神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

右岸の水路

2017-03-02 10:32:03 | 善福寺川2

 現環八付近にあった薪屋の堰からの田用水は、しばらく本流近くを流れた後、本流の蛇行に応じて後退する右岸段丘沿いに、西側にふくれるように弧を描いていました。その用水の灌漑していた水田が、下荻窪村で最初に開拓されたものと思われ、付近には本村(ほむら)との屋号が残されています。(後退する右岸段丘については → 「段彩陰影図」を、西側にふくれる右岸流については→ 「東京近傍図」を参照してください。) ただ、区画整理により田用水が廃止されたため、その流路をたどることは困難で、今日目にすることのできるのは、すべて区画整理時に整備された排水路ということになります。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    1. 忍川下橋から右岸方向です。道幅に変化はありませんが、区画整理後の路線図を見ると、通りの左手を水路が並行しています。

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    2. 段丘斜面に上る手前で左折、段丘沿いの道路の左手を並行します。

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    3. 区民センター前交差点を通過します。2.と比べ右手の崖面が低くなり、段丘が後退してるのが分ります。

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    4. 区画整理時に新設された道路は、ほぼ直線で南に向かっています。

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    5.  荻窪公園前です。杉並区立公園としては最も古く、昭和12年(1937年)、区画整理事業で造成された一角に開園しました。