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妙義に抱かれて その3 ( 富岡製糸場 その2 )

2013-10-17 07:11:23 | 建物紀行
 世界遺産登録を目指しているという「富岡製糸場」は、敷地面積 53738㎡(16255坪)という広大なものです。


     
     東繭倉庫 

 『東繭倉庫
  明治5年(1872)建築
  長さ 104.4m  幅 12.3m  高さ 14.8m

  1階は事務所・作業場などとして使い、2階に乾燥させた繭を貯蔵しました。
  建物の構造は、木材の骨組みの間に煉瓦を積み上げ工法「木骨煉瓦造」が使われました。
  使用された煉瓦は、日本の瓦職人が甘楽町福島に窯を築いて作りました。
  目地には下仁田の青倉、栗山産の石灰で作られた漆喰を使いました。
  また、礎石には甘楽町小幡から切り出された砂岩が使われました。』(パンフレットより)
 


     
     明治5年のプレートが今でも残っています。


     
     おしゃれな窓枠 


 この東繭倉庫 1階では、富岡製糸場の歴史などがわかりやすく展示されています。

     
     歴史や建物の造りなど、つい夢中になって説明書きを読んでしまいました。


     
     フランス式繰糸器(復元)


 『養蚕
   掃立て→桑摘み→桑くれ→上簇→栄繭→収繭→
  製糸
   乾繭・殺蛹→選繭→煮繭→繰糸→揚返し→仕上げ』(説明展示より)



     
     蛹が作った繭を煮ています。


     
     2~30本の糸をまとめて巻き取ります。


     
     最後には、蛹が出てきます。大事なタンパク源として食していたそうです。


     
     巻き取る機械は、歯車なども木でできています。左下の歯車の波々で、巻き取りが均一になります。


     
     ざらっとした「生糸」と柔らかく光沢のある「絹糸」

 生糸からアルカリ性の薬品で精練して、タンパク質「セシリン」を取り除いたものが絹糸です。(説明看板より)


     
     東繭倉庫 裏側から 屋根の瓦を留めてあります。


     
     赤レンガの規則正しい並びが美しい。


                                                    つづく