リスペクトコラムです。
先日の12日にツイッターで偶然目に留まり、急いで申し込みました。テレビ東京のビジネス系のウェビナーで、FOOT×BRAIN提供プログラムがあると。J3の鳥取さんと福島さんで、両クラブのGMが登壇するようですが、岡野氏と竹鼻氏。どちらも当ブログにとっては馴染みが強い人物です。予告文を読むと、どうやらシャレンっぽい内容で、これは面白そうと。ウェビナーを視聴しながらメモを取り、その後に記事に起こしました。テレ東BIZ「Reversible World2021」という番組ですが、テレ東BZは登録100万人を達成したとか。
【FOOT×BRAINプレゼンツ 発想の転換で逆境をチャンスに! Jリーグクラブが考える新たなスポーツビジネス】
〔コロナ禍で苦しむプロスポーツ界。それはサッカーのJリーグも同じ。しかし、発想を変えることで逆境をチャンスに変えているプロサッカークラブがある。それがJ3に所属するガイナーレ鳥取と福島ユナイテッドFC。入場料収入やスポンサー収入が限られる地方のJリーグクラブだが、発想を転換することで見出した地方の強みを逆に活かした新たなスポーツビジネスの形とは?〕
【GMとは何か?】
はっきりした定義は無く、クラブによって異なる。J3鳥取では事業、営業の統括という位置づけ。岡野GMは現在はコロナ禍もあり、ずっと東京に滞在。
【J3福島】
2014年から、新人選手教育の目的もあって農業部で事業開始。りんごの木で2本から初めて現在は14本管理。他にも桃、ぶどう(高尾)、米、アスパラ、洋梨で自社生育はクラブのシンボル。「農家と一緒」をスローガンにマルシェ事業を展開し、他の人の野菜も販売してあげる。仕入れてアウェー戦のブースでも販売。
農業は忙しいイメージがあるが、実際の作業日は毎日ではなく、週に5~6回。年間60日も無い。そこをみんなで手分けするが、3~4人で交代して実施する。夏は多く、特に桃はガンガンやっているが、それほどサッカーの時間を削ってはいない。
地元住民とのふれあいが社会経験になり、若い選手の育成に効果がある。東日本大震災と地元農業の風評被害がきっかけで農業を手掛けた経緯がある。3年前にタイへ桃を売り込む際に、ピーチマッチとして親善試合を実施し、農業に貢献できた。一昨年に初めて農業収入がファンクラブ収入を超え、昨年も上回っており、入場料収入を超えるのが目下の目標。
【J3鳥取】
〔野人プロジェクト〕
プロジェクトで集めた資金で外国人ストライカーのフェルナンジーニョ選手を獲得。岡野GMが漁師の格好をしてPRしたら一気に広がった。1口5千円で今でいうクラファンだが、返礼品にはカニ以外にも地元のスイーツや肉類(大山どり)を採用。プロジェクトでレオナルド選手も獲得。ブラジルに行って連れて来たストライカーだが、J1得点王まで上り詰めた選手。コロナ禍が追い風となり、注文が増えている。
挨拶で境港漁協に挨拶に行ったら、金は無いが魚、カニなら山ほどあると言われたのがきっかけ。1回目は何千口が獲得できた。今は落ち着いてきたが、継続できている。2,650万円は寄付。
〔しばふる〕
砂丘がある鳥取県は芝生の生育に向いている。全国2位で国立競技場の芝も鳥取産。鳥取県は耕作放棄地が多く、見た目が良くなる事もあって事業を開始。クレージーな2人(高島事業部長と野口芝生生産担当)が担当し、無農薬でオーガニック栽培。3haの圃場で生育した芝生をオンラインストアで販売。
地元のスーパーがスポンサーとなって主に地元の保育園に入れており、特に先生方に喜ばれている。ただ、管理が大変で毎日芝刈りが必要。ミーモというロボット芝刈機が活躍しているが、園児が機械に目を作って貼ってかわいがっている。芝生については病院、家の庭、デパートの屋上など、需要のグローバル化が今後期待でき、世界を目指している。
強いだけで来場客が増えるのか、集客が一番正解が無いため、他のアプローチを考えた。勝ち負けでは集客は計算できないため、それ以外の事業を考えた。「ガイナーレを一緒に作っていきたい。クラブがあって良かった」と思ってもらい、地域課題を解決していきたい。当時J2にいたFC東京を迎えたホーム戦の時にかなりの経済効果が見られた。J1昇格が決まった試合で、日帰りができない終了時間だったために、相手サポーターが地元に宿泊した事もある。これからの企業は、社会のための存在価値という「ESG」への取り組みが重要。
こんな感じでした。シャレンでまとめてみましたが、「しばふる」や「夜宴プロジェクト」も出てきました。実はどれも当ブログではすでにしっかりリスペクトできている事例でしたが、おさらいのような感じで視聴していて面白かったです。特に福島さんの農業部は最近結構メディアに取り上げられていると思います。とにかくあちこちでこの農業部が出てきます。Jリーガーの農業というのは一見関係なく思えますが、実はセカンドキャリアの浸透という意味も含まれていると思います。
先日、元選手で、引退後は最近までコーチをしていて、今はスポーツ事業の公益法人で活躍されているK氏と、仕事絡みで何度か話をした事がありますが、Jリーガーは口下手な人も少なくなくため、農業がセカンドキャリアに適しているという話をお聞きした事を思い出しました。確かに営業職などの仕事よりも適しているかもしれません。
今回では「強いだけで来場客が増えるのか、集客が一番正解が無い」「地域課題を解決していきたい」という言葉に、アンテナが引っ掛かりました。グッズやスタグルばかりに注力してもダメ、やはり地域課題の解決で協働しなければ100年続かないというようにも聞こえました。
シャレン(Jリーグの社会連携)関連⑯:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210619
〃 ⑮:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210512
〃 ⑭:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200526
〃 ⑬:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200520
〃 ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200503
〃 ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200330
〃 ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200213
〃 ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200211
〃 ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200106
〃 ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190814
〃 ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190722
〃 ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190517
〃 ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190508
〃 ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190121
〃 ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190107
〃 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180521
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