J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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がんばろう!ベガルタ仙台11 【J特】

2011-12-30 00:01:52 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 お待たせしました。当ブログで(勝手に)決めた基準「Jクラブの付加価値」をJ1仙台にあてはめてみて、分析してみたいと思います。ちなみに平均観客動員数がJリーグ等でよく口にされますが、スカパーとの契約の絡み、以前の記事にあるように、最寄駅との距離によって有利不利が大きく作用しているので、この基準では対象外としています。あえて言えば交通アクセスが悪いのに、JFLでありながら平均7千人以上集めたJFL松本は付加価値が高いと思います。来シーズンは平均8千人以上期待できるのではないでしょうか。
    
<ハード面>

1)サッカー専用スタジアム
 サッカー、ラグビー、アメフト専用球技場のユアテックスタジアム仙台。地下鉄最寄駅から徒歩4分と交通アクセスは抜群。19,694人収容で、全て個席。予算が付けば増席可能な設計で、カシマシタジアムを模して造られたとか。準ホームスタジアムとして、日韓W杯が開催された宮城スタジアムがありますが、交通アクセスが最悪なため稼働率が悪く、赤字になっているために負の「箱物」と言われ、J1仙台もここで開催すると観客動員が減るそうです。これを観ても、他のクラブで「うちは観客動員数が多いから」と一言で喜ぶべきではないのではという事がよくわかります。
2)専用練習場
 泉総合運動場内にある、泉サッカー場がトップチームの主な練習場。クラブハウス内には、サポーターが自由に利用できる交流ロビー(ベガッ太サロン)等があり、ファンサービス(サイン等)ができるそうです。この施設は人工芝のようですが。
3)下部組織の整備(アカデミー等)
 U-10、U-12、U-13、U-14、U-15、U-18がある。「育成パートナー」というアカデミー専門のスポンサーがあり、学習指導や練習後の捕食、ドリンク、
栄養調査を実施及び指導のサポートを受けています。
 他に下部組織として、なでしこリーグ「TEPCOマリーゼ」を受け入れた「ベガルタ仙台レディース」が来シーズンより、チャレンジリーグに参戦します。
4)後援会等支援組織(チェック機能)

 「ベガルタ仙台・市民後援会」があり、地域に根を張った広い支援体制になっています。クラブ主催のオフィシャルファンクラブとは別に、地域交流活動、事業所訪問、会報の発行、ボランティア活動の支援、スタジアム企画の実施など、幅広い支援をされています。
5)選手会活動 

 先日、「クリスマス・チャリティーサッカー2011」が開催されましたが、寄付の呼びかけなど、ベガルタ仙台選手会が大きくかかわったそうです。また、2007年に新潟県中越沖地震の被災者および新潟県へ、2010年に、選手会として口蹄疫被害の宮崎県(毎年キャンプ実施)へ100万円を寄付されたそうです。また、2010年に練習終了後に小中学生を対象とした夏休み企画「Vドリームプロジェクト」(グラウンドで選手達が子供たちと夢を語り、質疑応答や記念品プレゼント)を実施。

<ソフト面>
1)情報公開(役員名簿や出資社などの経営面)
 「会社概要」ページに、主な出資企業の出資比率、組織図、役員一覧、決算状況、出資企業」ページには出資企業一覧ときちんと情報公開されています。ニュースを賑わす国のように、こういう情報を隠したがるクラブも見受けられますが、こちらのクラブは情報公開度は高いですね。こちらの記事には関連内容を載せています。
2)スタジアムイベント
 公式HP「ホームゲームの開催案内」ページにキチンと「◆東日本大震災 復興募金活動」と紹介(キチンと報告ページも)されています。夏くらいで掲載するのをやめたクラブもありますが。毎試合、「宮城・東北ドリームプロジェクト」を実施されています。J1川崎の企画で、J1仙台のクラブ復興支援のため、「ベガルタバナナ」を販売したのが縁で実現した企画として、「ベガルタバナナ・かわさき応援バナナ」合同販売を開催。
3)広報誌
 クラブが発行する公式情報マガジン「ベガルタ仙台・プレミアムファンブック」(350円があり、'94年に「ブランメル仙台」として創刊されてから現名称への改称を経て現在に至ります。他に市民後援会に会報(会員向けに無料配布)があります。その他にこちらのクラブではイヤーDVDも作成・販売されており、ファン・サポーター目線のものが多いです。
4)協賛店制度
 PRサポートショップが運営されています。どちらかといえばポスター掲示などの協力店の色が濃いですが、「GOLD」になれば、公式HPに個別紹介(会員向け特典内容含む)されます。商店街は「第4の極」の支援母体。ファン・サポーター目線に立ったほとんどのクラブが協賛店制度を実施していますが、中にほんの数クラブだけ未実施があるかな。なぜやらないのだろぅ。

5)地域の後援会組織
 「ベガルタ仙台・市民後援会」に県北支部、太白区支部、泉区支部、気仙沼支部があり、
ある選手のファンの集まりや、職場の集まりなどでの結成を奨励し、活発に活動されています。支援金集めよりは周知活動に重きを置いている印象があります。
6)サポーターカンファレンス(ファン・サポーターとの意見交換の場の提供)
 1月24日に市民後援会主催でサポーターズカンファレンスが開催されます。
 
          
<ハート面>

1)Jリーグ百年構想(異競技交流事業)
 ベガルタ仙台ホームタウン協議会(仙台市役所主管)で、「楽天イーグルス・マイチーム協議会」「仙台89ERS とともにまちづくりをすすめる会」とともに3つのプロスポーツの連携を進める仙台プロスポーツネットが実施する、せんだいプロスポーツフェスティバル等の事業を開催しています。「第6回せんだいプロスポーツフェスティバル」が予定されていましたが、震災で中止になっています。
2)社会貢献活動(東日本復興支援)
 何と言っても、被災地クラブでありながら、練習ではなく復興支援活動をしていた事ですね。J2水戸もそうですが、西日本のクラブがTMをやって、格下に負けて苦しんでいた間に、東日本のこれらのクラブは日本人としてもっと大事な活動をされていました。他には下にある「J1仙台関連」をご覧下さい。たくさん載っています。
3)社会貢献活動(独自の学校訪問活動等)
 2008年の東北大学病院分校への訪問など学校等施設訪問を実施されています。
4)市町村デー
 市町村応援デー「県内市町村!見参!!」というイベントが昨シーズンまで開催されていた模様。情報は見当たらず。今シーズンは被災地を中心に各地の物産展をずっと実施されていました。
5)選手によるファン・サポーターとの交流
 今年1月23日に宮城県サッカー協会主催で、「2011ベガルタ仙台激励会」が開催され、ファン・サポーターが監督、コーチ、選手と交流(会食、歓談、サイン会、写真撮影)やグッズが当たる抽選会が開催されたとか。財界のみの開催とはえらい違いです。
6)ファン・サポーターとの交流イベント(ファン感謝デー等)
 今年、「ベガルタ仙台ファン感謝の集い」から「SOCIO CLUB感謝の集い」に名称を変更し開催されています。クラブ主催でファンクラブ会員向けにユアスタで開催されています。内容は「選手とのふれあいイベント」「ピッチ開放」「選手によるカラオケ大会」など。やっぱホームスタジアムでのびのびやるべきですね。

 これらの「Jクラブの付加価値」にあふれた、親企業のない市民クラブですが、何と今シーズンの順位は4位。春頃は満足に練習もできなかったのに。開幕以来の無敗記録も話題を集めました。きっと選手による社会貢献活動を通して、ファン・サポーターから大きなパワーをもらったから強かったのでしょう。強くなりたいなら、もっと選手とファン・サポーターの距離を縮めるべきです。ファン感でちょっとサイン会を増やしただけではダメでしょう。

ベガルタ仙台公式HP:http://www.vegalta.co.jp/
J1仙台関連⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111228
 〃      ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111226
 〃      ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100910
 〃      ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090907
 〃      ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090201
 〃      ⑧:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090127
 〃      ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080929
 〃      ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070708
 〃      ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070401
 〃      ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070308
 〃      ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070202
 〃      ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20061016
 〃      ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060219

 話は変わり、ファジアーノ岡山も選手の動向がいろいろと出ていますね。頑張って欲しいと思います。

コメント
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