神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

元鮫河橋表町

2014-09-03 07:04:10 | 城西の堀川2

 鮫河橋の架かっていたところには、元鮫河橋表町という町屋がありました。そこで北および西からの二本の下水が合流し、鮫河橋を経て紀州藩中屋敷に流れ込んでいました。「下水 巾五尺 右者町内北之方ヲ相流申候水源者同所北町ノ西之方鐙ヶ淵と申所之清水流出又此辺悪水其外南町より之下水等落合有之末者南之方ニ而紀州様御屋舗え入赤坂之方え流出申候鮫河と相唱候儀者同所仲町町名之所ニ委細申上候元此辺田地ニ而有之節用水堀之由ニ御座候」(「御府内備考」) 下掲「実測図」に描かれた水路中、北側からのものが鐙(あぶみ)ヶ淵を水源とするもの、西からのものが「南町より之下水」です。

 

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    ・ 「参謀本部陸軍部測量局の1/5000実測図(明治17年測量)」  「紙久図や京極堂 古地図CD-ROM」収録の西部の一部で、同社の基準(72dpi)で掲載しています。

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    ・ 鮫が橋門前  赤坂御用地鮫が門から北側のショットです。正面がみなみもと町公園ですが、その手前付近で二本の下水は合流していました。

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    ・ 鮫ヶ橋せきとめ神  みなみもと町公園の片隅に祀られています。元は鮫川の堰の傍らにあり、堰き止めが咳き止めに通じるとして、信仰されたともいわれています。

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    ・ JR線、鮫ヶ橋通ガード  JR線以南の道路は付替えられていて、水路とは重なりませんが、ガードがあるのは上掲「実測図」の上端で、北側からの水路がクランクしているところです。