今年度になってから自分の中で第二次落語ブームが非常に熱い。寄席にはいくけど、色物も真打もいないワンコイン落語ばかりで少々物足りなさを感じていたところ。
そんなところに柳家喬太郎師匠の落語を無料で観られるイベントがあると聞いて勇んで申し込んだ。会場はそれなりに入るキャパなのに残念ながら落選。しかし、別会場で中継が観られるというので、まあ良しとしよう。
会場は早稲田大学だけどちゃんとお邪魔するのは初めて。東京の真ん中にあるながら広く、どの建物も歴史を感じる。こんなところで4年間過ごしたら楽しいだろうな。卒業して何年も経つけど高3の時の自分を今更になって呪った。
よその大学に行くのはワクワクするので探索がてらお腹も空いたので学食へ。注文の仕方も学校ごとに異なって戸惑いながらも、在学生面で丼ものを注文。美味しかった。
会場となる講堂で受付を行ったら、キャンセルが出て会場入りが可能となった。しかも、前から4列目という好ポジション。僥倖!!圧倒的僥倖!!
イベントの前半は司会のアナウンサーの吉田尚記氏、声優の関智一氏、音響担当の辻谷耕史氏によるアニメ「昭和元禄落語心中」のトーク。喬太郎師匠もアニメの話に参加するのかとドキドキしていたけど、そんなことなくて安心した。
アニメオタクで落語好きの吉田氏はこのアニメを絶賛していたけど、自分的には退屈だったんだな。会場に若い女性も多かったけど、アニメが好きな人だったのかな。でも、最近は落語ブームでホントに若い人が多い。イベントではダイジェスト版も見せてもらった。
休憩を挟んだ後半になって師匠が登場。師匠はアニメは観ていないけど、前半のダイジェストを観て声優の落語を絶賛していた。与太郎の「出来心」は師匠の「出来心」よりうけていたそう。
トーク終了後は待ちに待った師匠の落語。テレビや動画サイトでは師匠の落語は観たことがあるものの、生は初めて。それを無料で、近くで観ることができて感激。噺はアニメにちなんだものというので「品川心中」かなと思ったが、「死神」をやった。まあ、「品川心中」はタイトルがちょっと被っているだけで、アニメの内容とは何も関係がないからな。
枕が評判の師匠だけど、やっぱり面白い。北海道の話やJapan大学時代の話をを入れた後、落語は本筋に入る。「死神」なんて普通にやっていたら笑うところなんてそんなにないけど、ディランノーベル賞受賞の話題も交えて面白かった。しかし、ラストのろうそくが消える辺りは見事な死神となっていて、真打の実力というものを味わうことができた。
帰りはキャンパス内の博物館で落語にちなんだ展示を覗いてきた。しかし、落語帰りの人で非常に混雑していた。