片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

社会の激変時にはマスコミの便乗虚偽誇張報道があるかも知れない

2008年12月18日 | 私の正論
35年前の第一次オイルショックのとき、スーパーの軒先からトイレットペーパーがなくなったことがある。デマが飛び交って、トイレットペーパーの買占めに庶民が走った結果だ。
このときテレビで、卸売り会社が値上がりを待って売り惜しんでいるという映像が流れた。倉庫に山と積まれたトイレットペーパーがあるのだ。みんな怒った。悪徳業者め、と。
ところが、それは嘘だった。その報道の10年後頃に、私はある日雑卸のパソコン導入コンサルをしていた。たまにお客さんと飲みに行ったとき、オイルショックの話になり、その会社の常務が、あの時実は酷い目に遭いましてね、と語りだした。
記者が来て、倉庫をテレビカメラで映させてほしいというので許可したら、当社がトイレットペーパーを売り惜しんでいると報道されてしまったことがあるというのだ。トイレットペーパーはかさばるから倉庫に一杯になるが、毎日はけてしまう。たまたまトイレットペーパーが山済みされている瞬間だけ撮られて報道されてしまったというのだ。抗議電話などで酷い目に遭ったらしい。弁解しても火に油だったという。
私は、映像をテレビで見ていたので、マスコミの嘘を、その時知った。

今、未曾有の不況だと喧伝されている。私もブログで書いたりしている。こういう時マスコミは、それにふさわしい出来事をを探して報道したがるものだ。なければ捏造してでも報道する。社会が急変しているときのマスコミの報道は疑ったほうがいい。嘘か誇張が必ずある。

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