片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

高度にIT化された病院は衰退する?

2006年11月10日 | 私の正論
その方が言うには、高度にIT化された病院から優秀な医者が辞めているという。そのためか患者数が減った病院を2つ知っているという。ほんとうだろうか?
少し思い当たることがある。ある権威のある先生が診察の後パソコンに向かってデータを入力するのだが、慣れない手つきで恐る恐るやっていた。コンピュータの暴力だなと思ったことがある。それと、能率という言葉と身体の弱った人たちの集まるところというのがミスマッチで、患者が、なんとなく居心地の悪さを感じるということもあるかもしれない、とも思った。
ITはインフラだ。配線が外から見えるようでは快適とは言えない。日暮れて道なお遠し。
どなたか見解をご披露ください。

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2 コメント

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病院のIT化 (sugiura)
2006-11-12 11:05:37
どなたか見解をとのことですので、どうして病院のIT化が巧く行っていないのかにつき、経験から言えることをお話します。病院に導入されるIT化の代表格は電子カルテです。センスの良いDr1人が仕切る個人医院を除き、巧くいっているケースはほとんどないことでも知られています。複数の診療科があり、多数のDr、コメディカルが働く病院で巧くいかないのはなぜか?仕様や使い勝手を決める際に、これら多数の病院の第一線が関わっていないことが全てではないかと思います。宣伝文句に、××大学医学部医療情報部○○教授監修、著名△△病院□□院長推薦などと書いてあるコケおどしに引っ掛かる方のレベルも問題ですが、赤子の手をひねるベンダも狡猾ではないかと思います。成功事例として報じられている大病院の電子カルテもありますが、巧く行ったと主張をするのは、病院側導入責任者(理事長、院長、事務長、総婦長あたり)と構築したベンダ。第一線のDr、看護師(外来、手術、病棟)、などのコメディカルに聞いたら実態が分かるはずです。無理無駄が多い現状の仕事の仕方を見直さないままITを適用しても巧く行くはずがないことは知られていますが、旧態依然としたパラダイムに縛られ、意識改革ができない病院でそれを行うのは至難の業。一方、ベンダはそれを承知で(利用して)、プライドをくすぐりながら売り込むわけです。私が関与した病院は日経コンピュータの情報システム大賞をもらいましたが、電子カルテではなく、月並みな予約システムです。何十年も前からあったはずのこのシステムでさえも巧く行っていなかった現状を放置したまま、電子カルテなど無理なことは自明です。
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きっと杉浦さんが書いてくれると思っていました! (片貝孝夫)
2006-11-12 21:57:29
杉浦さんありがとうございます。
その方とは、45年コンピュータの世界で指導的な役割をしてこられた方です。まったく杉浦さんのいつも言われているとおりのことがおこり、病院経営すらうまくいかなくなっているという現実があるわけですね。
もう人をだまして売り込むのは止めにしてほしいですね。そんな仕事をしている人が哀れです。
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