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Bリーグについて85

2023-09-25 00:01:41 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクトコラムです。
 遅くなりました。B.革新のリスペクト記事です。今後何回かに分けてお届けしようと思います。第1部は「リーグ概要」、第2部は「米国型リーグか欧州型リーグか」、第3部は「米国型リーグ」、第4部は「欧州型リーグ」というところです。まずは第1部「リーグ概要」その1です。少し前に立て続けにニュース番組で特集されていました。そのうち、WBSは島田チェアマンが出たかった番組とか。まずはわかりやすく入りたいので、放送メディアから行ってみたいと思います。
   
【日本バスケ・・・各地で進む"大変革”:9/1:報道ステーション】
 Bリーグが掲げる「改革」に向けて試合を行う次世代型アリーナの建設が全国11カ所で急ピッチで進められている。リーグ発足から10年となる2026年、Bリーグは革新(B.革新)と銘打った大改革を行う。2部リーグ制から3部制に変わり、各チームは所属リーグごとに集客数と収益、それを可能するアリーナの確保が参入基準として設けられた。

「Bリーグ プレミア」参入基準
▶1試合の平均入場者数 4000人以上 ▶1シーズンの売上高 12億円以上 ▶5000席以上のアリーナを確保

 目指すはBリーグをNBAに次ぐ世界2位のリーグへ成長させること。
島田慎二チェアマン(島)「クラブの事業力が世界2位のリーグになることを目指します。そうすることで、世界中からレベルの高い選手が集まる。Bリーグの選手もNBAを見据えることができると考えています。(Bリーグ公式HPから)」

 1990年代、スタープレーヤーを国際大会に送り込んだNBA。世界ブランド戦略のインパクトは絶大で、10年も経つと海外選手のNBA挑戦が相次ぎ、多くのムーブメントを生んだ。日本人初のNBAプレーヤー(田臥選手)が誕生したのもこのタイミング。ただ、その後2人の日本人NBA選手(八村、渡邊選手)が生まれるも、どちらもアメリカの大学を経てという経路。日本のプロリーグからNBAへ行った選手は未だ一人もいないのが現状。世界トップレベルの選手を輩出するためには、Bリーグをもう一つ上の高みに押し上げなければいけない。そのためにはクラブチームそのもののランクアップが不可欠。これがBリーグの改革。そして、この改革で一番重要なのが、地域に根差したアリーナ。

島:「『アリーナはやっぱり凄いな』と地域の皆さんに感じてもらう。アリーナのある世界観を普及させることで、もっとバスケットボール界が高いレベルにいける。クラブの収益機会は拡大し、選手や地域への貢献に投資ができる。その成長のサイクルをこの先10年、20年と続けていくためには、夢のアリーナが不可欠だと考えています。」
   
 ちょっとツッコミどころもあります。「2部リーグ制から3部制に変わる」という点。正しくは3部制から3部制なのでディビジョン数自体は変わらないと思います。ただ、現在は運営組織が別法人であるB3リーグが、BネクストとしてたぶんBリーグ運営になると思われます。
 あと、アメリカの大学からNBAという流れがありますが、これは米国型プロスポーツの典型的な育成システムになっており、女子サッカー(後日リスペクト)もそういう傾向にあります。アメリカの大学を経てNBA選手から、BリーグからNBAという流れを生みたいとも思われます。
   
【「Bリーグ」で進行する"大改革” 各地に新アリーナ 経済効果は!?:9/15:ワールドビジネスサテライト(WBS)】 
 現在リーグのトップクラブが集まるB1はBプレミアに変更。これまでB1への昇格・降格は試合の成績で決まってきましたが、Bプレミアではそれを廃止。代わりに条件となるのは経営力。

島:「(狙いは)スポーツといってもビジネスなので、まずは経営力を高め、しっかりした経営の中でチーム・選手に投資していく本来のあるべき姿に変えたい。今は昇降格制度を採用しているので、上がりたい、落ちたくないという事で、当然チームは選手に投資をし、そのポジションをキープし、上を目指す事がモチベーションになり、ファンも応援し、地元企業も応援してここまで成長してきた。
 一方でチームが勝つ事に投資が先行してしまうと、公式ルールがビジネスサイドであったり、地域密着を図り、ファンのサポートに報いるようなアクション・投資をしたいが、そっちになかなか向かない。勝敗に翻弄されるようなチームが増えてきてしまうと、経営の継続性も難しいのではないかとタイミングに差し掛かった。まずは経営を強くして、チームも強くする。最終的にチームを強くしていくという事で、競技を大事にするという事で何も変わらない。アプローチの仕方が変わると考えてもらえばいい。」

アナウンサー:「現在のB1は24クラブで構成されるが、Bプレミアは最大18クラブに少し抑えられる。それに合わせてアリーナの建設も全国各地で進んでいる。こうしたリーグ改革で地域活性化の効果はどうか」
島:「まずは18クラブは2026年の初年度で仕切るが、エキスパンションリーグとして、経営が到達すれば何クラブでも上に上がれるようにしている。アリーナを増やしていく事によって、当然ファンの観戦体験も上がるので、多くのファンが訪れるようになるし、観戦したいという事で地方から地方へ人が移動する事によって、経済効果にも資する事が地域活性化の狙い。(アリーナは)バスケだけでなく、コンサートやイベントの誘致で、バスケをやっていなくても地元を盛り上げられる。そこがアリーナの魅力。また、自然災害での避難場所としても貢献できる。」
 
 どちらの番組でも、好事例として取り上げられたのが、B1群馬オープンハウスアリーナ太田でした。ここでもメディア側へのツッコミどころがありますね。新B1(Bプレミア)は18クラブに抑えられるのではなく、18クラブからスタートするのです。両番組で全国で多くのアリーナの建設があると紹介されています。11か所ですが、神戸以外はどこもB1クラブの本拠地ですね。もう一度整理してみましょう。
・沖縄県沖縄市 :2021年完成   ・佐賀県佐賀市 :2023年1月完成  ・群馬県太田市 :2023年4月完成
・千葉県船橋市 :2024年春予定  ・長崎県長崎市 :2024年秋予定
・兵庫県神戸市 :2025年4月予定 ・東京都江東区 :2025年秋予定   ・愛知県名古屋市:2025年予定 
・愛知県安城市 :2026年予定   ・愛知県名古屋市:2026年予定    ・神奈川県川崎市:2028年予定

 是非は置いておいて、エキスパンションリーグとしてクラブ数が増えていきます。簡単に受け取れば、アリーナを各地域に作り、アリーナで地域活性化を図るという目論見のようですが、詳しい読者の方とよく話が出ます。実はこれは「ハコモノ」の推進ありきにならないようにと。簡単に言えば、ハコモノができればプレミアリーグに入れてあげましょう。ただし、ハコモノを今後維持していかないといけませんよ。だから経営力を高めてくださいとクラブ(行政も)に要求しているという流れになるように思えます。
 個人的な懸念は「負の遺産」化。都市圏のアリーナはいいですが、地方都市の5千人のアリーナを今後上手く稼働できればいいのですが。日韓W杯の時に作られた宮城スタジアムのようにならない事を祈ります。もっとも稼働させるために、参入条件を設けて経営力を高めるように指導しているのでしょうが。心配しすぎなのかもしれません。次回はネットメディアからリスペクトしていきます。
#がんばろう日本

コメント
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