ。ゲタの一種と見てよいだろう。

ナルホド、ただ笠の「アゴ紐」と碁形とはどう結びつくか?イマイチ理解不能です。

現在、囲碁用語「アゴヒモ」は死語に近い扱いなんでしょうね。
当ブログでよく使う「イマイチ」も死語に近いかも・・・

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勝ち星ランキング(8/23現在)

2013-08-29 21:27:54 | プロ棋士

週刊碁に掲載の日本棋院棋士の勝ち星ランキング
(8/23現在)

①河野 臨九段:32勝15敗
②高尾紳路九段:30勝14敗
③井山裕太棋聖:29勝15敗
④一力 遼三段:21勝 3敗
⑤山城 宏九段:19勝11敗
⑤張  栩九段:19勝18敗
⑦姚 智騰初段:18勝 2敗

1位の河野九段、2位の高尾九段、勝ち星数では好調ですが、両者とも井山5冠にタイトル戦で敗れています。
いずれもフルセットで最終局を落としており、井山5冠の勝負強さを証明しているようです。

若手の一力三段(16歳)、姚初段(15歳)の驚異的な快進撃も目を見張るものがあります。
ベテラン、中堅棋士もがんばらないと・・・

      ◇   ◇

関西棋院HP掲載の関西棋院棋士の勝ち星ランキング
(6/28現在)

①結城 聡十段:25勝13敗
②村川大介七段:21勝 4敗
③瀬戸大樹七段:18勝 7敗
④湯川光久九段:13勝 4敗
⑤余 正麒三段:11勝 0敗
⑤横田茂昭九段:11勝 2敗
⑤清成哲也九段:11勝 6敗

関西棋院のホームページは6/28現在の成績で、現時点の勝ち星はもう少し加算されているでしょう。

1位の結城十段は井山6冠(当時)から十段位を奪取し、奮闘しています。

若手では2位の村川七段(22歳)、5位の余三段(18歳)ががんばっています。特に余三段は11連勝と注目株ですね。

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第38期碁聖戦第5局/井山裕太碁聖が防衛!

2013-08-27 21:17:48 | プロ棋戦

第38期碁聖戦五番勝負の第5局が8月23日に大阪市「日本棋院関西総本部」で行われた。結果白番の井山碁聖が河野九段に2目半勝ちをおさめ、シリーズ成績3勝2敗でタイトル防衛となった。
井山碁聖はこのシリーズ2連敗後の3連勝で逆転防衛を果たした。河野九段の初の碁聖獲得は成らなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山防衛、河野破り 5冠を堅守」  「河野わずかに執念実らず」
   (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

2連敗後に3連勝で碁聖位を防衛した井山5冠、本局では中盤の折衝でポイントを上げ僅差で逃げ切りました。
あと一歩のところまで追い詰めながら敗れた河野九段、井山碁聖の底力に屈したシリーズとなりました。

碁聖戦5番勝負も井山5冠の防衛で決着となりましたが、囲碁ファンの反応はどうでしょう。
ニュース的には井山さんの活躍で盛り上がったでしょうが、「井山一強」では面白くないというファンもいると思います。
ただ、河野さんや世代が上の棋士の場合、話題性としてはイマイチのような気がします。
囲碁界としては、十代の新鋭棋士がタイトル戦で活躍する場面を見たいと思っていることでしょうね。

Sora201308

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北本ジュニア囲碁まつり

2013-08-25 22:01:59 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

今日は埼玉県の「第8回北本ジュニア囲碁まつり」に引率で行ってきました。
「伊勢崎こども囲碁アカデミー」16名、「玉村町こども囲碁教室」3名、計19名の付添いです。

成績はクラスの優勝者も含め、合計99勝49敗と予想以上の成績を挙げることができました。
ハンディ戦ですので単純に棋力アップとは言えませんが、それなりに評価できる成績だったと思います。

普段は同じ仲間同士での対戦で「馴れ合い」になりがちですが、緊張感のある対外試合を刺激に「その気」になってもらえればと思っています。

本大会で目立ったのは「仲邑囲碁道場」、揃いのユニフォーム(赤のポロシャツ)で表彰式にも何名か登場していました。
地方にもプロが主宰する囲碁教室ができれば変わると思うのですが・・・

Kitamotoa

Kitamotob

   ◇   ◇

この夏休みで、こども囲碁大会の引率は3回目となります。
今日の歩数は1万2千歩、普段は20~30分の散歩をして3千~4千歩ですから大変です。
それでも生徒や保護者と喜びや悔しさを共有することで、心身の健康にはプラスでしょうか・・・

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高校野球・前橋育英が優勝!/高校囲碁は?

2013-08-23 19:01:23 | アマ棋戦

Baseball夏の全国高校野球は、群馬県代表の前橋育英高校が優勝しました。
地元の地方紙では、「号外」が出るほどの大ニュースになっていたようです。

1回戦でも勝てれば上々くらいに思っていたのですが、あれよあれよという間に決勝進出し優勝です。多くの県民ファンも、同じように思っていたのではないでしょうか。
実力もあったのでしょうが、運やツキの味方もあったと思います。
何はともあれ、群馬県民に明るい話題を提供してくれた選手・関係者に感謝ですね。

野球の話題ではイチロー選手の4,000本安打も凄いことです。
野球少年にとっては希望の星ですね。

   ◇   ◇

「囲碁の甲子園」ともいわれる「全国高校囲碁選手権」は7/23~7/25に日本棋院で行われました。
群馬県代表は団体戦、個人戦とも予選を通過できませんでした。

野球では地方勢の活躍が目ざましかったのですが、囲碁は都市部が圧倒していましたね。

高校野球はテレビ・新聞で大きく取り上げられていますが、囲碁はどうも・・・
囲碁のブランド力を上げメジャーにしないと。そのためには囲碁人口を拡大が課題ですね。

◎群馬県勢の成績
◆男子団体戦
 ・高崎高校は予選(2-1)で決勝T進出ならず
◆女子団体戦
 ・高崎商大附属高は予選(0-3)で決勝T進出ならず
◆男子個人戦
 ・関沼君(藤岡工高)は予選(1-2)で決勝T進出ならず
 ・北爪君(高崎高)は予選(2-1)で決勝T進出ならず
◆女子個人戦
 ・堀川さん(前橋育英高)は予選(1-2)で決勝T進出ならず

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第61回NHK杯/途中経過

2013-08-21 20:06:18 | テレビ番組

4月から始まった第61回NHK杯も1回戦が終わり、2回戦が始まりました。
注目は初出場棋士と女流棋士ですね。

初出場は大場惇也・七段、武井孝志・七段、奥田あや・三段、余正麒・三段の4人で、大場、武井、奥田は1回戦敗退となりました。
残る余正麒・三段は1回戦で小林覚・九段を破り、先日の2回戦では優勝候補の張栩・九段に金星を挙げ今期の台風の目となりそうです。

女流棋士では向井千瑛・五段、謝依旻・女流本因坊、青木喜久代・八段、奥田さんの4人で謝、奥田は1回戦敗退です。
向井さんは山田規喜・九段、青木さんは仲邑信也・九段に勝ち2回戦に進出しています。両者の活躍に期待ですね。

前期は結城・九段が2連覇、準優勝の井山5冠はテレビアジア選手権で優勝と関西勢が活躍、今期もこの二人が本命でしょうか。

この棋戦で記録の担当を始めた本木克弥・二段。群馬県出身の新鋭ですが、この棋戦に出場できるよう頑張ってほしいですね。

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第38期碁聖戦第4局/井山が勝ち2勝2敗!決着は最終局へ!

2013-08-19 19:16:31 | プロ棋戦

第38期碁聖戦五番勝負の第4局が8月9日に東京都千代田区の日本棋院で行われた。結果は黒番の井山碁聖が河野九段に中押し勝ちをおさめた。これでシリーズ成績は2勝2敗となり、決着は最終第5局へ持ちこまれた。
井山碁聖の連覇か!河野の奪取か!第5局は8月23日(金)に大阪市「日本棋院関西総本部」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山連勝、最終決戦へ」 「河野連敗、あと1勝が遠く」
   (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

2-2のタイに戻した井山碁聖、本局では実利に徹した作戦が功を奏したようです。
2連勝後に2連敗の河野九段、実利派の印象ですが今回は井山碁聖にお株を奪われた格好となりました。

本シリーズも最終第5局にもつれ込みましたが、流れは井山碁聖に傾いているようです。
河野九段としては名人戦挑戦者決定プレーオフの大一番でも井山さんに敗れており、一矢報いたいところですが・・・

最終局は井山さんのホーム・グラウンドとなる「日本棋院関西総本部」。本シリーズの第3局、名人戦プレーオフに続いて3度目の対局場所となります。
アウェイ2連敗の河野さんとしては、敵地で何とかしたいところでしょうね。

ホームとアウェイ、野球やサッカーではホーム有利のようですが、囲碁も同じ感じでしょうか。

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暑中お見舞い申し上げます

2013-08-17 21:31:15 | プロ棋戦
暑い日が続きます。特に熱帯夜が「たそがれ世代」には体にこたえますね。
キャンディーズの「暑中お見舞い申し上げます」という唄がありました。
軽快なテンポのこの曲を聞くと、夏が楽しい季節に感じましたね。
 「暑中お見舞い申し上げます」 1977年リリース
 ・作詞 喜多條忠  ・作曲 佐瀬寿一
 ・唄 キャンディーズ
♪ 暑中お見舞い申し上げます~
  まぶたに口づけ~ 受けてるみたいな~
  夏の日の太陽は~ まぶしくて~
     ◇   ◇

この曲が発売されたのは1977年、もう30数年の時が過ぎているんですね。
1977年(昭和52年)の囲碁タイトル・ホルダー
 ・棋聖戦:藤沢秀行
 ・名人戦:林海峰
 ・本因坊戦:加藤正夫
 ・天元戦:島村俊広
 ・王座戦:工藤紀夫
 ・碁聖戦:加藤正夫
 ・十段戦:加藤正夫
故・加藤正夫・名誉王座が快進撃を始めた頃ですね。
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囲碁書籍/「石心・大竹英雄小伝 」

2013-08-15 21:03:28 | プロ棋士

Ootake ◆書籍紹介
・書籍名:「石心/囲碁棋士・大竹英雄小伝 」
・発行所:石風社
・著者:井口幸久
・発行年月:2013年8月
◆内容紹介
伝説の名勝負がいま甦る!囲碁界のマエストロ・大竹英雄がその半生を語る。
西日本新聞に連載された「聞き書きシリーズ『石心』」をもとに加筆・修正。

    ◇  ◇

大竹英雄・名誉碁聖を語るとき「大竹美学」というフレーズがよく使われます。
勝負より「美しい棋譜を残したい」というのが信条のようで、日本の伝統的な系統でしょうか。

「石心(せきしん)」は、大竹九段の名前入り囲碁クッズで「揮毫扇子」や「棋士湯呑」にも使われています。
また故・梶原武雄・九段の著書にもあったような気がします。棋士のタイプとして同じような雰囲気がありますね。

大竹九段の特長として「相手の考えていることを瞬時に見抜く能力に優れている」とありました。
これは囲碁の技術的な「読み」だけでなく、日常的にお付き合いする方々対しても同様で「細やかな気配りの人」ということでした。
「相手の気持を理解(読む)する」、「洞察力」、魅力的な人間はここが違うようです。

当ブログ、「囲碁書籍/盤上に夢と元気を」(2013-07-09掲載、武宮九段・著)と構成は似ているようで、師の木谷實はじめ呉清源、以下多くの著名棋士についての感想が書かれています。
同じ木谷門下の故・加藤正夫・名誉王座の項は、もう少しページを割いて欲しかったですね。

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第38期名人リーグ/井山が名人挑戦!

2013-08-13 20:55:35 | プロ棋戦

山下敬吾名人への挑戦権を争う第38期名人戦リーグは8月5日に井山裕太棋聖と河野臨九段によるプレーオフが行われた。結果は井山棋聖が黒番中押し勝ちをおさめ、挑戦権を獲得した。井山は2年ぶりの名人戦挑戦手合出場となる。河野九段の名人初挑戦は成らなかった。
     (日本棋院HPより抜粋)

「名人奪還、井山名乗り」 「河野、プレーオフで敗れる」 「独走の張は失速、シード順で逃す」
     (朝日囲碁Webより抜粋)

    ◇   ◇

井山5冠がプレーオフで河野九段を破り、名人挑戦を決めましたね。
これで、今年の7大棋戦のタイトル戦にすべて出場、史上初の記録だそうです。
次々と囲碁界の記録を塗り替える井山5冠ですが、日本囲碁界としては「井山一強」に続く若手の台頭が急務でしょうね。

プレーオフの井山-河野戦、碁聖戦5番勝負でも両者は戦っており、現時点で2-2のタイ。本局の借りを返したい河野九段ですが、結果はいかに・・・

今期の名人リーグでは張栩九段が6連勝で断然優位に立ったのですが、高尾九段、河野九段に連敗し脱落となりました。張九段の棋風は「先行逃げ切りタイプ」ですが、名人リーグ戦も・・・

名人リーグ戦では、今期の第6戦までに16連敗していた結城・十段ですが、最後に2連勝しリーグ陥落ながら面目を保ちましたね。一つの棋戦での連敗としては新記録でしょうか。

今期の名人戦七番勝負第1局は9月5日に始まります。山下名人の防衛か、井山5冠の名人奪取か、流れは井山5冠優位ですが・・・

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