J2水戸の事例を紹介してみます。水戸も特に大きい企業の支援を受けない市民球団と言えるかもしれません。そのクラブに「水戸ホーリーホック支援持株会」という組織が存在します。
持株会の公式HPを観ると、「水戸ホーリーホックの市民球団としての地道な挑戦」というタイトルで説明文が続きます。
「地域の広く多くの皆様に支援されて、はじめて成り立つ球団です。これこそが市民球団の本当の姿であると考えます。特定の企業や組織のみに多くを頼らずに運営していくことは容易ではありません。でも、時間をかけてそのような球団になろうと、地道な活動を続けていきます」とあり、現在第6期の会員を募集しています。先月現在で2,554人で5,032口の支援が集まっているようです。
球団の株式の状況(H18年度)は次のとおり。
取得株式数 : 80口 4,000,000円(合計880口 44,000,000円)
球団発行済総株式数: 1,640口 82,000,000円(保有割合:53.65%)
わかりやすい内容です。「経営に口出しされる」「市民が経営に貢献できる」と見ている反応はいろいろだと思います。とりあえず当ブログでは事例紹介に徹したいと思います。
役員名簿を見ると、特別役員として顧問は市長、14人の参与には農協、市建設業(協)、市サッカー協会、役員には何と理事長に日本協会参与、副理事長に市協会、そしてNPO法人韋駄天の方々、地元で活躍されている方々が15人の理事として構成されています。この顔ぶれを見ても地元の気持ちが伝わってきます。
J2の他クラブの事例ではありますが、何か参考になる部分があるように、個人的に思いました。仕事で水戸には何度も行きました。当時の茨城県は鹿島だけで他には何もないように覚えていますが、県庁所在地に立派な市民球団が誕生していることを嬉しく思います。
宮田社長のプロフィールを見ると、2002年にNPO法人韋駄天を設立し、代表理事に就かれた方です。このNPO法人については、また紹介します。
水戸ホーリーホック公式HP:http://www.mito-hollyhock.net/
水戸ホーリーホック支援持株会公式HP:http://www.mito-hollyhock.net/motikabukai/