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Jリーグをつかおう! Jリーグ社会連携(シャレン)19

2022-01-17 00:01:23 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 上智大学サークル「シャクル」さん主催のウェビナー参加レポ後編です。今回のウェビナーは2部構成。第1部は鐘崎教授のドイツの総合型スポーツクラブの事例紹介でした。今回の第2部はJリーグ鈴木社会連携室長のJリーグ・シャレンについての講演でした。大学時代を思い出しながら、講義を聴きながら必死にメモする。同時にスクショで何枚か内容をキープする。それらを混ぜて、途中途中にコメントを入れて記事にしたので、一部読みにくいかもしれませんが、ご容赦ください。
   
【講演内容】
 講演会『ドイツのスポーツ文化を考える ~ブンデスリーガからJリーグ・シャレンまで』
 主催   上智大学ヨーロッパ研究所
 協力団体 上智大学公認サークル「シャクル」
 日時   2021年11月19日(金)19:15~21:00
 講師   釜崎 太(明治大学法学部教授)
      鈴木 順 (公益社団法人日本プロサッカーリーグ 社会連携室 室長)
 司会   小松原 由理 (ヨーロッパ研究所所員、上智大学准教授)
 開催方法    zoomによるオンライン講演会
 対象   上智大学生、教職員、一般
 引用:上智大学公式HP
   
【第2部】
 自分が住んでいる地域にJクラブがあることで『私の人生・日常が豊かになった!』そんな人をもっと増やしたい。ただ、これ以上(貢献活動の)回数を増やすことには限界があるのではないか? 活動の質を深め、届ける先を広げるために、より多くの人と協力していくしかない!

【Jリーグ理念】
・日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進
・豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与
・国際社会における交流及び親善への貢献
【Jリーグ百年構想】
~スポーツで、もっと幸せな国へ~
【ホームタウン活動】
 Jリーグ規約第24条〔Jクラブのホームタウン(本拠地)〕第2項
「Jクラブはそれぞれのホームタウンにおいて、地域社会と一体となったクラブづくり(社会貢献活動を含む)を行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及および振興に努めなければならない」
     

【Jリーグでいうシャレンの定義】
 共通のテーマ
「ダイバーシティを体感する」「教育でもっと面白く!」「健康でいきいきと!」「多世代交流」「子供の貧困」「農業」「防災」「環境」
 × 
 3者以上の協働
 「行政」「企業」「大学」「NPO」それらが重なった真ん中に「クラブ」が存在。
 
【Jリーグは「トリプルミッションの組織」】
 トリプルミッション(競技的、事業的、社会的)を背負っている。地域課題を解決し、豊かにしていく。スポーツを活用して、日本の、地域の豊かな生態系をつくる。
・Jリーグのホームタウン活動(Jリーグ革命)
・Jリーグ理念の真ん中がシャレン。
・Jリーグ百年構想は元川淵チェアマンの思い。本来あってはいけない、最近やっていないクラブがあれば、クラブへ言って欲しい。
 ホームタウン活動は増やす事に限界があるのでは? 数ではない、質を高め、届け先を広げるために、より多くの人と協力していくしかない。Jクラブでの限界が見えてきたので、2018年に社会連携活動としてシャレンを立ち上げた。
地域課題(例:沖縄の軽石問題)の解決は3者以上との協働。自分ごととして考えて、アクションを起こす人を増やしたい。SDGsのためにやっていない。手段や目的ではない。価値の交換モデル(ホームタウン活動)から共創モデル(シャレン)へ。誰とでも一緒に解決でき、Jクラブをかまさないといけない事はない。
 

【2030Jリーグ社会連携(シャレン)ビジョン】
 世界で最も地域を愛するJリーグへ ~私たちが出来ること~
・自分に出来ることはないかと一歩踏み出す人を増やす
・人と人が支え合う風景を増やす
・誰もが誰かのサポーターになれる世界観
・全国に笑顔を増やす
     ↓
「Jクラブは自分と関係がある、大切な存在だ」という人が増える。『サッカーそのもの以外にも関わり方がある』と知っていただくこと
     ↓
社会貢献だけでなく、経営戦略の1つとして追及できる。

 地域を愛される前に地域を愛するJリーグへ。応援されるだけでなく、誰かを応援しなければならない。Jクラブがハブになりたい。笑顔を増やせる。サッカーしか興味がない人も地域に興味が出れば、Jクラブの存在価値がある。経営戦略の1つなのに、未だにどうしてシャレンをやるんだと言うクラブがある。
   
【地域と経営のサスティナビリティ両方を追求】
「社会課題の解決に協働で取り組み、共通の価値・共感を生み出す」→地域の持続可能性
  ↓ 存在意義や‟価値”の発見・信頼
  ↓ 関係性の構築
共感でのつながり:「サポーター・ボランティア」「スポンサー」「Jリーグ行政」「行政」「住民・NPO」「企業」「メディア」「学校」
【消費行動・マインド(=消費潮流)の変化】
 モノ(所有)→コト(体験)→トキ(参加) =共感
「トキ消費」=その時・その場でしか味わえない、盛り上がりを楽しむ消費
トキ消費の3要件
・非再現性:時間や場所が限定されていて、同じ体験が二度とできない
・参加性 :不特定多数の人と体験や感動を分かち合う
・貢献性 :盛り上がり     
   
【Jリーグの‟強み”をつかおう!】
Jリーグのもつ強み
「発信力」「繋ぐ力」「コミュニティ」「公共財的」「ワクワク・熱」「活動実績」「地域企業ネットワーク」「各種ノウハウ」「ハレ舞台・実験場」「全国57リーグ/クラブ 構造」
シャレン!はオフザピッチのパスサッカー
「行政の強み(社会課題の理解、公共性etc)」「企業の強み(ブランド、技術力、サービスノウハウ、資金力etc)」「個人の強み(自由度、時間、ノウハウetc)」「Jリーグの持つ強み(上10種類)」
     ↓
「行政にとっての価値(行政コスト効率化etc)」「企業にとっての価値(Bランド/顧客接点、従業員/エンゲージetc)」「個人にとっての価値(経験、ネットワークetc)」「Jにとっての価値(ブランド、スポンサーや自治体との関係性向上等」
【Jリーグの使い方=シャレンはオフザピッチのパスサッカー】
Jリーグの‟何”をつかう?(例:つなぐ力)〕:シャレン事例
・スタジアムを復興支援、地域間交流、発表の場に(J2愛媛):東日本大震災復興=ブラスバンド
・地域のダイバーシティのために+企業の人材育成のために(J1川崎):障がい者就労体験
・学生発案:キャリスタ(J2甲府):=クラブ×自治体×大学
 クラブの「つなぐ力」をUターン・企業マッチングなど、地方創生に活用したケース
     事業(観戦付き同窓会&就活)
     ↑自治体 ↑クラブ ↑地方企業 ↑若者
 ・自治体:人口流出防止/若者層の人口増加
 ・若 者:旧友との再会・地元企業との接点/就職のきっかけ
 ・クラブ:新規顧客(若者層)、サポーターの獲得
      地域企業や自治体との連携強化
 ・地方企業:労働力の確保・採用コストの削減
・J1徳島:健康
・J1鹿島:医療

【価値の「交換モデル」から「共創モデル」へ】
・交換モデル:交換するものに価値がある。(等価交換を求めがち)
     ↓
・共創モデル:プロセスからの学びと成果に価値がある。

 他に6つの防災事例、えがお共創プロジェクトを紹介。
ドイツと今のJリーグを一緒にしなくてもいい。Jクラブに強制はしていない。
   
 この辺りで締めくくられました。主にメモを見ながら記事に起こしたため、正確な終わり方がわかりません。まぁこういう感じで2部が終わりました。当ブログにとってはシャレンについて過去に聞いた内容もありましたが、学生さんなど初めてシャレンを知る人にとっては新鮮でインパクトのある内容だったのではないでしょうか。
 その後、質問があればチャットへという事だったので、どうしても鈴木さんに聞いてみたかった事(この時期はタイムリーな話題でした)として以下の質問を書いてみました。
「鈴木さんに質問です。ストレートになりますが、Jリーグシャレンの担当として、昨今のホームタウン規制緩和騒動についてはどう思われますか?」
 しかし、時間切れとなり、そのまま取り上げられることなく、ウェビナーは終了してしまいました。あぁ残念、中の人に真相を聞いてみたかったのにと思っていたら、
11月29日に上智大学ヨーロッパ研究所の事務担当の方から一本のメールが来ました。以下の内容でした。
「先日は当研究所主催講演会『ドイツのスポーツ文化を考える ~ブンデスリーガからJリーグ・シャレンまで』にご参加いただき、誠にありがとうございました。当日チャット欄にご入力いただいたご質問について、講師の鈴木さまよりご回答をいただきましたので、下記の通り情報共有させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
▼鈴木さまからのご回答:
「こちらに関しては誤解がある(誤解されるような報道があった)と思います。報道後、チェアマンが発表したように、Jリーグが掲げる地域密着は決して今後も揺るぐものではありません。今回はホームタウン外でのマーケティング活動(試合告知や、グッズ販売など)を開放しましょう、というものです。ECサイトなど、ネット環境が進んでいく中で、地図上の線引きはあまり意味がなく、かつクラブ単体ではなく、全クラブがJリーグ、サッカー、スポーツへの関心を協力してやっていきましょうと言うことです。また、ホームタウン活動はクラブに取り組まなくてはいけない活動であり、今後もそれに対しては変わりありません。」
という事でした。間接的にとはいえ、わざわざご回答いただきありがとうございます。わかったようなわからないようなご回答でしたが、とても参考になりました。また、機会があればこういうウェビナーに参加したいですね。上智大学サークルの方と交流ができたのも良かったです。
上智大学サークル「シャクル」ウェビナー関連②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220114
   〃                 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220103
シャレン(Jリーグの社会連携)関連: /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
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#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers

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