天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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「手紙」/由紀さおり

2011-11-30 21:53:02 | 日記・エッセイ・コラム

歌手・由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」が、海外で評判になっているとTVで知りました。
1969年の作品ですので、私は20代前半の頃でしょうか。

由紀さんの代表曲では「手紙」というのがありました。
この頃、会社の組合主催で毎年キャンプが行われており、このキャンプのテーマ曲となったのが「手紙」でした。
朝から晩まで繰り返し放送され、耳に染みついた記憶があります。
哀愁の歌詞と軽快なリズム、思い出深い青春の一曲です。

  「手紙」(1970年)
 作詞:なかにし礼、作曲:川口真

 ♪死んでもあなたと~ 暮らしていたいと~
  今日までつとめた~ この私だけど~
   ・
   ・
  涙で綴りかけた お別れの手紙~♪

    ◇   ◇

スキャットというと、この頃フランスの女性歌手ダニエル・リカーリが唄う「ふたりの天使」(1970年)というのがありました。
夜のラジオ番組でこの曲をバックに男性のナレーションが入るのですが、大人の匂いのする会話が新鮮でしたね。

Apanzy

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第59期王座戦第3局/張栩王座が防衛!

2011-11-28 21:31:10 | プロ棋士

第59期王座戦挑戦手合五番勝負第3局が11月24日に山形県あつみ温泉で行われた。
結果は白番の張栩王座が羽根直樹碁聖に中押し勝ちをおさめ、シリーズ3連勝でタイトル防衛を決めた。張は王座4連覇(通算7期)。
通算タイトル獲得数は36となり、歴代単独6位となった。羽根の初の王座獲得は成らなかった。
    (日本棋院HPより抜粋)

「張栩V4、三タテで羽根の挑戦退ける」
    (週刊碁、見出しより)
 

      ◇   ◇   ◇

張栩王座3連勝で防衛、本局もスキのない戦いぶりで押し切った一局。
3連敗といいところのなかった羽根碁聖、本局では得意のシノギ勝負が功を奏しなかったようです。
天元戦、王座戦の晩秋シリーズはいずれも3連勝で決着。囲碁ファンとしてはもう少し接戦を望みたいところです。

今年の両者は7大タイトルに3回登場しました。

◆張栩/棋聖・王座タイトル戦(2勝1敗)
 ・棋聖戦:井山に4-2防衛
 ・十段戦:井山に2-3失冠
 ・王座戦:羽根に3-0防衛

◆羽根/碁聖タイトル戦(1勝2敗)
 ・本因坊戦:山下本因坊に3-4敗退
 ・碁聖戦:坂井八段に3-2奪取
 ・王座戦:張王座に0-3敗退

四天王と呼ばれる両者ですが、期待に応える活躍でした。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は山形県あつみ温泉「萬国屋」。ここで王座戦が行われるのは三度目だそうです。
「あつみ温泉」は2005年に温海町から鶴岡市に合併したそうですが、鶴岡市街からは結構離れていますね。

温泉宿として交通は不便のようですが、その方がかえって雰囲気があるように思います。

Aakaimi

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思い出の名棋士/藤沢秀行・名誉棋聖

2011-11-26 19:49:52 | プロ棋士

「月刊・碁ワールド/思い出の名棋士」12月号は藤沢秀行・名誉棋聖。
藤沢・名誉棋聖が亡くなられたのは平成21年5月8日(85歳)、2年半ほど前になります。

破天荒の行動、若手の指導など話題は尽きず、棋士という枠をはみ出した傑物でしょうか。 
個人的に大言壮語の人物は好みではありませんが、囲碁界への影響力は多大なものがあったと思います。 

本記事の一節「碁はいいな。ポカをやっても自分の責任だから。その点、野球はつらい。大事なところでエラーしたら、何をいわれるか分からん」 

    ◇   ◇

このところTVのワイド・ショーを賑わしているのが、先日亡くなられた落語の立川談志・師匠。
この師匠も破天荒な行動で、藤沢師と相通じるものがあったように思います。 

囲碁も落語も日本の伝統文化。伝統にあぐらをかいていては進歩は望めませんが、日本的な精神・情緒は大切にしてほしいですね。

    ◇   ◇

「月刊・碁ワールド」の本コーナーも今回で終了だそうです。
この1年間で登場した棋士は以下ですが、中途半端なような気もします。 

大平修三・九段、高川秀格・二十二世本因坊、小西泰三・八段、藤沢朋斎・九段、加藤正夫・名誉王座、木谷實・九段、木谷禮子・七段、梶原武雄・九段、藤沢秀行・名誉棋聖。

囲碁ライター・秋山賢司氏の個人的な視点からの連載でしたが、続編を期待しましょう。 

Asyoukasen

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囲碁書籍「玉精公記」

2011-11-24 18:04:22 | 囲碁

Gyokusei2 ◆書籍紹介
 ・書籍名:玉精公記
 ・発行所:小学館
 ・著者:大石直紀
 ・原作:帯坂篁太郎
 ・発行年月:2010年7月

◆編集者からのおすすめ情報
とにかく奇想天外な歴史ロマンです。豊かな発想と博覧強記な知識、原作者の帯坂篁太郎氏の世界を、数々の文学賞の受賞歴を誇る小説の名手・大石直紀氏が描く。

    ◇   ◇

先日、市ヶ谷・日本棋院の書店コーナーで本書が並んでおり購入しました。
「第2回囲碁マンガ原作大賞」でグランプリに輝いた作品を小説化したとのことです。

織田信長の天下制覇を舞台にした歴史ファンタジーということで、囲碁ファンから見るとやや物足りないかもしれません。
どちらかといえば、歴史物が好きな読者を対象にした小説の印象です。

クライマックスは「本能寺の変」でしょうか。
歴史ミステリーとして諸説紛々の「本能寺の変」、明智光秀が逆賊のように扱われるケースが多いようですが、敗者の言い分もありそうです。
「歴史は勝者によってつくられる」といわれますが、ナルホドと思いますね。

Akouyou

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第52期王冠戦/羽根が王冠位奪取!

2011-11-22 22:03:53 | プロ棋戦

中部NO.1棋士を決める第52期王冠戦挑戦手合一番勝負は11月16日、岐阜県高山市で行われ、挑戦者の羽根直樹碁聖が黒番5目半勝ちで山城宏王冠を破り、王冠位を奪取した。羽根は2期ぶりの復位で王冠位通算8期獲得となった。
    (日本棋院HPより抜粋)

「羽根8度目V、山城から即取り返す」「山城 ”しまった” 頭抱える」
    (週刊碁、見出しより)

    ◇  ◇

羽根碁聖がの山城王冠(王冠位最多15期)を破り、8期目となる王冠位を獲得しました。
本棋戦は中部総本部限定ながら、52期という伝統ある棋戦なんですね。
過去の優勝者は羽根泰正九段、岩田達明九段、故・島村俊宏九段などの名棋士が並んでいます。

「王冠」というタイトル名ですが英語で「クラウン」、中部地区のトップ企業・トヨタ自動車の車名「クラウン」と関係あるのでは・・・。

私の郷里は愛知県で、なんとなく中部総本部の棋士に親しみを覚えます。
プロ野球ではセリーグ優勝の「中日ドラゴンズ」、日本シリーズではホークスに敗れましたが地元ファンはほぼ満足でしょうか。
サッカー・Jリーグでは「名古屋グランパス」、現在2位ですが優勝してほしいところです。

    ◇  ◇

今回の対局地は岐阜県高山市奥飛騨温泉郷の「ホテル穂高」。
週刊碁の掲載写真、背景の北アルプスの峰々は銀色に輝いていました。

今回のご当地ソング

「奥飛騨慕情(昭和55年)」
作詞・作曲・唄:竜鉄也

 ♪ 風の噂にひとり来て~   
  湯の香恋しい奥飛騨路~
   ・
   ・
  ああ…奥飛騨に雨がふる~ ♪

Asazanka

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第37期天元戦第3局/井山が天元奪取!

2011-11-20 21:21:32 | プロ棋戦

第37期天元戦挑戦手合五番勝負第3局が11月17日に福岡県北九州市で行われた。結果は132手までで白番の井山十段が結城天元に中押し勝ちをおさめ、シリーズ3連勝で天元位を奪取した。
井山は初の天元就位。結城の2連覇は成らなかった。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山新天元、再び2冠に」「結城 無念の失冠、不完全燃焼」
    (週刊碁、見出しより)

    ◇  ◇

3連勝でタイトル奪取の井山・新天元。名人位を失って一ケ月足らずでの2冠返り咲き、さすがですね。
3連敗で失冠の結城九段。昨年、悲願のタイトル獲得でしたが1年の在位は無念でしょう。

本局は黒番・結城九段の模様の中で、井山・十段が巧みに居直り、勝負が決したようです。
関西棋院は坂井・前碁聖に続き結城九段もタイトルを奪われ、厳しい1年となりました。

    ◇  ◇

今回の対局地は福岡県北九州市の「小倉城庭園」。
小倉には友人の結婚式で訪れたことがあります。
小倉城も駆け足で見た程度で、あまり記憶に残っていません。

小倉といえば「無法松の一生」でしょうか。映画や演歌で有名ですが、内容はあまり知りません。
村田英雄の唄う「無法松の一生」、特に好きというわけではありませんが耳に残っています。

♪ 小倉生まれで 玄海育ち~
  口も荒いが 気も荒い~ ♪

Abee_2 

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第59期王座戦第2局/張王座が2連勝!

2011-11-18 22:28:43 | プロ棋戦

第59期王座戦挑戦手合五番勝負第2局が11月11日に兵庫県神戸市ので行われた。結果は黒番の張王座が羽根碁聖に1目半勝ちをおさめ、シリーズ2連勝でタイトル防衛にあと1勝とした。第3局は11月24日(木)に山形県あつみ温泉「萬国屋」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「張栩飛翔、羽根を見事に打ち落とす」、「羽根、今回も”猛追”なるか?」
    (週刊碁、見出しより)

 
      ◇   ◇   ◇

2連勝で王座防衛をあと1勝とした張王座、細かいヨセ合いの碁をキッチリと制しました。
カド番に追い込まれた羽根碁聖、中盤でのミスが響いたようです。

羽根碁聖は今年、本因坊戦、碁聖戦に続きストレートでカド番になりました。この王座戦も本因坊戦、碁聖戦と同様、最終局までもつれてほしいですね。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は兵庫県神戸市の「ホテルオークラ神戸」。神戸は通過するだけで、訪れたことはありません。
神戸で連想するのはやっぱりご当地ソング、「そして、神戸」でしょうか。
「内山田洋とクール・ファイブ」というグループが唄っていました。

♪ 神戸~ 泣いてどうなるのか~
  捨てられた我身が~ 
  みじめになるだけ~ ♪

意味深な歌詞ですが、なぜ「神戸」なのかよく分かりません。

「内山田洋とクール・ファイブ」は「長崎は今日も雨だった」の大ヒットで有名になりました。
この頃、ムード歌謡の男性コーラス・グループが沢山ありましたが、現在も活動しているのでしょうか。年齢的に苦しそうですが・・・。

Ashovelcar

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第37期天元戦第2局/井山が2連勝!

2011-11-16 22:15:13 | プロ棋士

第37期天元戦挑戦手合五番勝負第2局が11月8日に北海道札幌市で行われた。結果は黒番の井山十段が結城天元に半目勝ちをおさめ、シリーズ2連勝でタイトル奪取まであと1勝とした。第3局は11月17日(木)に福岡県北九州市「小倉城庭園」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山連勝/結城、早くも崖っぷちに」「敗因不明の大難戦」
    (週刊碁、見出しより)

    ◇  ◇

半目の接戦を制し、2連勝と快調な出だしの井山十段。名人位失冠の失意も感じさせませんね。
カド番に追い込まれた結城天元。前期は3連勝で山下・前天元からタイトルを奪取しましたが、今シリーズは苦戦のようです。
明日は第3局、両者どんな思いで眠りにつくのでしょうね。

Yuhki 月刊・NHK囲碁講座11月号の表紙は結城天元でした。精悍な顔立ちと鋭い眼光は勝負師というか、怖いくらいです。
連載の「囲碁はココロの格闘技/結城天元」の中で「碁が好きでなかった時期があった」とあります。
そんな中で転機となったのは坂井秀至・八段のプロ入りで、プロであるのにアマチュアのように楽しんで打っているのに触発され、「苦しさを楽しむ」心境に至ったそうです。
「好きこそものの上手なれ」といいますが、「人間を動かす最大の力というのは結局”好き”という思い」のようです。

    ◇  ◇

今回の対局地は北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」。札幌でのタイトル戦も最近増えてきましたね。
ご当地ソングで石原裕次郎が唄う「恋の町札幌」というのがありました。

「恋の町札幌」
作詞・作曲は浜口庫之助

♪ 時計台の~ 下で逢った~
 
私の恋は~ はじまりました~ ♪

1972年の作品ですから、もう40年近くになるんですね。
歌詞の内容からすると「青春歌謡」のようなイメージですが・・・。
この頃が「ムード歌謡」全盛の時代でしょうか。ゆったりとしたテンポとメロディーがカラオケでも定番になってたようです。

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日中囲碁団体戦2011/風鈴会

2011-11-14 22:09:22 | 囲碁

Wind_1_3 昨日(11/13)は「第28回日中友好囲碁大会/団体戦」が日本棋院で開催され、「風鈴会」チームの一員として参加してきました。
この大会への参加は5回目の出場となりますが、今年も参加者は500人を超えているようです。
風鈴会からも40名弱が出場し、熱戦を繰り広げました。

私のチーム(5人)は有段者Aクラス(ハンディ戦)で4連勝、26チームの中で準優勝と気を吐きました。
ただ私個人の成績は4連敗と不甲斐なく、他メンバーに冷や汗をかかせる結果となってしまいました(スミマセン)。

惨敗の言い訳。昨年は有段Bでの出場でしたが、今回は有段Aにランクアップされたのが想定外。どの対局も押される一方で、手合違い(相手のハンディが低い?)の感じでした。

   ◇   ◇   ◇

団体戦終了後は近くのレストランで恒例の打ち上げです。
大会を振り返ってのスピーチで、私は「チームの捨て石」と訴え、笑いと同情の拍手を頂きました。
連敗の悔しさも、仲間との談笑で少しは癒された気もしますが・・・。

打ち上げの席は、ほぼ同年代のグループに分かれるようです。
私の周りには団塊世代前後のメンバーが集まりました。
アナウンサー・草野仁さん似のT田さん、俳優・藤岡弘さん似のN田さん、会話のボケ味がタレント・蛭子能収さん風のH田さんと、個性豊かな「たそがれ碁キチ連」です。
共通項は「碁」だけの仲間ですが、ほっこりと楽しい夜の宴でした。

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第5回県少年少女秋季囲碁大会/2011

2011-11-12 21:42:16 | 囲碁

今日は群馬県の「第5回少年少女秋季囲碁大会」が前橋市の市総合福祉会館で開催されました。参加者は72名。
先月の「伊勢崎少年少女囲碁大会」から1ヶ月足らずの間隔で、参加人数の減少が心配されましたがまずまずでした。

◎各ブロック優勝者
 ▽Aブロック 小池俊希
 ▽Bブロック 小鮒林音
 ▽Cブロック 吉田悠人
 ▽Dブロック 王 睿亜
 ▽Eブロック 大隅まき

Aブロック以外の優勝者は「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の生徒で、この結果には満足しています。
ただハンディ戦ですので、申請段級位が適切か、否かは今後の課題だと思います。

大会後の反省会で、段級位の設定に関して過去の成績をデータベース化し、統一基準を作ろうという方向になりました。
趣旨は賛成ですが、その作業が当方に回ってきそうで・・・。

Taiktyoku2

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