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Jリーグをつかおう! Jリーグ社会連携(シャレン)1

2018-05-21 00:01:53 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先日、Jリーグ主催で、25周年記念「未来共創『Jリーグをつかおう!』ワークショップ」が開催されたそうです。このワークショップを主導したのが、今回木村専務理事と同じタイミングで就任された、米田惠美理事(公認会計士:、㈱知惠屋)とか。この「ちゑや」という会社がワークショップ事業をやっている関係で、祝福セレモニーではなく、ワークショップというスタイルになったのか。こちらを選択された村井チェアマンに拍手です。次の四半世紀に向けての、Jリーグとしての明確な「意思表示」をした格好。米田理事にによれば、「これ以上、クラブに負担をかけられない。それなら、Jリーグを社会貢献のためのプラットフォームにできないだろうか?」が、25周年を迎えたJリーグが出した結論としています。まさに当ブログ好みの素敵な流れ。まずはJリーグ公式HPでのリリースから。
    
【次の25年へ――。「Jリーグをつかおう」にかけた想いとは。】
「5月15日に、25周年を迎えたJリーグ。その前日の14日に、都内のホテルでJリーグ 25周年を記念する、あるイベントが開催された。それは25回目の“誕生日”を祝う盛大なパーティ!ではなく、多くの一般参加者が集うワークショップだった。
 『未来共創「Jリーグをつかおう!」』と題されたこのワークショップ開催の目的は、「豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与」というJリーグが掲げる理念に起因する。
「地域密着を掲げるJリーグだからこそ、 単なるサッカー団体の枠を超え、地域を豊かにしていく公器でありたい」そんな想いが込められて、このイベントは開催された。キーワードは「Jリーグをつかおう」。Jリーグを使って何ができるのか。このワークショップでは、そのテーマを軸に、様々な意見、アイデアが出された。参加したのは約300人。Jリーグ54クラブの社長やクラブスタッフをはじめ、NPO法人を立ち上げ社会活動を行っている人や、医療関係で働く人、学生を含めた地域活動に寄与したいと考える人などなど。」
「Jリーグ村井満チェアマンは、このワークショップ開催のきっかけに、ジーコ氏の存在を挙げた。昨年末にブラジルでジーコ氏のチャリティマッチを視察。ジーコ氏の活動と、それに賛同するブラジル国民の豊かな感情に感銘を受けた村井チェアマンは、ひとつの結論に至ったと言う。
『ジーコさんがあそこまでの活動をしているのはもちろん素晴らしいことですが、ジーコさんの想いに動かされた人たちが集まってくれることこそが素晴らしい。そうした市民の想いがあるからこそ、チャリティが実現できるのです。そう考えると、Jリーグでもこれまでにホームタウン活動をやってきていますが、我々だけが閉じて何かを提供しているだけにすぎず、それはもしかして、自己満足なのではないか。地域にはいろんな社会課題を解決しようとしている方々がたくさんいます。ジーコさんやブラジルの人たちが示してくれたように、我々も門戸を開いて、Jリーグを使おうという逆側の発想で、この運動を始めようと思いました』」
4「時間以上にわたって行われたワークショップでは、54のテーブルに分かれ、街づくり、エンタメ、地域振興などのテーマ毎に、活発な意見が出された。「Jリーグと農業」「スタジアムで宿題」「ウォーキングフットボール」など、「Jリーグをつかおう」というテーマに対し、斬新なアイデアが発表され、「4時間では足りなかった」と話す参加者もいるなど、中身の濃い時間となった。
 会の最後に登壇したのは、川崎フロンターレの中村憲剛選手。村井チェアマンによると、中村選手は『仕掛け人のひとり』。以前、対談をした際に、『フロンターレはしっかりと地域貢献活動をしているのに、Jリーグは何をしているのか」と、指摘を受けたことが村井チェアマンの中には強く残っていたと言う。』」
引用:Jリーグ公式HP
   
 Jリーグが本格的にリーグという組織として社会貢献活動に直球で取り組んでいく事は、本当に素晴らしい事だと思います。Jクラブにおいて、選手等による社会・地域貢献活動は当ブログでの最初(13年前)からの主要テーマで、前向きなところは絶賛し、そうでないところはネガティブに書いてきました。過去にはそうじゃないだろ、儲けないといけないだろという声も聞いた事があるし、語る会の過去の参加者から「川崎は特別。川崎にはなれないよ」という発言があった事がありましたが、今回村井チェアマンがリーグを挙げての取り組み宣言を聞いて、やはりこの価値観は間違いでは無かったと実感しました。

 この事業は簡単に言うと、Jクラブだけでなく、全国で社会貢献活動を行うグループ・組織を、地元のJクラブではなく、Jリーグそのものが応援・支援するというもののようです。Jリーグでは今年中に「社会連係プラットフォーム」を発表・実施する予定だそうです。米田理事が挙げる「活動立ち上げor参加募集機能」「発信機能」「クラウドファンディング」「活動ノウハウの型化」の5つのテーマの機能を備えたこのプラットフォームを軸に、各クラブ、一般の方々の地域貢献活動をサポートしていくそうです。
 
社会貢献プロジェクトの立ち上げや人集めを行い、お金が足りなければクラウドファンディングを実施し、プロジェクトの意義や成果を発信し(現役選手やOBの協力も仰げる)、プロジェクトが属人化しないようにノウハウがシェアできる仕組みを作り、そして最終的には成果の測定や可視化も行う。人と人をつないだり、広く発信したり、コンサルティングをしたり、成果の「見える化」をしたりといったことが、Jリーグであれば可能になる。だからこその「Jリーグをつかおう!」なのであるとしています。素晴らしい内容ですね。
   
 そして、一番目に留まったのが、村井チェアマンとJ1川崎の憲剛選手との対談ばなし。2年近く前に行われた憲剛選手との対談で、J1川崎は、震災を機に交流が始まった陸前高田でのチャリティーイベントの事例を挙げながら「クラブが個別に取り組むだけじゃなくて、もっとJリーグとも一緒にやれないでしょうか?」と村井チェアマンに提言し、それを契機に「25周年を契機に社会貢献をやりたい」という想いにつながったようです。では、村井チェアマンは、形だけの表明で心ここにあらずなのではという事を思う人もいるかもしれませんが、最近では日経新聞の特集(また紹介します)、やべっちFCだったかTV番組でしっかり「これからのJリーグは社会貢献活動をやる」と表明しているところを見ると、やはり村井チェアマンは本気で、Jリーグも本気の様子。ふと、今までの「木村時代」のJ2岡山の選手による地域・社会貢献活動の様子を思い出し、木村新専務理事はその価値観についていけるのかという「余計な」心配も少し浮かんできましたが、大丈夫!村井チェアマンについて行ってくれる事でしょう。
   
 J1からJ3までも全クラブの社長が参加したと聞いて、地元・岡山は誰が行ったのか気になりましたが、鈴木GMの様子。まさに適任、良かったと個人的に思いました。ある意味、今までのクラブの歴史の中で一番近い価値観をお持ちの方だと思っているので。
 当ブログで昔、Jリーグ最初の頃に公式HPに、Jリーグ百年構想の情報がガンガン並んでいたのに、2ステージ制騒動やJ's GOAL廃止騒動の時期に、すっかり百年構想が衰退していったのを危惧した事もありましたが、村井チェアマンが就任してからすっかり蘇生したと思います。村井チェアマンは個人的に尊敬しております。ずっとチェアマンでやっていって欲しいし、妄想ですがお会いしてお話してみたいものです。当ブログも読みに来てくれているはずと、勝手に思い込んでキーをいつも打っています。
 報道では、「Jリーグを使って何ができるのか。」というテーマで、次の25年に向かって、Jリーグは新たな一歩を踏み出したとありました。Jリーグ百年構想の第1四世紀が経過し、次の第2四半世紀の歩みが始まりました。楽しみです。

コメント
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