J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

ラグビーの日本へ26

2019-09-27 00:01:12 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 ドラマ終わっちゃました。「ノーサイドゲーム」ですが、期待どおり最後までいいドラマでした。池井戸さん、いいドラマを書きましたね。最終話も紹介したい、いいシーンがあったのでリスペクトしたいと思います。本当にこの8月から9月にかけてはラグビーでお腹いっぱいですが、まだもう1ケ月続きますね。今度は日本代表でリアルに頑張って欲しいと思います。
 当ブログで「ムバラーク」(昔よく使っていた古い隠語)的な存在に見えた木戸専務理事ですが、実はいい人でしたね。本当のムバラークな存在は実は会長でした。そしてドラマでも追い出されました。どこの組織でもありがちなケースだと思います。まぁドラマですが。
   
【日本蹴球協会の改革】
 ブルズの若手GMが視察に来る。他クラブに聞くと、アストロズを見習うべきだと聞いている。チーム力はもちろんの事、積極的なボランティア活動など地域貢献に力を注いでいるアストロズを見習って、地域に愛されるチームを作りたいと。一緒に協会を改革しようと誓い合う。
 木戸専務は会長に君島の協会改革資料(共同提案者として君島以外に6人のGMが連名)に目を通すように言うが断られる。クラブの収支の改善のためには協会の改革が必要。木戸専務はラグビー界の改革を考えてW杯を誘致したが、「本当に大事なのはその先。一輪の大きな花が咲いても、根っこが腐っていればやがては枯れる。この国いっぱいに花を咲かせるには土壌から変えていかなければならない。我々以外に誰が日本のラグビーを守るのか。」と君島GM。「改革には(政治)力が必要」と木戸専務が反論。

【トキワ自動車取締役会の攻防】
 新しい天敵の脇坂常務は、「蹴球協会の運営方針に問題がある。ワンマン会長の独裁体制。この会長が退任しない限りは向こう10年は収支が大きく変わる事は無いと断言できる。協会は親企業に負担を負わせて、採算の取れない現状を改善しようとしない」と、そのためにラグビー部の予算半減を取締役会で提案する。
 「アストロズは数字の集まりではなく、人の集まり。その価値はコストでは図り切れない」と君島GMが反論説明。その時に大どんでん返しが起こる。蹴球協会の理事会で富永会長が解任されたと木戸専務から連絡が入る。その結果が脇坂常務の退陣に影響を与え、アストロズの廃部は免れる。
 社長の「我々企業は営利目的の組織であるとともに、社会的存在でもある。世の中の皆さんとつながり、ともに喜びあえる何かが必要。アストロズがその役目を果たしてくれるなら、こんな素晴らしい事は無い」の言葉が胸を打つ。

 地域に愛されるチームになるためには、草の根による地域貢献活動が必要とドラマでも言っています。共通言語でしょうが、地域貢献活動ではまだまだのところが見受けられますね。ご本人達は自負があるのかもしれませんが、他のところと対比してみて、いつもその現実の格差にいつも驚かされるパターンです。
 花を咲かせる云々は、実は当ブログで大昔から言っている文言と同義語です。いくら見てくれが良い樹木でも、ちゃんと根を張っていなければ、大風が吹けばあっという間に倒れてしまうよと。いくら数字がいいように見えるところがあっても、実は土壌がじわじわと劣化しているのかもしれないし、それが数値の目減りという形でサインが出ているのかもしれません。
 ドラマの日本蹴球協会は、誤った価値観のワンマントップが退陣して改革に舵を切れました。ではリアルの日本ラグビーフットボール協会はというと、よく存じ上げません。ではサッカーで、Jリーグはというと当ブログでは村井チェアマンの元で問題ないと認識しています。ドラマでは蹴球協会という設定、協会か・・・、トップか・・・
 数字の集まりではなく、人の集まり。これは当ブログが良く使う文言では、「カネ、モノではなく、ヒト、コト」と同義語です。どの世界も同じ。そういえば昔、「何があっても絶対平均●万人」というフレーズをどこかでよく見た覚えがあるなと。
   
 営利組織と同時に社会的存在で、皆さんとつながり、ともに喜びあえるかという文言ですが、当ブログで言う「公共財」というのと同義語です。自分達目線ではなく、ファン・サポーター目線でないと100年続かないでしょう。
 ドラマでは試合後、ピッチから控室に引き上げて行くシーンが流れましたが、何と両チームが入り乱れて、お互いを称え合って歩いて行く光景で眩しかったです。握手までであそこまでは、サッカーではまず観ないシーンですね。まさに「ノーサイド」の精神ですか。日本ならではの言葉だそうですが。
   
 最後の宿敵サイクロンズとの優勝決定戦が、「福島応援プロジェクト Jヴィレッジ全面再開記念試合」でしたね。「FC東京」に続いて、「Jヴィレッジ」でサッカー界とリンクしました。池井戸さん、ぜひ今度はサッカークラブをテーマにした小説を書きあげて欲しいですね。小さな田舎の市民クラブが、Jリーグ入りを目指していく姿が一番ドラマ性が高いと思います。そのカテゴリ部分が一番スリリングでドラマチックなので。でも、池井戸さんは基本が企業小説なので、企業が主役にならないからちょっと難しいかも。 
ノーサイド・ゲーム関連②https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190805
   〃         ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190716
ラグビートップリーグ関連⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190829
    〃            ⑤:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190805
   〃           ④https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190731
   〃           ③https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190730
   〃           ②https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190716
   〃           ①
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180927

コメント
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