神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

元鮫河橋南町

2014-09-04 17:25:00 | 城西の堀川2

 前回引用した元鮫河橋表町の書上のいう「南町より之下水」を追って、赤坂御用地鮫が橋門前から西に向います。元鮫河橋南町は百姓町屋として起立の当初は、千日谷町、元鮫河橋千日町と称していましたが、元禄年中に町方支配となった際、仲町や表町の南に位置することから、元鮫河橋南町と改称したものです。「御府内備考」に収録された南町の書上によると、同町を流れる下水は「巾弐尺」でした。「右者町内雨落下水ニ而西方より東方え流当町裏通ヲ流候水源者西之方久野伊織様御屋舗内より出当町ヲ経而八軒町大下水え落合同所仲町同所表町裏通より鮫河橋下水え落合申候」

 

Samemina1

    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

Samemim19

    ・ 「参謀本部陸軍部測量局の1/5000実測図(明治17年測量)」  「紙久図や京極堂 古地図CD-ROM」収録の西部の一部で、同社の基準(72dpi)で掲載、上掲地図のグレー枠の部分です。  

0312a 0312b

    1. 香蓮寺門前です。赤坂御用地鮫が橋門前から香蓮寺門前の石橋まで、水路跡を思わせるものはありません。

0312c

    2. 香蓮寺の西隣の本述寺前を過ぎます。ここにも石橋が架かっていました。「御府内備考」の数字で「長弐尺幅七尺五寸」です。

0312d0312e

    3. 高架は首都高新宿線ですが、水路はその右手にあったはずです。ただ、JR線の築堤によって、水路と重なる道路は失われました。