ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『スイス・アーミー・マン』

2020-12-13 16:19:40 | 洋画
いろんな映画を観てきたつもりではいたが、まだまだいろいろあるもんだね。よくまあ、こんな奇天烈な映画を作ったもんだ。

笑っていいのかどうかもわからないし、笑うに笑えない映画。あらすじ観ると出オチかとも思うが、変にドラマチックな方向へ話が展開して困惑するばかり。マジでコメントの仕方がわからない映画。観てくれとしか言いようがないが、わざわざ観るほどでもない映画という事実もある。

ダニエル君もハリーのイメージから脱却したいのだろうが、もっとやりようはないのかと言いたくなってしまう。ケツ出してガスを噴射するハリー・ポッターなんか観とうない。

『グリーン・インフェルノ』

2020-12-13 00:23:47 | 洋画
これまたOculusでの鑑賞。

珍しくあらすじでワクワクした映画。原住民を助けに行くはずが、逆に原住民に殺されていく学生の映画。常々映画において「皮肉」というのは大事だと思っているが、それを体現しているかのようなストーリーだ。

この手の映画になるとOculusの本領が発揮されるという感じ。家でテレビで観る分には何ともないシーンもOculusの大画面で観ると結構来るものがある。それだけにバイオレンス描写は結構優秀。
一応社会派とも取れなくもないテーマではあるが、そんな映画ではないし、あったとしても後付けだろう。それより人が人を殺す、食うという原始的な行動をありのままのに、残酷に描いている点が大きなポインツ。それでいてマリファナやスマホというアイテムを効果的に使っているのも元ネタの『食人族』と差別化できてていい。まあ、『食人族』観たことないから適当だけど。

しかし、原住民の「作り物」感が半端ないな。やたらみんな小綺麗で髪質もいいし、その辺もうちょい何とかならんかったかな。あと、肌を赤く塗っているのも意味がありそうで特にない。それどころか血の映え方が弱くなって逆効果なんでないのと思ってしまった。

「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」 郡山市立美術館

2020-12-12 23:19:21 | ○○展
今年の3月に大阪で観て以来すっかり魅了されてしまったミュシャ。その企画展が郡山で開催されたので、初日に高速バスに乗って行ってきた。

美術館は駅からバスで10分ちょいのところ。初めて行く美術館だが、なかなかにきれいで気に入った。

タイトルにある通りミュシャの作品だけでなくミュシャに影響を受けたアーティストの作品も展示されている。幅広く影響を与えているとは思っていたが、予想外のところまで影響を及ぼしている。
音楽ではストーンズの『Flowers』やデッドの有名なジャケットのやつ。あと、ドアーズ、ジミヘン、フロイドのコンサートポスターもミュシャにインスパイアされている。言われてみるとミュシャのデザイン、特に文字ってサイケな要素もあったりするか。他にも日本の漫画家やFFでおなじみの天野氏にも影響を与えていて、ミュシャの作風の懐の深さには恐れ入る。明治時代に日本人がミュシャテイストで文芸誌の表紙を描いているが、これもなかなか趣がある。


もちろんミュシャ自身の作品も素敵だ。特に今回初めて『モナコ・モンテカルロ』を観られて結構うれしかった。

もちろんお土産も購入。目につくものみんな欲しくなってしまうが、心を鬼にして厳選した…と言いつつ買うつもりなかったペコちゃんサブレを買ってしまった。生まれて初めてペコちゃんをかわいいと思ってしまった。

『ゴースト・イン・ザ・シェル』

2020-12-10 23:55:58 | 洋画
遂に遂に買ってしまった「Oculus Quest 2」。VRデバイスは別に前から欲しがっていたわけではないが、最近になって新機種が発売されたと知るといてもたってもいられなくなってしまった。約3万7千円と安くはないもののVRディバイスとしては安い部類。まあ、普段お仕事頑張っているふりしているし、ボーナスも出ることだから自分へのご褒美で買ってしまった。

世間の評価はこれで映画を観ると映画館と変わらないという。そう考えると単純に映画館に行く頻度を1年間半分にすれば簡単にペイできる…が、実際はそんな単純な話ではない。

ざっくりこのデバイスでアマプラを観た感想を挙げると下記の通り。結構、提灯記事、動画も出回っているが、これが私の素直な感想。
いい所
・大画面で映画を集中して観られる
・音はいい
・画質は悪くない
・寝っ転がって観られる(その場合ブラウザでの鑑賞)
・メガネをつけなくていい

よくない所
・重い
・疲れる
・装着がシビア
・隙間から光が入ってくる
・U-NEXTが観られない

やはり大画面で映画を観られるというのはでかい。アマプラのアプリでは画面サイズを3段階で変えられるが、十分にシネコンサイズのスクリーンの大きさ。音質も下手なヘッドホン付けるくらいならそのままのサウンドで聴いた方がいいくらいの音質。
画質は悪い所を挙げようと思えば挙げられるが、文句を言うほどではない。

ただ、よくない所が結構でかい。まず、装着していて疲れる。一応旧機種よりは軽量化したようだが、それでも重い。音による耳へのダメージもでかく、正直ぶっ続けで2時間鑑賞するのはかなりしんどいと思う。
そんでもって装着感の調整が難しい。緩ければずれるし、きつければ圧迫されて痛い。見え方もベストの位置から1mmずれるだけで結構変わるもの。そして前述の通り重いから自然とずれてくるんだ。観ている最中結構こまめにポジションの調整をしている。
デバイスと顔との間にどうしても隙間ができて光が入ってくる。当然そうなると部屋の電気を消せばいいじゃないかという考えに至るが、そうするとOculusに怒られて使えなくなってしまうのだ。
あと、普段家でも映画館でもメガネをつけて映画を観ているが、OculusではメガネなしでもOK(視力0.1程度)。というか、メガネをつけてデバイスを装着するのがかなりおっくう。

まあ、慣れで解消される部分もあるかもだが、おもちゃの延長として考えれば十分に遊べる。まだまだ遊び方はありそうだからいろいろと模索していく。

映画の話になるが、この映画は以前に観たんだな。このデバイス買った理由の一つは、最近映画を観る集中力、体力がとんとなくなってしまったから。家で映画を観ようと気持ちもあまり起きなくなったし、観ても食事しながら、酒飲みながら、パソコンやりながらで全然頭に入ってこない。そんなわけでOculusで改めてこの映画を観たら初めて観るかのような気持ちで鑑賞できた。

電脳の映画をこういうデバイスで観るのはなんだかテンションが上がる。原作はというかアニメは多少手を出したが、よくわからなかったし、思い入れはほとんどない。

とにかく世界観の作りこみがすごいね。映像、動きともに感激を覚えてしまうほどだ。ストーリーも難しいと勝手に思っていたが、集中してみると普通の話だ。いかに自分がいい加減に映画を観てきたかが改めてわかる。
アクションシーンは頑張っているが、型から抜けたものはなくて残念。透明にはなっていたが、もうちょい世界観を生かしたものがあればなと思った。

北野武が中途半端に英語なんかしゃべらずに日本語で話していたのがよかった。そんでこんな役でも相変わらず武で安心する。

色々酷評があるみたいだが、私は普通に楽しめた。ヨハンソンも美しかったし。
ただ、押井が監督だったらと思うとぞっとするが。


『ザ・ハント』

2020-12-06 20:16:03 | 洋画
先週は「ザ・バンド」の映画を観て今週は「ザ・ハント」ですか。もちろん狙ったわけではない。

こういう頭の悪い映画観るとホッとする。近頃はアクション映画だってのにやけにストーリーが凝っていたりするからない。この映画なんて登場人物は出てくるたびに死んでくれるから貴重な脳みそのキャパを圧迫しないから助かる助かる。冒頭で「おっ、こいつがメインで物語が進むのか…」と思った瞬間には頭が吹っ飛んでいるからね。そういう意味でも(多分)有名でない俳優で固めたのは正解だ。まあ、もちろん予算の都合もあるだろうが。
そういう物語の焦点が定まらない中での主人公の登場は衝撃かつワクワクするものであった。意外とよく考えている!?

そんな知らん俳優ばかりの中でヒラリー・スワンクが出演しているのは意外。最近あんまり名前を目にすることはなかったが、「あなたこんなに映画にも出るんですか」と思ってしまった。

バイオレンス描写については序盤でかなり期待させてもらったが、それ以降はちょっと鳴りを潜めてしまったのが残念。それでもアクションシーンはふんだんにあって飽きることもなく、見ごたえ十分。ラストのボスとの一騎打ちは1作目か、2作目か忘れたけど『キル・ビル』を彷彿させる。

突っ込みどころはいろいろあるが、スカッとしたいならお勧めできる一本。主人公のあの強さと冷ややかな目はクセになる。