天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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大晦日/2010

2010-12-31 19:03:26 | 囲碁

Kane 2010年も今日で一区切り、1年がだんだん速くなっていくような気がします。
去年までは家計を支える「仕事」という義務がありましたが、今はフリーです。
そのフリーの時間をどう過ごしたか、大半は「囲碁」に関わっていたようです。

時間的には、子供対象の指導・普及活動とネット対局が多かったですね。
その他に、雑誌やTV番組での研究、地域の囲碁クラブ参画、囲碁ブログの編集等でしょうか。

反省としては毎年のことながら、「棋力アップ」が目標以下だったことでしょうか。
結果はイマイチでしたが、行為そのものに意義ありということで、生涯の課題としておきましょう。
あと昨年もそうでしたが、「囲碁」以外の目標・課題を見出すことができませんでした。
振り返れば後悔もありますが、それも「生きている証し」ということでこの1年に感謝しましょう。

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2010年記憶に残る囲碁情報

2010-12-30 21:18:27 | プロ棋士

年末になるとTVは総集編のオンパレードです。
制作側はコストもかからず願ったりでしょうが、視聴率は期待できないでしょうね。
今年の囲碁界はどうだったでしょうか。個人的に記憶に残るものを挙げてみます。

・関西勢の活躍
7大タイトル戦で関西棋院の坂井・碁聖、結城・天元が誕生。日本棋院/関西総本部の井山・名人は防衛。
一時は関西棋院の存在すら疑問視する風潮もみられましたが、この快挙に組織のあり方を見直しました。全国組織の日本棋院に比べ、関西限定の組織が発奮したのにはそれなりの理由がありそうですね。

・国際棋戦、日本勢の退潮続く
アジア大会は男子団体の銅メダル一つ。その他の国際棋戦もあまりニュースになっていないように見えます。
勝敗の結果からみれば中・韓に一周遅れの日本勢ですが、囲碁人口など国民の関心度の低さもあるでしょう。
文化色の残る日本の囲碁観に対し、中韓の頭脳スポーツ意識とのズレも課題だと思います。
それでも日本的な良さは残してほしいものです。

・昭和の大棋士、坂田師逝く
昨年の藤沢秀行師に続き、昭和の大棋士が世を去りました。坂田・藤沢は「勝負師」と呼ぶにふさわしい巨人だったと思います。
「坂田は遠くなりにけり、昭和も遠くなりにけり」といったところでしょうか。

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第12期阿含桐山杯日中決戦/邱峻が優勝!

2010-12-28 20:29:57 | プロ棋戦

 囲碁の阿含・桐山杯第12期早碁オープン戦日中決戦が12月23日、京都市であり、中国代表の邱峻(キュウシュン)八段(28)が日本代表の山下道吾・本因坊(32)に白番中押し勝ちした。
 山下は今秋の第17期全日本早碁オープン戦で初優勝し、第12期中国早碁オープン戦を制覇した邱と対局。中盤、黒の山下陣の侵入を巡って大乱戦になり、大石の攻め合いに勝った邱が山下の粘りを封じて逃げ切った。
    (京都新聞より抜粋)

「満面邱峻、壮絶乱打戦を制す」「山下無念、勝負所で失速」

<邱峻八段の話>
 左辺の戦いは難解でしたが、黒を取ってリードしました。阿含・桐山杯を初優勝できた上に日中決戦でも勝つことができて本当にうれしいです。

<山下本因坊の話>
 申し訳ないという以外に言葉が見つかりません。
     (週刊碁より抜粋)

    ◇   ◇   ◇

乱打戦は得意の山下本因坊ですが、中国・邱峻八段に敗れてしまいました。
この棋戦、第1回から日本が4連勝したものの、その後は8連敗と苦しい展開です。
この低迷からすぐに抜け出すのは難しいでしょうが、離されず追いすがっていけば道も開けるのではと・・・。

「週間碁」のトップページを飾った邱峻八段。アマ強豪の平岡さんに似た感じで、写真はやや太めに写っています。
体格と棋力に相関関係はないでしょうが、精悍な外見の方が強く見えますね。

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第6回大和証券杯ネットオープン/井山名人が初優勝!

2010-12-26 20:46:42 | デジタル・インターネット

日本棋院ネット対局「幽玄の間」を舞台とした、第6回大和証券杯ネット囲碁オープン決勝戦が12月18日に東京・八重洲北口の大和証券本店で行われ、張栩棋聖と井山裕太名人が対戦した。結果は256手までで井山名人が白番中押し勝ちしてネットオープン初優勝を決めた。

    (日本棋院HPより抜粋)

「井山初戴冠、冴える中盤力、七番勝負へ大きな弾み」

    (週間碁、見出しより)

   ◇   ◇

張栩棋聖と井山名人の決勝戦、両者は年明けの棋聖戦七番勝負で対決。この勝負が棋聖戦の影響に少なからずありそうです。
序盤は張棋聖が得意のコウ争いでポイントをあげたようですが、中盤以降、井山名人の追い上げが功を奏し初優勝となりました。
張棋聖より一世代若い井山名人ですが、なかなかの戦さ巧者といえそうです。

例年、七大タイトル戦は12月まで行われているのですが、今年は天元戦が11月16日、結城九段が山下前天元を3-0で破り新天元に。これが今年最後の七大タイトル戦でしたので、12月の棋戦はやや物足りない感じでした。

今年はストレート勝負が多い年でしたね。名人戦、十段戦、王座戦、天元戦、そして謝依旻さんの女流三冠もすべてストレートでした。
囲碁ファンとしては一進一退の伯仲戦が面白いと思うのですが、当事者はそんなことを云ってられませんね。

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映画「武士の家計簿」

2010-12-24 19:06:59 | 囲碁

・作品名:武士の家計簿
・監督:森田芳光
・出演:堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子、西村雅彦、草笛光子、中村雅俊、他

先日、映画「武士の家計簿」を見てきました。
武士というと刀は切り離せませんが、この主人公は「そろばん侍」と呼ばれほど「そろばん」が達者。加賀藩の会計処理の部署で実直な仕事ぶりが認められ頭角を現します。
しかし、実家は交際費などが膨れ上がり借金生活、そこで家財を売り払い節約に徹するというストーリーです。

普通の人間は、その立場に応じてある程度の見栄を張りたいものです。
しかしこの主人公、人の価値は外見や家柄ではなく、スキル・能力だと家族に伝えていました。
日本は雇用問題が深刻な状況ですが、改めてスキル・資格などが重要と認識させられましたね。

背景となる幕末・加賀藩の財政状況は火の車のようでしたが、現在の日本も赤字国債の乱発など目を覆いたくなる状況です。
一旦味わった生活レベルを低下させるのは忍びないものがありますが、ここは官民こぞって財政再建が必要では・・・。この映画を見て、そんな思いが浮かんできました。

    ◇  ◇

この作品の中で囲碁のシーンも登場します。映画など芸能分野で囲碁が登場するのは大歓迎ですね。

    ◇  ◇

最近の映画界、時代劇が多く製作されています。
「13人の刺客」というのを見ましたが、こちらは残虐なシーンなどがありイマイチな感じでした。

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女流列伝/週刊碁

2010-12-22 21:35:51 | プロ棋士

「週間碁」誌上に、24回にわたり連載された「女流列伝」が終わりました。著者は福井正明九段。

 ---最終回の結びより---
幕末から明治にかけて活躍した林佐野。佐野の弟子で明治から昭和の女流碁界を引っぱった喜多文子。そして喜多の弟子が杉内寿子。百数十年以上にわたってこの三人がいたからこそ、今日の女流碁界の繁栄があるのでしょう。

    ◇   ◇

本シリーズで登場した20人ほどの女流棋士のうち、私が雑誌などで記憶に残っているのは、後半の伊藤友恵あたりからでしょうか。
以下、大山寿子、白鳥澄子、鈴木津奈、小林禮子、そして杉内寿子でしめています。

以前は女性の立場も現在と比べ難しい中、ここに登場した女流棋士の気概は並みの男性棋士を凌ぐものがありますね。
現在の女流碁界は棋士・棋戦も増え百花繚乱といった様相ですが、後世に名を残すのは誰でしょうか。

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プロ棋士ペア碁選手権2011

2010-12-20 21:42:40 | プロ棋戦

 プロ棋士ペア碁選手権2011が12月11日に開幕した。東京市ヶ谷の日本棋院に、男女のトップ棋士16組32名が勢揃いしたのは壮観である。
 一回戦から準決勝まで一気に打ち続けて、
鈴木歩五段・結城聡天元ペア謝依旻女流本因坊・王銘エン九段ペアが勝ち上がった。決勝は1月29日に行われる。
 アジア大会に日本代表で出場した、向井千瑛四段・高尾紳路九段ペアと鈴木歩五段・結城聡天元ペアは、そのまま同じ組み合わせで今大会に出場した。

     (週刊碁より抜粋)

    ◇   ◇

アジア大会出場の鈴木・結城ペアは決勝に進んだものの、向井・高尾ペアは決勝進出の謝・王ペアに1回戦で敗れてしまいました。
鈴木・結城ペアにはアジア大会の鬱憤を晴らすよう、優勝してほしいものです。

個人的には、ペア碁がアジア大会の種目に選ばれたことに違和感があります。
棋士の棋風・考え方に重きが置かれるゲームからすると、ペアは無理があるように思うのです。(うまく説明できませんが・・・)
囲碁ファン向けのイベントとしては楽しい企画だと思いますが、真剣勝負としてはどうでしょうか。

本大会の主催は「日本ペア碁協会」で、日本棋院や関西棋院のHPに大会の内容は載っていません。
組織が重複しているような気もしますが、どんなもんでしょう。

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イルミネーション考察

2010-12-18 21:06:18 | 日記・エッセイ・コラム

Photo この季節、どこへ行っても「イルミネーション」が大はやりです。商店街、公園、駅、家庭、等々。
幻想的なキラメキはロマンチックで、「幸せ気分」になるかもしれません。
でもそれは一時的な幻影で「現実」はどうでしょう。

エネルギーとか環境問題は別にしても、キラキラしたものに浮かれるのは日本人的ではないような気がします。
夜は静かで暗いのが自然だと思うのですが、時代遅れでしょうか。

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TV視聴率(12/6~12/12)

2010-12-16 21:12:42 | テレビ番組

今日の朝日新聞に掲載された「TV視聴率ランキング」

 1.笑点
 2.フィギュアスケートGP「男女フリー」
 3.行列のできる法律相談所
 4.サザエさん
 5.フィギュアスケートGP「男女ショートP」
 6.相棒
 7.てっばん(10日)
 8.とんねるずのみなさんのおかげでした
 9.報道ステーション(10日)
10.世界の果てまでイッテQ!
11.NHKニュース7(12日)
12.フリーター、家を買う。
13.ペケボン
14.真相報道バンキシャ!
15.お試しかっ!スペシャル
16.タクシードライバーの推理日誌
17.ひみつの嵐ちゃん!
18.サンデーモーニング
19.踊る!さんま御殿!!
20.SMAP×SMAP
20.京都地検の女(終)
20.坂の上の雲

この中で私が見たのは「笑点」「てっぱん」「タクシードライバーの推理日誌」「サンデーモーニング」「坂の上の雲」でしょうか。年齢が想像できそうですね。
あと私が比較的よくみるのは「旅番組」。温泉やローカルな風物など、ノンビリ気分で見られるのがいいですね。

もちろん囲碁番組は欠かせません。「NHK囲碁講座」「NHK杯囲碁トーナメント」「BS2:囲碁・将棋ジャーナル」「BS2:三大棋戦のタイトル戦」など。
視聴率は低いでしょうが、固定客がいるのは強み?

最近のTV番組、質の低下を嘆く人も多いかと思います。芸人中心のバラエティー番組など俗悪な番組が多いように思います。
報道番組もニュース・ショー化して、骨のある番組が少ないですね。素人コメンテーターの軽薄な発言も苛立ちます。
ただ、作り手側の質もありますが、見る側の質も問題でしょうね。国民の品位が問われるところです。

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碁盤・碁石のクリーニング

2010-12-14 21:48:20 | 囲碁

年末の恒例行事に「大掃除」がありますが、最近はあまり大々的に行うのは少ないようです。
子供囲碁教室でも先週、碁盤と碁石のクリーニングを行いました。
ただ、子供ですのでなかなか統制がとれず、段取りもチグハグで「遊び感覚」のクリーニングでした。
「棋具を大切にする」という気持ちが伝わればいいのですが・・・。

   ◇  ◇

掃除で連想したのが、今年ヒットした曲「植村花菜/トイレの神様」です。
シンプルなメロディーに、ありふれた暮らしの断片をつづった曲ですが、気持ちがなごみますね。

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